「あのさ、そっちの状況どうなってる!?夕希!」
21話「2分間・・・」
「えっと、・・・さ・・・彼は何を・・・?」
悠火は、奏を見てただそう呟くだけだった。
一方で女二人は冷静に言う。
「・・・あ、悠火さんは奏君に初めて会うんだっけ?」
「あ、またあの能力使うのね・・・。」
「・・・説明お願いします(汗)」
悠火、この場では一人だけ状況を飲み込めてなかったとさ(ぇ)
「はぁ・・・成る程、トキワの力・・・ね・・・。」
「え、でも確か奏君・・・能力のこと、わからないって言ってたのに・・・・・・」
ある程度説明を聞いて納得している悠火。
それに対し春華は少々疑問があるようだ。
「うーん、私もさっきちょっと聞いただけだからわからないけど・・・
春華ちゃんが最後に会った時とは、彼の状況が変わったんじゃないかしら?」
そう言うは翼架。
春華はまだ何か言いたそうにしていたが、ふと気付く。
「(あれ・・・それだったらもしかして・・・)」
「・・・奏、久しぶり。助けて、くれるんだよな?」
夕希はぽつりと呟く。
いや、正確には傍に控えているシャニー(ソルロック)に奏に声を届けさせていたのだが、この際おいておこう(ぇ)
それにたいし、奏の返答は簡潔だった。
『まぁな。ところで、そっちは!?』
どうしてタイミングのいいときに来てくれるのだろうか。
と、夕希は若干笑むと、手早く蒼夜の状況を伝える。(夕希の位置からは蒼夜の様子が見えます)
「・・・奏、手助けするなら早くな!スノウでもそろそろきついんだよ・・・」
『スノウがか?・・・わかった、後2分耐えれるか!?大人数だから発動まで時間がかかる!』
--------------2分間、それが勝負の時間・・・。
「・・・蒼夜さん!! 辛いでしょうが後2分だけ耐えてくださいっ!!」
まず夕希がシャニーで蒼夜に呼びかける。
蒼夜の返事は返ってこないのは承知の上だ。
「悠火さん、発動まで防衛お願いできますか!?」
「・・・頑張ってみるよ。」
こちらは奏と悠火。手短に説明をすませ、臨戦体制。
その間にも、翼架が何匹かキャプチャでおとなしくさせている。
「言っとくけど、私はこっちが本職なんだから!」
「・・・凄いわ・・・」
春華はそれにとても関心していた。
あ、ちなみに春華も言いながらも戦ってるからね?(おい)
「・・・後・・・2分・・・ね。」
息を乱しつつ、蒼夜は冷静に囁く。
「は?・・・えっと・・・」
思わず、彩都が何事か問いただす。
「・・・俺の仲間がテレポートで脱出でき・・る。・・・それまでに、後2分・・・」
「そうか。・・・もう、蒼夜君と別れなきゃならないのか・・・?」
若干寂しそうな表情で彩都がそう呟くと、蒼夜は微笑みを見せつつ、こう言った。
「いいえ、・・・どうしても、聞きたいことがある。・・・だから、また後で会いたいんだよ」
「・・・それはこっちだって同じです。・・・俺はどうしたらいい?」
一瞬、考えるそぶりを見せた蒼夜だが、すぐに一言言い放つ。
「・・・ポケギアってもってます?」
「いや・・・ポケナビなら・・・・・・だけど、これでどうするんだ?」
それを聞いてにっこりと笑むと、蒼夜ははっきりと言い切った。
「・・・一度しか言いません、・・・覚えられますか?」
「了解。・・・・・・それで俺が動けばいいんだね?」
「そういうことっす。・・・・・・俺のポケギアの番号は△■・・・、そこにかけてください。
ポケギアとポケナビは通話できるのはわかってるんで・・・・・・・1回だけコールお願いします。
そうしたら・・・・・・」
「わかった。・・・さて、もう時間のようだね!」
「よっし!! 準備完了だっ、行くぜ!!」
『奏様、場所は、さっきの岩場でよろしいですよね?』
「・・・・・・あぁ、任せたぜ、テレポート!」
ぱぁぁぁぁぁぁ!!
そう奏が叫ぶと同時に、サーナイトを中心に、金色の光が現れる。
「さぁ、脱出すんぜっ!!」
しゅんっ!!
「「か、奏君、どうするの!?」」
テレポート空間の中、春華と翼架は同時に言う。
ちなみに現在位置、流星の滝出入り口(114番道路側)上空である(ぁ)
「心配すんなって、俺に任せな!・・・・・・サンドパン!秘密の力!!サーナイトはこのまま中にとばしてくれっ!」
がこんっ!!
ぱんっ!!
奏のサンドパンが秘密の力で開けた空間に、速攻でサーナイトが入り込む。(もちろんサンドパンも一緒に)
そのスピード、20秒弱だ(速っ)
そのまま、サンドパンが入り口を塞ぐ。
「よし、全員いますね!?」
内部で一息ついた奏は、すぐさま人数確認をする。
翼架、春華、悠火、夕希、蒼夜、ソライシ教授・・・そして自分。
7人いるのを確認した奏はその場に座り込む。
「な、なんとか・・・な・・・・・・ぐっ・・・」
蒼夜は、そうは言っているが、今にも倒れそうなぐらいだ。
「蒼夜さんっ!! すぐに手当てしますっ!!」
慌てて、夕希が治療を始める。
「えっと、他に怪我してるなら私が・・・」
その様子を見つつ、翼架は言った。
「それにしても・・・どうやってこの人数を一気に移動させれたんだい?」
・・・・・・ソライシ教授の存在、今思い出した(待て)
彼がこう言うのも最もである。
夕希は察していただろうが、教授は状況がつかめずにいたからだ。
その声に反応したのは、座り込んでいた奏。
「・・・俺の意識を重ねて、サーナイトの能力を高めた・・・・・・から・・・」
「ちょっと、奏君!一体いつそんなことできるように・・・・・・」
「春華・・・・・・ごめん、後でちゃんと話す・・・これ使うと精神的につかれんだよ・・・」
そこで、一人ぼんやりとしていた悠火が口を開く。
・・・他のメンバーに聞こえはしなかったが。
「・・・まさか、僕の存在自体がホウエン地方の明暗を分けるなんてな・・・・・・」
ぼそりと呟いた悠火にツッコミを入れるのはミナセ。
『違う。・・・悠火様の能力が、だ。ともかく・・・貴方には死なれては困る。』
「・・・相変わらずストレートな物言いをするなぁミナセ・・・(汗)」
若干苦笑しつつも悠火は言った。
『それよりも・・・悠火様・・・僕たちの関係って・・・』
そして、それを大して気に留めてないフリをしながらシズカも言う。
「あぁ・・・・・・まさかシズカ、君も前世関係だったなんてね・・・・・・」
悠火は先程前世の記憶を取り戻した。
それはある意味では必然だったのだが・・・問題は緋扇に関わっていた存在だった。
ミナセはなんとなく前世関係じゃないかと悠火も感じてはいたが、問題はこのシズカだった。
まさか、シズカまでも前世関係だったとは思っていなかったからだ。
『…でも、そう考えれば…、悠火さんと初めて会った時のことも納得できますけど…』
「あぁ、そうだな…あの時シズカは「また会えた」って…」
悠火はぶつぶつと呟きながら(正確にはミナセ&シズカと会話しながらだが)、
気持ちの整理をしていたが、夕希の声で中断した。
「蒼夜さん!本当に…これでよく平気でしたね!?」
夕希がキレるのも無理はなかった。
蒼夜も原因が原因だけに苦笑するしかなかった。
「………どうして君はここまで無茶できるんだよ、………蒼夜。」
心底呆れているような様子の悠火。
しかし、結果的により無茶をしでかすのは自分自身だとは気付いていない…。
ひとまずの終焉。
しかし、彼らは知ることになる。
断片的なそれぞれの証言を繋ぎ合わせることによって。
静寂が続くのは、蒼夜のポケギアに彩都からの連絡が入るまでの僅かな時間の間だけだった…。
(後書き)
・・・・・・ひとまず、流星の滝は落ち着きました(謎)
あれ。・・・奏ってこんなキャラだkk(待て)
色々と伏線も出したり出さなかったり(ぇ)
・・・・・・・・・・さて、今後どうなる!?←・・・って次の話、一緒にあげたから意味ないか(ぇ)
[一言感想]
ようやく流星の滝からの脱出が叶いました。
何気に奏のおかげでしたね。
彩都とは一旦別れたようですが、すぐ再会できるのでしょうか。