ニイナ

 

 

 

ジムは各ジムで方針が違う。

筆記試験をしてからであったり、生け花をしてからだったり、トレーナーを全員倒したり、それこそ千差万別だ。だが、文句は言えない。

昔の偉人はよく言った。「郷に入れば郷に従え」と。



 アイスは現在、ジムの中に居た。

しかしながら、とても困っていた。何故ならば――ジムに入った途端にある女性に捕まってしまったからだ。髪が跳ねていて、伝説のポケモンゲッター「クリスタル」にも似ている美人の女性だ。腰にはボールがちゃんと6個あり、熟練したトレーナーだということがわかる。クリスタルに似ているが、強気な顔――その凛々しい表情がクリスタルとは違っていた(クリスタルはどちらかと言うとほんわかしている)。

 「……えっと?」

アイスが尋ねると、その女性は笑顔(ただし後ろに黒い影が見える)で微笑み、アイスの肩を掴んだ。12歳とは言え背の低いアイスには女性が凄い威圧感を出しているように感じた。

 「私はニイナ。『ポケモンマスター』なんだけど、貴女、今からジムに挑戦するの!?」

 「は、はぃ!」

怖い。威圧感だけではなく、口調も強気であることが伺える。凛々しい顔をする人は口調も凛々しいのだろうか? いや、この人は凛々しいのではなく横暴なのではないか? 少ししか話していないが横暴な気がする。

 「ちょっと話したいから喫茶店に行きましょう。ジムなんか何時でも行けるでしょ? さ、行くわよ」

アイスは自分の判断が正しいことを実感した。



          ☆          ☆          ☆

 私は困っています。私は仕方なくオレンジトロピカルジュースを頼んだのだけど、ニイナさん(呼び捨ては出来ない気がした)は一番高いパフェとランチメニューを頼んでいる。しかも、伝票を私の方に渡すということは、私に全ての料金を払えということだろう。しかしながら、この細い身体でよく食べれる。

脂っこいメニューに甘ったるいパフェ。

バトルについて、ライバル(エイというらしく、凄い毒舌で貶していた。平目の仲間ではないことだけは分かった)が腕は良いがとろい男だとか、一応仲間の莫迦男(イクムというらしい。こっちはエイさんよりも貶されていた)のことや、今まで戦って苦労したこととか、変人もいたこととか、ミュウツーというポケモンとも戦ったことがあるらしい。

私が「凄い!」と言う度に、鼻が高くなっている気がする。

 だが、嘘ではない。

彼女が出してくれたポケモンは全員鍛えられている。ラッタはあまり戦力にならないと聞いていたが、きっと私のポケモンが全員襲い掛かってもこのラッタを倒すことは難しいだろう。流石ポケモンマスター!

 エイというライバルもポケモンマスターらしいが、彼女曰く「私のほうが強いわよ!」と言い張っているので本当なのだろう。
 
 「――ポケモン少ないのね! 私が分けてあげようか(マニアから奪ったものだけど)?」

とても嬉しいことだったけど、私は断った。

私がつれて歩くポケモンは、私が努力して手に入れたポケモンだけだと心の底で決めているから。

私が直接見て「性格」などを知って、初めて私のポケモンになると思っているので、私はニイナさんの話を断った。残念そうな顔をしていたけど、すぐに伝票を指差して笑顔で喫茶店を出て行った。

 当然の様に私が払いました。

高いです。喫茶店でこんなに払ったことは私の人生ではありませんでした。

 あと、どうして私のポケギアに勝手に登録されているのでしょうか? 『217』って、数字で登録ですか!? いや、ニイナさん! 横暴すぎます! 



          ☆          ☆          ☆

 「あー……」

 『本日のジムは終了しました』

冒頭にも言ったが、ジムとは千差万別でそれぞれ方針が違う。

当然、どれだけの時間開いているかもジムによって違うのだ。深夜までやっているジムもあれば、おやつの時間に閉まってしまうジムもある。と、いうことだ。

ジムリーダーが10代前半のジムだと、7時くらいまで開いているのすら珍しいと聞いたことがある。恐らく、このジムのリーダーは若いのだろう。

 「……良い話は聞けたよ? ニイナさん。でもね――? 私はジムに挑戦したかったのよ! 今日!」

 アイスの叫びが響く。


          
 「ふふ、あの子は強くなるわ! 私が断言する!」

ニイナは偉そうに決めていた。

自分のせいで彼女が今日ジムに挑戦できなくなるとは知らずにほくそえんでいた。

そう、ニイナは相手がどんなに困っても関係ないそぶりで「ごーいんぐまいうぇい」を続けるに違いない。

 何故ならば、ニイナはニイナだから。

強く、弱く、強い。横暴で顔は綺麗だが性格になんのある美女。それが、ニイナ。

 唯一つ世界にとって困ったことは――ニイナに出会ったことで、アイスはニイナを目指すことになるくらいか?



 あと、ひとつ付け足しておこう。

 今日ジムに挑戦できなかったことで、彼女達は最悪の事態に会う……と。

まぁ、続きは次回に持ち越し!



 ウラバナーーータイム!

 津波「まず最初に、今回の話は短かったことを謝罪します。そして、ニイナの性格が口調が可笑しいことも謝罪いたします。お詫びとして、今回はゲストにニイナさんを呼びたいと思っております」

 ニイナ「呼ぶのが遅ーーい!」

バチコーーン!(ハリセンで叩かれた音)
 
 では本題に――

 ニイナ「無許可でエイとイクムの名前を出したことを詫びなさいよ。全く――」

アットさん、申し訳ございません。では、今度こそウラバナに移ります。

 今回の作品にニイナが出たのは、アットさんにメッセで許可を得たところ、快く許可してくれたので出してみました。私はチャットで何回も言っていますがニイナファンなのです。

 では、今回のタイトル「ニイナ」はアットさんへと敬意を込めて付けたのであり、思いつかなかったからではありません!(力説)

 ――本題「ジムの時間」と付けましょうか。

私はですね、ポケスペを読んで「ジム」にそれぞれの方針があるとしたら、時間も決まっていると思ったのですよ。なんせ、リーダーには明らかに少年! って子もなっているので。

子どもをよる遅くまで働かせるわけには行かないでしょう? なので、この小説では時間が決まっています。ウラバナ以上!

 ニイナ「短いわよ!?」

 津波「じゃぁ……次回の予告を」

 ジムに挑戦できなかったアイス。それを怒るシャーウ。

そんな二人に襲い掛かる黒い影。それは、敵か? 味方か? 二人に何をもたらす? そして――だいぶ前に接触したアイスの父・マルスとシャーウの父・シルス。

アイスたちはこの二人から逃げられるのか!? アイス。君はトレーナーになりたいのだろう? 逃げるのだ!

 次回! 「父親」 お楽しみに!

 ニイナ「当ってんの?」

 津波「ま、予定は未定ですから」

ぼこぼこぽこぽこばっかーん!

 ニイナ「では、シーユーアゲイン!」

 津波「ニイナさん、ご出演ありがとうございました! これはお礼の×××です……」

 再び二人で

 二人「シーユーアゲイン!」

 

[一言感想]

 ニイナの口調は、そこまでおかしくはなかったですよ。
 大食いの設定があったかどうかはサッパリ覚えてませんが(オイ)、別に無問題です。
 もち、エイとイクムの名が出た事についても。
 ニイナは僕自身、ポケモンマスターに昇格させるつもりはありますが、今回のニイナは何歳ぐらいだったんですかね?
 そこまで、アイスと歳は離れてはいなさそうですが。
 しかし……アイスの不運を哀れむべきか、今後のアイスの間違った成長を危惧するべきか(ぇ)。

 

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