”ネット上にあるものじゃもう物足りない。やっぱ実物が見たいよなー”
”無理言うなよ。俺達の趣味は法律で認められていないんだ。捕まりたいのか?小学校の時とは違う。やったら刑務所行きだぞ”
”くそっ!どうしてだ!どうして俺達の趣味は罪になる!何故自由にさせない!?”
小学校卒業後、ポケモントレーナーとして旅に出るでもなく、アルバイトをしながらインターネットで女の子をいたぶる画像や動画を見たり凶器を買いながら二人で暮らしていく日々を送っていた俺達。そんな俺達に転機が訪れた……
ポケットモンスター コズミックファンタジー
19th 選手交代
怪しい男にさらわれたモモカを助ける為に無理矢理食らい付いたスプリ。モモカを逃がす事には成功したものの1対2の戦いを強いられる。しかも男達は自分のポケモンに謎の薬を投与して強化したのだ。一方でモモカからの連絡を受けたモモコとジュンサー達は現場に走るが……
「モモカ!」
現場のアパートに到着したモモコは妹の姿を確認し、駆け寄った。
「おねえちゃん……」
震えながら涙をこぼすモモカをモモコは強く抱きしめる。身長から妹が姉に抱き着いているようにも見えなくもないがそれは間違いだ。
「よかった……無事でよかった……」
「痛いよおねえちゃん……」
息を詰まらせるモモカ。あまりに力が入り過ぎたらしい。体を離すモモコが舌をぺろっと出した。
「あ、ごめんね。スプリちゃんはまだ中ね。心配しないで。必ず助けるから」
「アパートの管理人さんから鍵を借りて来たわ。行きましょう。お嬢ちゃんは待ってなさい」
いなくなっていたジュンサーは文字通りのキーアイテムを手に入れて戻って来ていた。ところがそこでモモカが口を開く。
「モモカも……行く」
「で、でも危ないわ!また捕まるかもしれないのよ」
ジュンサーの言う事は最もだ。理由はそれだけではない。トレーナーでも警官でもないモモカが行っても足手まといになりかねないのだ。だがモモカは頑として聞かない。だが彼女もただのわがままで言っているのではないのだ。
「モモカはスプリちゃんに助けてもらいました。だから今度はモモカがスプリちゃんを助けたいんです!」
いつもあまり喋らないモモカが強くしかもはっきりとした口調で言った。それには姉であるモモコも驚く。
「お願いです。どんな小さな事でもいいんです。手伝わせてください!」
「モモカ……」
だがモモコは首を横に振った。
「スプリちゃんの事が心配なのはわかる。でもね。これからおねえちゃんは犯人と戦わなきゃいけない。モモカを巻き込みたくないの」
モモカの両肩を掴み、目を合わせながらモモコは言う。
「モモカが手伝える事はね、スプリちゃんを元気に出迎える事。あなたにしか出来ない事よ?」
「うん……きっと助けてね」
約束の印しのようにウインクをする姉の言葉にモモカは頷き、ジュンサーの部下の巨乳美人婦警に預けられる事になった。警官隊を待機させ、モモコとジュンサーの二人で犯人の部屋に向かう。
犯人の部屋……クチートの大口はスプリのすぐ横をかすっていた。アチャモの蹴りが軌道を僅かにずらしていたのだ。
「へちゃー……助かった。アチャモありがとう」
「くそっこのヒヨコが!ここは確実に食われて死ぬ展開だろ!」
自分好みの雰囲気を壊された凶器男は激怒した。それはともかくアチャモはスプリの危機を咄嗟に察知して自分で判断して彼女を助けたのだ。トレーナーとポケモンの間に確かな絆がなければ起こらない事である。
「死ねヒヨコ。グラエナ、アイアンテールだ!」
「クチート、全力で頭突きだ!」
後に指示を出されたクチートの方が先にアチャモに迫った。しかし紙一重のところでかわされる。しかもそこにアチャモの蹴りがカウンター気味に入った。
「くっ、スピードは上がっているはずなのに何故かわされる!」
彼は気付かなかった。自分がただ上がったスピードに頼り過ぎて指示を出している事を。その為攻めが単調になりスプリやアチャモの目がスピードに慣れる機会を与えてしまったのだ。もちろん彼等自身に早く逃げなければという焦りもあっただろうが。
「これが当たれば終わりだ!」
今度のアイアンテールは横振りではなく跳び上がっての縦振りだ。落下の勢いが付く分威力は上がり、力も上がっている分致命傷を与えるには十分だろう。
「火の粉連射!」
だが真っ直ぐ落下してくるだけのグラエナは絶好の的だ。真下から来る火の粉の弾丸をかわすだけのアクロバティックな動きはグラエナには出来なかった。
「くそ!」
パソコン男が壁を殴る。凶器男に比べて比較的冷静な態度を見せていた彼だがやはり焦りは生じているのだろう。タイムリミットが刻一刻と迫る中でたった一人の相手、しかも自分の半分も生きていない女の子にてこずっているのだ。
「俺達はこのまま捕まるのか?世の中から全否定されたまま……」
ぼそぼそと小さな声で呟いたかと思うと今度は雄叫びとも取れる程声を張り上げた。
「そんなの御免だ!俺達だけじゃない。ただ理解できないというだけの理由で異常者呼ばわりされている全ての奴等の為にも俺達は捕まるわけにはいかないんだよーっ!!」
「そうだ。みんな自由なんだー!」
再び注射器を取り出し自分のポケモンに射ち込む男達。ポケモン達は更に血走った目を爛々とさせてスプリを睨む。だが彼女は怯まない。
「自由の為の戦いだ!やれ!」
「あなた達は間違ってる!どんな理由があっても人を傷付けたり苦痛を見世物にする自由なんてどこにもあるもんか!」
スプリの反論に耳も貸さず指示を出す男達。クチートとグラエナが共に巨大な黒い球体を吐き出すと、それが一つに合わさり凶々しいまでの特大エネルギー球となった。
「これ……シャドーボール?」
「最期に悶える姿を見せろ!」
「!……邪悪なエネルギーが!?」
犯人の部屋の前まで辿り着いたモモコとジュンサー。ドアの向こうから凶々しい気が漏れているのが感じられていた。
「今開けるわ!」
鍵を開けるがチェーンがかかっており入れない。そこで後ろに下がったモモコがモンスターボールを出す。
「離れてください!行ってバタフリー、エアカッターです!」
ピンク色の丸い体に紋白蝶のような羽をした姿のポケモンが現れ、その羽ばたきで風の刃を作り出した。それはチェーンをいとも簡単に切断したのだ。その威力にジュンサーは一瞬呆然とする。
「す、凄い……」
だがそれもわずかな間。直ぐさま冷静さを取り戻しモモコと共に異様なにおいのする室内に突入する。
「スプリちゃん!」
「先生!」
スプリの無事と同時に凶々しい気の正体も確認したモモコ。特大のシャドーボールは今まさに放たれようとしていた。まともに受ければ消し飛ばされそうだ。
「警察が来ちまった。くそっ間に合わなかったか」
「構わねえ!みんな吹っ飛ばして逃げるぞ!それで何とかしてあの人に連絡を……」
「させない!バタフリー、サイコキネシス!」
スプリ達とシャドーボールの間に素早く滑り込んだバタフリーが体から放つ念動力で受け止める。
「そんな虫ケラが防ぎきる事なんて出来るかーっ!!」
しかしバタフリーは自分の体の何倍も巨大な黒球を防ぐどころか打ち砕いてしまった。散ったエネルギーが黒い雪のように室内に降り注ぐ。もう攻撃力は失われており触れてもダメージにはならない。
「馬鹿な。薬による能力強化に加えて合体までさせたシャドーボールが……」
もちろんモモコはバタフリーに強化アイテムは使っていないしバタフリー自身に強化技の指示も出していない。つまりそのままで二体の合体シャドーボールを超える念動力を出す程の力を持っていたのだ。男達のみならずジュンサーも唖然としてしまう。
「あ、あなた達を逮捕します!ポケモンをボールに戻して投降しなさい!」
「ふざけるな!誰が投降なんてするか!」
「お前等は俺達の趣味を認めない。こっちが被害者なんだ」
いざ捕まるとなると開き直る男達。手錠を構えたジュンサー相手にポケモンをけしかける。
「風起こし!」
バタフリーの起こした風の防壁が素早くジュンサーの目の前に吹き付けられ、鋭い牙から彼女を守る。吹き飛ばされたポケモンはそれぞれの主にぶつかった。
「ぐえっ!」
「ジュンサーさんはスプリちゃん達と下がっていてください。私が奴等を捕まえます」
「え、ええ。わかったわ。お嬢ちゃん!」
「はい!戻ってアチャモ」
アチャモをボールに戻し、ジュンサーと一瞬に部屋から下がるスプリ。去り際にモモコとタッチする。
「よく頑張りましたねー。モモカちゃんも無事ですよー。後は任せて!」
「うん!選手交代だね」
嬉しそうに笑うスプリ。自分を褒める言葉よりも今一番聞きたかったのはモモカの無事だろう。その顔には安堵の色が浮かんでいた。
「あなたの先生、凄く強いのね」
「うん!ベテランのトレーナーなんだよ」
まるで自分の事のようにスプリは自慢げに言う。彼女は続ける。モモコはかつてホウエンリーグでの優勝を皮切りに各地のリーグで好成績を残した。その後フエンのジムリーダー候補に挙がった事もあるのだが教師になる勉強をする為にリーダーの座を断ったという。
「とにかくここは先生に任せようよ」
「そうね。警官隊を呼び寄せておきましょう」
トランシーバーで連絡をとるジュンサー。待機していた警官隊が入口付近に集結する。一方その頃、室内ではちょっとしたトラブルが起きていた。
「お前、大人じゃねえか!」
「詐欺だ。幼女詐欺」
「誰が詐欺ですかー!」
初対面の人からは子供に間違えられる事の多いモモコだが彼等は見破った。詐欺呼ばわりに当の彼女は不満そうだが。
「ケアはしてるみたいだが酒のにおい、それに過齢臭が滲み出てるぜ」
カチンとくるモモコ。酒はともかく過齢臭など気にする年齢ではないが彼等は嗜好の為か敏感に反応できるらしい。
「とにかく!妹や教え子をさらったあなた達を許すわけにはいきません!覚悟なさい!」
「……逃げたな」
話が別の方向に行きそうになったので戻れなくなる前にモモコが引き戻す。逃げたと言われても別に構わなかった。今すべき事はこの男達を倒して捕まえる事なのだ。
「サイコキネシスの威力は凄かったが速さとパワーではどうかな?」
クチートの大口がバタフリー目掛けて振り下ろされた。ハイスピードだがそれをバタフリーは難無くかわし、床にひびが入る。
「速いっ!クチートのスピードは限界を超えているはずなのに!」
「銀色の風っ!」
鱗粉を含ませた強風がクチートを吹き飛ばす。その横から間髪入れずグラエナが跳びかかるがそれも飛んでかわされた。
「当たりさえすれば一撃なのに……」
「そんな攻撃当たりませんよーだ。体当たりから吹き飛ばし!」
天井付近から急降下してグラエナにぶつかるバタフリー。反動を利用して素早く離れ、猛烈な風を起こしグラエナを吹き飛ばす。その体がパソコン男の腹部に突き刺さった。
「馬鹿な……一撃だと?虫ケラが……ぐふっ」
パソコン男はその場に尻餅をつき、グラエナと共に気絶した。続けざまにクチートが襲い掛かる。
「くっ……今なら動けねえはず!くらえーっ!!」
しかしバタフリーはすぐに羽を羽ばたかせ、一瞬のうちに複数の風の刃でクチート目掛けて切り付けた。その場に倒れたクチートの体には切り付けたような傷痕が八つ残される。
「八斬(アハトシュナイダー)。高速の八連斬撃をあなたに見切れますか?」
「ちっ、ただエアカッターを連続で撃っただけじゃないか!効果は今一つだぜ」
それは風の刃であり、金属質の体を持つクチートには効果は薄いはず。それでいてクチートの体に傷痕を残す程威力は高かった。だが凶器男は強がる。
「そんなの何度くらっても痛くも痒くもないぜ!火炎放射だ!」
くわっと開かれた大口から自身が苦手とする筈の炎を吐き出すクチート。バタフリーにとっても有効だがそれが命取りだった。再びバタフリーが再び放った風の刃。それが炎を巻き込み逆流させたのだ。しかも風が作り出した真空に熱された空気が入り込み炎の刃となる。スパのブースターが使ったフレイムセイバーのように。
「そんな……だが負けるわけにはいかねえんだ!絶対に……」
俺達の前にあの人が現れたのは今から一ヶ月と少し前だった。
”あなた方のような人を探していました。我々に手を貸していただけませんか?”
”何だお前は……”
ボサボサの白髪頭に頬のこけた蒼白の肌。三白眼がやけに爛々と光る薄気味の悪い男だった。
”我々は子供の身体を求めています。ある目的の為にね。あなた方に集めてきてもらいたいのですよ”
男は言う。小学生ぐらいの子供を性別は問わずさらってきてほしいと。沢山集めればそれだけ多くの報酬を出すと。俺達は話を聞き、了承した。女の子だけでも構わないようだからだ。
”さらった子供は定期的に回収に来ます。それまでその子達は好きにして構いません。ですがもちろん生かしておくように。あと車や居住地など必要なものはこちらで用意しますので、よろしくお願いします”
報酬が高額だというところにも惹かれたが、趣味が理解出来ないというだけで否定され異常者扱いを受けてきた俺達を肯定し、頼りにしている人がいるというのが嬉しかった。そして何より趣味と実益を兼ねた仕事が出来るのだ。最後に彼は俺達にケースを渡す。中に入っていたのは液体の入った複数個の注射器だ。
”捕まりそうになったらこの薬をポケモンに使ってみなさい。無敵の力が得られるでしょう”
こうして俺達は仕事に入った。女の子をさらってはいたぶり、その様子を撮影してネットに投稿する。痛みに喘ぐ声、恐怖に悶える表情、たまらない。興奮する。そして最後に俺達の溜まった欲望を彼女達に吹き付けるのだ。使い終えた子はあの男の仲間が回収してくれるので後処理も問題ない。今までの人生で最も充実した一ヶ月だった。それなのに……
「それなのに何で!邪魔するんだ!俺達を否定するのがそんなに楽しいのかーっ!!」
新たに八つの傷痕がクチートの体に刻まれた。だがクチートは意識を失わない。薬の効果か凶器男の意思が伝わったのかは不明だがまるで生きる屍のように起き上がる。
「この技を使う事になるとは思わなかったぜ……!」
クチートの全身から銀色の光が染み出し、目の前に集束していく。それは大口が開かれたような形を成し、照準をバタフリーに合わせた。
「驚いたか。ラスターカノンの応用だ。飲み込まれてぐちゃぐちゃに噛み砕かれろ。スプラッタファング!」
牙の一つひとつは鋭い光の刃だ。飲み込まれれば体の柔らかいバタフリーなど本当にぐちゃぐちゃになりかねない。そう。飲み込まれればの話だが。
「何?」
光の大口はバタフリーに飛び掛かったがいざ口を閉じようとしてもそれが出来ない。見えない力で防がれている。
「うふっv確かに強力でしたが大事な事を忘れてませんでしたか?私のバタフリーのサイコキネシスをね」
特大のシャドーボールを砕いた時と同じ構図だ。大口は砕け散り、銀色の雨となって部屋に降り注いだ。
「ちくしょう……」
限界だったのだろう。クチートはとうとうその場に崩れ落ち、動かなくなった。歯を食いしばりながら膝を落とす凶器男。
「だが俺達が捕まっても自由を求める火は消えない。お前達の傲慢がいつまでも通り続けると思うなよ」
「自由……あなたはその言葉の意味を考えた事がありますか?」
「なに?」
突然のモモコからの問い掛けに凶器男は頭を捻り、そしてすぐにわけがわからないと言いたげな呆けた顔をしながら俯く。
「いいですか?あなたがどんな仕打ちを受けてきたのかはわからないけど、自由というのは好き勝手に何でもしていいという意味ではないのよ。規則やモラルで束縛されて初めて自由と呼ぶの。それがなければ無法者が世の中に溢れかえってしまうのよ」
「……俺にはわからない。なら俺達の趣味を蔑み全否定する事は自由なのか。ただ理解出来ないだけで人を異常者扱いする事はモラルがある事か。規則だ何だとそんなものは多数派に都合のいい傲慢な線引きに過ぎないんだ。自由とは何でもしていい権利なんだよ」
母親のような優しい口調で語り掛けるモモコだが凶器男は首を横に振り、顔を上げて彼女を威嚇するようにキッと睨む。だがモモコは怯まず、彼のその目をじっと見ながらもう一言だけ問い掛けた。
「あなた達の自由の為に他の子の自由を奪ってもいいの?」
凶器男は何も言い返せず、再び俯いた。バタフリーの口から糸が吐き出され、男達の体に幾重にも巻き付いていく。それを見計らってジュンサーが再び室内に入った。
「ご協力感謝します。さあ、連れて行きなさい!」
彼女の合図で室内になだれ込んだ警官隊が男達の身柄を確保し、糸で縛られたままの彼等を連行していった。それを見送るモモコ。そして入口付近では……
「スプリちゃん!」
たった今駆け付けた巨乳美人婦警の手から飛び出したモモカがスプリの体に抱き着いた。目からは涙がとめどなく流れ落ちる。
「よかった……無事で……よかったよお……」
「モモカちゃん……泣かないで?あたしはこうして無事なんだからさ」
自分の胸で泣きじゃくるモモカの頭を優しく撫でるスプリ。しばらくするとモモカは涙でウサギのように赤くなった目を上げながら微笑んだ。
「うん。やっぱりモモカちゃんは笑顔が一番!」
「他の女の子達はまだ見つからないの?」
事件から数日が経過した頃、スプリはモコちゃん先生と話していた。
「はいー。ジュンサーさんと話したんですが、犯人は他の子達の誘拐と暴行までは認めたもののその行方については黙秘を続けてるらしいですー」
犯人は捕まったものの、さらわれた女の子達が見つからなければ本当の意味での解決にはならない。警察で捜索を続けているがまだ手掛かりも掴めていないという。
「早く見つかればいいんだけどねー。モモカちゃんもあのままだったら何をされてたか。ホントよかったよ……」
他の子の事を思うと素直に喜ぶのも悪い気がするが、たった一人の無事を喜ぶのは決して悪い事ではない。しかしここまで見つからないとなると最悪の結末も想定に入れていかなければなさそうだ。
「そういえばあいつら先生達が入ってきた時に何か言ってたよね。あの人がどうのとか」
「はいー。何者かが指示を出していたんでしょうかー」
指示を送っていた者がいるなら何らかの組織が絡んでいる可能性がある……と二人は思った。やり方からして身代金目的ではなさそうだが他に子供をさらうのなら人身売買や臓器密売がある。だがそれらもしっくりこない。
「今は犯人達の周囲を洗うしかないですねー。ジュンサーさん達に任せましょうー」
しかし、さらわれた女の子達が無事に家族の元へ帰る事はないのだった。犯人達の背後にいるもの、それは……
19th 終わり
執筆後記
第19話をお読みいただきありがとうございます。さて、ロリキャラ増えたな(何)。モコちゃん先生にはこれからも活躍の機会を与えるつもりです。
犯人は狂気系のキャラにしたくてもっと過激なシナリオも考えていたのですが(少なくとも17話を書き終えた段階ではそちらにするつもりでした)、その方面で書くのは最初という事で大人しめにしました。これからどんどん過激にするつもりです(こら)。
彼等は名無しのままですが、一応健闘もしたし名前を付けてあげてもよかったかなと最後に思いました。許せ(ぁ)。
そして次回からフエンタウン編は新たな展開に入ります。どうぞよろしく。