「食玩」と「プラモ」
題名からして、思い切り誤解を受けそうであるが、あえて書いてしまおう。
ただ、きちんと言葉の定義、私の立場を明確にしておかなければならないと思う。
本来は「完成品」と「プラモキット」と書きたいところであるが、例の「作品」「完成品」
「組上品」などと紛らわしいので、あえて「食玩」と表記させていただく。
「食玩」: 基本的に、塗装やマーキングが終わった状態で販売されるものを指す。
ここでは、比較的僅かな「組み立て工作」を行なうものや、塗装のみを行な
うものをも含む。
「プラモ」: 基本的にユーザーが組み立て・塗装を行うことを前提として販売され
るものを指す。いわゆる「プラモデルキット」と呼ばれるもの。
なぜ、こんなことを書いているかというと、少なくとも現在ではこの2つは全く異質
な「商品」であることをまず認識しておきたいし、本来この2つを比較すべきではな
いという事を明言したいが為である。
「食玩」は、販売対象を大きく取り、作らない(作ることの出来ない人も含む)人た
ちに、立体物を完成した状態、または、半完成の状態で提供し「立体物のコレク
ション」を(仮に一時的であったとしても)楽しませるもので、対象人口はかなり多いと
言える。すなわち、基本的に「モデラー」のみを対象としたものでは無い。
他方、「プラモ」は、基本的に「モデラー」が対象である。残念ながら、この人口は
「食玩」に比べて非常に少ない。
これらが「商品」である以上、価格設定、製品に至るまでの工程、そのための原
形製作など、あらゆる面で違いが生じる事は明らかである。したがって、この2者
を比較することは、両者に対して大変に「失礼」であると言える。
で、やっと本題。くどくど言ったが、部品分割やパーティングラインの処理、モー
ルド表現の違いは当然であると言えるのに、「モデラー」として「食玩」を扱う私を
許してねってこと。「食玩」を「プラモ」のものさしで放言する事の非礼さをお詫びし
つつ、1/144では、貴重なアイテムも多いので述べさせて頂きたい。決して、食玩
を見下しているわけではなく、それをこちら(プラモ)の領域に勝手に引っ張り込ん
で四の五の抜かしちゃうのでゴメンネってこと。
上手く、伝わるかな?僕の気持ち…(ちょっと不安だけど)。
この前置きを書いた上で、1/144震電の紹介記事を書いてゆきたいと思う。
それから、文頭に「現在」と書いたように、過去には「プラモキット」の中にも、
この「食玩」と同じ役目をしたキットもある。そう、「ミツワ」である。現時点では
「コンビニで安価に」と言うのはまさに「食玩」である。
反対に、ちと困ったものもある。「WWC」である。素材の出来は紛れも無く「プ
ラモ」の領域、コレじゃ、逆になっちゃうよねぇ。