台風の目とは台風の渦巻きの中心地である。 周囲に多大な被害をもたらす台風はしかし、ひとたび中心ともなれば、まるで平穏、平然としているものなのだ。 自分が原因であり、中心でありながら、騒ぎの中のほほんとしている・・・。 なんだか、どなたかを髣髴とさせる言葉ではないでしょうか? 「お疲れ、椎奈。」 「お疲れ様、林檎ちゃん。お互い大変だったね・・・。」 「本当よ、もうこりごり、団長なんて。」 「・・・うち、エスカレーター式なんだよね・・・」 「あーーー!!!それ以上は聞きたくないわ!」 「・・・期待しようよ、新しい人材に!ね!」 「・・・椎奈、あんたは重要なことを忘れている。」 「え、な、何?」 「うちの学年には草野がいるのよ・・・?あいつが手を回さないなんて考えられる?」 「・・・別の事、考えようか。」 「それがいいわ。たとえ今だけでも。」 「うちの両親てば、また写真攻撃で・・・さっきも撮ってたと思うんだ。ごめんね?林檎ちゃん」 「いいわよ写真くらい、今更。うちの親と違って命に関わるもんでもないしね。」 「・・・お弁当、さくらさんが作ってくれたんじゃないの?」 「無事なのもあったわよ?一応は。」 「・・・てことは、おじさんは・・・」 「さっき救護テントで薬貰ってたから大丈夫でしょ。」 「そう・・・大変だったね。」 「もう慣れたし。私たちは無事だったんだから。でも、大変と言えばあんたんとこの一番下。・・・あの学長と親しいの?」 「僕にも良く分からないんだけど・・・みたいだね。でも、何にしろ良くしてもらってるみたいだし・・・それより多良ちゃん、さっきの障害物競走で、計算するのに手を使ってたんだよね…今はまだいいかもしれないけど!その内掛け算だって割り算だって入ってくるのに!!」 「いや、その頃にはさすがに何とかなってんじゃないの?知らないけど。てか、親は何にも言わないわけ?」 「うちの方針は、腕白でもいい、だから。高望みしない親だし。僕たちが健康ならそれでって言う…」 「この場合はそれも困ったもんだわね。腕白ってのはうちのパテもそーなのよねー。あー、変な大人に懐いてるとこまで同じ。…ふっ…」 「もういいよ、林檎ちゃん、競技見てようよ。」 「そうね…今何かしら?」 「あ、台風の目みたい。」 「…」 「…」 「「台風の目ね…」」 平坦な毎日だけじゃつまらないかもしれないけど、それがあるからこそ、騒動も楽しいと思えるわけで…。 まあいいじゃん!!O川で普通に生きるってのは難しいことなんだよ!文句あっか!(逆ギレ) ここは竜の巣(ラ○ュタ)か!?と言うくらい色々ある毎日だけど、外に出たらきっと物足りないって思うんだよ。と、自分を慰めつつも、運動会は前向きに収束する。 |
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