PSVG 2部
5話「砂原の韋駄天(オリバー)」
あらすじ:
ショウとスイレンは。旅の途中で会った少年。フェザーとともにオービタウンを目指す事になった。
フェザーの計らいもあり。列車に乗ることは出来たのだが、そこにはまたしてもステルス・コメットの
ダイムラー・ハヤブサも乗っており、変な因縁をつけられた二人は翌日の中継駅でまたバトルを
する事となる。だが、このときショウには運命の出会いが近づいていることを知る由も無かったのだ・・・。
1#:疾風襲来
「さてと、売られた喧嘩だが。君達が納得いかないように、俺たちも納得が行かない、だから本気でいかせて貰う」
フェザーは、あくまで冷静に対峙する相手・・・・・・・ハヤブサとダイムラーにそう告げた
「フェザー、僕はバトルは自分が3体、味方が3体のタッグバトルしか出来ないんだけど・・・・それでも良いかな?」
ショウは不安を抱きながらも、共に戦うフェザーに聞いた
「ああ、スイレンから君のことは聞いている。大丈夫。言っただろ?俺が君達二人を目的に送るって」
フェザーは全く問題など無いというように笑顔を見せた
「かぁぁっ!!!そのヒーローっぽい雰囲気、ますます気に食わねーっ!!!」
そんなやりとりに必要以上に反応してしまってる人間が一人・・・・ハヤブサである
「スイレンちゃーん。勝ったらデートだからねぇ・・・・」
「あ・・・あはは・・・・・(なんだかあの人ってよく分らないわ・・)」
ダイムラーはスイレンが微妙な表情で有ることも気にせず。以前へらへらと笑っている。
「ダイムラー、お前も女なんかに色目使ってないでバトルに集中しろってんだ!!!」
「まったく・・・・・ハリアーもつくづく面倒見のいい奴だなあ。行くぞ!!!ゴクリン」
「コイル!!あいつらをギャフンと言わせてやれ!!ギャフンと!!!」
いまいち噛み合ってないように見える二人はようやく手持ちを出したのだった。
「・・・・・・やれやれ、噂に聞いてたわりには、そう大した事なさそうだな、ショウ?・・・えーっとあいつら・・・」
「ステルス・マペットだっけ?」
「「マペットじゃない!!!コメット!!ステルスコメットだ!!」」
「うん、それそれ。」
二人の反応をまったく気にせず、ショウは納得した
「「お・前・らぁ〜〜〜」」
「ま、良いだろう。少し運動しておかないと身体に悪いからな。相手をしてやれ!!!シオン!!!」
フェザーは、やはりオニドリルのシオンを出すのだった。
(Grrrrrrrrr!!!!!・・・・・・・・・・・・・呼んだか、マスター。)
その叫びは勇猛で雄雄しく、出た瞬間から相手を威圧するどである。
「ああ、今日も頼むぞ、相棒」
「フェザーがシオンなら。・・・僕はバロンだ!!」
(・・・・・真の紳士の実力、見せてあげますよ、あのような方たちに負けるわけにはいきませんねぇ)
二人の翼が、今はばたく!!
「そのすました顔、気にくわねーんだよ!!!ニャース、あのクソガキにギャフンと言わせてやれ!!」
「はーーー、まったく手のかかる奴だなあ・・・・行くぞ、ウパー!!!あのオニドリル(シオン)に水鉄砲」
ダイムラーは、頭に血の昇っているハヤブサに呆れながら、自分の手持ちを出すのだった
「シオン、ドリルくちばし!!」
「バロン、こなゆ・!!」
「させるか!!ニャース!!ねこだまし!!」
と、ハヤブサのニャースがバロンの眼前を手を叩く!!
「!!?バロン」
(ぐ・・・・・・これしきのことで・・・・)
一瞬だがバロンは怯んでしまう
「・・・・・なるほどな、出鼻だけでも挫こうと・・・・・まだバトル慣れしていないショウから一気に叩く・・・・、小物のチンピラが良くやりそうな手だ・・・だが」
だがフェザーはいたって冷静だった
「シオン!!!ふきとばし!!」
オニドリルが大きく翼をはばたかせると、強烈な突風がニャースとウパーをおそう
「だぁ!?こんにゃろ・・・・・・ニャース、踏ん張り続けろ!!」
「ウパーもまけんな、デートがかかってんだ」
だがウパーもニャースも後方に吹き飛ばされる
「どわぁ!!?」
「うあ!?」
「ショウ、後はお前の好きなようにやるといい。」
親指でサムズアップしたフェザーは爽やかな笑顔でショウにいった
「あ・・・・・・・うん!!バロン!!れいとうビーム!!!!」
そのわずかな好機を逃すことなく、バロンの全力の一撃が炸裂した
カチィィィィィン!!!!
「どわぁー!!?俺様のニャースが」
「俺の可愛いウパー・・・・・」
完全に手持ちを氷漬けにされ、ショックを受けている二人・・・・・
「行くぞ・・・シオン!」
「バロン!」
間髪居れずショウとフェザーが止めの一撃を放とうとしたその瞬間であった
びゅうぅぅぅぅぅ!!!!
突如当たりに強烈な砂嵐が巻き起こる
「っ!!!?」
「なんだ・・・・この嵐・・・・!!?」
突然の嵐にショウとフェザーは体勢を何とか保とうとしている
一方のハヤブサとダイムラーは・・・・・
「「なんじゃごりゃああああああっ!!?」」
・・・・・・見事に吹き飛ばされたようだ。
「・・・・・ショウ、フェザー!!」
そしてこの異常な事態に気づいたのか、スイレンも二人の元に駆けつけていた
「・・・・・・・まずいな、俺達がバトルしてた事で相当厄介な奴をおびき寄せてしまったみたいだ」
フェザーはかなり真剣な表情に変わっている、いつも彼の余裕のある雰囲気とは全く違う
「・・・・・フェザーでもそれだけ本気でないとまずいって事は・・・」
「少しでも気を抜くと・・・・・倒されるってこと・・・だよね」
「おしゃべりしてる暇はなさそうだぞ・・・・・"砂漠の用心棒"のお出ましだ」
「砂漠の用心棒・・・?」
「それって・・・・・どんな相手なの?フェザー」
「・・・・・・・この砂漠では列車を襲撃してはそのパワーで人々を恐怖に陥れるという、物凄い荒れくれた鳥ポケモンが居るって話を聞いていたんだが。どうやら噂は本当だったみたいだな」
やがて、辺りを覆っていた砂嵐が突如止み、再び強い日差しが現れた・・・・そのとき
(・・・・・・全く、この俺の縄張りでくだらん喧嘩などするとは・・・・たいした度胸だな。落ちこぼれの人間共め)
「・・・・・・あ、あれは」
スイレンはポケモン図鑑をとりだし、上空に居る一羽の鳥を検索する
『ムクホーク・もうきんポケモン:どうもうな せいかくの ポケモン。 じぶんよりも からだの おおきい あいてにも かかんに いどみかかる。 』
「・・・・・どうもうなポケモンと噂が高いが・・・・どうやらこいつはその中でも楽に戦わせてくれそうにないな」
「うん・・・・なんだろう・・・・凄い威圧感を感じる」
ただならぬ気配を感じ取っているのか、ショウも顔がこわばる
「・・・・・それになんだか・・・・不機嫌・・・になってない?」
スイレンが冷や汗をかいているが、彼女の不安はやがて現実の物となる
(・・・・・ククク、感謝するんだな・・・・貴様たちが見られるものは・・・この超エリート戦士 オリバー様の圧倒的なパワーなのだからな)
「・・・・・・・シオン!!奴には全力で相手をするんだ!!」
きっ・・・!!とフェザーの表情が引き締まった物に変わる。
すると彼のオニドリル・・・・シオンもまた鋭い目付きになり。オリバーという名のムクホークと対峙する
「ドリルくちばし!!」
シオンが雄雄しく飛び上がると、オリバー目がけて突っ込んでいく
だが・・・・
(・・・・それで本気か?だとしたらとんでもない期待はずれだぜ)
シオンのくちばしが彼を捉えた・・・・・と思ったそのときだった。
(力というのはこういう風に使うんだ・・・・この落ちこぼれが!)
と、オリバーが翼を大きく羽ばたかせると・・・
びゅうぅぅぅぅぅっ!!!!!!
なんと、瞬時にたつまきを発生させたかと思うとそれは周囲に大きな砂嵐を発生させる
「ま、まずい!!ショウ!!スイレン・・・はやく列車に戻れ!!」
フェザーは後方の二人に速やかに指示する・・が_____。
「わ・・わかっ・・・ぐっ!!?」
突然ショウが胸を押さえ込んで倒れる。
「ショウ!!?・・・・いけない・・・また」
「ダメだ!間に合わない!!」
「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」」」
3人は竜巻に巻き込まれてしまうのだった。
2#:君の名は
…………………………
…………………………
…………………………
…………………………
………………………・・・
ショウは真っ白な空間の中に居た。
上も下も左も右も、真っ白な空間である。
「君・・・・・気がついた?」
やがてそんな声が聞こえるので眼を覚ます
「・・・・・うん・・・あれ・・・?・・・ここは」
だんだんと意識はハッキリしてきているだが周りが真っ白な状況
「えっと君は・・・・?」
ショウは目の前に立っている、自分と同じライトシルヴァーの髪に赤い瞳を持った女性に問いかける
「あなたたちが飛ばされてくるのが見えたから助けたのよ。今度は砂嵐には充分に注意することね・・・モリエ砂漠は迂闊に外に出ると危険よ、まぁあの砂漠の用心棒も本気ではなかったようですが」
「あ・・・そうか・・・僕達は砂嵐に巻き込まれて」
「はい、あなた達は風に飛ばされてました」
「それじゃ・・・!?・・・みんなは!!?」
「大丈夫。そろそろ眼を覚まして、貴方の元に来るわ、きっとね」
その女性は外見だけで言えばショウより少し年上・・・スイレンと同い年位に見えるのだが。何故か外見に見合わない深い落ち着きを感じる。
「そ・・・そうなんだ・・・」
「ここはあなたの心の中ね、身体に危機が訪れたので、まぁ・・・実際には気を失っているということになりますね」
「なるほど・・・・・・ん?でも君はどうして僕の心の中に居るの?」
「それは・・・・・、」
少女は何か考えるような間を置く・・・が
「それはいずれ話すときが来るわね、ほら起きて。夢は覚める物よ。」
「えっ?」
「早く自分の居るべきところに・・・・が・・・ス・・タ・・・・」
その声を最後に女性の気配が薄くなっていく
「待って!!!君の名前は______」
ここでショウの意識は現実へと帰っていくのであった。
「・・・ョウ!・・・・ショウ!」
やがて自分を呼ぶ声がしたかと思うと、一気に意識が覚醒しだす。
「・・・ん・・・・スイレン・・・?」
「良かった?具合はどう?さっきいつもみたいになっていたから」
「多分・・・・大丈夫・・・苦しくもないし、平気」
「よかった・・・・」
スイレンはほっと胸をなでおろす
が、ここで
「二人とも、感動の再会を喜ぶのは良いとして、俺は何時まで黙ってる必要があるんだ?」
「「!!?」」
「飛ばされたのはお前達だけじゃないんだ、俺もバッチリ吹き飛ばされたってわけ」
ため息をもらしながらフェザーも二人の側によってきた。加えて
「あっ・・・ええっと!?」
「こここ・・・・ここれはちちち違う・・・よ」
今考えればスイレンがショウを抱き起こすような姿勢になっていたので、二人は慌てて身を離す。
「まぁ、最初から仲良さそうだったから、気にするな」
「もぅ・・・そんなんじゃないんだから、フェザー・・・からかわないでよね、それよりあなたも大丈夫?」
「ああ、俺は鍛え方が違うからな、嵐の中シオンに乗ってお前達を探すのが大変だったんだぞ?」
スイレンも苦笑しながらフェザーに歩み寄った
「・・・・それにしても・・・、あの子誰だったんだろう・・・」
ショウは夢の中で出会った女性を思い出していた
「あの子?」
「い、いやなんでもないよ・・・それよりも・・・・」
ショウは首を振って、
「ここって何処なんだろう?」
「・・・あ・・・」
スイレンも言われてみて、3人は今砂漠の何処かへ吹き飛ばされていた事を思い出す
「・・・・いや、案外幸運かもしれないぞ、俺たち」
だが次の瞬間フェザーは余裕のあるような顔を浮かべている
「どういうこと?フェザー」
「・・・・こういうこともあろうかと、冒険の必需品、ポケッチがここにあるわけだ」
フェザーが取り出したのは小型の一見すると携帯ゲーム機のようにもみえるような小さな機会を取り出す。
「ポケッチってシンオウ全土で今ようやく売り出したっていう」
「凄い機械じゃない!!!なんで持ってるの。今売り切れ続出の商品なのに!!」
「・・・いや、何・・ちょっとしたツテで手に入ったんだ。で、これのマップ機能を使えば・・・・ほら。」
素早い手つきでボタン操作をすると、フェザーは画面を二人に見せる。
すると・・・・×印の置かれた場所がシンオウの地図・・・丁度南部の砂地の部分の真ん中に位置しており、その近くに湖のようなマークがついている。
「ええっと・・・・この×が僕たちのの現在地で」
「この湖のマークみたいなところに街を示すマークがあるみたいねぇ」
「そう・・・・ここから精々歩いて5kmくらいのところに、オアシスの街があるらしい。そこからまたあの中継駅に戻る方法があったと思うからとりあえず街に向かおう」
こうして一行は、少々の回り道をする事になったのだった。
続く
[アットの一言感想]
夢の中に出てきた女の子が、これからの伏線になってきそうですね。
今後、どのような登場をするのか楽しみです。
ショウとスイレンは、もう潔くくっつけば良いと思う←