第八話 親子対決!
トキワの森の異変に気づき、サカキがジムリーダーをしていたトキワジムへと向かう
レッドとジェード。
「レッド、ジムには先に僕が入る。」
「どういうことだ?」
「相手は味方(ロケット団員)がいるかも知れない。僕が引き付けておくから、後か
ら入ってサカキを倒してくれ。」
「分かった。それじゃあ任せたぞ。」
「また後で会おう!」
ジェードはジムへと入っていった。
ジェードがジムに入ると
『トキワジムリーダー控え室』と書かれた部屋が有り、そこ調べる事にした。
(ここに、サカキが、いや父さんがいるかもしれない。)
ジェードは恐る恐る部屋の扉を開いた。
所変わって、レッドはジムの中心部に来ていた。
「うわ・・っ、真っ暗だ。」
途中には以前に通った時にあったジムリーダーの銅像が破壊されていた。
と、その時、フッシーが震えだした。
「ど、どうしたんだよフッシー!」
「やはり来たな、我がトキワシティジムへ。」
「お前は!サカキか。」
「待ちかねたぞ・・・。マサラタウンのレッド!」
「俺の名前を・・・。知っている!?」
サカキは不敵な笑いを浮かべた。
(何故オレの名を!?)
レッドは驚いていた。
「その面構え・・・フフフ。今や達人トレーナーと言っても言い過ぎではない・・
・、レッド!!」
(ジムには俺たちとサカキだけなのか?いや、部下は必ず何処かにいるはずだ。)
「オーキド博士から譲り受けたポケモン図鑑を完成させるための旅に出発し・・・、
その過程で数々のジムリーダー達を撃破してきた・・・!
ディグダの穴での化石掘り以来・・・イヤ、その後シルフ本社が崩れた時、会ってい
たかな?」
「まさか・・・化石の・・・、おじ・・・さ・・・ん!?」
「フフフ、その"まさか"だ。ニビでキミに出会った、この私は・・・トキワジムリー
ダーそして・・・ロケット団の首領・・・サカキ!
レッド、お前がこの旅の随所で対決してきたロケット団とは、私の組織なのだ。」
「あの時は・・・俺のことを試しに来てたのか!?」
「・・・そうだ。」
「レッド、考えているな。このジムの中には敵はどれだけかと。そして私の実力はい
かほどかと・・・。そして自分が戦いを仕掛けて
果たして勝負になるのか・・・と、考えているな。」
「!」
「心配しなくて良い。このジムの中にはお前と私、そしてあのジェードとか言うト
レーナーだけだ。」
「ジェード、あいつを知っているのか?」
ここまで言って、サカキがまたも不敵な笑いを浮かべた。
「まあ、あいつは今頃ヤツと戦っているだろう。それより!」
サカキは上着を脱ぐと全てのボールを床に落とした。
「!?」
「これ私は装備なし。フフフフ、いわばハンディだ。さあ遠慮なくかかってきたま
え。」
「ば・・・バカにしているのか!?ちくしょう!行けえ」
かくして、カントーの運命をかけた戦いが始まった。
一方
こちらはジェード。
「ここが父さんの部屋、、、」
控え室にはサカキが獲ったと思われるトロフィー、プレートが飾られていた。
中には「ポケモンリーグ第1回大会2位」というものまであった
そして、ジェードはあるものを見つけた。
「大地の奥義」と書かれた本だ。
「これは父さんの、、、」
ジェードが見てみると地面タイプに対する研究データがズラリと書かれてあった。
「父さん、、、なんでロケット団なんかにあやつられちゃうんだよ!?」
ジェードは誰もいない部屋で絶叫した!そして声を上げて泣いた。
そして、少し落ち着いたその時!部屋にある物が浮き出した。
「!?、これは一体?」
ガシャンガシャンガシャン、、、、、
突然金属音とともに全身に鎧を付けたポケモンが現れた。
「お、お前は、」
「我ハ、ミュウツー、目標確認、ハカイスル、、、」
そこに現れたのはカツラが作ったミュウツー、もちろんコピーだが。
「ミュウツー!?」
ジェードは驚いた。以前にグレンタウンに立ち寄った事があり、その時入ったポケモ
ン屋敷でミュウの情報を得ていたからだ。
「ミュウの子供まで、ロケット団は手に掛けているのか?」
「我ノ目標、ヤミハカイ、、、」
突然ミュウツー(コピー)の目が光ると、念力でジェードをカベにたたきつけた。
「ぐは!な、なんて力だ、、、ウッ!」
ジェードは今ので先の戦いで受けた左肩の傷口が開いてしまった。
「くそ!僕は自由に動けないし、どうしたら、、、」
変わって、再びレッド。
レッドは素早くニョロを出し、サカキに一撃を食らわした!はずだったが、攻撃はか
わされ、ニョロは氷漬けにされていた。
「何が・・・起こったんだ・・・!?」
すると、レッドの背後にいつのまにかパルシェンが回り込んでいた。
「レッド。おまえが自分のボールに手を掛けるまでが1秒。戦闘に使用するポケモン
を選び、投げるまでが2秒。カプセルから出たニョロボンが私のところに飛
んでくるのに3秒!」
「!」
「それだけあれば離れたボールのところまで行き、攻撃に転じるには十分すぎる時間
・・・。私にとってはな。」
「くっ!」
「トレーナーとはポケモンに命令するだけの存在と思っている者が多い。だがトレー
ナー自身のスピードやパワー、そして力量が実は重要と知る必要がある」
「惜しい、惜しいな、レッド。」
「何を!あとちょっとで・・・。」
「私の部下になれ、レッド」
「な・・。」
二人が闘いを始めた頃
ジェードはもうボロボロになっていた。
「ハアハア・・・・。」
すでに全てのポケモンを使っての総力戦となったが強力な念動力の前にまるで歯が立
たないのだ。
「ゴメンな、皆を守ってやれないかも。」
トキワの力も使い切って、もはや歩く事すらもできないジェード
そして、さらにミュウツーの目が光る!
刹那!
(もうダメだ・・・・・・・・・・・・・・・・・)
そう思ったジェードだが、一向に自分の体は浮かない。
(あ?あれ?)
ジェードが目を開けるとそこにはなんと、しんしゅポケモン、ミュウがいた。
「キミは、ミュウ?」
「みゅー!(そうだよ。)」
「何故ここに?」
(ミュウツーがテレパシーで、俺のコピーが暴れる可能性があるって言ってたから止
めにきたんだ。)
「そうか、僕にも力を貸してくれるかい?」
「みゅ!(OK!)」
「行くぞミュウ!ニュートラルシールド!」
ミュウーは7色にかがやく、薄いシャボン幕の様なカベを作った。
この技は相手が強ければ強いほど力を吸収し、弱い攻撃をうけてしまうものの、戦闘
能力を極限まで高められたミュウツーにとってはこれは絶大な効果を発揮
した。
「ミュウ!そこからクラッシュノイズ!」
ミュウは超音波を最大限に高めた破壊音波、クラッシュノイズを放った。この技は精
神と身体を同時攻撃するため敵のダメージは計り知れないだろう。
「今だ!バックス!アイアンテール!」
この当時、鋼タイプの技は認識されてなかったが、ジェードは既にイワークに会得さ
せていたのだ。
イワークの全体重をかけた一撃が決まった!
「良し!ミュウツーを倒したぞ!」
ジェードはガッツポーズをすると、バックスに駆け寄った。
「バックス良くやったな!」
おや、、、イワークの様子が!!
突然バックスの体が光り輝くと、バックスは鉄蛇ポケモン、ハガネールに進化した。
ちなみにハガネールの存在がポケモン学会に報告されるのはこれから3年余りかかる
のだが。
「バックス、まだお前は上を目指してくれるのか」
(おう、俺はお前の最高の相棒になってみせる。)
「そうだ、ミュウ、力を貸してくれてありがとう」
(人間でもジェードみたいに優しい人間もいるんだね。)
「そうだ、またどこかで会おう!」
(ちょっと待って!君の能力を高めてあげるよ!)
「えっ?僕の能力って森の力のこと?」
ミュウが目を閉じるとジェードの体が光りだした。
そして一瞬の内に光が消えたのである。
「キミはトキワで産まれているけど、能力からして、どこかの南の島の人たちの力が
備わっているみたい。」
「南の島かぁ、、、」
(じゃあお別れだよまたね!)
ミュウはそう言うとどこかへテレポートしていった。
「よし、僕も先を急がなきゃ!」
つづく
後書き+キャラ能力紹介
どうも、これからレッドとジェードが力をあわせてサカキに立ち向かいます。
原作とは違った展開をご期待ください。
ジェード、、、トレーナー能力は「癒す者」「引き出す者」
癒すものについてはイエローとおなじです。
「引き出す者」とは、ポケモンに備わっている潜在能力を最大限に引き出すのです。
いわばドーピングを使わずして能力を高めます。
ちなみに第一話でトランセルが『我慢』を使ってましたがあれは技をポケモンに覚え
させるための術をジェードが会得しているからなんです。
そのポケモンが覚えそうにない技も会得させてしまう事もあります。でも、これにも
もちろん「気」を使いますので連続では使えません。
サカキ、、、トレーナー能力は「統率するもの」
やはりロケット団のリーダーだけ合って団員を一致団結させるにはこの能力が必要で
しょう。
現にゲームでもトキワジムに居たトレーナーたちはかなり慕ってますし。
とにかくサカキはチームプレイの天才です。洗脳される前の話を後日製作するのでそ
の時に詳しく話しましょう。
技
ニュートラルシールド、、、敵の攻撃から受けるダメージを最小限にとどめます。こ
れはコロコロに付いていたポケモンカードのミュウの
特殊能力なんでですが、ゲーム風に表すと pp10/10 威力−−− 命中
100 威力50以上の攻撃を無力化する
てなところでしょうか?とにかく相手が強い分には無敵のカベと言えるでしょう。
クラッシュノイズ、、、精神面と肉体にダメージを与える恐ろしい技、相手は必ず混
乱してしまいます。
ゲーム風に言うと5/5 威力100 命中95 当ると確実に混乱するといったと
ころです。
こんなに強い技でもミュウが覚えているのなら納得するでしょう。
[一言感想]
ひょんな時にやってきたミュウ。
幻のポケモンだけあって、実に類いまれな力を有しております。
ジェード自身の力も引き上げてくれたようですし……。
果たしてサカキに通用するのか!?