22話「一番状況を把握してそうな人。」
「蒼夜さん・・・大丈夫だよね?」
春華は、夕希が手当てしているのを見ながら、ぽつりと言った。
それを聞いて悠火が言う。
「・・・・・・・・・蒼夜はあれ以上の状態にもなったことあるって言ってたから大丈夫だろ(汗)」
「Σそれはまずいでしょう!?」
「俺もそう思うよ・・・春華・・・・・・(苦笑)」
こちらは春華、悠火、奏。
話題は蒼夜の怪我について・・・だが、蒼夜君、それでいいのか(ぇ)
「・・・しかし、奴らは一体何のためにグラン・メテオを狙ってきたんだろうか・・・・・・?」
「わかりません。だけど・・・・・・ホウエン地方で何か起こってるのは確か・・・・・・」
一方、ソライシ教授と翼架は真面目に話していた。
そんな中、ふと、翼架は思い出したようにミッションの指令書を確認する。
「誰なのよ、依頼主・・・(汗)・・・・・・でも、この人・・・ホウエン地方の人なのは間違いないわね。・・・だってある程度知っていないとこの依頼書けないもの・・・」
そうして、それぞれが話していたが夕希の声に全員が反応する。
「はい、終りましたよ!蒼夜さん」
「・・・ありがとな。(あ・・・彩都さんにブレスレット渡しっぱなしにしとくんじゃなかった・・・・・・)」
・・・のだが、何故か沈黙が訪れた(ぇ)
ちなみに蒼夜は若干すぐにブレスレットを返してもらわなかったことを後悔していたとかいないとか(謎)
しかし静寂はすぐに破られた。・・・1コールの着信によって。
ピリリリリ・・・・・・・♪
「あれ?・・・誰の奴ですか?」
奏は自分のポケギアに着信が入ってないことを確認しながら言う。
「僕のは今壊れかけてて使ってないしね、ポケギア・・・」
「いや、買い替えましょうよ、悠火さんっ!!」
こちらは悠火と春華。
・・・ちなみに悠火に連絡がつきにくい理由はおそらくそれだろう(ぇ)
そんなそれぞれの反応に苦笑しつつ、蒼夜がポケギアを見た時だった。
「・・・・・・俺のポケギアだ。・・・・・・あ!」
見知らぬ番号からだったが、今1コールでかけてくる人物はたった一人しか思い当たらなかった。
「・・・蒼夜、一体どうした?」
悠火が、不思議そうに蒼夜に問う。
それに対し。一瞬にやりと笑いながら蒼夜は続ける。
「今、一番状況がわかりそうな人さ。」
言いながら、ポケギアを操作していたらしく、コール音が反響する。
しばらくして、聞こえてきた声は予想通りの人物の声だった。
『蒼夜君!!・・・大丈夫だったんですか!?』
「・・・彩都さん。俺はなんとか・・・・・・・・えっと、」
蒼夜は彩都に自分たちの居場所を伝えようとしたが、不意に気付く。
そういえば、さっきちゃんと見てなかったことを(っていうか場所を確認できる余裕が蒼夜にはなかったのだが)。
そこへ助け舟をだすのは奏であった。
「彩都・・・さん、ですよね? 今いるのは、流星の滝の114番道路側、付近の岩場です。
・・・・・・秘密の力で隠れてますがね。」
一瞬、考えた後、彩都はぽつりと漏らす。
「多分、その前にいるんじゃないかな、俺。 ・・・それと、秘密の力は俺の手持ちには覚えてるのいませんね・・・」
「・・・はぁ。・・・じゃあこっちから開けますんで、すぐにきてくれますか?」
若干苦笑しつつ、鼎は足元で丸まっていたサンドパンに呼びかける。
「サンドパン、秘密の力。」
がこんっ!!
先程同様、素早い動きで入り口を開けるサンドパン。
その向こうに、彩都が立っている。
「ふぅ・・・よかった、合流できて・・・・・・」
彩都が入ってきたのを確認した後、奏はすぐさま再び出入り口を塞ぐ。
そんな様子を、悠火は横目で見ていた。
・・・以前にも書いたが、悠火はサンドパンに襲われたことがあるからだ。
「・・・・・・・・・サンドパンはやっぱり苦手だよ・・・・・・(ぼそり)」
聞こえないように言っていたつもりだったが、それが聞こえていたのが一人だけいた。
「・・・悠火。・・・・・・・・・・・お前、サンドパンが駄目だったのか?」
それは、心底意外そうな表情の蒼夜だった。
「あ・・・蒼夜・・・聞こえてた?(汗)」
「聞こえてた。」
ちなみに、悠火は蒼夜にサンドパンのことを話していなかった(らしい)。
すぐに理由を言うべきか迷う悠火に蒼夜はこう言った。
「別に、今すぐ話さなくていい。・・・俺だってお前にまだ言ってないこと、あるしな。
それに・・・・・・・・・・・、今はそのことよりも大事なことあんだろーが。」
「・・・そうだな。・・・・・・ありがとう。」
「あの、二人で話してるところ悪いんですが、これで全員ですよね?」
そこへ、奏が声を掛けてきた。
・・・・・・この時に、サンドパンが悠火の足元に近づいてきて、若干顔が引きつっていたのは余談である(ぇ)
「そうだ。・・・・・・彩都さん・・・大丈夫だったんですか?」
奏に対応しつつ彩都に話しかけるのはもちろん蒼夜。
「あぁ・・・とりあえず・・・」
『大丈夫だった』と伝えようとした彩都だったが不意に髪を括っていたゴムが切れる。
ぷちん!
ばさっ・・・
「・・・ちょっと、かなり動いたからか・・・・・・?」
咄嗟に左手で髪を後ろに払いのけようとした彩都だったが、そこで翼架が気付く。
「・・・ちょっと、左頬みせてもらえますか!?」
「え?・・・あ・・・」
彩都は翼架に言われて、たった今髪を払った左手の甲を見てみる。
そこには、僅かながらも血が着いていた。
「とにかくっ、手当てしますっ!!・・・んっ・・・」
翼架は彩都の手当てをしようとするが、身長差があって届かない。
ちなみに、翼架は165cm、彩都は183cmである(何)
計算すると、18cm差である。・・・・・・身長差があるCPっていいなぁ♪(ぁ)
「(いや、CPにはなってねーだろ、おい!?)」←奏
いずれはCPになるのだから、別にCPと呼んだっていいじゃーん。
っていうか心の中でツッコミできるようになるとは、腕をあげたな、ツッコミの!(ぇ)
「(そんな問題か!? っていうか誰がツッコミさせてんだ!!)」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪♪♪(シカト)
「・・・はい、・・・これで、できる?」
それに気がついた彩都はしゃがむ。
その時、翼架は違うことに目がいっていた。(ぇ)
「・・・(すごく、キレイな顔・・・それに髪も・・・って違うわよ!今は手当てしないと!!)」
多少(!?)横に逸れつつも、翼架は手早く手当てをひととおりする。
ちなみに、彩都。長身で美形、更にはさらさらヘアー・・・とモデル並みの外見である。
そんな美男子に笑顔を見せられたとしたら、普通の女の子ならまず悩殺されることだろう(おそらく)。
「はいっ、終りましたよ!」
「・・・あぁ、・・・・・・・・・ありがとうございます(にっこり)」
きらきらきらきら・・・(謎のエフェクト)
彩都が、手当ての礼をすると同時に微笑んでみせた。
その瞬間、翼架は感じたことのないものを感じた。
「っ・・・(な、何この気持ち・・・!?)」
翼架はどうやら、その気持ちが恋心であるとは考える余裕はないようだ。
その時、うまい具合に発言した者がいた。
「あの、仲良くやってるところ悪いですが………俺は貴方のことをよくわかりません。………説明、していただけません?彩都さん。」
奏は言いながらサンドパンを戻す。
それとほぼ同じタイミングで悠火の声も聞こえてくる。
「………彩都さん。僕は初めて会います。
だけど、僕の手持ちの1匹は貴方のことを知っていました。………ポケモンを回復する力を持っていたとね。」
彩都は悠火の言葉に若干驚つつも、頷く。
「あ、あぁ…。そうだな………って!俺が回復したポケモン…?」
「…夕希君。この広さならミナセ出しても大丈夫かな?」
悠火は彩都の反応をさほど気にせず、夕希に問いかける。
「あ、はぁ…大丈夫だろうとは思いますが…」
「そっか。」
それだけ言うと、悠火はヘビーボールに手をかけ、すぐさま開け放つ。
「・・・ボーマンダ・・・。・・・・・・あ、その色はっ・・・!」
悠火の手持ちであるミナセ(ボーマンダ♀)、実は通常のボーマンダとは色が違う。
体は淡い水色、翼は青いのだ。
だからこそ「ミナセ」・・・漢字で言えば『水瀬』という名前に緋扇はしたのだろう。(何)←悠火の手持ちは漢字表記にするつもりはないが・・・一応?(謎)
最も、今もその名前なのはミナセ自身が「この名前にしてくれ」と悠火に伝えたからだ。
その時はまだ悠火は『緋扇としての記憶』がないので、何気なく頼まれたから付けた程度だったが・・・。
「・・・あぁ、間違いないです。このボーマンダは俺が回復した・・・」
彩都は驚きつつも、確かに自分が回復したことのあるポケモンだと認識する。
・・・と、そこへ口を挟む人あり。
「ちょ〜っと待て、悠火。お前・・・ミナセが彩都さんに回復してもらったことあるっていつ知ったんだよ?」
悠火は肩をすぼめながらも微笑んで答える。
「知ったのは・・・ついさっき。・・・蒼夜が、無茶なことしでかす少し前にね。」
「・・・・・・・・・・あぁ、あの前ねぇ・・・。」
ちなみに蒼夜、流星の滝内部よりかは若干顔色がよくなってきている。
・・・いや、夕希の手当ては「応急処置」なので大丈夫とは言いにくいが(苦笑)。
先程までは立ち上がれなかったが、今は壁にもたれかかって立っている。
彩都も、そんな蒼夜を見て苦笑しながらも口を開く。
「ははは(汗) ・・・さて、まずは自己紹介が必要ですかね?
・・・・・・・・・・・俺は、彩都。ちょっと事情があって奴らの仲間でいる。・・・ちなみに、漢字で書くとこう書くんですよ。」
彩都は、どこからか取り出した紙にささっと書き込み、近くにいた翼架に渡す。
ちなみに、手早く書いたが、字は整っているようだ(謎)
『久遠彩都』(クドウ アヤト)
「・・・名は体を表す・・・ってよくいうけど、これは・・・まさしくその通りね・・・」
「そうですね・・・ってあれ?『久遠』?・・・どこかで見たことのある名字なんだけどなぁ・・・」
翼架の横から紙を覗き込んだ春華は、ふと名字に違和感を覚えた。
・・・どこかで見たことがあるような気がして・・・。
「さて、どこだか当ててみますか?・・・あ、そうだ。回復のことだよね。説明するより実演した方が早いでしょうから、誰か傷ついたポケモン出してくれます?」
彩都はいたずらっぽい笑みを見せると、この場で誰もが気になっていそうな話題を持ち出す。
「・・・そういえば・・・、レイガ、大分体力減ってたな・・・」
そういって、悠火がレイガ(ルカリオ♂)を出す。
そこに、彩都が手をかざす。
しゅうううん・・・!
1分もたたないうちに、あちらこちらに傷があったレイガの傷がすっかり塞がっていた。
「・・・これが、俺の能力。傷ついたポケモンの回復、ですよ。」
黙って静観していた奏だったが、それを見て不意に口を開く。
「・・・トキワの力・・・?」
それを聞いて少し笑みながら彩都は続ける。
「俺はルネシティ生まれだけど。母が、トキワシティ出身でね。・・・・・・6歳か7歳ぐらいまではトキワシティに住んでたからなぁ・・・」
それを聞いて、ふと思い出したように蒼夜が呟く。
「そういや………ポケモンを癒す力や気持ちを読み取る力は、森の血を継いでいる人間に多く見られる………とかどっかで聞いたことあるんだよな…」
『聞いたことがある』と耳にした瞬間、春華は顔を上げる。
「『久遠』………そういえば、庵さんがそんな苗字だったような…」
「庵?」
不思議そうに翼架が春華に聞き返すと、春華は急に熱くなった。
「『久遠庵(クドウ イオリ)』っ! ベテラン俳優らしいんだけど、彼は全然年齢がわからないの。言われるまでは…。」
そこへ、悠火が横槍を入れる。
「よくドラマに出ている人…だよね?彼は確か銀髪…で…」
何かに気付いて言葉を失う悠火の代わりに言うのは蒼夜だった。
「彩都さん。………もしかして、その庵さんっていう人は…、貴方の父親…?」
そう言われると、彩都は長い銀髪を煌めかせつつ、どこか哀しそうな表情で…それでもはっきりとした声音で言ってみせる。
「そういうことです。………俺が狙われたのは…親譲りの才能があったからだろうな…」
「・・・あの、彩都・・・さん?・・・その言い方だと、奴らのところには貴方が望んで属してる・・・わけではない、ということですか?」
しばらく発言のなかった奏が彩都の表情を見てそう問いかける。
一瞬、困ったような雰囲気になってから彩都は言った。
「・・・・・・・・・・俺が下手に動けば、大切な人に何があるか・・・・・・・・・・・・・・・・だからっ・・・俺は・・・」
彩都は、言いながら泣きそうになっていた・・・・・・・・・。
(後書き)
・・・というわけで、・・・・・・彩都さんがメインでした(ぁ)
彩都の立場。・・・はややこしい面もあるのですが、次である程度は明かす(予定)です。
ちなみに、今回星空の最長記録更新しました。(何)
今回で注目すべき点は個人的には翼架なのですが・・・・・・・・・どうなんでしょうかね?(ぇ)
つか、蒼夜が主人公のわりに発言がすくn(蹴)
[一言感想]
春華はツッコミセンスが成長中?(ぇ)
今後、悠火がポケギア買い換え発生あるのかどうかが気になります(何故に)。
そして彩都と翼架は妙ないちゃつきっぷり(爆)。
久遠姓は、これからの物語のキーとなるのでしょうか?
今後の彩都に注目ですね。