一話 シャーウ・J・クロッサー現る!
俺の名前はシャーウ・J・クロッサー。最高のポケモン捕獲専門家を目指す少年だ。
最近夜に幽霊ポケモンが現れると言う噂を聞きつけて森に入ったが、この森は近所でも有名な迷いの森。
ポケモンを持っているとは
かなりの出費だったのは言うまでも無い。
「カゲボウズが出てくるのはここらへんだと聞いたのにな」
と呟くが全く出る気配は無い。
代わりに出てくるのはケムッソやコリンクなどの一般的なポケモンばかりだ。倒すことすら
「ふざけ――! か、か――カベボウズじゃなくて、カゲボウズ!」
漸(ヨウヤ)く姿を現したカゲボウズを追いかけて走った。このポケモンがいれば自分のパーティーは成長を遂げると信じて。
アイスは森の中で新しい『友』を捜そうと四苦八苦していた。
元々虫が苦手なアイスには、この森は鬼門でしかないが、全ては旅の仲間を捜す為だ。
「虫はパーティーに入れないと決めていたのについ反射で捕まえてしまった……! 気持ち悪い……」
と嘆く彼女を慰めるスバメ。
ケムッソはボールの中でウニョウニョと
アイスは実は凄くケチ症で、ボールも大切に使う。捕獲が失敗しても拾い上げて使うほどのけちな女だ。ジムリーダーの娘なのに金について煩い。
「……? アレは――! きゃー! 人形みたいで可愛い!」
ボールを使わないで抱きしめたアイスに反抗しないポケモンは本当に人形みたいだった。
気持ち良さそうな表情をしたそのポケモンに頬擦りをしているアイスは誰よりも変人だっただろう。(後日談)
「――人の悲鳴! 大丈夫か――!?」
そう言って彼女の元に飛び込んだシャーウは可哀相な事に拳で殴られてしまった。残念だよシャーウ、ご愁傷様だ。
「まだ死んでないよ!」
――っち。死んでいなかったシャーウはアイスに何度も殴られた結果、顔を赤くしながらもアイスに向かってカゲボウズを渡すように言った。
しかし、人形の様な可愛いポケモンを放したくないアイスは当然ながら断った。その上に舌を出して断るので、シャーウの心境は『こいつ殺したろか☆』である。
「いや、そんな☆は付けないよ!」
シャーウの戯言は置いといて、兎に角カゲボウズの権利を二人で争うこととなった。シャーウの我侭でバトルでは無くなったけれど。まったく、坊ちゃんは我侭な存在でうざったいたらありゃせん。
「それお前の勝手な私情じゃないか!」
勝負の方法は一発勝負で、ボールに先に入れることが出来た奴の持ちポケモンとなるなんて、捕獲専門家を目指すシャーウの有利な勝負になった。
バトルは嫌だと言ったら、今度はバトルも自分の有利なやつにするなんて本当に我侭だ。一度死んできた方が世の中の為にならないか?
「お前、俺に不満有るの!?」
兎に角ポケモンを中央に置いてお互いにボールを用意した。因みにシャーウはクイックボールでアイスはMBだ。MBといってもミリボールとか言う意味不明なものじゃない。「Σ当然だよ!」byシャーウ
しかし、この勝負の結果は決まっていたのだろう。
面倒だから言うけど、勝者アイス。
「もう少し引っ張れよ!」
「……糞! ……ん? お前さ、昔月間・リーダー≠ノじむりーだーの娘って載ってなかった?」
その言葉にアイスは顔を青白くして固まった。
たちの悪いシャーウはアイスを脅した。「Σそんな酷くない!」byシャーウ
「よし、旅に行こうじゃないか、ゴーゴー!」
ヘタレキングの癖に強気で言うなと思うが、兎に角兎に角二人は一緒に旅に出ることとなったのだった。実はカゲボウズを狙っているのを気付かないアイスは渋々了承するのだった。
ただ、前もって言っておくと、この計画は失敗するのだけど。
「Σ言うなよ!」byシャーウ
.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*・゜☆.。.:*
ウラバナ
シャーウ「……俺に対する扱い何よ」
津波「愛情表現ですw」
兎に角今日のウラバナは――シャーウ君の紹介で宜しいかね。
シャーウ・J・クロッサー
ポケモン捕獲専門家を目指すヘタレ少年。
ヒロインよりもヒロインらしい人間で、
実はお坊ちゃま。
アイスと同じく家出人間である。
シャーウ「……紹介も冷たい」
「では、see you again!」
[一言感想]
家出っ子が、もう1人……。
揃って見つかって、揃って怒られる図を今から想像できてしまいますが、仲間が増えた事は何よりです。
もっともシャーウは、その扱われ方が哀れでなりませんが(苦笑)。
個人的にヒロインも活躍する物語が好きなので、シャーウには頑張ってもらいたいです。
(ヒロイン呼ばわりされてることの否定はしてやらないのかよ(ぁ))