『とあるプラモ青年のちょっと不幸な時間』

------これはさすがに長く続いちゃ困る---------

 さて、社会人となった彼は、「プラモ」に本格復帰を果たした。いや、正確には果たそうとしたと表現する方が良いだろう。

 彼は、まず自分に課題を課した。(さすが!自称プロ!… 彼談:今となっては冷汗!)

 それは、製作が止まっていた1/32長谷川F-16(初版:当時はエアーコンバットファイターと言ってましたよね。覚えてますぅ〜)とフジミ1/48サンダーバーズT-38タロンの完成である。

----------ちょっと長い、注釈のようなもの------------

 F-16は購入時、余りの精密さと、巨大さにより、コクピット・バルカン砲・脚収納部等を作ったところで止まっていた。その間に6回の引越しを経験しており、当然?紛失した部品もあった。特に、後部のエアーブレーキは、片方が無くなっており「新造」を余儀なくされた。(部品請求なんて思いもよらない。第一、プライドと財布が許さない!。)

 彼は見事に?新造した。そう、「割り箸」でっち上げたのである。

(おいおい!使用後の割り箸ではあるまいな?… 彼談:ぎくっ!)

 一方、タロンはといえば、コクピット内は「がらんどう」、パイロットフィギアは「上目」ならぬ「上首」づかいとなっていたので使い物にならず、にもかかわらず、キャノピーは「デカイ」!タロンは、今でもキャノピーが開閉可能(接着していないと書いちゃダメ?彼談:ダメ!)。とはいっても、このコクピットに、今後手を入れることはおそらく無いと筆者は思う。(爆笑!0=バキッ!ボカッ!グシャ!)

(痛て―ゾこら!口で言やいいだろうが!バキッ!ボカッ!グシャ!=0 シーン・・)

あっ、皆さん失礼致しました。

 しかし、これらの彼にとって「記念すべき機体」は、今も彼の職場で彼の背中を見守ってくれている。この事は、涙無しには語れない物語であろう。(でもなぁ、職場にそんなの置いてもいいの?32のF-16って結構大きいよ…筆者記す。ザマーミロ!)

 話を元に戻そう。彼は自分に課した「一つのハードル」を確かに越えた。一応、飛行機らしき形にはした。(当時は充分“完成”のようでしたが・・)

 そして、彼は意気揚揚と「模型屋」へ向かった。彼の記憶に残った「ホビー○ットワーク」加盟店「N○SA」へ向けて。

 彼は、心を躍らせて細い路地をいくつも曲がった。そして、進んだ。かつて、この地で初めて訪れた模型店へ。「常連店」のような雰囲気で入れなかったあの店へ。憧れが、この瞬間現実のものとなる。

 「オレはもう大人だ、社会人だ。」

と自分自身を勇気付けながら…しかし、

 「無い」

店が無いのである。彼は路地を間違えたかと1時間余り周囲を「ウロウロ」した。しかし

 「無い」

心の中で、彼はつぶやく。「自分の記憶違いか?それとも移転したか?」

彼は、ゼン○ン地図と電話帳で探す事を思いついた。しかし、

 「無い」(もぉ、ええ!しつこい!)

 諦めた彼は、電話帳(ハ○ーページ)で「模型店」を探した。しかし、・・(あっアブねーまた「無い」って書きそうだった。^^;)模型店で登録されている店は、僅かに2件、「プラモデル」では掲載なしだったらしい。(これ脚色無しの実話!)

 それから、彼の「行脚」が始まった。「模型店」と「おもちゃ屋」の…

「次回、つづく・・」じゃ許されないよなぁ〜。もう少し書こう!(えっ、もういい?まあ、そうおっしゃらず…)

 そこで彼が見たものは、皆さんがご想像されている通り、『「飛行機」いや「スケールモデル」って何処にあるの?』状態であった。彼のお目当ての1/144の飛行機など…

「無い」(あっ…)

 それどころか、LS、クラウン、オオタキ等のメーカーさえ無くなっていたのである。(ということで、SWEETさん、ガンバッテ〜)何という厳しい現実!

 まさに、彼は模型界の「浦島太郎」状態。(笑)

 それから彼は、いわゆる「模型誌」を読み漁った。でも、「MA」や「HJ」や「PH」で育った彼が、何故「MG」の愛読者となったのかは未だに謎のままである。(笑)

 そう、そこで彼はもっと厳しい現実に曝されたのである。欲しいキットは発売時に購入しないと、次の生産まで手に入らないとか…「PPC」も無くなっていたとか…

 これらの情報は、乾いた砂に水が吸い込まれるごとく、彼の心の奥に浸透していった。すなわち、次のトラウマとなったのである。

「今、買わねば、何時買える!オレが買わねば、誰が買う!」

 ここに、モデラーと言う名の「コレクター」が、また一人誕生したのだった。(これ読んでる人も、ほとんど当てはまってるはず…)

 それからと言うもの、彼は「買い漁った」そして「読み漁った」。そのうち、彼は気がついた…「みんな、上手い・・上手すぎる・・」。エッチングパーツや、自作パーツがふんだんに使われた雑誌の作例を見て、彼はへこんだ。(ぺしゃ!)

 彼は、懸命に製作に励んだ。これらの作例に少しでも近づけるよう…このような作り方をしたのは生まれて初めてだった。彼は、これまで、締め切りに追われた事はあっても、「質」に追われた事は無かった。(自分でも模型店の展示品で???な物はあったようですが、1/12トランザムパトカー筆塗りとかね。彼の、白、青等の原色へのトラウマもここから生まれた。)

 しかし、彼の幼いころ?のトラウマがここで「出現」した。すなわち、

「自分で思ってるほど、雑誌作例に近づいて居ないのでは…」 と。

 かつて、同級生は自分との違いを認識できなかった。(前作参照^^;)

「私が認識しているのは、その大きなギャップのみで、小さな違いや、本当の凄さが見えていないのでは…」

 この感情は、当時ほど大きく無いとは言え、現在も彼の心の中にある。

「下手なことは言えない。あの時の同級生が今の自分だ…」

 彼は、無口になった。プラモについて話せなくなった。恐くなった。

少なくとも、人前に出ることがなんとも無かった彼が、(結構目立ちたがり屋だったのかな?)引きこもりがちになり、自分が話をするより、人の話を聴く方に回った。

 彼の口は重く「貝」のように口を閉ざした。そして、自分の「殻」にこもった。

つづく…

次回予告(まだ、続けるの?…「ダンナ」さんから拒否されるか、石を投げられるまで。)

注:もともと、みかののダンナさんのところへ投稿、掲載させて頂いていました。

「本当の復帰への長く険しい道のり・・とあるブラモオジンのちょっと幸福な人生」

果たして、彼は立ち直れるのか!(題からして立ち直るんだろうが!ミエミエ^^;)

 

 

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