第十話 栄光への道
ここはセキエイ高原。今このスタジアムに最強の選手たちが集まった。
さあ誰がチャンピオンの栄光に輝くのか。究極のバトルが今始まる!!
レッド、グリーン、ブルー、ジェードの四人はもちろん参加している。
レッド「やった!Cブロック1位通過だ。」
レッドはあっさりと予選を突破した。
司会「こちらの少年の戦いもすごいぞ!圧倒的だ!」
レッドがその方向をに顔を向けると
グリーン「・・・よお。」
レッド「・・・オッス。」
司会「おおっと、またも素晴らしい勝負を見せてくれたトレーナーがいるぞ。」
レッド&グリーン「!!」
オーロラビジョンには「Eブロック通過者 ジェード=デ=トキワグローブ」と表示
された。
ジェード「レッド達も勝ったか、僕も通過したよ。」
レッド「久しぶりだな、ジェード」
グリーン「お前も勝ちあがったか。」
ジェード「ああ、そう簡単には優勝させないよ。」
グリーン「フッ・・・所でレッド。」
レッド「何だ?」
グリーン「お前は知っているか?長年の歴史を誇るこのポケモンリーグ。歴代優勝者
は全てマサラ出身のトレーナーだって話だ。」
レッド「へえ。」
グリーン「そして今回の優勝者も、マサラのトレーナーとなるだろう。」
ジェード「でもね、歴代のリーグ準優勝者は第2回以外は全部トキワの人間なんだ
よ。トキワのトレーナーも甘く見ないで欲しい。」
レッド「つまり、優勝は俺たちの中の誰かってことになるな。」
ここでグリーンは微笑むと
「決勝、楽しみにしてるぜ。」
と言って決勝会場に向かっていった。
レッド「よおーし、オレ達もいくか!!」
ジェード「うん。行こう!!」
レッド「ん!?」
ジェード「どうした?レッド。」
レッド「あっちを見てみろ。」
そこにはジェードも良く知っている人物が居た
ブルー「あらん。あたしのニドちゃんたら・・・こんなカッコイイボーイフレンド見つけちゃって。」
そこに立っていたトレーナーに向かってブルーはこういった。
ブルー「お近づきのしるしにポケモン交換してくださらない?そうね、アタシのビードルちゃんと、あなたのその強そーなバ・タ・フ・リ〜〜〜。」
トレーナー「・・・は、はあ?」
レッド「オイコラー!ま〜〜た、そんなことやってるのか!?」
ジェード「こんなところで何やってるんだい?ブルー。」
ブルー「あ・・・アラ。レッドにジェード、どしたの?」
レッド「どしたのじゃねえっ!何でお前がここに・・・。」
ブルーは後ろを指差す。
オーロラビジョンには「Aブロック通過者ブルー」と表示していた。
ジェード「ブルーも上がってきてたのか。」
ブルー「ホホホ、アタシだって負けないわよ、レッドとジェード。だってアタシだっ
てマサラのトレーナーだもの。」
レッド「何だって!?」
ジェード「レッドは知らなかったのか?」
レッド「ああ、初めて知ったぜ。」
ブルー「それじゃあ、二人とも、決勝で待ってるわよ。」
ブルーも決勝会場へと向かっていった。
レッド「お・・・オイ!ちょっと待てよ!」
マサキ「レッド、ジェード。予選通過おめでとさん!」
振り向くとマサキが組み合わせ表を持ってきて立っていた。
一回戦
マサラタウンのブルー選手対トキワシティのジェード選手
二回戦
マサラタウンのレッド選手対ヒワダタウンのユウジ選手
三回戦
マサラタウンのグリーン選手対タマムシシティのダイスケ選手
四回戦
エンジュシティのジェット選手対シオンタウンのコウイチ選手
ジェード「ヒワダタウンのユウジと兄さんが出てる!!」
ジェット「そんなに驚く必要ないんじゃないか」
と、何時の間にそこに居たのか、ジェットが立っていた。
ジェット「お前と戦いたくなってな。でもこれでは決勝だなお前とやれるのは。」
ユウジ「俺を忘れてもらっちゃ困るぜ。ジェード!」
ジェード「ユウジ!久しぶりだな。あの時は助かったぜ。」
ユウジ「まあ、困っている人は助けてやるのが俺のポリシーだからな」
ジェード「そろそろ時間だ、それじゃあ行って来る!」
ジェードはスタジアムへと向かった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
司会「それではこれより第一回戦を始めます。」
ブルー&ジェード「「バトル!」」
ジェードがボールを投げると、中からイーブイのエボが飛び出した。エボとは進化を
意味する「エボリューション」からとったニックネームである。
ブルーはピクシーのピッくんを出した。
レッド「二人とも、テクニックで勝負するみたいだな」
客席でレッドは言った。
ジェード「エボ!W電光石火W」
ブルー「ピッくん、W小さくなるW」
お互い、6歳の時から、手の内を知り尽くしているだけに、一進一退の攻防が続く、
ジェード「エボ!WリフレクターW!」
ブルー「ピッくん、WゆびをふるW!」
ブルーのピクシーとジェードのイーブイは相手を小技で撹乱するタイプだったため、
長期戦となった。
だが、この勝負を制したのはブルーだった。
この時WゆびをふるWはWどくどくWとなった。
ジェードのエボ(イーブイ)はもろに毒を浴びせられてしまった。
ジェード「しまった!」
ブルー「ピッくん!このままWちいさくなるWで逃げ切るのよ!」
エボは高速移動で食らい付こうと果敢に攻めたが、ブルーのピクシーを捕えることは
出来なかった。
ジェード「もういい・・・。エボ、ゆっくり休め。」
穏やかにそう言うと、ジェードは次のポケモンを繰り出した。
ジェード「行ってこい!バックス。」
とここで、いきなり手持ちの中では最強のバックス(ハガネール)を出した。
バックス(グオオオオオオ!!『ここは俺に任せな!』)
ハガネールは相手を威圧するかの様に、吼えた。
ジェード「バックス、WこわいかおW!」
と命令するや否やバックスは殺気を漂わせるような鋭い視線をピクシーに向けた。
ブルー「ピ・・・ピッくん!もう一回WゆびをふるWよ!」
だが、今の視線で、ピクシーはひるんでしまった!
ジェード「そこだ!W地割れW!」
ここでジェードは、あのサカキをも圧倒した、地割れを命令した。
フィールドが崩れると!ピクシーはそのガレキの中に閉じ込められてしまった。
審判「ピクシー!戦闘不能!」
ブルー「なかなかやるわね。ジェード」
ジェード「お互い修行仲間だったが、お前もなかなかウデが上がったな。」
実は、二人はマスクドチルドレンの時に何度かバトルしたことあったのだ。
時は3年前にさかのぼる・・・・・・・・。
ジェード(幼少)「ブルー!勝負だ!」
ブルー(幼少)「望むところよ!」
二人はメンバーでも1,2を争うバトルの天才だった。
幼ブルー「プリン、WうたうW」
幼ジェード「バックス!WたいあたりW」
この頃は技のブルー、力のジェードと呼ばれるほど、二人のバトルは対象的なスタイ
ルであった。
だが、状態異常を使って巧みに駆け引きをするブルーのほうが、よりレベルが高いも
のであった。
そしてブルーに対抗心を抱いたジェードは以後バトルスタイルを大きく変えることに
なる、
そして今!二人の修行の成果が試される。
W地割れWで足場を崩した後は、ジェードの独壇場となった。
プリンも倒し、形勢は一気に傾くと思われた。だが・・・・
ジェード「ブルー、どうしたんだ?防戦一方だった。」
ブルー「ホホホホ。まだ終わらなくってよ?ジェード。」
突然!さっきの地割れと同じぐらいの振動がバトルフィールドを襲った!
ブルー「行くのよ!メタちゃん!WアイアンテールW!」
突然、ハガネールに変身したメタモンがバックスに襲い掛かる。
ドガ!!!!
ジェード「バックス!」
今の一撃をもろに受けてしまったバックス
バックス(『ま・・・まだ俺にやらせてくれ。』)
満身創痍と言った所だが、まだバックスの目は輝きを放っていた。
ジェード「バックス・・・。良しわかった!メタモンをWしめつけるWで封じろ。」
言い切る前に、もう既にバックスはメタモンの動きを封じていた。
ジェード「よし!そのまま・・・・。」
ぎりぎりいっぱいの力でブルーのメタモンを締め上げる。
ブルー「メタちゃん!逃げるのよ!」
ブルーのメタモンが抜け出そうと全身を動かした、その時!バックスの体が光リ出し
た。
ジェード「バックス!まさかお前、、、」
ジェードは自らの意思で、W大爆発Wを行った。
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!・・・・・・・・・・・・・・
ものすごい爆発で、2匹とも戦闘不能になった。
バックス(こ・・れ・・・で、、俺・・だけ・・で3匹抜いたぜ、後は頼むぜ、相
棒!)
ジェード「お前がここまでやってくれたんだ・・・・。絶対無駄にしない!行け!ラ
イナー」
今度はピジョットが飛び出した。
ブルー「行け!カメちゃん!」
今度は、カメックスが飛び出した。
ジェード「ピジョット!WそらをとぶW!」
ブルー「カメちゃん!ハイドロポンプ!」
ピジョットはカメックスのハイドロポンプをかわした。
レッド「バッカ!何やってんだ空中戦に切り替えろ!」
レッドが声援を入れるも、ブルーは呆然と立ち尽くしている。
ブルー「・・・べないのよ。」
レッド「え!?」
ブルー「飛べないの!!持ってないのよ!!鳥タイプを!!」
レッド「ええ!?」
ジェード「そういえば、昔から鳥タイプは使ってなかったよな。」
ブルー「ええい!やってやろうじゃない!空中戦。」
その時ブルーのそばにカメックスが戻ってきた。
ブルー「今よ!!カメちゃんっ!!」
カメックスは水砲を構えると、ブルーの体を自らの手足で固定し水砲を発射した。
ブルー「鳥を持っていなくても、トレーナー次第で飛ぶことは出来るのよ!ジェー
ド。」
そして、次の瞬間!ピジョットにハイドロポンプが炸裂する!・・・。ところが
ブルー「なんで!?ハイドロポンプが受け止められてる・・・」
ジェード「行くぜ!Wオウム返しW!」
ハイドロポンプは見事に跳ね返されてしまった。
ブルー「きゃあ!」
ジェード「今だ!WゴットバードW!」
ピジョットは猛スピードでカメックスに突進した。
審判「カメックス!戦闘不能!勝者ジェード=デ=トキワグローブ!」
辺りは大歓声の渦になった。
ジェード「どうしたんだ!?ブルー?」
それもそのはず、ブルーは顔を青くして震えている。
オーキド「それについてはわしが説明しよう。」
レッド「オーキド博士!」
オーキド「6年前、マサラから5歳の少女が大きな鳥連れ去られる事件があった。」
レッド「あっ、あの事件でいなくなったのはブルー!」
レッドもその事件の事は良く覚えていたのだ。」
ジェード「6年前から、ブルーはあの男のいる場所に連れ去られたのか。」
レッド「ジェードは何かを知っているのか?」
ジェード「そ、それは・・・。」
ジェードはブルーの方を見る。ブルーは首を大きく横に振った。
ジェード「ゴメン、僕からは言えない。」
ジェードは固く口を閉ざした。
オーキド「あんなに怖い思いをしたんじゃ、鳥が苦手になっても無理ないのう、ブ
ルー。」
ブルー「・・・・。」
オーキド「さあ、説明してもらおうか。ポケモンを盗むのなら他でも手に入るもの
を、どうして私のところから盗み出したんだい?」
ジェード「ブルー・・・。」
レッド(ゼニガメを盗んだのは・・・。やっぱりブルーお前だったのか・・・。)
ブルー「・・・くやしかったの・・・。」
ブルーは静かに語りだした。
ブルー「知らない・・・遠い所で・・・アタシ育ったわ。分かっているのは自分が生
まれた町マサラタウンという名前だけだった。そして、ジェードと協力してようやく
カントーに戻ってこれたの。それで、レッドとグリーンとジェードがオーキド博士か
ら図鑑を貰って旅立った事を知ったわ。だから・・・。」
ブルー「だから、あたしだって!あたしだってレッドやグリーンと同じマサラの人間
だもの!3人と同じ事がしたかったのよ!!博士にポケモンを貰って、図鑑をを持っ
て冒険の旅に出て・・・。」
オーキド「ブルー、どんな理由があっても人をだましたり物を盗んだりしちゃだめだ。もうしないと約束するなら・・・。」
オーキドはブルーに何かを渡した。
ブルー「あっ・・・。」
オーキド「4つ目の図鑑だよ。これで・・・キミもマサラのトレーナーだ。」
ブルーのこころに今まで堪えていたものが、今、あふれた。
ブルー「う・・・う・・・。うわああーん。」
オーキド「キミが無事だったのがなによりじゃ。」
こうして、ブルーは本当の意味でマサラに帰ってきたのだった。
レッド「ジェード!次の試合はお前とだな。」
ジェード「ユウジに勝ったのか!」
レッド「ああ。なかなか強かったけどな。」
ジェード「ブルーにレッド、次々に手強いライバルと戦うなんてな、僕もワクワクし
て来たよ。」
レッド「それじゃコロシアムで待ってるぜ!」
ジェード「ああ。」
for The glory
ただ栄光のために、少年たちは熱い戦いを続ける・・・・・。
[一言感想]
ついに始まったポケモンリーグ。
初戦はいきなり元マスクドチルドレン同士の対決となりましたが……。
軍配はジェードにあがりました。
ブルーは本来とても素直な子なので、オーキド博士に諭された事で変わっていくことでしょう。