前回のあらすじ………ホウエン全土の支配をたくらむ砂漠の戦士、サンドウォリアーのリーダー、ガブリエルに捕らえられたコタロウはニャースの助けで何とか独房を脱出するがサンドウォリアーの雑兵にかこまれる。ギャラドスの竜巻で切り抜けるがそこにガブリエルが現れた。コタロウは彼を説得するが聞こうとしない。2人の戦いが始まろうとしている。

 

 

 

ポケットモンスター エピソードF外伝1
砂漠の巨人(2)復活

 

 

 

「さあ、行くぞ!お前を倒し我らはホウエン全土に進出する!!」
「そうはさせない!オレがお前の野望をとめる!!」
2人がお互いにポケモンを出した。コタロウはサンダース、ガブリエルはノクタスだ。
「『ミサイル針』!!」
2人は同時に叫んだ。サンダースは襟巻き(?)から、ノクタスは前に伸ばした腕から無数の針を発射した。そのうちのいくつかはお互いにぶつかり合って砕け散りながら相手に向かっていった。
「ジャンプしてよけろ、サンダース!」
「サンッ!」
「ノクタス、『ニードルアーム』ではたき落とせ!」
「ノクッ」
第1ラウンドは引き分けのようだ。2匹はお互いに睨み合ったまま動かない。
「ノクタス、『根を張る』んだ。」
先に指示を出したのはガブリエルだった。ノクタスは床を突き破って根を張った。
「何、地中から養分を補給するかわりに体を動けなくしてどうするつもりだ。」
「フッ、こいつは動かなくても攻撃を受けつけん。さっきのようにな。」
「なんだと、ならばこれを受けてみろ!サンダース『スピードスター』!!」
「サンッ!!」
星形の光線がノクタスに襲いかかる。だが、ガブリエルは少しも動じない。
「『ニードルアーム』!!」
ノクタスは何と光線を腕ではたき落としている。
「無駄だと言ったはずだ。近づけば技もポケモンも全てニードルアームの攻撃を受ける。」
「ならば……戻ってくれ、サンダース!」
コタロウはサンダースを下げ、次のモンスターボールを手に取った。
「頼むぞ、オオスバメ!!」
「スバーッ!!」
「何を出しても無駄だ。まあ、それが自分の身でわかるまで戦い続けるのもいいだろう!」
ガブリエルは得意そうだが、次の瞬間、ノクタスが倒れてしまった。
「馬鹿なっ!何があった!?」
「見切れるわけがない、今のは秘剣『燕返し』。この技は16時間で地球を1周すると言われるカイリューでもよけることはできない。まして見切ることなどいかに優れた動体視力を持っていようとも不可能だ。」
オオスバメはボールから出た瞬間にこの必殺技をノクタスに向けて放っていた。だがその動きはあまりのスピードのため見えなかったのだ。
「なんだとっ!戻れ、ノクタス……ならば次はこいつだ、行けっサンドパン!!」
「サンッ!!」
「今度はこっちが言わせてもらう。無駄だ!もう一度『燕返し』!!」
「スバーッ!!」
目にも止まらぬ速度でオオスバメが翼を繰り出す。
「サンドパン、『守る』んだ!!」
「サンッ!」
サンドパンが両腕をクロスさせて守りの体制に入る前に燕返しがヒットした。が、間一髪のところで急所を外したようだ。ガブリエルの実力が優れている証拠である。
「次はこちらの番、サンドパン、『ブレイククロー』……何!?」
サンドパンの両腕の爪にひびが入り割れていた。燕返しによって発生した真空の影響だろう。
「くそっ…戻れ、サンドパン……」
「もう終わりだな、さあ、野望を捨てるんだ。お前を愛する者のためにも。」
「何をっ!!」
ガブリエルがコタロウに食ってかかろうとした。と、その時
「ガブリエル、もうやめて!」
アリエルが2人の間に割って入った。目にいっぱいの涙を浮かべて。
「アリエル…こいつはお前をたぶらかしたんだぞ!!」
「いえ、違うわ。私はあなたが侵略者となってしまうことが嫌なのよ……だから…だからお願い、もうやめて……」
アリエルは必死にガブリエルを説得する。
「だが、オレは一族の長としてここに住む者達が滅びていくのを見ているわけにはいかないんだ。我々が生き延びるためには外に進出するしかないんだ!」
そう言うとガブリエルはアリエルを振り払い館の外に走っていってしまった。
「何だ、一体何を……」
「もしや、あの封印を解くつもりなのでは……」
アリエルがハッとした顔で言った。
「あの封印?」
コタロウが聞き返す。
「ええ、この砂漠の奥に遺跡があり、そこには有史以前に封印された巨人が眠っていると伝えられているのです。ですがその封印を解くことは禁じられているのです。」
「なんだって、追わなければ!ニャース、アリエルさんを頼むぞ!!」
「わかりましたにゃ!」
目立っていないニャースははりきってガッツポーズをした。



ガブリエルは自分の3匹目のポケモン、フライゴンにまたがり砂漠の奥にやってきた。
「よし、ここだ。戻れ、フライゴン。」
フライゴンをボールに戻すと遺跡の中の小部屋に入った。中には巨大な人のような形をした物が半分地面に埋まっている状態で横たわっていた。
「これだ、そして封印を解く鍵となるのがこの……」
ふところから化石を取り出した。爪のような形をしている。
「太古の文献によればこれを心臓に埋め込めば巨人は蘇るという……よし!」
そう言うと化石を心臓部分に置いた。すると化石は吸い込まれるように消えていった。そして巨人の眼の部分が光り出した。次の瞬間、激しい揺れと共に巨人が起きあがった。
「グゴ…ゴゴ………」
巨人の眼の光が一瞬強くなったかと思うとそこから光の筋が放たれた。それは遺跡の壁を突き破り砂漠と外の世界を分ける岩山に直撃、破壊した。
それと同時に遺跡が音を立てて崩れだした。
「なっ…これが巨人の力……!予想以上だ!」



巨人は蘇った。ダイヤモンドの如く堅い岩の体を持つ砂漠の巨人、レジロックが!



その3に続く。



あとがきにかえて
古代文明は我々の想像を絶する高等技術を持っていたという説が多々あります。ある時代の遺跡からその時代では作ることの出来ないはずの物、もしくはその時代の人が知っているはずのないものを形取った物、それらをオーパーツといいますが、知ってるかな?それらは決してオカルトまがいのものではないのですよ……?

 

[シェリーさんの一言感想]

でた・・・・伝説のポケモン、レジロック!!
なるほど古代人の遺産ですからね、あれらのポケモンは。オーパーツで起動というのも、納得行くというものです。
じつは、オーパーツの中には後世の後知恵で不思議に思えるものもあったりします。

 

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