9話「しんりょく発動の初陣!」
「それでは、これよりジムリーダー・ツツジさんと、挑戦者・空月蒼夜のジムバトルを行います!
・・・蒼夜さん、ルールはもう大丈夫ですか?」
審判を勤めているカナズミジムのトレーナーは、蒼夜に確認する。
「あぁ! ・・・3対3で、入れ替えは俺のみ。 ・・・それから、道具使用はなし・・・だろ?」
「その通りです! ・・・それでは、試合開始!!」
「まずは、このこですわ! ・・・行きなさい!・・・・・・岩落とし!」
「俺は・・・こいつで・・・! 電光石火!!」
お互いの1匹目を確認する前に、ツツジは攻撃をしかける。
蒼夜は即座に電光石火でかわして見せた。 ・・・なんつーハイレベルだ!(ぇ)
「ふぅ・・・。 ・・・成る程、ゴローンか・・・!(ということは、岩タイプ!!)」
「あら、なかなかのスピードですわね、貴方の・・・アメタマ!」
バチバチバチ・・・・・・・!(見えない火花)
「これは、なかなか楽しいバトルになりそうね♪
ツツジさんのパワーと、蒼夜のスピード・・・どっちが上かによって決まるだろうけど・・・多分・・・、
互角・・・!(どうやら、久しぶりにジム戦を楽しめそうなトレーナーみたいね、蒼夜は♪)」
冷静にこのバトルの分析をしているのは、観戦中の翌菜(アスナ)である。
分析は間違っていないが、それだけではない。
「アメタマ! 電光石火で接近して、・・・・・だ!」
「な!? ゴローンっ、戻って!」
「まさか・・・あの技で、攻撃するなんて・・・」
翌菜は、呆然としていた。 蒼夜が使った技、それは本来攻撃技ではない技だった・・・が?
「ど、どうして・・・水遊びを?」
「・・・まぁ、普通だったら、ダメージを与えるなんて無理だろうな。
・・・・・・だけど、水タイプに弱いタイプに対してだったら?」 不敵な笑みを見せつつ、蒼夜は言う。
「(・・・!) そういうことですか・・・。 けど、私はそう簡単には倒せないわよ!
行きなさい・・・・・・ロックブラスト!」
「(速い!?) くっ、アメタマ! 戻れ!」
蒼夜には、とっさに覚えている技を別の使い方で使える「機転」がある。
しかし、ツツジは自身の持つ「知識」で戦うため、そういうことには対応が少し遅れてしまうのだ。
具体的に言うならば、先ほどの水遊びがいい例だ。
「(あいつは・・・!) ・・・次は、キ・・・いや、グラエナ、Go!」
蒼夜は、2匹目にキモリを出そうとしたが、すぐにグラエナに変更した。 何故なら・・・
「使い慣れてる分・・・、やりにくいじゃねーか・・・・・・サニーゴは!」
軽く悪態をつきつつ、蒼夜はツツジのサニーゴに視線を向けた。
「貴方の2匹目は、グラエナですか・・・。 さて、それじゃあ、続けましょう! 波乗りです!」
「守ってから、アイアンテール! それと・・・・・・メタルブーメラン。」
「サニーゴ、もう一度波乗りですわ!」
「グラエナ、撃て!」
ギュンッ・・・! ガキィン!!
「な、何あの技!? ・・・鉄の、ブーメラン?」
「サニーゴ、戻りなさい! ・・・ねぇ、教えてくれません? この技、何ですの?」
「『メタルブーメラン』・・・名前のままさ♪
・・・・・・けど、この技、まだ未完成だったから、成功するかは賭けだったんだけどな・・・」
「(未完成の技で、あの威力!?) ふふ、いつ以来かしら、ここまで追い詰められるなんて!」
「そりゃありがたいですね♪ ・・・けれど・・・まだ、終わってないぜ?」
「そう・・・ですわね! 私の最後の1匹です! ・・・ノズパス!」
「ノズ・・・パス? 見たことないポケモンだな・・・・・・あ! そうだ・・・」
蒼夜は、不意に図鑑の存在を思い出し、とっさに取り出して調べる。
「『ノズパス:磁力ポケモン・・・・・・タイプは岩・・・』 ・・・・・・磁力?」
「余所見はいけませんわよ? ・・・電磁波です!」
「やっべ、とりあえず守る!」
「電気技を使う岩タイプか・・・面倒だな・・・。(それに、『磁力』ってのが引っかかるし・・・)
よし、一旦戻れ! ・・・キモリ、行ってくれ!」
「とりあえず、吸い取るだ!」
「(キモリのレベルは低め・・・なら!) ノズパス、受けてから・・・・・・電磁砲!」
バチィ!!
「・・・油断大敵ってのは、こういうことだなっ・・・! ・・・キモリ、大丈夫か?」
キモリは、「大丈夫だ!」と言うかのように鳴いてみせたが、
キモリの体力は、もはやギリギリだった。 唯一の救いは、ラムの実を持たせていたことだろう。
電磁砲の追加効果は、「麻痺させる」ことだから・・・。
「岩石封じ!!」 蒼夜の思案を中断させるように、ツツジは追撃をしかけてきた。
「キモリっ、頼む・・・避けてくれ! ・・・・・・キモリ!?」
蒼夜が驚く中、目の前でキモリは急に姿を変えていく。
慌てて、ノズパスのデータを表示しっぱなしだった図鑑をキモリに向けた。
「(間違いない、これは進化!) ・・・キモリ・・・・・・いや、ジュプトル!
避けなくていい! その場で岩を斬り崩せ!!」
キモリ・・・改めジュプトルは、あと少しで攻撃が当たる、というところで、すべての岩を斬った。
単純に、進化したことだけでパワーが上がったわけではない。
先ほどのダメージにより、特性が発動しているのだ。
「(こんな時に進化!?) ノズパス、もう一度!」
「一撃で決めろ!! ・・・・・・・リーフブレード!!」
ズバァッ!!
特性のしんりょく+タイプ一致+急所ヒット+相手の弱点をついた攻撃は、当然・・・
「ノ、ノズパス戦闘不能!! 挑戦者の勝ちです!!」
「よっし!! ・・・ジュプトル、よく頑張ったな♪」
「・・・負けてしまいましたね。 私は、ジムリーダーとして、バッヂをお渡ししませんとね。
ところで、1ついいでしょうか?」
バッヂを取り出しつつ、ツツジは蒼夜に質問を投げかけた。
「・・・何・・・でしょうか?」
「いえ・・・貴方はそのジュプトルといつ出会ったのかと思いましてね・・・。」
「えぇっと・・・・・・・ジュプトルとグラエナは、一週間ぐらい前だったかな?
それと・・・アメタマは、まだ3日ぐらいしか経ってないですけど・・・」←これは本当
「・・・それにしては、3匹ともよく懐いていますわね。
貴方には、・・・・・・懐かせる力でもあるのでしょうか?」 どこか楽しげに、ツツジは言った。
「そうかも、しれませんね♪」 蒼夜も、わざとらしく笑って見せた。
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(後書きっぽい座談会♪)
蒼夜「あ〜・・・疲れた・・・。 けど、これでホウエンで初めてのバッヂゲット!!」
翌菜「よかったね、蒼夜♪(あたしと戦う時は、もっと強くなってるだろうな〜♪)」
蒼夜「・・・翌菜、何か隠してないか?」
翌菜「あ、いや、別に・・・(汗)」
蒼夜「ふ〜ん。 ま、いいか。(ぁ) ・・・ところで・・・、前々から気になっていたんだが・・・
どうしてキ・・・ジュプトルは最初からあんなに懐いたんだ?」
>それが蒼夜のトレーナー能力だからだよ〜♪
ツツジ「成る程、『懐かせる者』・・・ですか。 いい力じゃあありません?」
>・・・・・・でも、蒼夜以外は、具体的にきめてないけd・・・
蒼夜「いいのかよ、それで(汗)」
>さぁね?(ぇ) ・・・次は、何更新するかな・・・
翌菜「・・・逃げたね。」
ツツジ「逃げましたわね。」
蒼夜「そうだな(苦笑)」
◇オリ技解説◇
メタルブーメラン・・・鉄でつくったブーメランで攻撃。
わかりやすく言えば、うえきの法則の佐野の技「ブーメランカッター」。(ぁ)
まだ、完成はしていないらしいが、今回は成功したようだ。
ちなみに、ボイスネタからです(ぉぃ)
[一言感想]
……水遊び使用後は、電気タイプ技の威力がアップしてても良さそうな気がする(ぇ)。
思えばジョウト以外の地方は全て、最初のジムリーダーは岩タイプです。
そんなに岩ポケモンは、低攻略難易度なのか(泣)。
ツツジ戦を終え、翌菜のセリフから察するに、いずれ蒼夜vs翌菜も拝めることでしょう。
もはやトウキやテッセンが通過点にしか思えなくなってきたのは、やっぱマズイですよねぇ……?(殴)