第六話 潜入

 

 

 

カントー地方最大の都市、タマムシシティ、この大都会にはさまざまなニュースが飛
び交っている。最近ではゲームコーナーの実態についての調査が
警察の方で行われている。そんな中、ジェードは到着した。
「本当に大きな街だよなあみんな?」
(しかし馬鹿みたいにうるさいぜ。)
(でも、なんだか良い雰囲気じゃん!)
(僕は早く空を飛びたい。最近地下ばっかりだったから)
(僕も、花の蜜でも吸いたいなあ)
と、上からバックス(イワーク)ライジ(ピカチュウ) ライナー(ピジョン)パピヨン(バタフリー)
の順の会話である。
「よし、今日は皆で遊ぶぞ!」
さすがにニビ、ハナダと駆け足でここまで来ただけに、全員が疲れをとるには良いだ
ろうと判断した。
「まずは、ゲームコーナーへ行ってみよう!」
ジェードが向かった先は、今前述の通り色々な意味で注目されているゲームコー
ナー、そして、、
「よし、まずはどのゲームをやるかな?」
「おいお前、そこをどけ!」
「へっ?」
ドン!
ジェードを突然何者かが押してきた。拍子に、ジェードは倒れこんでしまった。
「イテテテ、一体何するんだ!」
「お前には関係ない、とっとと失せろ!」
そう言い放つとそのジェードより3歳ぐらい年上と思われる、黒髪で、全身黒い服と
マントといった格好の少年が走り去って言った。
「なんだったんだ、あの人!本当に変な人だなあ。」
ジェードは気を取り直して、ゲームを楽しもうと思った その時!
「ケンタロス、破壊光線!」
「うわああああ!」
奥の方から爆音と共に、男の悲鳴が聞こえてきた、振り返って見ると。
さっき自分を突き飛ばしていった少年が男を倒し、ポスターに手をかけているのわか
る。
「良し、進入成功だ。」
そう言うと彼は壁の中に消えていった。
「何だったんだ今の。」
逃げ惑うお客の中、ジェードはその破壊光線が炸裂した場所へと急ぐ。
すると、今しがた、あの少年に倒された男が
「ううう、 カ、、、、様すいません。」
途切れ途切れそういうと意識を失ってしまった。
ジェードはその男の胸元を見てギョっとした。
なぜなら、男の服の胸部には大きな「R」の文字が、、、
「これがレッドの言っていたロケット団が、よし、みんな出て来い!」
ジェードは手持ちのポケモン全てを出すと、ポスターの裏を見た、中には『秘密のス
イッチ』
と書かれたスイッチがある。 押してみようポチっとな、、、(ゲーム風)

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ、ズーーーーーーーーーーン!!!!!
突如振動と共に、地下への階段が姿を現した。
「よし、行こう!」
ジェードも階段を駆け下りていった。
中に入ると、そこには広大な施設が広がっていた。
「何なんだこの施設。」
辺りは暗く、何かの薬のような物が有り、異臭を放っている。部屋全体に、何かの機
械の音がする。
ジェードは恐る恐る、一歩一歩足を進めていく。
すると、何か音がする、人の声だ。
「私はこの組織を出る。」
「全く、物分かりの悪い爺だな、ライチュウ、10万ボルト!」
「ぐわああああああああ!」
二人のロケット団の幹部が仲間割れをしているようだ。
「止めろ!お前達!」
「何だ、こんなとこにガキが何のようだ。」
「お前らを倒しに、、、」
ジェードが言いかけたところで、何者かが姿を現した。
「お前みたいなザコにこいつらは到底倒せない。俺がやる。」
と言って、幹部二人の前に立ちはだかったのは、さっきの黒ずくめの少年だった。
「そういうお前もガキじゃないか、このマチス様に勝てると思っているのか?」
「少なくても、ロケット団なんて言う組織の手に堕ちたジムリーダーに言われたくな
いな。」
「何?こいつ等がジムリーダーだって?」
「そうだ。俺様とこいつ、カツラ爺さんは元々ジムリーダーさ。真面目にトレーニン
グなんて俺様の性にあわないんだよ!」
その時、ジェードの中で何かが切れた。
「お前ら、絶対に許さない。俺が一人で片付けてやる。」
急に口調が変わると、戦闘態勢に入る。
「行け、バックス」
「行け、マルマイン」
ジェードはバックス、マチスはマルマインを出した。
「バックス、穴を掘る、」
「マルマイン、リフレクター。」
バックスは地中に潜りマルマインを地中から攻めた。
「その程度の技じゃ俺様は倒せないぜ。」
「それはどうかな、良く状況を見てみるんだな。」
確かにジェードの言うとおり、マルマインは相性の関係以外でも徐々に押され始めて
いる。
「バ、バカな、マルマイン!大爆発。」
マルマインは自分の体力と引き換えに放つ大爆発を行った。
「バックス。かたくなる。」
バックスはすかさず防御の姿勢をとる。その後アジトは爆風に包まれた。
カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!








そして、ジェードが目を覚ますと、周りは火の海に包まれていた。
「あ、あれ?何故僕は寝ていたんだろう?」
しかし次の瞬間ジェードは現実に引き戻される。
「そんな事より脱出しないと。」
とその時、目の前に信じられない光景が広がって来た。
双子だろうか?イーブイの兄弟が、よろめきながらこっちに歩いてくる
「お前達、大丈夫か?」
ジェードは早速、「トキワの力」を使ってやる。
(兄ちゃん、僕達変な薬を飲まされて、、僕はまだ大丈夫だけど、兄ちゃん
が、、、)
(うっうううううう、気持ち悪い、、、)
「こんなになるまで、クソ、ロケット団め!」
行き場のない怒りを抑えつつ、脱出方法を考える。
「それにしても、火の回りが速すぎる。ウッ、ゴホゴホ!」
どうやら、煙が肺に入ったらしい。朦朧とする意識の中必死に考える。
(どうしたら、いや、ダメだ、クソ!こんなところで、、、)
そう思った時、ジェードは気を失った。












「ウ、ウーン。」
あれ、僕生きてる?それより此処は?
ジェードは飛び起きた。
「目が覚めましたか?」
「あ、あなたは?」
そこには、女性が立っていた。
「私はタマムシシティジム、ジムリーダー、エリカと申します。」
「初めまして、僕はジェード=デ=トキワグローブです。」
「話はタケシやカスミから聞いています。とても強いそうで。」
「いや、僕なんてたいした事ありませんよ。」
「そうだ、こんな奴が強い訳ない。」
「ジェット!少し言いすぎですわ!」
「事実、こいつは怒りに我を忘れて、命を落とす所だったじゃないか。」
「ああ、そうだ、僕が冷静になれなかったからさ、でもな。」
「何か言いたい事でもあるのか。」
「少なくてもお前には負けない。勝負だ!」
「やめなさい。」
「そもそも僕は、ここでのんびり寝てるわけには行かないんだ。」
「度胸だけは大したものだな。」
「外へ出ろ!」
かくして、バトルすることが決まった。だが、
「ジェード!あなたは怪我をしているのよ。おとなしく寝てなさい!」
「くそ、でもあいつに、、、」
「う、、、、、」
「そうだ。虚弱児はとっとと寝ろ。」
「く、くそ」
「ジェード、あなたに話したい事があるの。」
「何だい?エリカ?」
「実はあなたが抱きかかえていたイーブイの兄弟なんだけど、、、」
「あっ!そういえばどうなったんですか?」
「お兄さんの方はちょっと検査が必要みたい。で、弟の方なんだけど、あなたになつ
いているみたいだから連れて行ってほしいの。」
「そういうことなら、わかった。連れて行こう。」
かくして、ジェードはイーブイを引き取る事になった。
そして1週間後、、、
「それでは気をつけて。」
「うん。今度ロケット団と遭遇しても僕は負けないよ。」
そういうジェードの右胸には、レインボーバッジが輝いていた。

続く

 

[一言感想]

 ロケット団、そしてジェットとのファーストコンタクト。
 マチス相手にジェードは見事の戦いぶりでしたが、確かに詰めが甘かったのも事実。
 更なる成長に期待しましょう。
 それと兄弟のイーブイですが、どうやら兄の方が後にレッドの手持ちに加わるようです。
 ポケスペ原作との見比べると、相違関係をなかなか楽しめます。

 

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