0話 キキラのアイスは家出します!

 

 

 

ここはクルミ地方キキラタウン。 そこに彼女は住んでいた。
アイス・C・コールドなる名前を持つ少女は。

病弱で家から出られないで、窓から外を覗くだけの少女。

そんなイメージを持つ少女の彼女は、親すら騙す演技力を持つ女の子で、実は今日も外に出掛けていた。

プラスル、ラプラス、そしてMB(モンスターボール)に入っているケーシィを持って森の中に居た。

「さてと、準備は完了。後は食料と水、そして――仲間、かしら?」
と言って微笑んだ。その微笑みはどこか少女というよりも美女と表現した方が似合っている微笑みだった。
彼女は森に実る木の実をいくつか取り、その半分を埋めた。 それから森を抜けると、走った。

彼女の服装は動きやすいようにTシャツとGパン、そして顔を隠す為に帽子。どれも青色で彼女の髪と似た色だ。

唯一違う色は黒いサングラスで、女の子には少々ゴツイ感じがする。
 
「ここは父さんがいるから皆静かに――」

そう呟いた瞬間に背後から殺気を感じて振り向くと、そこには般若の表情をした自分の父が立っていた。その表情に流石の彼女も慄いた。

「ぎゃああああああ――――!!」

般若ことマルス・C・コールドは手を鳴らしながら歩いてきたので、アイスは咄嗟にMBを投げて指示を出した。

「ケーシィ、テレポート!」

ドクン。 そう鼓動がした瞬間に消える自分達の姿を見つめながら安心感も感じていた。

 ケーシィに出会ったのは今より一瞬間前のこと。 ケーシィを見つけたのは家の近くで怪我をしていたからだった。何故怪我していたとかは気にしないでポケモンセンターに連れて行き、そのまま一緒に居た。 ケーシィは一日十八時間は寝ている。眠っている間でも様々な超能力を使うと言われているポケモンで、会話が出来た時は少ないけれど、会話できる数少ない時間に契約をした。  
「私は家出する。その手伝いをして? そしたら逃がしてあげる」
 
その約束を果たした今は、もう別れないといけない。
 
「有難う――!」

泣いてはいけないのに、涙が止まらない。迷惑と分かってるのに泣けてしまう。涙をケーシィには見せないけれど、彼女は泣いていた。
 
「また会お――ううん、君は会いたくないよね」

最後に微笑むと彼女は精一杯手を振って別れを告げた。  ここはマルスの町に近いので早く去らないといけない。 最後に再び手を振るとアイスは走って行った。
 
「さぁ、進もうか!!」
 
彼女は気付かなかった。ケーシィが名残惜しそうに見つめていたことを。 そして、この別れが全てを変える事をこの時の彼女は全く分からなかった。
 
「行こう、私の野望の為に!」
 
微笑んだ彼女の瞳に映るのは深い深い森。    そしてこの時に彼女のたびは始まった――!
 
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ウラバナの舞台準備中――準備完了

津波「初めまして。みんなの津波さんが来ましたよー?」

アイス「ナルシーに成るな!」
 
ボコボコグシャ

アイス「見苦しいものをお見せいたしましたことを謝罪します。このウラバナ(裏話舞台)の司会、アイスと津波です」
 
本日はウラバナではなく、初回なのでちょっとした紹介をします。
 
アイス・C・コールド
 
12歳、プラスルとラプラス、スバメを所持中。

病弱であるが旅に出たいと思って家出。マルスを苦手としており、マルスに認められたいと思っている。
上に兄が居る。  
マルス・C・コールド
 
ジムリーダーでありバトル狂。

娘のアイスを溺愛しており、息子の行方を追っている。

妻を失った悲しみから、子どもを失いたくないと思っているのに二人とも消えてしまう。

ある意味この物語で一番かわいそうな人。

アイス「――って所ね? では次回をお楽しみに」

津波「see you again!」
 
ボコボコボコグシャ←二人して決め台詞を決める権利を争い中

 

[一言感想]

 テレポート作戦は、とりあえず大成功。
 もっとも、後で見つかった時の事を考えると恐いのですが……。
 今のアイスを止められる者は、誰もいないことでしょう。
 彼女が旅の先で何を得るのか、今後に期待です。

 

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