O川学園小等部 秋の大運動会シリーズ 〜そのじゅう〜

≪ 台風の目 ≫



台風の目とは台風の渦巻きの中心地である。
周囲に多大な被害をもたらす台風はしかし、ひとたび中心ともなれば、まるで平穏、平然としているものなのだ。
自分が原因であり、中心でありながら、騒ぎの中のほほんとしている・・・。
なんだか、どなたかを髣髴とさせる言葉ではないでしょうか?


「お疲れ、椎奈。」
「お疲れ様、林檎ちゃん。お互い大変だったね・・・。」
「本当よ、もうこりごり、団長なんて。」
「・・・うち、エスカレーター式なんだよね・・・」
「あーーー!!!それ以上は聞きたくないわ!」
「・・・期待しようよ、新しい人材に!ね!」
「・・・椎奈、あんたは重要なことを忘れている。」
「え、な、何?」
「うちの学年には草野がいるのよ・・・?あいつが手を回さないなんて考えられる?」
「・・・別の事、考えようか。」
「それがいいわ。たとえ今だけでも。」
「うちの両親てば、また写真攻撃で・・・さっきも撮ってたと思うんだ。ごめんね?林檎ちゃん」
「いいわよ写真くらい、今更。うちの親と違って命に関わるもんでもないしね。」
「・・・お弁当、さくらさんが作ってくれたんじゃないの?」
「無事なのもあったわよ?一応は。」
「・・・てことは、おじさんは・・・」
「さっき救護テントで薬貰ってたから大丈夫でしょ。」
「そう・・・大変だったね。」
「もう慣れたし。私たちは無事だったんだから。でも、大変と言えばあんたんとこの一番下。・・・あの学長と親しいの?」
「僕にも良く分からないんだけど・・・みたいだね。でも、何にしろ良くしてもらってるみたいだし・・・それより多良ちゃん、さっきの障害物競走で、計算するのに手を使ってたんだよね…今はまだいいかもしれないけど!その内掛け算だって割り算だって入ってくるのに!!」
「いや、その頃にはさすがに何とかなってんじゃないの?知らないけど。てか、親は何にも言わないわけ?」
「うちの方針は、腕白でもいい、だから。高望みしない親だし。僕たちが健康ならそれでって言う…」
「この場合はそれも困ったもんだわね。腕白ってのはうちのパテもそーなのよねー。あー、変な大人に懐いてるとこまで同じ。…ふっ…」
「もういいよ、林檎ちゃん、競技見てようよ。」
「そうね…今何かしら?」
「あ、台風の目みたい。」
「…」
「…」
「「台風の目ね…」」


平坦な毎日だけじゃつまらないかもしれないけど、それがあるからこそ、騒動も楽しいと思えるわけで…。
まあいいじゃん!!O川で普通に生きるってのは難しいことなんだよ!文句あっか!(逆ギレ)


ここは竜の巣(ラ○ュタ)か!?と言うくらい色々ある毎日だけど、外に出たらきっと物足りないって思うんだよ。と、自分を慰めつつも、運動会は前向きに収束する。



っていうか、競技やってないじゃん!?・・・みたいな。
大変だったんだね、運動会。
お兄ちゃん、お姉ちゃん・・・苦労が絶えないね。
きっとあの雄姿は後世まで語り継がれることでしょう。
あはは、二人とももってもてだね☆

あっ、ちなみに新しい人材は町でスカウトしないとこれ以上増えませんよ〜(笑)



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