ギリシア・ローマ神話の勉強部屋2


テティス
テティスという名の人物はいろいろいたかと思うが、ギリシア神話よりアキレウスの母をあげてみる。
アキレウスといえばアキレス腱という言葉が残るようにかかとが有名。完全無欠だったアキレウスの唯一の弱点がかかとだったという話。だが、最初の頃のギリシア神話、ホメロスの記述ではかかとについては書かれていない。かかとを弱点にしたのはローマ時代の詩人スタティウスである。
アキレウスの父は英雄ペレウス、そして母はテティス、海のニンフ:ネーレイスの1人である。
テティスは生まれてきたアキレウスに「死ぬ運命」を克服させてやろうと思った。そこで冥界の河ステュクス河のほとりに行き、アキレウスの体をステュクス河の毒の流れにひたすことを思いついた。何度も河の水に浸すことで、アキレウスの全身を絶対に傷つかない体に変化させたのだ。
だが、この時ひとつの弱点が生まれた。テティスはアキレウスのかかとを掴んでステュクス河に浸していたのである。離せば流れていってしまうからな。
さて大きくなったアキレウスはトロイア戦争(ギリシア軍vsトロイア軍の戦い。)に参加する。一人ATシールドに身を守られているアキレウスはトロイア軍にとって大問題であった。
だがトロイア軍には巨大なスポンザーがついていた。ポセイドンとアポロンである。ギリシアの英雄達がなんとかポセイドンとアポロンの計略を防いでいたものの、ついにはアキレウスのかかとに毒矢が射られたのである。
ケルベロス
ケルベロス!ギリシア神話のモンスターの中でも特に有名で人気のあるモンスターである。
ギリシア神話では冥界の番犬として登場する。ギリシア神話でいう冥界とは死者の国であって、生前悪いことをした人が落ちる地獄ではありません。地獄ってのはキリスト教的なもんだからね。
生まれはテュポーンとエキドナとの子供、オルトロスたちと兄弟となります。姿は三ツ頭の獰猛な番犬である。もともとのヘシオドスでは頭が50もあったが、後の時代の作者により3つとされた。尻尾が蛇なのも後の作者による。
ハデスはこの番犬をステュクス河の冥界側に鎖でつないで飼っています。生者が冥界に来ないように、逆に死者が冥界から出ないように見張っているのです。
このような恐ろしい番犬ですが、しばしばギリシアの英雄たちがこの番犬の目を盗むことに挑戦しております。一番豪快なものはヘラクレスです。ヘラクレスの12の難行、最後のクエストではヘラクレスは冥界の番犬ケルベロスを連れて来いと言われます。生者であるヘラクレスはステュクス河を渡ることもできなかったが、ヘルメスとアテナの協力を得てハデスのもとまでたどり着いた。そしてハデスと直談判すると、素手でケルベロスに言うことを聞かせられたらOKだという話になりました。少々骨が折れるがヘラクレスは素手でケルベロスを締め上げて連れ出すことに成功し、こうしてすべての難行をクリアすることができました。
先ほども書いたようにギリシア神話においてケルベロスが守っていたのは冥界の入り口であって地獄ではない。そのため、「ヘルケルベロス」って名前はギリシア神話的には相当おかしな名前である。
だが、後の時代でケルベロスは多くの物語に使われている。ダンテの神曲:地獄編の中でも登場、こちらは文字通り地獄の番犬であるからヘルケルベロスといっても良いかもしれない。
そういや、ハリーポッターと賢者の石にも出てきたな。
サテュロス
小さな角と山羊の足をもつ山野の精霊である。
ミダス王の物語の一つにサテュロスが登場している。ミダス王は巨大なバラ園を持っていたのが、そこにほろ酔い加減のサテュロス(ここではシレノスという名前)が入り込んでしまい、出れなくなってしまったのだ。
シレオスはミダス王の召使に見つけられて救出、ミダス王は彼を宮殿の宴会に招きたいそうもてなしたのだ。さらにシレノスが帰ろうとするとミダス王自らが家まで送り届けた。
さてこのシレノスは酒の神ディオニュソス(ローマでいうバッカス)の友人であった。そこでディオニュソスはお礼に何か願いをかなえてやろうとミダスに言ったのだが・・・・・、ここでミダスは自分が触るものをみな黄金に変えてくれと頼んだ。願いはかなえられた。
ミダスは喜んだ。黄金、黄金、ゴールド!自分の周りがすべて黄金に変わりご満悦に浸ったのだが・・・・・、それも少しの間だった。ミダスが食べようとしたものまで黄金に変わってしまうのだ。黄金は食えない。ミダス王は泣く泣くディオニュソスにこの効果を打ち消して欲しいと頼むことになったのだ。
アルキュオネ
モンコレでハーピィのように描かれたアルキュオネ。種族ハーピィではなく、カワセミの翼を持った少女といったイラストか?
アルキュオネはもともとは風の王アイオリアの娘であり、明けの明星の子ケユクスの妻である。二人はとても仲が良く、そしてお互いを「ゼウス」と「ヘラ」と呼び合っていた。
しかし、これを聞いてぷっつん来たのが本家ゼウス&ヘラである。なんたる傲慢ということで、アルキュオネをカワセミ(alkyon)に変えてしまったのでした。
さて、カワセミは海の上で浮き巣を作りそこで卵がかえすとされてるが、普段の海は波も高く荒れ狂っている。そこでゼウスは哀れに思った。それでは卵がかえるまでの約2週間は海が穏やかであるようにしたと。この2週間のことをアルキュオネからとって、 halcyon days というようになったわけだが、後にこの言葉は繁栄の日々をあらわすハルシオンに由来するようになりました。
竜牙兵
ドラゴンの歯を蒔くと兵隊が生まれる。これはテーバイの王、カドモスの話の中に登場する。
フェニキアのテュロス王であるアゲノル(彼もポセイドンの子)にはエウロペという美しい娘がいた。その美しい娘に目をつけたのがゼウスである。というのもゼウスはエロスの金の矢を受けてしまい、エウロペを好きになってしまったのだ。ゼウスの作戦は牡牛に化けてモーモー作戦である。
エウロペの目の前にとっても愛らしい牡牛が現われた。この牡牛、実はゼウスが変身した姿であるが、エウロペはあんまりに愛らしいこの牡牛の背中にのぼってみた。キターーーーーー!!ゼウスは牡牛のまま全力疾走した。走った!海を泳いだ!行き先はクレタアイランド!クレタ島についたゼウスはそこで正体をあかし、エウロペと結ばれたのでした。(その子供がミノスとラダマンティスである。)
さぁ、話をフェニキアに戻そう。アゲノル王は突如いなくなった最愛の娘エウロペを捜すように自分の息子たちに命令した。そしてこう付け加えた。エウロペと一緒でなければ帰ってくるなと。エウロペ捜索を開始した息子たちの1人がカドモスである。
カドモスはどうしてもエウロペが見つからないので、デルフォイの神託でアポロンに助けをもとめた。
エウロペを連れ去ったのがゼウスである。アポロンはエウロペが見つからな=カドモスが国に帰れないとわかってたので、代わりの答えを用意した。牡牛についていって、倒れた地に住めと。カドモスは牡牛に導かれてテーバイの地につき、そこに建物をたてることにした。
さぁ、町を作るにはいけにえを捧げる儀式をしなければいけない。しかし、清めの水がない。カドモスは家来に泉を探させた。まもなく家来は泉を見つけたが、実はこれは軍神アレスの泉であり、見つけた家来はアレスの息子の竜に殺されてしまったのでした。
さぁ、びっくりしたカドモスはこの竜を叩き殺した。すると今度はアテナがそこに現われたのである。そして竜の歯を蒔きなさいと命じた。
竜の歯からは鎧で身を固めた屈強な戦士が土から生まれてきた。まるでサイバイマンだ。カドモスはさっと身を隠し、そして戦士たちの中に石を投げ込んだ。この石をめぐり、戦士たちは誰が投げたのかでケンカになり殺し合いとなってしまった。気が付けば残ったのは5人の戦士とカドモスであった。
そこで残った戦士たちは同士討ちするのもなんだかと思い、カドモスの後についていき、テーバイの町を作ったのであります。
この話は後に息子を殺されたアレスの復讐へと続きます。
イオ/アルゴス
ゼウスの今回の浮気のターゲットはアルゴス国の王女イオだ。イオは女神ヘラの巫女でもある。ゼウスはいつものようにイオのもとに浮気に来ていた。
さて、浮気を見つけることに関しては百戦錬磨のヘラである。アルゴス国へヘラ自身がかけつけることになった。それを知って、さぁ、大変。ゼウスはなんとか取り繕うとイオを一時的に牝牛に変えることにした。
到着したヘラは一撃でこの牝牛が怪しいと思った。そこでヘラはゼウスに申し出た。この美しい牝牛をくださいませと。ゼウスも「実は女の子でした」とは口が裂けてもいえないわけで、なくなく牝牛をヘラに引き取らせた。
牝牛を連れ帰ったヘラは怪物アルゴスを呼び出した。名前の通り、アルゴス王家に縁のある怪物なのだろう。この怪物に牝牛のイオを見張らせることにした。
アルゴスの外見的特長は体中に目が何百もある巨人である。悪魔君の百目に近い。(目は飛び出さないが)眠るときは2つの目が眠るだけで、残りの目が常にイオを見張っていたのでこれほど監視向きの怪物はいない。
さて、ゼウスはイオ救出作戦を考えた。ヘルメスに一任である。ヘルメスはアルゴスのもとにたどり着くと魔法の葦笛の音を聞かせた。この手の怪物は音楽を利かせればイチコロよ。ということで。だが、アルゴスは抵抗し続け、とうとう眠ることはなかった。
ヘルメスは第二作戦に出た。葦笛についての長大な歴史を語り始めたのだ。学校の授業で先生のお話が子守唄に聞こえるように、アルゴスもこの強力な子守唄の前にはすべての目が眠りについたのであった。ヘルメスはさっそく怪物の頭を切り落とした。
これを知ったヘラはイカシンイカシン怒り心頭。まだ牝牛の姿のイオに死んだアルゴスの亡霊をけしかけた!これにはゼウスもたまらずヘラに許しを願い出た。ゼウスの願いにより、ヘラはイオを許したのであった。
ヘラは死んでしまったアルゴスを哀れに思った。そこでペットの孔雀の尾にアルゴスのいくつもの目を与えたのであった。
ケンタウロス
モンコレでは男性ケンタウロスは誇り高く、そして女性ケンタウロスはひたすらかわいく描かれるようなふしがあるが、ギリシア神話の世界ではケンタウロスは相当野蛮な一族である。ストームライダーの手記には「酒と女にはめっぽう弱い」と書いてあるが、まさにそれがケンタウロスである。
ギリシアのテッサリア山地の蛮族に馬に乗り、狩りをする一族がいたのだが、その人馬一体に駆け巡る様を見たギリシア人が彼らを怪物視したのがいわれであろう。
神話ではケンタウロスの誕生はテッサリア王のイクシオンの話の中にある。
イクシオンは義父を殺した罪で狂人となっていたが、哀れんだゼウスが彼を清め、そして天界へ客として招いた。ところが、イクシオンはこともあろうか女神ヘラと犯そうとし、彼女の怒りを買う。(そりゃそうだ)ゼウスがそれを確かめようとヘラの姿をした雲を呼び出すとイクシオンはそれに飛び掛り交わった。そこからケンタウロスが生まれたのである。生まれからして不敬極まりない。イクシオンは神を冒涜した罪でタルタロスに落とされ、火のついた車輪に縛り付けられまわされ続けている。(イクシオンの輪)
さて、ケンタウロスの恥さらしなストーリーはまだまだ続く。ケンタウロスがテッサリア王の結婚式に参加した時、彼は泥酔したあげくに近くにいる女性すべて(花嫁込み)を犯そうとした。ケンタウロスはたこ殴りにされてテッサリアを追い出された。
ケンタウロスはヘラクレスの話によく出てくる。ヘラクレスがケンタウロスの1人ポロスのもとに行き、ケンタウロス族にワインの壷をあけさせた。これは神々がヘラクレスが来たらこれで歓迎するようにとケンタウロスに与えたものだが、ワインの壷が開いた臭いで近隣にいたケンタウロスがみんな集まってしまい、しかもワインを飲んだヘラクレスに襲いかかろうとした。ヘラクレスはこれを返り討ちにしている。
それからヘラクレスがとある理由で妻デイオネイラと息子ヒュロスと一緒に国を追放された時のこと。ヘラクレスはケンタウロスのネッソスが渡し守をやってるエウエノス河にたどり着いた。そこでヘラクレスがヒュロスをかついで先に河を渡ろうとし、ネッソスにデイオネイラを頼んでおくと、ネッソスは二人っきりになったところで発情期に入り、やはりデイオネイラを犯そうとする。怒ったヘラクレスはヒドラの毒矢でネッソスを射抜いてしまいます。ネッソスは死に際にデイオネイラに自分の着物を渡す。自分の血がついた着物にはヘラクレスの心変わりを防ぐ力があると説明して。
のちのちになってヘラクレスにイオレという王女に恋をする。嫉妬したデイオネイラはネッソスの言葉を思い出して、ヘラクレスにネッソスの着物を贈る。ヘラクレスがそんなことをつゆ知らずにその着物を着るとたちまち着物についた血から毒がヘラクレスの体を蝕んでいくではないか。そう、ヒドラの毒に犯されたネッソスの血にもヒドラの毒がまわっていたのである。
いかにヘラクレスといえどヒドラの猛毒には勝てません。悶え苦しむヘラクレスは従者にヘラクレスを生きながら火葬するように命じ、火が放たれた。
この後、ゼウスによりヘラクレスは火の中からオリュンポス山にあげられて、そして神となったのである。
キマイラ
キマイラはアジアの王国リュキアを襲った怪物。
生まれはやはり怪物テュポーンの子供で、ライオンの頭、山羊の胴、竜の尾をもつ。ついでに山羊や竜の頭がついてるバージョンもあり。とりあえず火炎放射が得意技。
神話ではベレロフォンの話に登場する。
コリントの王子ベレロフォンはとある競技中に不慮の事故で弟を殺してしまう。それを悔いたベレロフォンはアルゴス王のもとに身をよせていた。
アルゴス王プロイトスの妃であるアンテイアはベレロフォンを気に入ってちょっとモーションをかけてみましたがベレロフォンは見事に振ってしまう。
さあ怒ったアンテイア。夫であるプロイトスにベレロフォンを殺すようにしむけたわけだ。が、プロイトスも自分の手ではくださず、リュキア王に頼むことにした。そこでベレロフォンにリュキア王イオバテスに手紙を持っていけと命ずる。手紙には「ベレロフォンを殺せ」と暗号で書かれてたのだ。
手紙を受け取ったイオバテスがさてどうしたものかと考えた。そこで出た案がベレロフォンにキマイラを退治させることだった。もちろん逆にベレロフォンが退治されてしまうことを期待して・・・・。
さてベレロフォンはどうやってキマイラを退治したものかと考えたが、とりあえず預言者に聞いた。するとアテナの社に行くが良いときいた。さっそくアテナの社にこもってみると、女神アテナが現われて金のくつわを授けてくれた。金のくつわとは馬の口につけて手綱をつなげる道具である。そしてその馬こそが天馬ペガサスである。
ベレロフォンはペガサスが泉で水を飲んでるところで見事金のくつわをつけることに成功。ペガサスを操り、キマイラを退治したのであります。
その後のベレロフォンだが、ソリュモイ人退治、アマゾネス退治といったイオバテスの策略(もちろん逆にやられてしまえという案)をすべて克服してしまい、とうとうイオバテスを降参させる。そしてイオバテスの娘と結婚することとなった。
だが、次々と難関を乗り越えたベレロフォンはいつしか驕り高ぶるようになる。そして神々の領域に入ろうと彼はペガサスに乗って天上界に向けて出発したのだ。
そのような暴挙をゼウスが許すはずがありません。ゼウスは虻を遣わし、ペガサスを刺します。驚いたペガサスは空中で暴れ、ついにベレロフォンを振り落としてしまったのです。落ちたベレロフォンは片足を失い、アジアの荒野をさまようこととなりました。人を不幸にするもの、それは自身の驕りから来るものなのです。
ペガサス
ベレロフォンが見事キマイラを倒すことができたのはやはり翼を持つ白き天馬ペガサスのおかげ。ギリシア神話でのキマイラには実は翼はない。だから空中からトライアングルアタックを決めればイチコロである。そんなペガサスに乗れるきっかけを与えてくれたのがアテナである辺りが星矢チック♪
ペガサスの生まれはメデューサからである。英雄ペルセウスがメデューサの首をはねた時、椿三十郎の1シーンのごとく吹き出る血から出現したという。メデューサは実はポセイドンの子を身ごもってたという話だから、父ポセイドン、母メデューサ、母父ポルキュス、とかいう血統になる。ダビスタ的にとても速そうだ。ちなみに一緒にクリュサオールが生まれているが、こっちはマイナーである。
この世に生まれたペガサスは地上の世界を捨てて天上界に逃げ込み、そこで神々と遊んで暮らすことになる。ゼウスはこの馬を気に入り、彼のメインウェポンである雷電を運ばせる役目を与えた。
さてペガサスの蹴りの凄さの伝説を1つ書こう。
ギリシア神話にはムーサという9人の芸術の女神がいる。生まれはゼウスとティタン神族のムネモシュネのあいだに生まれた娘。たちである。
さてマケドニアの王にはピエリデスという9人の娘たちがいた。傲慢な父は傲慢にもムーサたちと同じ名前をつけ、そして娘たちに歌自慢をさせていた。芸術の女神たるムーサたちがこんな人間の傲慢な振る舞いを許すはずがない。ムーサたちは歌のコンテストを行い、そこで徹底的にピエリデスに実力の差を見せ付けたのであった。
ところがである。あまりに美しいムーサの歌声に会場となったヘリコン山までがハイになってしまい、ついには空へと飛び上がってしまったのである。ラピュタよろしく空へ上昇していくヘリコン山。これを見かねて登場したのがポセイドンであり、そしてペガサスである。ポセイドンはペガサスに上昇するヘリコン山を蹴り落とせと命ずる。ペガサスは絶妙なキックを放ち、ヘリコン山を元に戻したのであります。そしてペガサスが蹴っ飛ばしたところには聖なるヒッポクレネの泉が湧きました。
ベレロフォンの話で再登場となるペガサスだが、キマイラのところで書いたように天空からベレロフォンを振り落としてしまうことになる。その後ペガサスは空へ高く飛び続け、そしてペガサス座という星になったのでした。
ペガサスの名前はギリシア語であるペゲ=泉から生まれた言葉であるとされる。それゆえに神話でも泉に関するものが多いのであろう。
ハーピィ
日常の中でかぶってる帽子や手にもった書類などを吹き飛ばす風、この風がハルピュイアイ、つまり「掠める女たち」の始まりである。この風は帽子だけでなく、帽子をかぶっていたものの魂をも掠め取り、復讐の女神エリニュエスに渡すという。
いつしかハルピュイアイに怪物の姿を与えたギリシア人だが、ギリシア神話を文章化したはじめての人物ヘシオドスによればハルピュイアイには豊かな髪と翼があるとされる。
そして後の人々により作られたスタイルが、人間の大きさの鳥(ハゲタカ)に女性の頭というハイブリッド型モンスターである。モンコレのイラストではハーピィよりはセイレーン(六王国の戦火)の姿の方がよりハルピュイアイに近い。
ヘシオドスによれば、大地の女神ガイアと海の神ポントスが交わって、まずタウマスという怪物が生まれた。このタウマスと、海神オケアノスの娘エレクトラとの間にハルピュイアイが生まれている。名前はアエロ(疾風)、オキュペテ(早く飛ぶ者)、ケライノ(真っ黒な嵐の雲)の三姉妹である。ハーピィ3姉妹という表現はあながち間違っていない。
代わってホメロスによればポダルゲ(アキレウスの愛馬を産んだ)、アポロドロスによればニコトエ、アエロプスなどがいるという。
ハルピュイアイが登場する話はアルゴー号の冒険、トラキアの預言者ピネウスの話だ。
この話でのハルピュイアイはとても美しいものではない。彼女達はとてつもなく貪欲であり、それでいていつも飢えで顔は歪んでいる。長く鋭い鍵爪で食べ物にあさりつき、異臭を放つ体から排泄物をまきちらす。おおよそモンコレハーピィとはいいにくい。
とある理由からゼウス神を怒らせてしまったピネウスは盲目にされる罰を受けてしまう。さらに神の怒りは続き、ピネウスの食卓にハルピュイアイを遣わしたのだ。ピネウスが食事をとろうとするとハルピュイアイたちが現われ、その食べ物を掠めとり、食い散らかした上に排泄物で汚してしまうのだ。
後にゼウスはピネウスを許すことにし、アルゴー号の探検隊の手によりハルピュイアイを追い払わせている。
RPGやファンタジーの世界になるとハーピィの姿は変化していく。女性の部分が首から上だけだったのが、次第に胸のあたりから腰にかけても人間の女性となるようになったのだ。(モンコレ1の風歌いのハーピィのスタイルがそれ。)また場合によっては手と別で背中に羽が生えてる場合もある。そして時はたち、いまやハーピィは服(なぜかサイバーボンテージ)を着て天に舞う美しい種族にまでなりあがっている。こういった今のハーピィのスタイルは、永井豪のデビルマンに登場するシレーヌからはじまったのかもしれない。(シレーヌはセイレーンから発生だと思われる。)
ハーピィはなぜ女性しかいないのか!?
「掠めとる女」という風がモデルなため、男がいないのは神話的には当然のことなのだが、ハーピィを種族として見るファンタジーの世界ではその説明が必要となろう。
ピアズ・アンソニイの「魔法の国ザンス」シリーズでは、ゴブリンとハーピーの間で争いが起き、ゴブリンがハーピーにかけた呪いによって、ハーピーの女達は不潔で残忍な性格になってしまい、男性のハーピーは次々と巣を後にした。男がいなければ、ハーピーは単為生殖によって仔ハーピーを生んで増えるしかない。単為生殖ではメスしか生まれない為、さらってきた人間の男とハゲワシとで交互に交配してハーピー一族の数と質を保っていた、とあるらしい。(このくだりはコピペしちゃった)
六門世界ではやはりハーピィが男をさらって、熱い一晩を過ごすことで種族を増やしている。(ハーピィからはやはり女性のハーピィしか生まれない・・・だっけ?)神話のごとく不潔なハルピュイアイでは人間の男は近寄ってくれないし、お相手もごめんだ。(僕だって嫌だ!)
もともとの神話のハルピュイアイは種族として存在したわけではない。六門世界のハーピィたちは種の保存のために美しい姿を手に入れたのである。
ちなみにバードマンは男のハーピィではありません。東風のハーピィがバードマンってホントかよ?
メデューサ/メデューサの首
ゴルゴンは海神ポルキュスとその姉妹ケトとの間に生まれた3姉妹で名前はそれぞれステノー、エウレユアレー、メデューサである。(ゴルゴンとはギリシア語で「恐ろしい」の意だろう。)
もともとはこの3姉妹は美しい姿で、特に末っ娘メデューサが一番美しい娘。でありました。が、女神アテナと美しさを競い合い、それゆえにアテナの怒りにふれて怪物にされたというのが一般的な話。しかしオウィディウスの変身物語では、美しいメデューサにほれ込んだポセイドンがこともあろうかアテナ神殿で鬼畜ルートに突入というまさに神をも恐れぬ行為にいたったことにより、女神アテナが大激怒したとある。(自分の家で他人がそのような行為をしてたらやってられんわ。)アテナはメデューサを怪物に変え、さらにこれに抗議したメデューサの姉たちもまとめて怪物にしてしまったという。この時の行為によりメデューサが身ごもっていたのか、メデューサが死ぬときにはその血からペガサスとクリュサオールが生まれている。
アテナによって与えられた体は青銅の鉤爪と大きな歯、そして髪の毛に変わって頭には蛇が生えているものでした。このあまりに醜い姿により、彼女らを直視したものは石に変わってしまいます。
3姉妹のうちメデューサだけが不死ではありませんでした。よって、メデューサが退治される話、ペルセウスの話があります。
アルゴス王アクリシオスはある日不吉な神託を受けた。自分の娘ダエナが産んだ子供により自分が殺されるのだという。この不吉な神託を回避すべくアクリシオスはダエナを青銅の塔に閉じ込めるのであったが、ダエナによりそってきたのは他ならぬ大神ゼウスであり、ゼウスは黄金の雨となって塔にふりそそぎ、とうとうダエナとの間に子供を作ってしまいました。子供はペルセウスと名付けられた。
ダエナに子供が生まれたことに驚いたアクリシオスは次にダエナとペルセウスを箱に入れて海に流してしまう。が、神の導きにより二人はセリポス島へ到着、さらに神はポリュデクテス王に二人を保護するようにしむけました。
だが、美しいダエナを見たポリュデクテス王は彼女にゾッコンになり、連れ子のペルセウスが邪魔になりました。そこでペルセウスを亡き者にする案として思いついたのがメデューサ退治という任務でした。恐ろしい怪物メデューサがペルセウスを始末してくれるであろうと。
こうして難題を引き受けたペルセウスはまずアテナ、ヘルメスの協力を得る。(メデューサを恐ろしい姿に変えたのはアテナなんだし。)また、ヘスペリデスのニンフにも秘密のアイテムを借りることに成功。こうしてそろえた道具がヘルメス風の羽根付きサンダル、メデューサの首を入れる魔法の袋、かぶった者の姿が見えなくなるハデスの帽子(キュクロプス製の名アイテムだ)、鎌の形の剣、鏡のようにピカピカに磨いた盾である。
メデューサの居場所を知っているのはグライアイという怪物だ。グライアイはゴルゴンのさらに姉妹であうぃ、生まれつき老人の3姉妹だという。この3姉妹は3人で一つの目と歯をとっかえひっかえ使っていたのだが、ペルセウスがこの目をひょいと奪ってしまう。で、目と引き換えにしてメデューサの居場所を質問する。目をなくされては大変だ、と答えたくない質問にもグライアイは答えるしかなかった。
さぁ、ゴルゴンのもとに到着したペルセウス。彼女達が眠っている隙をつこうと、まずはハデスの帽子で姿を消す。続いてけっして「メデューサを直視してはいけない」というアドバイスのもと、顔をそむけ、鏡のような盾に映ったゴルゴンたちを見ながら近寄り、そして不死でないメデューサの首を鎌でざっくりと落としたのでした。
メデューサに起きた異変に気付いて起きた姉妹のゴルゴンだが、ハデスの帽子により姿が見えないペルセウスを捕まえることができない。また、メデューサの体から吹き出る血から天馬ペガサスが生まれたため、ペルセウスはペガサスにのってゴルゴンの住処より脱出したのでした。
ペガサスにのったペルセウスはヘスペリデスの園により、巨人アトラスをメデューサの首の魔力で石に変えている。また、さらに途中で岩に鎖でくくりつけられた美女アンドロメダを発見。彼女が怪物の生贄にされそうな事態を把握すると、怪物(化け物クジラ)をまたもメデューサの首で石に変えて撃退してしまう。こうしてペルセウスは恋人アンドロメダをゲットしてセリポス島のポリュデクテス王のもとに帰還する。
島にもどってびっくりした。ポリュデクテス王はダエナに対して鬼畜モードのフラグをたててまさに追いまわしていたところ。ペルセウスはたちまちポリュデクテス王を追い詰め、これまたメデューサの首により王を石に変えてしまう。
その後セリポス島を出てアルゴス国へ戻ることにしたペルセウスだが、途中でテッサリア王国のラリッサの競技会に参加する。そこでペルセウスは円盤投げに挑戦したのだが、いきおいあまって観客席に投げ込んでしまい、客の1人を死なせてしまう。その人物こそ、ダエナの子供により殺されると神託を受けていたアルゴス王アクリシオスであった。
さて、アクリシオスを丁重に弔った後にペルセウスはアルゴスの王になったわけだが、メデューサの首はどうしたのか?これはアテナにささげられており、女神は自分の持つアイギスの盾の中央に飾りとしてメデューサの首をとりつけている。
まぁ、ギリシア神話でのメデューサの話はこんなところだが、ギリシア神話よりもっとさかのぼればメデューサはリビアの女神であるという。それがギリシア神話に取り入れられた際に怪物へと変化させられたという。そこのとこの話は次のHPを読んでいただくことにしよう。
バルバロイ

最後にちょっとした小話。ペルセウスがアンドロメダを救った後にちょっと浜辺で休憩をときのこと。メデューサの首を浜辺に置くと瞬く間に海草が石化してしまった。これが珊瑚の始まりという。

モンスターコレクション2にはゴルゴーンという牛の姿のモンスターが収録されているが、これはギリシア神話のゴルゴンとはまた別モノです。
クリュサオール
ペガサス、メデューサの項で書いてきたように、メデューサの首がはねられた時にその血から誕生したという黄金の剣の戦士。そのためかモンコレでは石化の属性を持っているかも。
ペガサスの影に隠れていまいちギリシア神話では活躍してないが、ゲリュオンとエキドナの父ということでは活躍してることになる。種馬になって大成功というところか?
聖闘士星矢ではクリュサオルのクリシュナという海闘士(マリーナ)の七将軍がいましたな。マハ・ローシニー!
ミノタウロス
ミノタウロスの話は迷宮をそなえたクノッソス宮殿のあるクレタ島がベースとなっている。竜牙兵で書いた話と重なるが、ちょっと話を巻き戻してクレタ島の王ミノスが生まれるところから始めよう。
エロス(キューピッド)の黄金の矢はいつも騒動ばかりを起こしているが、今回ターゲットになったのは主神にしてトラブルメーカーのゼウスである。黄金の矢を撃たれたゼウスが最初に見たのはフェニキアにあるテュロスの王女エウロペであった。黄金の矢の効果により、彼女が恋しくてたまらなくなったゼウス。エウロペに近づくために一つの作戦に出る。いかにも上品で大人しそうな牡牛に変身したのだ。
エウロペは目の前に現われた牡牛を見てとても愛らしいと思った。萌えである。あまりに愛らしいのでなぜか牡牛の背中に乗ってみることにした。うんしょ。これがゼウスの作戦だ!背中にエウロペが乗ったことで興奮度ゲージMAXの牡牛ゼウスはいっきに海に飛び込む。エウロペは突然のことにただただ牡牛の角にしがみつくだけ。牡牛は泳ぎに泳いでクレタ島へとたどりついたのであった。
島についたゼウスはとうとう正体をあかす。そして後は愛の炎が燃えるだけ。エウロペはミノスとラダマンテュスという二人の子を産んだのでした。
その後ゼウスはエウロペをクレタ島の王アステリオンに譲ってしまう。だが、エウロペが死んだ時にやっとゼウスが自分の行為を恥じ、彼女を女神としたのであります。
話の主役をエウロペの子ミノスに変えよう。
エウロペがクレタ王アステリオンと結婚した際にはミノスもまた一緒に引き取られている。そして義父アステリオンが死んだ時、ミノスは次の王位を要求した。何しろゼウスの子にあたる。神々の守護が私にあるとミノスは主張したのだ。そこでその証拠として海神ポセイドンになにかしら海から動物を遣わすように祈りを捧げた。
ポセイドンは願いを聞き入れ、条件付の牡牛をミノスに贈った。それは牡牛がクレタ島についたらすぐポセイドンに対して生贄としてささげることだった。
しかし、ポセイドンから届いた牡牛はあまりに立派で美しい牡牛であった。ミノスはついにこの牡牛をいけにえにすることができなかった。
ミノスが牡牛をいけにえに捧げなかったことで、当然、ポセイドンが怒った。ポセイドンはミノスの妻パシパエに呪いをかけることにした。なんと問題となってる牡牛に恋焦がれるという呪いをだ!
愛はいかなる壁をも越えてきた。しかし、パシパエの前に現われた壁はあまりに大きい。相手はなんといっても牛だ!牛と人間がどうして結ばれようか?パシパエは誰にも打ち明けれない悩み事をクレタ島のおかかえ発明家のダイダロスだけにこそっと相談した。
ダイダロスは天才だった。ダイダロスがパシパエのために思いついた作戦は、乳房の大きな牛の木型を作り、その中にパシパエが入るというもの。この狙いが見事的中し、パシパエが求愛の声をあげると牡牛は喜びいさんで駆け寄り、牡牛と木型を着込んだパシパエは愛の行為にふけったのでありました。
ポセイドンの復讐は恐るべき生き物を生み出した。パシパエは牡牛の遺伝子と人間の遺伝子とを受け継いだ赤ん坊を産む。それが人間の体に牡牛の頭をつけた怪物、ミノタウロスである。(ミノスの牡牛という意)
妻パシパエからなんとも不気味な子供が生まれたのだが、ミノス王はそれがダイダロスの作った木型の牛による結果だとはつゆ知らず。王はダイダロスに巨大な迷路を作らせ、その中にミノタウロスを閉じ込めることで自分の恥(であろうミノタウロス)を隠そうとした。そして出来上がった迷宮ラビュリントスにミノタウロスは閉じ込められたのだ。
ちなみにダイダロスの作った木の牛はその後にミノス王に発見される。ミノタウロスが生まれた原因にダイダロスが絡んでいたことを知るや、ダイダロスは息子イカロスとともに迷宮に放り込まれることになる。
さて、ミノタウロスを迷宮に閉じ込めて一件落着になったある日のこと。ミノス王の息子がアテナイのスポーツ大会に出場し、そこで華々しい成果をおさめた。ところがこれを妬ましく思ったアテナイ人によりミノスの息子は謀殺されてしまった。
ミノス王はすぐさまアテナイに対して報復行動に出た。文明に優れたクレタ軍はアテナイにはない超科学力を用いてあっという間にアテナイを占領。そして敗れたアテナイに、毎年7人の子供をクレタに捧げることを約束させた。この7人の子供はクレタ島につくとあのミノタウロスのえさとして迷宮に放り込まれるのであった。
毎年クレタ島に子供を捧げてきたアテナイだが、ある日長い間外に出ていたアイゲウス王の息子テセウスが帰国し、王子となる。そしてテセウスはミノタウロスを退治することを決意する。
ここで話をちょっと巻き戻そう。ミノタウロスの父にあたる牡牛だが、ミノタウロスが生まれた後もポセイドンの力により狂って島中を混乱に陥れていた。そこへあらわれたのがヘラクレスである。ヘラクレスはティリンスの王エウリュステウスに12の難行を申し付けていたが、その7番目の仕事がクレタの牡牛を捕まえることだった。ヘラクレスにとって狂った牡牛を捕まえることは難しいことではない。牡牛は捕まえられティリンスに連れて行かれたが、今度はヘラクレスがティリンスでこの牡牛を放したためにギリシア中が牡牛により混乱に陥ることになった。
話をテセウスに戻そう。テセウスはミノタウロスを倒す前にまず父である牡牛をティリンスにて退治する。さぁ、次はミノタウロスだ。ミノタウロスに会うにはどうすればいいか?簡単なこと。クレタ島に捧げる7人のいけにえに加わればよいのである。
その年のいけにえを運んだ船がクレタに到着する。ミノスの娘アリアドネ(つまりはミノタウロスの妹になるわけだが・・・)は、アテナイからのいけにえの中にとびきりの美青年を見つけて一目惚れをする。テセウスである。恋の魔法にかかったアリアドネはテセウスに接近し、結婚することを条件にミノタウロス退治に手をかすことになった。母親同様、恋の悩みをダイダロスに打ち明けたアリアドネだったが、ダイダロスから絶対きれない毛糸をもらう。この毛糸を解いていけば帰り道に迷わないというわけだ。
こうして迷宮に入ったテセウスは、これまたアリアドネより魔法の剣を受け取っており、ミノタウロスを退治することができた。そして毛糸をたどって子供たちとともに迷宮より脱出したのであった。
一応ミノタウロスの話はここまで。その後のテセウスだが、実はアリアドネと結婚する約束は嘘であった。そしてアテナイへ帰国する途中の島でアリアドネを置き去りにしてしまう。(アリアドネはその後に神ディオニュソスと結婚)
テセウスを乗せた船が帰国することを決めていたアッティカの港に近づいた時だが、ミノタウロス退治に成功した時は白い帆をあげる約束だったのにうっかり忘れて黒い帆をあげていた。それを遠くから見つけた父アイゲウスはテセウスが死んだと思い、自分も断崖から海に身を投げてしまった。(アイゲウスにちなんでそこがエーゲ海となる)これによりテセウスはアイゲウスの後を継いでアテナイの王になるのであった。
ミノス王の方はどうなったか?、ダイダロスとその息子イカロスが王により幽閉されていたが、そこは天才ダイダロスのこと、にかわで固めた鳥の羽でもちいてクレタ島から脱出をはかる。が、その時に空を飛ぶことに夢中になったイカロスはうっかり太陽に近づいてしまったためににかわで固めた鳥の羽が崩壊、落ちて命を失うことになる。息子の死に悲しんだダイダロスだが、なんとかシチリアのコカロス王のもとに辿り着き、保護されることになる。
ダイダロスはシチリアにありという知らせをうけたミノス王はすぐさまコカロス王の宮殿に押しかけ、罪人ダイダロスの返還を要求をする。が、そこでコカロス王に風呂に入ることをすすめられ、それならばと風呂に入ることにした。が、これがミノスの命取りとなった。コカロス王とダイダロスが共同して熱湯をミノス王に浴びせかけ、ミノスは謀殺されたのである。
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