第二章
第十ニ話 奇襲
ロケット団との死闘から2年、、、レッド、ジェード、グリーン、ブルーの4人はそ
れぞれの旅に向かった。
準決勝でジェードと大接戦の末勝利したレッドはライバルであるグリーンに勝ち、
チャンピオンとなった。
ジェードはその後3位決定戦で見事兄ジェットを越え、リーグ第3位となった。
ここはカントー北西のチャンピオンロード、ジェードは挑戦状をもらい、受けて立と
うとこの場所に来ていた。
ジェード「おーい!何処だ!」
ジェードが呼ぶと、ひとりの女性トレーナーが現れた。
???「フフフ、第9回ポケモンリーグでの戦い、見させてもらったわ。アタシは四
天王の一人、氷使いのカンナ!」
ジェード「その四天王が僕に何のようだい?」
カンナ「あなたは確かロケット団の首領、サカキの息子よね。」
ジェード「父さんがサカキだからどうだって言うんだ。」
カンナ「できれば居場所を教えてもらえると手間がはぶけるの。」
ジェード「僕は知らないね。あいにく僕とレッドが戦った後から行方不明だよ。それ
より何のようでここに来たんだ?」
カンナ「できれば、我々の同志にならないかどうか誘いに来たの、余計な人間は排除
して、ポケモンの理想郷を作る。なかなかの計画だと思わない?」
ジェード「断る!お前らなんかの仲間になるもんか!!」
カンナ「そう・・・残念ね、ならあなたには消えてもらうわ。」
ジェード「戦って分からせるしか方法は無いみたいだからね。」
カンナ「ならば・・・行け!ジュゴン!」
ジェード「行け!ライジ!」
両者の対決が始まった。
カンナ「ジュゴン!"オーロラビーム"!」
ジェード「ライジ!"10万ボルト"」
電気対氷、だが、ジュゴンは水タイプも持っているためジェードが優勢だ。
カンナ「くっ!戻れ!ジュゴン!行け!ルージュラ!」
カンナはいきなりジュゴンを引っ込めるとルージュラを繰り出した。
ジェード「四天王にしては、随分焦ってないかい?」
ジェードは余裕の表情でそう言った。
カンナ「アハハ!どうやら何も分かっていないようね。」
ジェード「何?」
ジェードがカンナの手に目をやると何やら氷の人形を持っているようだ。
ジェード「それは、僕の氷人形・・・。」
カンナ「そう。これはあなた自身でもあるのよ、例えば、、、」
カンナは人形の両手両足に印を入れる、すると!!
ジェード「な・・・。手と足が動かない。」
ジェードの手と足には氷の枷の様な物が付いていた。
カンナ「これであなたは動けない。」
ジェード「クソ!まだまだ。」
ジェードは全ての手持ちを繰り出した。
???「フェッフェッフェ、見事だねえカンナ。」
カンナ「ええ、キクコ様」
ジェード「何を企んでるか知らないが、僕がやられればレッドやグリーン、ブルーが
黙っていないぜ!」
カンナ「そのレッドなら、真っ先に始末したわ。」
ジェード「何!?」
キクコ「おしゃべりが過ぎたようだね。さてと仕上げと行くかい。シバ!」
シバ「・・・・・・。」
シバは黙ってサワムラーを繰り出すと、
カ&キ&シ「氷、霊、闘の陣!!!」
気が付くとジェードの手持ちは全滅していた。
ジェード「あ・・・ああ。」
その時!サワムラーがジェードに襲い掛かる!
ドガ!バキ、
ジェード「ぐあ、ぐはあ・・・。」
キクコ「そろそろひきあげようかねえ。」
カンナ「ええ。」
シバ「・・・・・。」
三人は姿を消した。
ジェード(くそ、こんなところでやられるなんて、みんなに何とか知らせないと)
「そうだ!バックス!出て来い。」
ジェードは泥棒などの不意打ちを食らわないようにバックスを地面に潜ませて置いた
のである。
ジェード「いいかい、僕はもうすぐ全身が凍っちゃう。だから、オーキド博士の所ま
で行って、助けを呼んできてくれ・・・。頼む・・・時間が・・無・・・い。」
バックスがうなずくと、ジェードは完全に凍ってしまった。
その後地面を掘る音と共にバックスはマサラタウンの方角へ向かっていった。
それから数日後、、、マサラタウンオーキド研究所
カスミ「博士!オーキド博士!!ちょっと!今なんて言ったんですか!?」
カスミは大声を上げた。
オーキド「なんだ、大声出すのは止めんか!"レッドなら'挑戦状’を持って1ヶ月
前、ふらりとまた飛び出したきり"と言ったんじゃ。」
パソコンに写るカスミを見ながらオーキドが返事をする。
カスミ「ぜーんぜん連絡つかないと思ったら!!」
オーキド「カスミよ、珍しいことじゃなかろう!」
博士は何やら機械いじりをしている。
オーキド「ポケモンリーグで優勝して以来、この2年間こんなことしょっちゅうだっ
たぞ。このわしだって、第2回大会で優勝した後は全国の強者達がこぞってわしを狙
い・・・。」
カスミ「博士!それで1ヶ月の間にレッドからの連絡は?」
オーキド「ウム、イヤ特には無いが大丈夫じゃろ。もう今のレッドにはちょっとや
そっとの奴じゃあたちうちできんよ。わしも認めとる!」
カスミ「そういえば、ジェードからも連絡が無いんだけど、ジェードはどうした
の?」
オーキド「ジェードも数日前に挑戦を受けると言っておったぞ。」
カスミ「ジェードも挑戦されてるのか・・・。」
オーキド「ジェードにしてもレッドにしても唯一わしが気に入らんのは、二人の図鑑
が完成していない事じゃ!!二人は挑戦を受けたり今いるポケモンのレベルを上げた
りするだけで、この2年間、捕獲がさっぱり進んどらん!」
カスミ「あの・・・ハカセ。図鑑の完成ってそんなに急ぐものなの?」
オーキド「ウム、それと言うのもポケモンの数自体が151をはるかにしのいでいる
事が分かっての。わしも新しいポケモン図鑑を作るのに大忙しじゃから!ハああ・・
・この新しい図鑑が完成するまでに、せめて今の図鑑の151体のデータは集め切っ
て欲しいものじゃのう。」
カスミ「ふうー。二人とも公認ジム・ジムリーダーの資格が欲しいから協力してく
れっていってたくせに!!これじゃあいつになることやら!!」
オーキド「ワハハハハ!図鑑の完成に、挑戦者の相手、ジムリーダーの資格・・・。
レッドとジェードも忙しいのう!! まあグリ−ンやブルーも、それぞれの目標に向
かってこのマサラの地を離れておるからのう! わしゃ、またこの田舎町にひとり
ぼっちじゃよ!まあ研究に集中するにはいいがね!」
カスミ「あら?博士。それは?」
カスミは机の上の1枚の紙に目をやる。
オーキド「ああ、レッドのところに来た挑戦状じゃ。」
そこには達筆な字で書かれていた
オーキド「パソコン通信が発達しとるこのご時勢に筆文字とはのう・・・。ええと、
差出人の名前は・・・と、ん!?何じゃこりゃなんて読むんじゃ!?」
ガタガタ、カリカリカリ・・・・パリ!パリ!
オーキド「お。うわさをすれば・・・。」
カスミ「? 何してるの博士?」
オーキド「ドアノブに大量の静電気が流れとる。さてはレッドとピカじゃな。噂をす
れば影じゃ。そうら、今開けるからの!」
ドアを開けると、そこにはぼろぼろに傷ついたピカがいた。
カスミ「!!」
オーキド「そ、その傷はどうした!!」
ピカ「ぴ・・・。」
オーキド「レ、レッドは・・・。レッドはどうした!!」
ピカ「ぴ・・・。」
ド!!!!と音を立ててピカはその場に倒れた
オーキド「ピカー!!」
そして、さらに。
ズ・・・ズウウウウウウウウウン!!!!
オーキド「な、何じゃ!?外の方から聞こえたようじゃが。」
外へ出るとそこには
オーキド「な・・・お前はジェードのバックス!!」
そこにはピカと同様傷だらけのバックスが倒れていた。
オーキド「とりあえずボールに入れないと。」
オーキドはバックスをボールに入れると、研究所に戻った。
カスミ「博士!まずはピカとバックスの手当てを」
オーキド「おお!そうじゃった。」
ヴィーン・・・・・・・・・・
オーキド「志・・・覇・・・。寒・・・那・・・。」
カスミ「博士!レッドとジェードの身に何が・・・?」
オーキド「カスミよ、このピカチュウとハガネールに様子を見て今、わしは確信した
よ。レッドとジェードは・・・この挑戦状を出したシバとカンナというトレーナーに
敗れたのだ。」
カスミ「そんな!あのレッドとジェードが!信じられない!」
オーキド「じゃが、レッドとジェードは行方不明となりピカとバックスだけが戻って
きたと言うこの状況・・・。それしか考えられん!」
カスミ「・・・・・。」
オーキド「とにかくわしは連絡を取れる全ての機関に捜査を依頼する!カスミ、おま
えは正義のジムリーダーたちにこの事を伝えてくれ!]
カスミ「わかったわ!」
プツン・・・・・
カスミが通信を切ると同時に、研究所のドアが開くと、大きな麦わら帽子を被った少
年が現れた。
イエロー「こんにちは。」
オーキド「・・・?なんじゃおまえは?」
この少年、イエローはあたりを見回す。
イエロー「!あーっ、いたぁーっ。ここにいたぁーっ。」
イエローは回復装置の電源を切ると、ピカをボールから出した。
イエロー「町の入り口できいたとおりだ!良かったぁ、やっぱりマサラタウンに戻っ
てきていたんだね!」
オーキド「な・・・お・・・おおおオイ!お前は誰じゃ!・・・やっぱりマサラにっ
て・・・どういう事じゃ!?」
イエロー「そんなに一度に聞かないでよ。ねぇ!」
ピカ「ピカ!」
オーキド(ピカが・・・なついとる!?)
次の瞬間には、イエローはドアの前にいた。
イエロー「さあ!行こう!」
カチャ・・・
オーキド「おいオイオイオーイ!なんのつもりじゃおまえは!いきなりやってきてい
きなり出て行って・・・。事情を説明せんか!事情を!!」
イエローは立ち止まり、博士の方を向いた。
オーキド「キミはレッドやジェードの知り合いか?」
イエロー「ハイ。」
オーキド「レッドやジェードが行方不明と知ってきたのか?」
イエロー「ハイ。」
オーキド「レッドとジェードは今何処にいるんじゃ?」
イエロー「わかりません。」
オーキド「・・・・。どうしてレッドとジェードが行方不明になり、ピカとバックス
だけが戻っていると知ったんじゃ!?」
イエロー「・・・それは・・・言えません。」
オーキド「名はなんというんじゃ!?」
イエロー「それも・・・言えません。」
オーキド言葉を荒げた。
オーキド「話にならん!一体、どういうつもりで・・・。」
博士が言い切る前にイエローは言った。
イエロー「博士。ボクは、ピカを連れてこれから行方不明になったレッドさんと
ジェードさんを探しにいきます!そのためにここへ来たんです。」
オーキド「バカな!まだレッドとジェードに何があったのかわからな・・・。」
イエロー「もし、レッドさんとジェードさんが何者かに捕らわれているというのなら
・・・。」
オーキド「捕らわれているのなら!?」
イエロー「このボクが助ける!」
オーキド「・・・・・。」
イエロー「・・・・・。」
ここでオーキド博士はモンスターボールを手に握ると、オニスズメを繰り出し、こう
言った。
オーキド「ポケモンリーグベスト3のジェードとチャンピオンのレッドはこの2年間
さらに腕をみがいとった!その二人が倒されたんじゃぞ!ピカとバックスがどんな状
態で
帰ってきたか知らんのか?お前に何ができると言うんじゃ!?オニスズメ!"みだれ
づき"!」
ドドドドドドドド・・・・・・・
オーキド「レッドとジェードを探しに行くなど・・・そんな大役、なまはんかな実力
のものに任せられんぞ。実力があるというのならこのバトル終わらせてみい!」
イエロー「分かりました。このバトル、すぐに終わらせて見せます。ドドすけ!"ふ
きとばし"」
ドドすけは強烈な突風を作り出した。
グオ!ビュルルルルル・・・・
オーキド「"オウムがえし"!」
イエロー「さらに"ふきとばし"!」
両者の間には、ものすごい風が吹き荒れている。
オーキド("ふきとばし"VS"オウムがえし"・・・。やはり弱い!風が防御になって
その身にダメージを受ける事はさけられているが・・・。これがレッドやジェードな
ら
"オウムがえし"のバリアを貫く程の攻撃を繰りだしているところじゃ!)「お互いの
技が相手にまで及んでいない状態・・・。どうした、押すなり引くなりせんのか?」
イエロー「・・・・。」
オーキド「どうにもできない・・・というのが正直な所じゃろう。何処かでレッドと
ジェードのウワサを聞きつけてあんなウソをついたんじゃろうが、そんな実力ならや
めることじゃ!」
イエローは下を見たまま動かない。
「・・・・・。ドドすけ!」
イエローの声と共にドードーはオニスズメの周りをグルグルと回りだした。
オーキド(?間合いを取っているのか!?)
ドードーはその脚力で、オニスズメを撹乱するそして、遂には目を回して落ちてきて
しまう。
イエロー「ピカ!」
ギリギリのところで、オニスズメはピカによって助けられた。
オーキド「オ・・・オイ!両者とも目を回してしまったではないか!こんなことで勝
敗が決まったとはいえんぞ、わかって・・・。」
イエローは笑顔で言った。
「ハイ!約束どおりバトルを終わらせました!」
オーキド「な!?」
イエロー「ふう。ポケモンを傷つけなくて良かったぁ。」
オーキド「!」(そ・・・そういえば!!わしのオニスズメ。"オウムがえし"一度
使ったのみで相手の攻撃を受けた瞬間など無かった。外傷は一つも無い。相手のドー
ドーも
"ふきとばし"で防御を同時に行い・・・これまた傷一つ負っていない。数分間のバト
ルとはいえ、互いに一つの傷も負わぬ戦いをする少年・・・。
オーキド博士はしばし考えた後「キミ、いっしょに来なさい。」と言った。
そしてここはレッドの家。机の上には図鑑がのっている。
オーキド「それは・・・レッドの図鑑だ。置いていきおった。・・・わが弟子ながら
ムチャな奴でな。おそらくかなわぬ相手とわかったのに意地になってしまったんじゃ
ろ。」
イエロー「・・・・・。」
オーキド「さっきキミはそのピカチュウのことを「ピカ」と呼んだね。わしは君の前
で一度もその愛称で呼んでおらんのにキミは知っとった。」
イエロー「ハイ。」
オーキド「キミは失礼な少年じゃ。いきなり訪ねてきて名乗りもせん。何か事情を
知っているようなのに話そうともせん。じゃがレッドの知り合いということがウソで
はないことだけはわかった。何よりもピカは主人でもない人間に心を許し・・・指令
を聞いとった。・・・キミのことを信じよう。」
博士は図鑑を差し出した。
オーキド「レッドとジェードはあれでしぶとい。まさか死んどることはないじゃろ。
この図鑑とピカを奴のもとへと届けてやってくれ。」
イエロー「・・・ハイ!」
オーキド「おっと!それとジェードの手持ちだったバックスも連れて行け、何かと心
強いじゃろ。」
イエロー「わかりました。」
オーキド「彼もジェードも不思議なんじゃが。ポケモンに触れたとたんにそのポケモ
ンが元気になるような。ウ〜〜〜ム、気のせいじゃろうか!?」
イエロー「さあ!行くかピカ!」
イエローによるレッド、ジェード捜索の旅がはじまった。
続く
座談会
ys@219「いよいよ第2章の始まりです。」
ジェード「てか、僕は最初から行方不明に、、、」
レッド「俺もだよ、、、」
ys@219「いやいや、二人には原作と違ったストーリーを用意してますよ。」
イエロー「ボクの方の話もちゃんと書いてくださいよ。」
ys@219「その辺については心配ないと思います。」
ジェット「とっとと、話を進めないか!俺たちの出番が少なすぎる」
ジェード「まあまあ、兄さん落ち着いて、、」
レッド「それじゃ、みんな。次回に会おうぜ!!」
[一言感想]
ジェードとレッド、つくづく同じ境遇に陥りますね……。
レッドは原作通りなので仕方ないですが、ジェードまでもが。
けれど、そこへ現れた救世主(?)イエロー。
果たして、2人の安否はいかに……っつっても死んではいないでしょうが。