ポケモンだけの世界とは、少し異なる舞台のお話。

 裏では、剣と魔法のファンタジー。
 それでも表面上は、ポケモンとトレーナーの共存世界。

 そんな、異なる要素が折り重なる世界の物語。

 

 

 

 『attribute 〜Enter〜』の戦いから数日後。
 その際にも参戦していた、理ノ峰の1人である灯峰は、とある山にて。

「…………」

 ゴオォォォっ!!
 と、景気よく全身を燃していた。

「タツヒトぉぉっ!!?」

 彼と同行していた20歳前後の青年が、超びびった様子で仲間の名を叫ぶのも、まぁ無理のない構図と言える。

 場所は、山林地帯の一角。
 時刻にして、午後6時を回っている。

 明るい時間帯が最も長いこの季節、それでもまだ外は明るかったが、少しずつ夕暮れが大地に闇を落とし始めていた。

 そんな、日が徐々に陰りつつある中。
 山奥では、太陽の代わりとなる新たな光源と化した彼が。

「……何でしょう?」

「うぉあッ!!?」

 火だるまのまま、冷静に返事して青年を超びびらせた。

 龍竜仁(リュウ タツヒト)。

 竜の一族と呼ばれる家系の出で、竜の血を引く彼らは怪我にもめっぽう強い。
 それでも全身を焼かれて平然としていられる生身の人間など、普通は想像し難いだろう。

 この世界には、要素術と呼ばれる、魔法の如き超常現象を発生させる術を操る者達が存在する。
 タツヒトもまた、理ノ峰メンバーの炎使い、『灯峰』となるべく修行を積み、炎属性の要素術を体得している。

 そして彼の肉体自体までも、通常の炎が存在しない体にまでなっているらしい。

「だから、タツヒトが炎を受けても心配いらねぇんだよ。この程度で、いちいち叫んでるんじゃねぇ」

「あ、そう……」

 割とスゴイ光景に唖然としていた青年も、もう1人いた別の少年にそう言われては、無理やりにでも気を落ち着かせるしかない。

 由山昌司(ヨシヤマ マサシ)。

 今の場面だけで若干疲れた表情の彼もまた、理ノ峰のメンバー。
 その内の氷使い、『氷峰』の称号を持つ者である。

 今、この場に立つメンバーは3人。
 その中では一番年上だが、それでも21歳。

 また、比較的所属期間の短いせいか、メンバー全員の能力をまだ全て把握している訳ではないらしい。
 今回のように、彼らの力には時々驚かされる事もあった。

 しかしながら、実はここにいる3人中。
 もっとも新入りなのは彼ではなく、最後のもう1人である。

「にしても、流石つえぇな。ちったぁ真面目にやった方が良さそうぜ」

 荒っぽい口調をした、その一番の新入りが、実質上は3人チームのリーダー格かのように発言した。

 目の前には、巨大な鳥のようなポケモンが3匹。
 それぞれが炎、氷、そして雷の翼で宙を舞う彼らは、奇しくも今回集まった3人がそれぞれ司る属性であった。

 その内の1匹、焔の巨鳥が火炎を吐きつけてくる。
 先ほど、タツヒトを火だるまにさせた攻撃だ。

「おっと」

 戦い慣れた足運びで、荒っぽい口調の少年は攻撃を悠々と回避。
 と同時に、タツヒトのリザードン♂が炎の鳥より更に上空から強襲する。

 その一方でマサシはすでに、氷の巨鳥が放つ氷の吐息をかわしながら、すでに交戦状態だ。

「マニューラ、スピードでかく乱させるんだ!」

 結果、残った雷の巨鳥と対峙することとなった少年。

「んじゃ、シンプルにそれぞれが得意の属性ごとに担当するか。俺はサンダーを叩く!」

 城田裕人(シロタ ユウト)。

 先日、理ノ峰に加入したばかりの電気使い、『雷峰』の称号を持つ者。
 しかしタツヒトとは元々知り合いだったらしく、ここまでの戦闘の過程で、彼との連携も息が合っていた。

 ユウトはエレキブル♂を繰り出すと、即座に攻撃を開始する。

「おら、行くぜッ」

 

 

 

attribute 〜FlowGod(序編)〜

 

 

 

【INFORMATION】カルネリア境界の間

 

――あなたが望むものを、選び取りなさい。

 

 そこは、『部屋』だった。

 壁は無い。
 天井も無い。

 真っ暗闇な、何も無い空間の中。

 どれほど奥底から伸びているとも分からない、巨大な円柱だけがそびえている。

 中空を漂うように……。
 どこからともなくユウトが降り立ったのは、円柱の頂上だった。

 

――戦う力を求めるのなら、ツタージャの見つめるスペードの剣を。

――身の護りを求めるのなら、ミジュマルの見つめるハートの盾を。

――魔法の術を求めるのなら、ポカブの見つめるダイヤの杖を。

 

 ユウトは知る由も無いが、ミキが問われた時と同じ状況である。

 円柱の外、3方向に空中に、それぞれの武具が現れる。
 これを見つめるポケモンと共に。

 

――選べるものは1つだけ。

――さぁ。貴女の、望むものを選び取りなさい。

 

 不思議と、ユウトは迷わなかった。

 たまたま正面に浮かんでいるいるのは、ミキが選んだ赤のハートマークが入った盾。
 しかし彼は、すぐに目を反らすと、右斜め後ろへと視線を移した。

 そこで待つのは、銀の刀身中央に黒のスペードマークが象られた両刃剣。
 見つめるツタージャの鋭い目つきが、剣そのものの鋭利さを象徴しているようでもあった。

「…………」

 無言で彼は剣に歩み寄り、それを手に取る。
 ユウトが選んだものは、正に力そのものの象徴である。

 

――なるほど。貴方にとって護る事は、敵を叩く事と同義。

――ならば、その力。
――どこまでの道を切り開けるものか、これより見守らせて頂きましょう。

 

 

 

【INFORMATION】絶素ノ峰の本部

 

 会議室は、いつにも増して白熱している。

 どこにあるとも知れぬ、絶素ノ峰の本部。
 今後の活動方針を決めるに当たり、組織の各要所を任された人員が招集されていた。

 

 特務室室長:リドロ=ヴェテリア

「やはり、まだ理ノ峰との無闇な衝突は避けるべきだ! まずは奴らの介入しにくい地域を制圧し、足場を固めるべきだろう」

 

 実行部隊『影なる牙』部隊長:ホライザー=ゼベスト

「それでは後手に回り過ぎです。先に理ノ峰を潰してしまった方が、むしろ後が楽になるかと思いますがねぇ」

 

 実行部隊『穿ちの天翼』構成員:ワイルズ=ガウアー

「むしろ、理ノ峰に気を回し過ぎではないか? あんな連中、邪魔になった時だけ潰してまわればいい」

 

 監査役:ネイビーロウ=ラクァズ

「そもそも我々はなぁ。いかにして、迅速に領土を広げるべきかを検討すべきであってだなぁ」

 

 総合司令部所属:シャウト

「(くだらない。茶番だな、こんな会議は)」

 

 絶素ノ峰における役職者の多くは、各界の著名人や権威、あるいはそれに準ずる者達である。
 そんな中でも、一部の裏社会に通じた者達が、やがて秘密裏に絶素ノ峰という組織にも身を置くようになっただけの事。

 だが、組織というのは一流揃いであれば上手くいくかといえば、そうでもない。
 むしろ各々の我が強い分、互いに衝突し合う事などよくある話だ。

 絶素ノ峰とて、例外ではない。

 有能な人材を多数かき集めてはみたものの、実際にそれで成果が上げられるかはまた別問題になってくる。

 

 会議は、徐々に収拾がつかなくなりつつあった。
 扉がノックされたのは、そんな時である。

「諸君。会議中、失礼する」

「! ラドノス様……!」

 途端、会議参加者の大半が、一斉に「おぉ……」と感嘆のような声を漏らす。

 ラドノス=ロジクター。

 『死峰』の称号を持つ、絶素ノ峰の大幹部である。

 前回『attribute 〜Enter〜』の物語においてミキ、タツヒト、ユメノとも交戦した、この組織において屈指の実力者。
 彼の存在の前では、己に絶対の自信を持つ彼ら一流達でさえも、すんなり平服する。

 絶素ノ峰においてトップ5入りが確実視される、凄まじい戦闘能力の持ち主であり、前回の戦いでは、比類無き力をミキ達に知らしめていた。
 撃退できたのは、単に戦型の相性が抜群に良かっただけの話である。

 力の大きさもさることながら、そのカリスマは組織内において絶大だった。
 先ほどまでの、だらだら続いていた会議の空気は、一変して引き締まる。

「理ノ峰に関する、新たな情報を入手した。後にすべきかとも考えたが、会議がなかなか難航しているようなので、ヒントになればと思ってな」

 そう述べながら、ラドノスは持参していた紙の資料を、各々に配って回る。

「そんな……! ご用命頂ければ、いつでもこちらから受け取りに伺いましたのに!」

 会議出席者の面々が恐縮な思いで頭を下げる中、ラドノスは手際よく資料を配り終えた。

「あまり長居をしては、話を進めづらいだろう。これで失礼する」

 それだけ言い残し、ラドノスは部屋を出ようとする。

 と、不意に彼は足を止めた。
 その視線の先には、会議出席者の1人の姿がある。

「…………」

「! どうかされましたか?」

 出席者の中では、一番若く、まだ少年と呼べる年齢だった。
 彼は大幹部を前にして臆す様子もなく、むしろ堂々とした姿勢で対応する。

「いや。……戦略家として、なかなかの成果を挙げているそうだな」

「ありがとうございます。ラドノス様にお目かけ頂けるなんて、光栄です」

「…………」

 後は、特に交わされる言葉も無かった。
 ラドノスは再び歩みを始め、会議室の扉をあけると廊下に出ていく。

 そこにあるのは、待ち伏せのように立っていた女性の姿だった。
 ラドノスは、途端に怪訝な表情となる。

「殊勝な事ね。雑務であっても、大幹部自らが進んでこなす。……私も真似すれば、もっと部下に敬われるのかしら?」

「……玉峰(ぎょくほう)ソウル=グレイス。『中核因素(セントラル・ファクター)』の長である貴様こそ、こんな所で油を売るとは悠長な事だな」

 前回ミキ達との戦いから帰ってきた時といい、事あるごとに絡んでくる彼女が、ラドノスにはうっとうしい思いだった。

 とはいえ、相手も一応、大幹部連の統率役。
 声をかけられ、無視を貫く訳にもいかない。

 なので今回も、ラドノスは足を止めずに適当な言葉だけを述べ、軽くあしらう事にする。
 その態度に、あまり相手にしていたくない気分がにじみ出ていた。

「今後は、どうあがいても理ノ峰との接触は多くなる。対策はいくら講じておいても、やり過ぎな事はないのだぞ」

「相変わらず真面目だこと」

 そのままラドノスは立ち去っていく。
 ソウルと呼ばれた女性の方も、特に彼を追いまわす気はなかったらしく、クスッと笑ったまま後ろ姿を見送るのだった。

 

 

 

 会議が終わり、出席者の1人が薄暗い廊下を歩いていた。
 会議中、やってきたラドノスが、去り際に声をかけた少年である。

「いるかい? ゾルガ」

 周りに誰1人の気配もない中、少年は暗闇の中に呼びかける。

 すると、他に誰もいないと思われていた廊下の中で、かすかに影が動いた。
 ゆっくり、その人物は柱の後ろから姿を見せる。

「お前は遊びが過ぎるな、シャウト。その気になれば、とっくに世界すら手中に収められているのだろうに」

「そうかい?」

 現れたのは、目を閉じながら歩み寄る不気味な男。
 こうして言葉を交わす最中にも、目を開く様子が全くない。

 そんな男を前にしても、シャウトは冷静だった。
 冷静、というより不敵という表現が正しいかも知れない。

 白熱していた会議中においても、彼は丁寧な言葉使いとは裏腹に、静かな不遜の態度を取り続けていた。
 あの、大幹部ラドノスに声をかけられた時でさえも……。

「最近の理ノ峰の動向、ゾルガは聞いてる?」

「確か昨日は、シロガネ山近辺で動きがあったらしいな。何でも、大きな力の塊を追っかけてるとか」

 2人は共に廊下を歩きながら、会話を続けた。

「……そう。『流れ神』、だそうだ」

 

 

 

【INFORMATION】シロガネタウン

 

 ジョウト地方シロガネ山は、トレーナーの中でも最上級の者のみが修行に訪れる、屈強な野生ポケモン達の巣窟。
 そのふもとには、いつしか小さな町ができていた。

 名は、そのままシロガネタウン。
 トキワシティのほぼ真西に位置するこの地には、ある意味で名物とも呼べるレストランがある。

「お客さん、1.3名様ー」

「ついに少数を持ち出したか、お前は!」

 10代半ばのウェイトレスと、30前後と思われるコック帽の若き料理長。
 小さな飲食店『WALKING(ウォーキング)』では、今日も2人の掛け合いが熱く繰り広げられる。

 レストランとは言うが、店の規模としては喫茶店に近いかも知れない。
 客足の数も程良く落ち着いていて、本来なら静かな空気を味わうには向いている場所といえる。

 その分、このウェイトレス少女、楓香(フウカ)のボケが、今日も店内を静寂からは程遠い空気で賑わせる。
 彼女はお客の来店があるたび、意味不明な発言で出迎えるのである。

 と、そこでまた新たな来客の姿が。

「次のお客さんー。Dの娘(こ)1名様と、Eの娘1名様ー」

「ちょっ!! 何で分かるのーっ!!?」

 客として店に訪れた女の子は、顔を赤くすると『何故か』胸元を両手で抑えて叫んだ。

 やってきたのは、どちらも10代半ばの少女2人組。
 可愛らしい顔立ちに、年齢の割に胸の大きめなスタイルなど、特にフウカの発言を耳にした一部の男子客の視線が集まる。

「ミキちゃん、久しぶりー。……あれ、何だか落ち込み中だってー?」

「うぅ……いきなりサイズばらされて平気でいられるほど、私タフじゃないよ〜……」

 フウカの態度は、来客に対してというより、友達に話しかける気さくさがあった。
 しかし、いざ声をかけられた方はまともに返事する元気も無く、どんよりした表情のまま近場の席につく。

 川端深希(カワバタ ミキ)。

 青と白を基調としたデザインのワンピースに、青のバンダナ、黒髪のセミロングという外見。
 活発そうな衣服の割には、フウカの先制攻撃が相当堪えたのか、フウカが手際良く配る水も飲まずに顔を伏せっぱなしである。

 実を言うとこのシロガネタウン、少し以前に絶素ノ峰による襲撃を受けていた。
 この危機を救ったのが、理ノ峰の灯峰タツヒトと水峰ユメノ、そしてこの少女ミキであった。

 そういう意味で、この町においてミキは英雄みたいなものなのだが、その芯の強さも今は垣間見る事ができないっぽい。

 それとは対照的に。
 ミキと共に来店し、彼女の正面の席に座るもう1人の少女は、始終堂々とした態度でフウカに注文を申しつけていた。

「もう、ミキったら。別に減るもんじゃないでしょうに。そりゃサイズが減るなら、あたしだって怒るけど」

 とりあえずツッコミする気も無かったので、ミキはスルーした。
 その代わりに……。

「んーっと、確か、アスちゃん? ミキちゃんが絶素ノ峰から助け出したっていう」

「そうよ。全く、あの時は石なんかにされちゃって参ったわ。肩が固まって痛いのなんの」

「えー、すごい! 人間って石になると、肩こりを起こすんだって!?」

 ……などと。
 何故かアスとフウカの意気が投合し始め、会話が弾んでいた。

「つーか、仕事しろよお前!!」

 

 

 

 フウカが、そろそろ叫び果てて喉が心配な料理長に、半ば引きずられる形で退場した後。
 ようやく落ちついてコップに口をつけたミキが、何気なく正面のアスに話しかける。

「アスさん。あれから体の調子どう?」

「肩こり以外は、概ね良好」

「それ、ネタなの? 本気なの!?」

「まー、特に問題は無いわよ。もう石像生活なんてご免だわ」

 軽く伸びをして見せ、体の柔らかさをアピールするアス。

 石像生活、なんて言ってはいるが、実のところミキにしろアスにしろ、石になってた間の記憶など無い。
 ただ漠然と、目が覚めた時には何年かが過ぎていた。

 大体からして、この2人は『この世界』の住人ではない。
 ひょんな事から異世界へやって来てしまい、落ち着く間もなく次々と事件に巻き込まれっぱなしなのだ。

「……この世界って、何なんだろうね」

 ふと、ミキが言葉をこぼした。

「何よ。また唐突に」

「私達の世界と、存在する地名も同じ、歴史上の人物も同じ、人とポケモンが暮らしている点も同じ。なのに、やっぱり何かが違う異世界である事に変わりはない」

「深いところで悩んでるのね。それ、多分この世界の住人が、あたし達の世界を見た時にだって、同じ感想を持つわよ?」

 アスが、その長い黒髪を左手でかき上げつつ、赤い瞳でミキを見つめながら述べる。
 どうも「考えた所で答えなど出ない」と言いたげだ。

 確かにこの世界、極めてミキ達のいた世界に近いのだが、細部では異なる部分がいくつもある。

 少なくともミキは、ポケモンを戦わせるだけでなく、要素術やら宝具やらで自らが戦う人間を、自分の元いた世界では見た事が無い。
 彼女の知らない所では、実は存在するのかも知れないが……。

 また、理ノ峰や絶素ノ峰といった組織の名も初耳だった。
 絶素ノ峰に至っては、最近こちら側の世界を毎日のように騒がす有名な悪の集団として知れ渡っているが、ミキの世界では名前すら聞いた事が無かった。

 かと思えば、例えば昔ロケット団という悪の組織がはびこっていた、などという事実は両方の世界における共通の歴史として刻まれている。
 何かが同じだったり、何かが違っていたりと、本当に不思議な関係に感じられた。

「ともあれ、助け出してくれたのは有り難かったわ。正直ミキに助けられる日が来るなんて思ってなかったけど、ありがとうね」

「……うん」

「けど、これからどうするつもり?」

 質問の意図が分からず、ミキは首を傾げる。

「元々ミキは、あたしを助ける為に、この世界に留まってくれていたのでしょう? でも、あたしも無事こうして助け出された。元の世界へ戻る扉も健在してるし、無理にこの世界にいる必要無いじゃない」

「さっさと帰った方が良い、ってこと?」

「だってあんた! 明らかに怯えてるじゃないの」

 ぐいっと、アスはミキの鼻を人差し指で押した。

 思わずむくれて、ぷいっと顔を背けるミキだったが……確かにそうかも知れない。
 正直、この世界の悪の組織、絶素ノ峰は得体が知れない。

 ミキの元いた世界にだって悪者はいたが、その質も力も明らかに異なるように感じられる。

 ミキの両親も、昔はポケモントレーナーとして冒険の旅をしていた事があったらしい。
 そんな時、両親も、あのような恐ろしい組織と相対した事があったのだろうか。

「……私だって、こっちの世界の戦いには慣れてきたもの。大体、アスさんを助け出したのは、私なんだよ!」

「まぁ、強がり言っちゃって」

「アスさんこそどうして、またこっちの世界に来てるの?」

「地名や地形が同じでも、ここは明らかに異世界の新天地。あの扉があれば、いつでも元の世界との行き来はできるしね。だったら、まだ見ぬ未開地を冒険したくなるのが、ポケモントレーナーってやつじゃないの!」

 ふふんっと、人差し指を立てて得意げにアスは言い切った。

「じゃあアスさんは、こっちの世界を旅してみるつもりなんだ」

「そんな大層なものじゃないわよ。せいぜい、観光旅行程度に気軽に回ってみようと思うだけ。泣き虫なミキにまで、無理してついてきて欲しいとは思っちゃいないわ」

「……アスさんのいじわる」

 

 

 

【INFORMATION】流れ神

 

 かつて絶素ノ峰に侵略された事など、嘘のような平和な昼下がり。
 小さな飲食店『WALKING』では、フウカも料理長もぎゃーぎゃー言い合いながら、何だかんだで充実した仕事をこなしてるようだ。

 あの事件は、確かにこの町の人々の心に、大きな傷跡を残したかも知れない。
 だが、すっかり日常の風景が戻ったシロガネタウンは、確実に事件から立ち直りつつあった。

 

 

 

 故に、誰も想像だにしなかっただろう。

 この、『WALKING』の店内に。
 今まさに、絶素ノ峰の者達が潜んでいる事など。

「今の電話、ワイルズからか?」

「あぁ。要約すると、さっさと例のターゲットを捕まえて来い、だと」

 パタンと、少年の1人が折り畳み式ケータイ電話を閉じる。

「ったく。あの野郎、無駄に長引いた会議を終えた途端にそれかよ」

「最近『影なる牙』の奴ら、成績良いだろ? 俺ら『穿ちの天翼』も負けてられないって、やっきになってるんだよ」

 彼の発言は、2つのチームの競争を言い表しているようだった。
 事実、彼が口にしたのは、絶素ノ峰にいくつか存在する、戦闘・制圧を主眼とした実行部隊の名前だった。

 

 この座席、最大で4人掛けを想定した、レストランのものとしては一般的なサイズの席である。
 今、1つの机に向かう少年の数は、3名。

 その中でもこの会話は、隣同士に座る2人の少年間で交わされたものだ。
 会話に加わっていないもう1人はというと、彼ら2人に向かい合う形で座り、静かにブラックのホットコーヒーをすすっている。

「どーするよ、ケアル。ワイルズの奴、ほっとくと後でまたうるさく言ってくるぞ」

「ま〜、ザットが真面目に動いてくれれば、割とすんなり済むんじゃないの?」

 ケータイをズボンのポケットに収めながら、ケアルと呼ばれた少年は、ザットという名の相方に言い返す。

 2人は、先ほども会話の中で名称が出た、『穿ちの天翼』と呼ばれる実行部隊に所属する絶素ノ峰のメンバー。
 幹部ではないが、戦闘要員としては精鋭の部類に入る。

 ケアルとザットは、その後も2、3言ずつ言い合いを続けたが、どうも話に区切りがつきそうも無い。

「おい、そろそろ話を戻すぜ」

 それまでコーヒーに口をつけていた、3人組の最後の1人。
 この座席の机に向かう、もう1人の少年が、とうとう痺れを切らして口を挟んだ。

「僕は、お前ら絶素ノ峰のいざこざに興味なんかねぇんだ。さっさと取引を済ませちまいたいんでな」

「おまっ……あんまり組織名を口にするな。誰が聞いてるか分からねぇんだからよ」

 ザットが思わず指摘するが、相手の少年は気にする様子も無い。
 会話から伺えるように、ケアルやザットとは違い、彼は絶素ノ峰に所属する者ではないらしい。

 実際のところ、彼らは取引の最中だった。
 つまり、ケアルとザットに対して正面に座るこの少年は、絶素ノ峰にとっての取引相手、といった所である。

「で? どうあがいても、買い取り値はこれ以上いかねぇのかよ」

 取引相手の少年は、ケアルとザットを睨むようにしながら、机の上に置かれた小さなアクセサリーを指で小突く。
 一般人にとっては、それは単なるブレスレットのように見えただろう。

「不満かよ」

 ザットの言葉からは、適当にあしらう気構えが伺えるが、取引相手の少年は譲らない。

「当たり前だ。この宝具は、僕が今回持ってきた中でもイチ押しだぜ?」

「かと言って、神性宝具でもない。ガラクタの買値としては、過ぎた額だと思うけどね」

「この野郎……」

 ケアルからの追い打ち発言もあり、取引相手の少年は表情を歪ませる。
 しかし、ブレスレットを指で弾いてケアルの眼下へ飛ばしてみせた辺り、しぶしぶ承諾した様子だ。

「まぁいいさ。確かに今回の収穫は、僕自身も今ひとつだと思ってたからな」

「だったらさ。今度は、俺たちが今狙ってるターゲットを確保する手伝いをしてよ」

 手にしたブレスレットを懐にしまいながら、ケアルは取引相手をそう誘う。
 取引相手の少年にも、それが先ほどケアルが電話をしていた件に関するものだと、何となく察しがついた。

「で? 何なんだよ、そのターゲットってのは」

「『流れ神』だよ」

 名称を聞いただけでは、取引相手の少年にも何の事だか分からない。
 再びコーヒーをすすりながら、彼はケアルの言葉の続きを待つ。

「まぁ、そう呼ばれているだけのポケモンに過ぎない訳だが。実は……」

 カランカラン。

 店の扉が開き、取り付けられた鈴の音が新たな来客を告げる。

 別に、それだけなら、取り立ててケアル達が気にすることも無いのだが。
 その来客というのが誰であるのか察知した途端、3人は揃って沈黙となる。

 

 

 

「あれ? タツヒト君」

「ミキさん。あなたも来ていたのですね」

 来客の顔を見て、真っ先に声をかけたのはミキ。
 彼はアス救出戦においても共に戦った、理ノ峰の炎使い、灯峰タツヒトだった。

「知り合いなのか?」

 すると、一緒に店に入ってきた、20歳前後の青年がタツヒトに尋ねる。

「マサシさんも、聞いたでしょう。この間、僕と一緒に戦った、草ポケモン使いのミキさんですよ」

「あぁ。この娘が、そうなのか」

「ミキさん、アスさん。彼は理ノ峰の氷使い、氷峰マサシさんです」

 ミキ達にとって初対面の人物を、タツヒトは早速紹介した。
 その、マサシが「よろしく」と手を挙げるのを見て、ミキとアスは軽く会釈して挨拶の言葉を返す。

「タツヒト君。今日は、マサシさんと何かの仕事?」

「はい。正確には、もう1人いるんですけどね。昨日からこの近辺に出現している、『流れ神』と呼ばれるポケモンを追っています」

 無論、それはミキ達にとっても聞いた事の無い単語だった。
 それを察して、タツヒトとマサシは簡単に説明を付け加える。

「『流れ神』は、伝説の3鳥ポケモンなんです。ファイヤー、サンダー、フリーザー……しかも、その種族の中でも特に強大な力を持っている存在です」

「彼らは渡り鳥でもあってな。3匹揃って、様々な地方を飛び回っているらしいんだ。それを見た人々が、やがて『流れ神』と呼ぶようになったって訳さ」

 ファイヤー、サンダー、フリーザーは、それだけでも伝説級の鳥ポケモンだ。
 特に、カントー地方において有名な存在である。

 それが3匹揃って旅をしており、しかも特別大きな力を持っているとあれば、各地で神の使いのように崇められても無理の無い話と言える。

「ただ、最近その『流れ神』の様子がおかしいらしくてな」

「どういう事……ですか?」

「『流れ神』は各地で偶然目撃されはするが、本来人里を避けるように飛んでいるらしい。あれだけ大きな力を持っているんだ。無闇に町や村に近づいてこられでもしたら、どんな影響があるか分からないしね」

 確かに、伝説のポケモンは元々からして希少な存在だ。
 それは個体数が少ないというのもあるが、人目のつかない場所にしか生息していない為とも言われている。

「でも、ここ最近は極めて人里の間近を飛んでいるとの報告がある。また、たまに荒れたように、辺りに力をまき散らしてる姿も見られたらしい」

「で。その『流れ神』とやらが、実はこの町のすぐ側にいる、と?」

 不意な、アスの発言だった。
 正面に座るミキはぎょっとして、それまで説明を述べていたマサシの顔を見る。

「簡単な話よ。『流れ神』がこの町の付近に来ているからこそ、あなた方が原因を突き止める為に、ここにいるのでしょう?」

「……実をいうと、昨日シロガネ山で、俺らはその『流れ神』と一戦交えているんだ。途中で逃げられてしまったけどね」

 アスの話に続くように語るマサシの言葉は、即ち肯定を意味していた。

「確かに、あの興奮しきった状態は、普通の様子じゃなかった」

「じゃあ、もしかしてこの町にやって来て、暴れる可能性もあるんですか?」

「大丈夫。俺たちが来たのは、それを阻止する為でもあるんだ。ただ……」

 心配そうなミキの問いに、優しく返すマサシだったが。
 半端なところで言葉を止めると、急に全くあさっての方角に顔を向ける。

「? マサシ……さん?」

「……いや」

 まるで、自分に向けられた視線を察したかのように。
 マサシは、ある一方向へ睨むように目を向けていた。

 しかし……その先にあるのは、4人がけの席の机に残された、3つのコーヒーカップのみ。
 その席に座っていたであろう3名の客は、すでに店から姿を消した後のようだった。

 

 

 

 一方で雷峰ユウトは、1人でシロガネタウンを適当に散策していた。
 今日はなかなか日差しが強く、喉も渇いたので果汁100%りんごジュースを飲みほしたところだ。

「(グビッグビッ)……ふう」

 カランっと、空き缶を投げ込んだクズかごから、かすれるような金属音が響く。

 そこから更に一呼吸置いてから。
 試しに、背後の視線に言葉を投げつけてみる。

「なんだよ。俺に何か用か?」

 すると、物影から現れた姿は少年3名。
 うち2人は始めから剣を抜いており、いかにも戦う気満々に見える。

「フルバ、先に行っててくれ。俺とケアルは、少しこいつに話を聞いてみる」

 フルバと呼ばれたのは、3人の中で唯一剣を持ち合わせていなかった少年。
 彼は「やれやれ」とため息をついてから、去り際にこう述べた。

「僕に、先に探してろってのかよ。……しょうがねぇな。今度はさっきの取引のように、安くなんねぇぞ」

 

 

 

【INFORMATION】ケアル&ザットを倒せ!

 

「さてと。お前、『流れ神』を追ってる、理ノ峰の1人だな?」

 取引相手の少年フルバを先へ向かわせ、ケアルとザットはユウトに対峙し、この場は2対1の様相。

 ケアルが握る赤い装飾が施された柄と、ザットが握る緑の装飾が添えられた柄。
 それぞれから伸びた2つの切っ先が、10メートルほど離れたユウトに向けられている。

 ユウトの表情は、「アホらし……」とでも言いたげな、渇いたものだった。
 たかが剣を向けられた程度で、別段警戒する気も沸かないらしい。

「あー。つまりお前らは、絶素ノ峰のザコ共な訳か」

「ザコじゃねぇよ! いきなり失礼な奴だな!」

 ユウトが理ノ峰であると当たりをつけ、かつ敵意を向けてくる者など、絶素ノ峰ぐらいなものである。
 相手の正体は、あっさり察しがついた。

 ただ、ザットの勘に触るには、十分な発言だったらしい。

「ナメんじゃねぇぜ。俺だっていつかは、ラドノス様と同じ『中核因素(セントラル・ファクター)』に名を連ねてやるんだからな!」

「うんうん、ザット。目標は大きい方が良いよね。たとえ叶わぬ夢と分かり切っていたとしても」

「ケアル、てめぇ! どっちの味方だ!?」

――ッ。

 バチバチバチッ!!

 一瞬だった。
 ほとばしる稲妻が、ケアルとザットの立っていた位置を中心に、四方八方に火花を散らしたのである。

「……へっ。反応はなかなかいいじゃねぇか」

 視線こそ動かさなかったが、ユウトには敵2人の動きがつかめている。
 ケアルとザットは、刹那の間に左右へと跳び、ユウトを挟むように立っていた。

 解説を付け加えておくと、稲妻の攻撃を放ったのは、ユウトのライチュウ♂だった。

 ライチュウは目にも映らぬ超速の電光石火で間合いを詰めた後、ケアルとザットの至近距離から10万ボルト。
 その有無を言わさぬ速攻は、並みの者が相手であれば瞬殺確定だっただろう。

「ッ……容赦ねぇな。どっちが悪役だっつーの」

 と、ザットがぼやく暇さえ無い。
 ライチュウの第二撃たる電光石火は、すでにケアルの眼前に迫っていた。

「……!」

 とっさにケアルは剣を立ててガードし、ライチュウの第二撃を受け止める。
 彼は、すかさず横薙ぎに刃を振るうが……。

「ザット、そっちだよ」

「何っ!?」

 ……ケアルの剣は空を切るのみで、すでにライチュウの姿は無い。

 代わりに、ザットの身体めがけて間髪入れぬ連撃が襲いかかっていた。
 ザットもまた、緑色の装飾付きの柄を両手で持ち、剣の腹でライチュウの真正面からの突撃を防ぐ。

「おっと、悪いな。この程度じゃ、俺たちはまだ……」

「ライジ。半歩下がって、電光石火をもう一発だ」

 息つく間を置く事もなく、更なる追撃がザットを襲う。

 ライジと呼ばれたライチュウは、瞬間的に再びその身を弾丸と化す一撃を放った。
 剣で受け止めたところで、ザットの体は後方に大きく吹き飛ばされる。

「っ!!? ぐッ」

 ドガァっ!!
 コンクリートの壁に突っ込んだザットの体は、壁を砕くと共に、崩れ落ちる瓦礫に埋もれてしまった。

「何だよ。口ほどにもねぇ」

 つまらないものを見たように目を伏せ、首を振りながらユウトは述べる。
 ライチュウの方も、悠々とユウトの足元へ戻ってきた。

 ……が。

「(一度こちらを攻撃して、即座に対象を変更しザットへの連撃。あのスピードは、確かに気を抜けないな)」

 ケアルは表情を崩さず、むしろ冷静に相手の力を分析する。
 それは、ザットがあの程度ではやられないだろうという確信の裏返しでもあった。

「ったく。人が油断してれば、調子に乗りやがって」

 事実、無数のコンクリート片の雨を浴びておきながら、ザットは何事も無かったように立ち上がる。
 服の所々に汚れはついているが、本人の体には大した傷も見られない。

「…………。随分、丈夫な体してんだな」

「肉体強化の要素術ぐらい、かけてるさ」

 答えたのは、ケアルの方だった。
 彼は平然と、『何事も無かったように』剣を構え直す。

 ……そう、無傷だったのはザットの体だけでなく、彼らの剣も何事も無く鋭利に輝いている。

 ユウトのライチュウの攻撃は、並みの剣なら容易くへし折る程度の威力はある。
 だが、あれだけ電光石火による突撃を受け止めたにも関わらず、2人どちらの剣にもヒビや歪みは確認できない。

「その剣の強度……宝具、だな?」

 実のところ、始めから違和感はあったのだ。
 2人の持つ剣からは、それぞれ強力な要素力の気配を感じる。

「あぁ。見せてやるぜ、神性宝具……『告紋章(ヘラルド)』」

 ヴゥゥン……と、緑の装飾が鈍い音と輝きを発し、剣が力の解放を誇示する。
 それこそが、ザットが持つ宝具の真の名だった。

 宝具とは、要素術が込められた魔法的効力を有する武具を指す。
 前回、ミキ達が戦ったラドノスも繰り出してきた、神秘の兵装である。

「ちっ」

 ユウトが舌打ちして敵との距離を空けようとする間にも、ザットの剣周辺の空中に、白い円形の幾何学模様がいくつも浮かび上がる。
 次いでザットが剣を振るうと、その幾何学模様が円盤状となって周囲に飛び散った。

「ゼータ、リフレクターだ!」

 とっさにユウトはポリゴンZをボールから繰り出し、即座に防御壁を張らせる。
 ポリゴンZことゼータが展開した半透明のバリアに、ザットの放つ幾何学円盤は遮られた。

 だが、同時に。
 幾何学円盤は、辺り一帯の壁や地面に、まるでシールのように貼り付けられていく。

「(何だ、これは?)」

「そうら。まだ終わりじゃねぇぞ!」

 直後、様々な場所に配置された幾何学円盤それぞれから、白色の光線が発射。
 途端ユウトは、横殴りな光線の雨に襲われる。

「ぐッ、このぉ!」

 舗装された道は抉られ、壁は砕かれ。
 それでもユウトは、自分のポケモンの技を駆使して攻撃を捌いていく。

 そんな時だった。

「きゃあっ!?」

 それまでその場にいるはずの無かった、女の子の悲鳴が確かに聞こえた。

「なんだ?」

 光線の嵐が収まった時。
 ぺたりと尻もちをついた、ミキの姿がユウトの目に入る。

「…………。え、何……?」

 哀れ、またも事件に巻き込まれるヒロインの姿が、そこにいた。

 

 

 

 続く

 

 

 

 今回は、前回の『attribute 〜Enter〜』から数日後をイメージして書きました。
 新しい戦いをお楽しみ頂ければ幸いです。

 この作品に出てくる宝具というのは、どちらかというと灼眼のシャナに出てくる方の宝具をイメージして書いてます。
 普通のポケモン小説よりも、意図的にファンタジー色を強くして書いているので、今後も様々なものが登場予定。
 ……かも知れない(ぇ)。

 

<キャラクター設定>

◇ ザット=テイナー

 絶素ノ峰の精鋭。
 年齢は10代半ばの少年で、口調、性格共にやや荒っぽく、主にケアルとコンビを組んで任務に当たっている。
 手持ちポケモンは無いが剣の腕に長け、身体能力強化の要素術と組み合わせて、柄に緑の装飾が入った剣の形状をした宝具を駆使する。

 宝具は、基属性系の神性宝具『告紋章(ヘラルド)』。
 効果は、発動した剣の周囲の空中に幾何学模様を幾つも出現させ、剣の動きに合わせて相手に円盤状の遠隔攻撃を放つ。
 また、放った幾何学円盤は壁や地面に貼りついた後、更に光線を放つ多重攻撃を可能としている。

 VI.柿原徹也さん
  BLEACH……ジオ=ヴェガ役
  テイルズオブハーツ……シング=メテオライト役
  など

 

◇ ケアル=シーライツ

 絶素ノ峰の精鋭。
 ザットとほぼ同い年の少年だが、コンビを組んでいる彼よりも落ち着きがある。
 雑な行動が目立つザットの暴走を止める役回りになる事が多い。
 剣技もザットとほぼ互角の腕を持つほか、彼もまた身体能力強化の要素術をデフォルトでかけている。

 宝具の真名は不明。
 ザットが緑の装飾付きの剣であるのに対し、ケアルは赤の装飾付きの剣の姿をした神性宝具を持つ。

 VI.朴ロ美さん
  魔探偵ロキRAGNAROK……東山和実(ヘイムダル)役
  機動戦士ガンダム00……リジェネ=レジェッタ役
  など

 

<オマケ>

フウカ「次のお客さんー。Dの娘(こ)1名様と、着けてない娘1名様ー」

ミキ「Σ着けてるよー!!?(涙)」

 

[翡翠さんの一言感想]

 闇に暗躍する絶素ノ峰。
 したっぱから幹部クラスとかなりの人員を要している組織のようですね
 それに比べ、雷の不良は恐れ知らずというかなんというか。
 もっとも彼の場合「剣」よりも「拳」ってイメージですけど(笑)

 

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