O川学園小等部 秋の大運動会シリーズ 〜そのよん〜

≪ 障害物競走 ≫



『早い早い、早すぎるー!!黄組錦木多良葉選手、ぶっちぎりもいいところです!!障害物が彼の場合障害物としての役割を完全に放棄してしまっています!!』

「むきーーーーー!!!!待て多良葉―――!!逃げるとは卑怯なり―――!!!」

こらこら、圭君、これは競技なんだからね、逃げてるわけではないのよ?
ただ君が遅いだけ!(鬼)だって君、二位ですらないじゃない!!
それはともかく多良ちゃんと来たらもう最後の障害まで来てしまったようです。

「へへん!!何が来たってもうオイラが一等賞だもんね!!」

しかしそう簡単にいかないのが世の常なのよ?

『おおっと!!独走態勢だった多良葉選手、最終関門の算数ドリルでピッタリと立ち止まってしまったぞーーー!?次々と後続の選手に抜かされていきます!!』

あらら、多良ちゃんたら両手使って!それじゃつっかえちゃうのも仕方ないですね?
やっぱり担任が筋肉バカだから・・・・え?関係ないって?大有りですよ!教え方が悪いんじゃないんですか?

「わはははは!!ばーかばーか!算数なんかでひっかかってやんのーーーー!それじゃおっ先―・・・あれ?え、これ、なんか難しくない?えーと、エーと・・・」
「ね!?難しいよね!?絶対1年生用じゃないよね!?」

バカの類友二人連れ。その問題ね、きっちり1年生用よ?他のみんなはさっさといっちゃったでしょう?
はぁっ!!!!!さっきの教え方が悪いからってのはナシ!取り消します!!ふう、危ない。圭の担任は星華さんじゃないですか!それじゃその理論は適用外ですよね!?
・・・もう少しで私、消されるところでしたよ・・・ただでさえ睨まれてるのに・・・

「違うってバーカ!何で足してんだよ!」
「なんだよ、バカって言ったほうがバカなんだぞー!」
「うるさい、バーカバーか!!!」
「なんだよなんだよーーーー!!一度でもオイラの走りに追いついてからエバレよなあ!!」
「今そんなの関係ありませーん!やっぱバカなんだよ!」
「むきー!むかつくーーーーー!!!!」

『おーい、そこの二人―――。もう問題解かないでいいから、戻っておいでーーー。次の組がスタートできないんだよーーー・・・・・。』

「・・・・たらちゃん・・・帰ったら算数、教えなきゃ・・・。」
はあぁ、と大きなため息をつく椎奈を横目に、

(うちのパテは大丈夫かしら・・・あの子も帰ったら算数ね・・・・)
と、なぜだかこぶしを鳴らす林檎がいたということです。

わんぱくでもいい、とか言ってらんない状況に一部の人を陥れつつも、元気いっぱい運動会は続く。



なんだと〜!!パテはこれでも○○よりも知力高いんだぞ〜!!(O川ではどうだか知らんけど)
しかし、あいかわらずチビッ子どもはバカですなぁ。
きっと、圭もこの運動会終わったら星華に居残り特訓させられるのよ・・・。
だって、公衆の面前で恥かかしちゃったわけだし・・・ねぇ。
早くにげてぇぇぇ〜!!


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