この話は以前だいすさんが書いてくれた、『旧オリキャラバトルのプロローグ』です。
現在進めているオリキャラバトルは一度再編したもので、参加キャラなどに差異があることをご了承ください。
とはいえ、新オリキャラバトルにはプロローグが無いし、消すのももったいないということでコレは残しました。
主旨そのものは大して変わってない(?)ので、お楽しみください。
隣り合う世界
けして触れえぬ世界
交わらぬ世界
それは 確かにそこに在る
ならば紡ごう
世界という名の 細き糸を
我等は手繰ろう
戦いの手綱を
アット・雪・水月・Cle・翡翠・だいす けん合同特別企画
『トーナメントだよ、全員集合! ネタだらけのポケモンノベル・アルティメット・ブラザーズ!』
――黒カナさんからお手紙ついた、開会式はトマトが飛ぶ――
#1 ”カナ=アルト=イーブイタウンの憂鬱”
「暇」
暖かい日差しが窓から差し込む、和やかなイーブイタウンの午後。
容姿・性格共にあらゆる意味で『最強』クラスと断言できるアイドルトレーナー(正確には『元』がつくのだが、本人の意向でつけていない)、カナは一言こう呟いた。
「カナ……今日一日で、僕がその言葉を聞いた回数はこれで二十三回だよ」
苦笑しながら答えたのは、カナのよきペット…じゃなかった、よき夫のケンだ。
「そんな回数なんてどうでもいいわよぅ……。あーんもう、暇暇暇暇暇暇っ! 退屈で胸が小さくなっちゃいそうだわ!」
十分過ぎるほど豊満な巨乳を揺らし、手足をじたばたさせるカナ。
まるでお留守番を任された遊び盛りの子供のようだ。
「退屈でスタイルが変わるなんて話、聞いたこともないけど……」
とりあえず、微妙におかしいカナの主張にはツッコんでおくケンであった。
このようなやりとりが、数刻ほど続いたその時、ふとカナの脳裏にあるアイディアが浮かんだ。
最高の暇つぶし……もとい、お楽しみw……になるであろう、突飛で破天荒な、実にカナらしいアイディアが。
「……ケン、急いで手紙を書いて頂戴」
「え? 手紙……って? 誰に? どんな内容で書くんだい?」
きょとんとしている夫に、カナはにやりと、何か裏がありそうな笑みを浮かべて見せた。
この笑みは危険だ。色々な意味で危険だ。そう直感したケンは、咄嗟に逃げ出そうとしたが……。
ガシッ!
「わたくしから逃れられると思って?」
「……とりあえず、そのセリフは某アビスの天然お姫様のものだよとだけ、ツッコんでおくよ……」
結局、ケンはカナの支配から逃れられない運命なのだった。
#2 ”魔女の宅急便が、本当は魔女の宅配便になるはずだったのに商標登録の関係で変更された? そんな裏事情誰が知るかっ!(ぇ)”
某所、某剣道部部室のとある午後。
そこそこ広いこの道場の中で、知っている人には実に馴染み深い面々が揃っていた。
一人は、いつでもどこでも手軽に台風召喚で有名な水峰 奈月。
もう一人は、このサマープリンセスの尻に敷かれる哀れな男、神無月 封真。
水月さんの小説世界において、意外とラブラブなようでそうでもなかったりするかもしれない凸凹カップルのこの二人は、何かを待っていた。
いや、正確に言うと待っているのは奈月のみであり、封真は唯の付き添い(…と書いて、『かちく』とは読まない)である。
「………奈月」
「何ね」
「……多分聞いても無駄だとは思うが、何を待っているんだ」
「すぐに分かると。ふんふんふんふんふん…♪」
「…………そうか」
深入りせず、一言で済ませた封真であったが、本当は聞きたいことだらけである。
何故、待つ事が大嫌いな奈月が、上機嫌な笑顔でエイトメロディーズを口ずさみながら待っているのか?(そんな奈月の顔もいいと感じたのは別の話)
何故、自分と二人っきりであるこの状況に置かれても、それをまったく気にしていないのか?(端から見れば、単に『慣れてしまっただけだろ』とツッコみたいのはおいといて)
奈月が何を考えているのかが分からないなど、日常茶飯事ではある封真であるが、一つだけはっきりと分かる事があった。
それは、『こんな風に奈月が楽しそうにしていると、後々ろくな事が起きない』…という事である(ぇ)
「!! 来たっ!」
突然、奈月は弾かれるように勢いよく立ち上がった。
何事かとつられて上を見上げた封真だが、それがまずかった(ぇ)
ヒュンッ、サクッ!
「…………」
前方から飛んできた一枚のカードが、見事、封真の額のど真ん中に突き刺さった。
ダラダラと血を流している封真に、奈月が駆け寄る。やはりなんだかんだいっても、彼の事が心配……
「封真! なんばしとると! 早くその手紙渡さんね!」
……でもなかったようである。
「………俺の心配はしてくれないんだな」
額に刺さっていたカードを取り、奈月に手渡す封真が呟いた一言は、どこか涙声だった。
さて、舞台は変わり、ここはとある森の中。
『大地の奥義』を巧みに使いこなし、熱血と戦略というある意味相成れないイメージが強い二つの要素を併せ持つ翡翠さん自慢の主人公、ジェードは思いがけない人物と対面していた。
「……やあ、ロベルト君」
「こんにちは、ジェードさん」
そう、ジェードの元を訪ねてきたのは、いまだ謎多きとある小説世界の主人公、ロベルトであった。
出演許可を頂け、ギガさん(しばらくはこちらの旧称で呼ばせてくださいね)には本当に感謝感謝です。
「驚いたな…。どうして君がこんなところに?」
「そう言われるのもご尤もです。しかし、安心してください。『今回は』、別に戦いに来たわけじゃありません」
「………」
何か、含みのあるロベルトの言い方に少し感じるものがあったジェードだが、ひとまず今は思考の隅に置いておく事にした。
あれこれ勘ぐり過ぎると、かえって自滅するという事をジェードは理解しているからである。
「では、早速用件の方を。これをあなたに渡すように指示されました」
ロベルトが取り出したのは、先程奈月達のところにも送られたものと同じカードであった。
「これは……。……う゛っ(汗)」
カードに記載されている名前を見た瞬間、ジェードの顔色が変わった。
まあ、深く知る者故の反応であろう(笑)
「……というわけなので、ジェットさん、アンバーさん他、『この世界』の出場内定者への連絡をお願いします」
「分かった。わざわざありがとう」
「どういたしまして。では、自分はこれで」
ぺこりと一礼すると、ロベルトは傍らに置いてあったバイクに飛び乗り、その場を去っていった。
一人残されたジェードは、それを見送ってから再びカードに目を通した。
「それにしてもこの内容、いかにもカナらしいな……。ケンも災難だな、これは(苦笑)」
今は遠くにいる親友の境遇を思い、苦笑いするジェードであった、
またまた場面は変わり、今度はとある町の中。
「コウくーん、お手紙が届いていますよ?」
栗色のロングヘアーに蒼い瞳の、可憐で清楚な印象の少女、セリンは、ヒヨコ族で黒属性持ちで足はそこそこ速いが影も薄く身長も低いPMA主人公のコウの所まで走ってきた。
「……って、何ですか、その極端な説明文章の待遇の違いは!?」
そのセリンの手には、先程ペリッパー郵便が届けてくれた一枚のカードが握られている。
「え、完全スルー?(汗)」
「コウ君、どうかしましたか?」
不思議そうな顔で、コウの顔を覗き込むセリン。その距離があまりにも近かったため、コウの表情は真っ赤に萌える、勝利を掴めと泣き叫ぶ!
「わわっ! ななな、なんでもないよっ!(汗)」
慌てて顔を離すコウ。どうやら、赤面状態でのツッコミは出来ないらしい。
まあこれは某ヒヨコ……ヒカルもまだ出来ないので、気にする事はないのだが(ぇ)
「そうですか…。あ、それよりコウ君、はい、お手紙です」
「あぁ、ありがとう……。でも一体誰からだろう? お母さんかな? ………。……い゛っ!?」
カードに記載されている名前を見た瞬間、コウは石化した。
「ああっ! こ、コウ君が石になっちゃった!? ど、どうしよう…。ここにはパナシーアボトルはないし、私はリカバーは使えないし……。あっ、そうだ! 状態異常回復効果があるクリームシチューを作ればいいんだ!」
「(ええっ!? セリン、お願いだからそれだけは止め……ぎゃあぁぁぁぁっ!?)」
――その後、コウの行方を知る者は誰もいなかった……。
……って、そんな事はないのでご心配なく(ぁ)
コロコロカービィ…じゃなかった、ころころ場面が変わって申し訳ないが、またまた世界は変わりまして。ここは某『ヘタレブラックアルティメットシクー』と『キング オブ バカ』と『となりのコトロ』がいる、大御所アットさんの小説世界……。
「「「Σ何(だ)、その説明はっ!?」」」
……若干、電波障害があったようですが、お気になさらず。
「………orz(どうせ僕は、ヘタレで弱くて臆病な鉄屑なんだ……)」
「………。(なんで俺関連のネタは、いつも覗きとかバカとかばっかりなんだよっ!)」
「………いつの間にか、シクー達のグループに入れられているのは何故だ……(汗)」
三者三様、嘆いたり怒ったり落ち込んだりしているようですが、とりあえず無視の方向で(ぇ)
「あのぅ……このようなお手紙を頂いたのですが、一体どうすれば……?」
もうおなじみとなったあのカードを手にして困惑気味な表情を浮かべているのは、ボンッキュッボンの超母性的なスタイルがオベリスクの巨神兵並みの破壊力を誇っている少女、ナツキ。
「手紙の事は別にいいとして……。なんでコトキがここにいるのよっ!!」
かなりご立腹の様子なのは、華麗なる美脚を最大限に活用した脚技で婚約者タイチをボコボコにするのが日課となっているポケモンレンジャー、ティシア。
「……。さっきから、女性ばかり説明が優遇……かどうかは分からんが……されてるっぽい説明なのはどうしてなんだ?(汗)」
ずばり正鵠を射た発言をしたのは、意外と腹黒く恋人を手玉に取っている数少ない男キャラの一人であるムキル。
「……って、いつまで続くんですか、この長い説明は!?」
同じパターンの繰り返しに飽きた(…というより、話が進まないのでじれったくなったともいう)シクーが、ヒカル譲りのツッコミ能力を最大限に発揮、マンネリ化し始めていたこの小説の秩序を『破壊』した。これこそがシクーの持つ闇属性の本領なのだ!
「………(汗)」
「シクー、だいす けんさんの作品で書かれる以上、半端なツッコミじゃ駄目みたいだぜ」
ぽんとシクーの方を叩いたのは、ツンデレ幼馴染と夢魔もどき少女の二人からいずれセレクトしなければならない運命にある鈍感な部類に入る(?)少年、ソウト。
「…って、またこの説明パターンなの!?」
またツッコむシクー。
彼は見つけた。自分の存在価値を。
彼は知った。自分に出来る事を。
彼は理解した。自分が生まれてきた意味を。
「………もういいです(泣)」
『泣きツッコミ』を最後の手向けとして受け取り、文面は次なる小説世界へと旅立つのであった……。
「……って、考えてみりゃ俺はオリキャラトーナメント不参加者だろっ!?」
…去り際に、某『スケベ大魔王』の声が聴こえた気がしないでもないが、気のせいだろう(オイ)
さて、場面はまたまた変わって今度は某町の某ジム。
ここには、ヒカリタイプの可愛らしい内気な少女と、どちらかといえば母親似な性格のその姉と、ヘタレ遺伝子の末裔たる長男が勢ぞろいしていた。
「……待て。なんで俺がヘタレ遺伝子の末裔なんだ(汗)」
「多重人格が発覚したせいでメインの人格の印象が薄くなって、昔は極端な自己過小評価の塊で、シブキ伯父さんそっくりなんだから仕方ないんじゃない?」
「おいシズル! それが実の兄に向かっていう言葉か!?」
「ふ…二人とも、ケンカは駄目だよ……(おろおろ)」
漫才のような長男と長女の言い争いを止めようとする次女、シズク。
名前も好感度高しだが、ヒカリと同じタイプというのがさらにいい。個人的に、NSシリーズの女性で一番好みだったり(ぇ)
「……って、シズクに近寄るんじゃねぇ雑魚が! エェェクスプロォォォド!!」
「使えるわけないって。第一それ、シブキ伯父さんの声優ネタでしょ(汗)」
とまあ、キャラいぢりはこのくらいにしておいて(オイ)
シズマ君、お手紙だよ〜w(ぇ)
「………。なんだこれは……って、うぐっ(汗)」
クシャクシャ、ポイ
シズマは、カードに記載された名前を見た瞬間クシャクシャに握りつぶしてゴミ箱に捨てた。
だが、そんな事をしても無駄なのだよ。
「ど、どうしてだ?」
君達三兄妹がトーナメントに出る事は、スコアに記された予言なのだ……。
「そんな予言があってたまるかぁっ!!(汗)」
どのみち、君程度の存在の力じゃ、『紅世の王』たるカナには勝てんよw
「…………くそっ!!」
「まあ、そんな事分かりきってるけどね……」
「ど……どうしよう……(おろおろ)」
よし、新世代は堕ちた。次は旧世代だ(ぇ)
「断る(汗)」
手紙を見たシブキが最初に言った言葉はこれであった。
「諦めようよシブキさん……。もう誰も、カナさんには抗えないんだし……」
完全にネガティブモードに入っているのは、シブキの親友でNSで一番描きにくいと言われ、事実他作家の方々も悩ませている問題児、カイトである。
「………(汗)」
「嫌よ! 私は諦めないわ。最後まで足掻いてみせる!」
明らかに無駄な努力をしようとしているのは、カイトの将来の鬼嫁でシブキの妹である少女、シオリ。
「調子に乗らないで!」
「……シオリ……。……いや、なんでもないよ……」
本来なら、『それはアビスのティアだよ……』とツッコむべきなのにツッコまないカイト。
やれやれ、これじゃあシクーの方がまだ使えるぜ……。
「………(泣)」
「とにかくだ、俺は絶対参加しないからな(汗)」
参加しないと、君達の作者であるCleさんと共謀して、『カナとゴウスターの実験レポート』に出演させてあげてもいいんだけど?
「「「参加させていただきます(汗)」」」
分かればよろしい。
<カードの内容>
”ハロー! 親愛なる(ここには送り先のキャラの名前が入ります)へ!
世界のスーパートップアイドル、カナちゃんからのお手紙よw!
じゃあとりあえず、単刀直入に用件をいうわね。
私の暇つぶしの為に開催する、多数小説界オリキャラトーナメントに参加する事。
あ、拒否権はないわよ? 絶対、参加する事。
開催日時と開催場所の詳細は、カードの裏面に記載されてるからそれを参照してちょうだい。
優勝者には、超豪華な賞品を用意してるから、期待してくれていいわよw
というわけだから、参加の準備をして待っててね♪
by カナ=アルト=イーブイタウン
P.S.
そうそう、試合で負けたら罰ゲームが待ってるから、真面目にやらないと痛い目見ちゃうかもしれないわよ、てへ♪”
……そんなわけで、カナの暇つぶしという実にくだらない理由から、オリキャラトーナメントの序曲が始まるのであった。
……あれっ? 何か忘れてる気が………。!! しまった! ヒヨコ達の参加書くの忘れるところだった!
危ない危ない、早速書き加えるとしますかねw
オーレ地方のとある森の中。
そこは、重い沈黙に支配されていた。
「………(汗)」
明らかにその原因といえるであろうカードを手に、顔から大量の汗を流しているのはご存知ヒヨコ……。
「だから、ヒヨコじゃないってば!」
失敬、ツッコミと女難では間違いなく小説界トップクラスであろうヒカルである。
これならいいか?
「………もういいよ(泣)」
「どうしよう……お兄ちゃん……」
かなり困惑した表情を浮かべ、ヒカルの左手にすがり付いているのは彼の妹にして着痩せと男性恐怖症の装備を持つ萌えヒロイン、ヒカリだ。
「…って、何そのあからさまに狙ってる説明文章は!?」
「あうう……(汗)」
だって、ああだこうだと説明しなくても、君達の事はもう十分知れ渡ってるだろうしさぁ……。
「そ、それはそうかもしれないけど……って、だったらなおさら、既に知られてるような内容を説明する必要がないじゃないか!」
あ、それもそうだな。ま、そういう事もあるさ。
「………こいつは……!」
「……オリキャラトーナメント……か……。……特に戦う理由もないのに、刀を振るいたくはないんだけどね……」
こう述べてため息をついたのは、作者の分身にして現時点では間違いなくヒカルよりも強いと認識されているであろう『女より花』の称号を持つ少年剣士、ダイスケだ。
「今回は、ダイスケ君の説明もまともじゃないんだね……(汗)」
嬉しいような悲しいような、複雑な心境のヒカルであった。
「……まあ、主催者があのカナさんである以上、嫌でも参加するしかないでしょうけどね……。ハァ……」
「あの……ごめんなさい……。お母さんが……その……ダイスケ君にまで……迷惑をかけちゃって……」
しゅん…と落ち込むヒカリに、ダイスケは頭を横に軽く振った。
「ヒカリさんが謝る事じゃありませんよ。……僕なら、全然気にしていませんから。だから、ヒカリさんも気にしないでください」
「あ……う、うん……。あり…がとう…(赤面)」
僅かに微笑んだダイスケの顔が眩しくて、思わず俯いてしまうヒカリ。
ヒカルの女事情に比べると、何と健全で微笑ましい事か……。
「ほっといてよ! 大体僕だって、望んでこんな状況になったわけじゃないんだからね!(泣)」
まあ、そんなこんなで、第三部のメンバーも参加メンバーに無事加わった。
さぁ、ショウタイムだ!
「……って、それはメタルギアソリッドのスネークでしょ!?」
ツッコむ、まだツッコむ、さらにツッコむ。
それがツッコミキングの、ヒカルなのでしたw。
「最後を今日のわ○こ風に締めるなーっ!(汗)」
#3 ”無事に行くはずも無い開幕式”
その地は、封印された古の聖地。
かつて主流であった、人とポケモンの生死をかけるポケモンバトルがもっとも激しく行われた場所。
観客達は皆、その命を散らす戦いに狂喜し、感銘を受け、ある者は猛り、ある者は嘆き、それでも尚聖地においてのポケモンバトルは繰り返された。
今はもう、一部の者を除いて、その全貌を知る者はない。
完全に闇に葬られた、ポケモンバトルの影の歴史……。
…今、禁断のポケモンバトルの聖地が、再び解放されようとして……
「あーもうっ! まだるっこしいったらないわね! ぐだぐだ説明してないで、さっさと進めなさいよ!」
地の文に真っ向から異議を唱えたのは、いわずとしれたカナである。
こちらとしては、ある程度この場所についての説明をしないといけない義務があるのだが……。
「そんな事に文章を割くから、肝心の内容がなかなか書けないのよ!」
………おっしゃるとおりです(汗)
「ふうっ…。ま、いいわ。私が主導権を握っている以上、このトーナメントは絶対成功させてもらうから、そのつもりでいてね」
そ、そんな事言われても、この企画は自分だけがやっている物じゃありませんし、第一成功するかどうかなんて……(汗)
「い・い・わ・ね?(にっこり)」
………はい(汗)
…まあ、気を取り直して。
ここは、イーブイタウンの外れにある進化の森の最深部。
地元の人間はもとより、能力者であるケン達ですら滅多にここまで来る事はない。
その理由は多々あるが、その一つといえるのが今カナが立っているこの闘技場……『エボリューションコロシアム』である。
先程解説したように、この闘技場はポケモンバトルの影の歴史の象徴だ。
『ポケモン闇のバトル』という、現在のスポーツ的なポケモンバトルとはまったく異なる戦いが幾度となく繰り広げられ、多くの人やポケモンがその尊い命を散らせていった場所である。
この事実を知るのは、三千年前に存在していたケン・カナ・ヒロキなど、極々一部の者だけである。
……え? 『また同じような説明をして、くどくないか?』ですって? ……そこはツッコまないでください(苦笑)
とにかく、ケン達にとってもこの場所は忌まわしき過去の象徴であり、出来る事ならなるべく立ち寄りたくない場所……のはずなのだが。
「さぁケン、お兄ちゃん! もうすぐやってくる参加者の皆を歓迎する、準備をしましょw!」
「「……………(汗)」」
……どうやら、カナにとっては、この程度の過去のしがらみなど蚊が刺したほどにも感じないらしい。
まったく顔の皮が厚いというか、無神経というか……。
「(ギロリ)……なんですって?」
…………ナンデモアリマセン、ハイ(滝汗)
「少しだけ、作者に同情するよ」
「……そうだな」
それからしばらくして。
「………ここか」
「どうやら、俺達が一番乗りみたいだな」
まず姿を見せたのは、ジェードと長髪の美男子で、何故か竜骨の仮面をつけているジューダス…じゃなかった、PSVG最強クラスのアサシンであるジェットの、ある意味最強コンビである。
「あっ、カナ! 久しぶりね〜!」
「アンバー! 待ってたわよw!」
カナと手を取り合って喜んでいるのは、ジェードの最愛の女性にしてカナの親友でもあるスタイル抜群のPSVGヒロイン、アンバーだ。
周りの事などそっちのけで、雑談を始めた二人を横目に、ジェード達はケンとヒロキの所へと向かう。
「やあ、久しぶりだね。ジェードにジェット」
「ああ。ケン達も変わりがないようで安心したぜ」
「はは…。お互い様だよ」
「……久しいな、ヒロキ」
「……ああ」
普通に会話しているケン・ジェードと対照的に、ヒロキ・ジェット側は実に静かなものである。
まあ、二人の性格上、これが彼らにとっては普通なのだが端からみると少し異様に見えなくもない。
そうこうするうちに、新たな参加者達が到着したようだ。
「ふうー…。ようやく着いたよ…」
「まったく、コウが先頭に立って歩いたせいで、余計な時間を食っちまったぜ」
「わ、わざわざ言わなくてもいいじゃないか…(汗)」
「そうですよ。コウ君だけが悪いわけじゃ……」
「そこ! ぶつくさ言ってないで、さっさと来る! まったく、何をのんびりしてるんだか…」
「……アズサ」
「な、何よ、サクリ」
「……足元に、気をつけた方がいい」
「え、それってどういう意味……」
むにゅっ!
「むにゅっ……って、い゛い゛ッ! きゃ……キャタピー……いやぁぁぁぁぁぁっ!!!!?」
「……
来て早々、何やらもめている一団はPMAのキャラ、コウ・フアル・セリン・アズサ・アリサといった、『イロモノトレーナー軍団』。
「「「…って、誰がイロモノトレーナー軍団だ(よ)っ!!」」」
ツッコんだのは、コウ・フアル・アズサの三名。
セリンはおろおろ、サクリは無関心といった実に分かりやすい反応である。
そして次に登場したのは……。
「ちょっと作者! いつまで同じ説明を繰り返してるのよ! さっきも言ったでしょ。余計な事はしないでさっさと進めて頂戴!」
………カナがこう言っているため、ここからは参加者のセリフだけを書いていきます(汗)
「あぁっ! 生のカナ様に会えるなんて、感激ったい!」
「あの人がカナ様なのね? 私も色々教えてもらいたいわ!」
「ね、ねえソウト、僕……今すぐここから逃げ出したいんだけど……(汗)」
「逃げたって捕まるさ。もう腹を決めようぜ、シクー……」
「コトロなんかに、絶対負けるものですか!」
「Σオイ、俺はいつからコトロで固定になったんだ(汗)」
「あら、存外似合ってるわよ、コトキさんw。クスクスっ!」
「シクー様は、私がお守りしますわ」
「いや……ナツキ、今回それは無理だぞ?(汗)」
「………ヒロキにジェット…か。相手にとって不足はない」
「シトリンが見ているんだ……。絶対、負けるわけにはいかない!」
「ジェードさん達の手前……無様な試合は出来ない……!」
「ショウ、無理だと判断したら、力ずくでも止めるからね?」
「シズクに怪我させた奴は、絶対許さないからな!」
「シズク、あんまり無理しないようにね」
「あ…うん…」
「カイト……俺は……」
「………何も言わないで……」
「こうなったら、何が何でも勝たなくちゃ……」
……とまあ、ぞろぞろとカナの娯楽の為に集められた哀れな子羊達の遺言が………。
「……って、そんな不吉な言い方しないでよ!(汗)」
とりあえず、今のヒヨコのツッコミを最後に、次の場面へと移らせてもらいます(ぇ)
勢ぞろいした参加者全員を整列させた後、カナはかつて聖火が置かれていたであろう台座の上に一人直立した。
そして上から全員を見下ろすと、満足げに頷き、右手を高々と上げた。
「諸君! よくぞこの私、カナ=アルト=イーブイタウン主催の暇つぶし……じゃなかった、オリキャラトーナメントに参加してくれた!……だなんて、私が言うと思う? ま、これは当然の事だから別にわざわざお礼を言うほどのことでもないわよねw」
カナのこの言葉に、一部のキャラを除く参加者全員が『ふざけるな(汗)』と心で思ったのは言うまでもない(ぁ)
「とにかく、今日は徹底的に、命を賭けて、貞操を賭けて、萌えを賭けて、罰ゲームを賭けて戦ってもらうわ。じゃあ、最後に一言。『勝て! 欲しいボケがあるならば、その手で掴み取れ! 退けば萌えるぞ、臆せば襲うぞ! カナ様がみているわ!』! 以上!」
「「「「……………(……どこにツッコめばいいのか、全然分からない………)」」」」
あまりにも、無茶苦茶なカナの演説に、ツッコむ気力すら湧かないヒカル達であった。
「ところでカナ、対戦カードはどうやって決めるんだい?」
台座から降りてきたカナに、ケンが一番気になっている事を訪ねた。
「(にやー…)……知りたい?」
またしても、カナの色々な意味で恐ろしい笑みを見たケンは、聞かなければよかったとすぐに後悔した。
「グフフフw 心配しなくても、ちゃーんと考えてあるわよ♪ ただくじ引きで決めるなんて、面白くないものw」
「………くじ引きでないなら、何で決めるんだい?」
「それはね……これよ♪」
カナが取り出した物。それは、南米原産のナス科の植物で、黄色く小さい花を咲かせ、それとは対照的に大きく赤い(種類によって黄色の場合もある)実をつける、かつては毒があると信じられていたため観賞用でのみ栽培されていた、リコピンを大量に含む野菜……。
「「……って、要するにトマト!?」」
そう、カナが出したカゴの中には、正真正銘、真実トマトが入っていた。
某『目の前の人間も救えないで、世界再生なんてやれるかよ!』…と言った馬鹿二刀流剣士とその父親が、大の苦手としている食材のトマトである。
「…って、解説しつこいよ! しかも最後の文章は分かる人にしか分からないじゃないか!(汗)」
ヒヨコのツッコミが炸裂! しかしだいす けんには効かなかった!(ぇ)
「カナ……このトマトで何をするつもりなんだい?(汗)」
恐る恐る質問するケンに、カナはにやりと笑い、胸を張って答えた。
「勿論、『トマト投げ』に使うに決まってるでしょ♪」
「………は。はぁぁぁぁぁっ!!!?」
どよっ
他の参加者達にも、動揺が走った。まあ、これが普通の反応だろう。
「……ふざけないでください。トマトは雪合戦の雪玉じゃないんですよ!」
声を荒げているのは、いわずもがなダイスケである。
「大丈夫大丈夫w これはトマトはトマトでも、本物のトマトじゃない、レプリカトマトだからw」
「そういう問題ですか!?」
今度は、シクーのツッコミだ。どうやら、ヒヨコ達によるツッコミネットワークが完成したらしい。
「そんな物誰も作ってませんよ!(汗)」
今のはネフライトのツッコミである。いやー、書きやすいな、こりゃw
「ふざけるなぁーっ!(汗)」
お次はコウ。さて、次はコトキかな?
「だから、何時から俺はヒカル達のグループに入れられたんだ(汗)…って、しまった!」
よし、狙い通り。
「…というわけだから、早速トマト合戦開始よ! トマトをぶつけられた人から退場、その順番で対戦カードを決定するわ! トマトは会場のあちこちにあるカゴの中にあるから投げ放題! あ、食用じゃないから食べちゃ駄目よ? では、始めーっ!」
「問答無用!? …って、うぎゃぁぁぁぁっ!?」
カナの号令と共に、エボリューションコロシアムのバトルフィールドは赤い野菜と汁が飛び交う戦場となった。
そして、この実に馬鹿げた騒ぎが沈静化し、対戦カードが決定したのは約一時間後の事である。
次回に続く……
後書き
いやはや、ようやく書く事が出来たオリキャラトーナメント開幕式、実に楽しかったです(オイ)
え? はっちゃけすぎ? なんとなく学園ネタ短編に似てる? ……さぁ、知りませんね(待て)
まあ、それはさておき。
まだ勝敗結果すら未確定の対戦カードが多い中、どのような展開になるのか。
それは、他の作者の方々の腕にかかっている?!(お前も頑張らんかい)
では、後はよろしくお願いしますね(笑)
by だいす けん
#特別編 ”ヒヨコのツッコミは剣の輝き?”
ヒカル「…って、また微妙なネタタイトル!? しかもこれ、あまりよくないネタじゃないか!(汗)」
作者「うるせぇよ、タコ」
ヒカル「そんなるろ剣ネタ出されても、分かる人いないって!(汗)」
作者「なんだ、グ○は前のちんちくりんステッキの方がよかったのか?」
ヒカル「どこのハレグゥネタだっ!(汗)………ハァハァ、疲れた……」
作者「ま、これで賽は投げられたわけだ。後は、他の作者の方々に委ねるのみだw」
ヒカル「他の作者の皆さん、お願いですから、なるべくまともに書いてください。いや本当にお願いします(汗)」
作者「ふっふっふ…。また繰り返すのだ!」
ヒカル「最後の最後で、TOD2ネタで締めるなーっ!(汗)」
筆者:だいす けんさん
[一言感想]
抱腹絶倒なオープニングを、どうもありがとうございました。
アクジェネのキャラはもちろん、他のどのキャラも善戦してくれることを期待してます。
あと、ボケにもね(何)。
何にせよ、カナさんの凄さを改めて再確認できる話でもありました(ぁ)。