第二章
第十四話 結集

 

 

 

ジェードがマサラタウンに到着した直後のオーキド研究所。
カスミ「博士!!それでその見ず知らずの少年にピカとバックスと図鑑を託しちゃっ
たんですか!?」
オーキド「そうじゃよ。」
カスミ(信じられない・・・・・レッド。)
カスミはギャラドスと交換したクラブを撫でながら何処かへ行ってしまった戦友の心
配をしている。
オーキド「カスミよ、とにかくこうなってしまった以上、焦ってもしかたないじゃろ
う。」
カスミ「でも!」
そう言った瞬間。研究所のドアがいきなり開いた。
オーキド「誰じゃ!?」
ジェード「お久しぶりです。オーキド博士。」
オーキド「ジェード!!無事じゃったか!」
ジェード「連絡なしで来てすいません。それよりも今回の事件の首謀者と戦って来ま
した。」
オーキド「たしかカンナというトレーナーじゃったな。」
ジェード「彼女は氷ポケモンの使い手で、その力を使って、トレーナー自身の動きを
封じてきます。」
カスミ「ジェード!レッドは・・・・レッドに会わなかった?」
ジェード「ああ、会ってきた。レッドは今四天王から受けたダメージを回復しに行っ
てる。近いうちにでも戻ってくるさ

。」
カスミ(レッド・・・・良かった。)
カスミはうっすら目に涙を浮かべながらそう思った。
ジェード「さあ、無事だと分かったんだから。レッドに会う前には泣き止んでおけ
よ。」
オーキド「そういえば、レッドとお前を探しにイエローと言う少年がここへ来た。」

ジェード「イエローは今何処にいるんですか?」
オーキド「まだ連絡が無いから分からんが・・・・そう言えばお前のバックスも連れ
て行ってる。」
しばらくジェードは何かを考えたあと、こう言った。
ジェード「ちょっとブルーの所に行って来ます。四天王は強敵です、仲間は一人で多
い方が良いですからね。」
オーキド「わかった。わしはグリーンと連絡を取っているから、頼んだぞジェー
ド。」
ジェードは研究所から急いで出ていくと。ブルーの家へと向かっていった。
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ところ変わってブルーの家、
彼女の部屋には、何に使うのか分からない謎の装置類が並んでいる。彼女は今その一
つをいじっている。
家の外には、何かが上空に浮かんでいる。そう、彼女のぷりりである。が、謎のアン
テナを持っているのだが。
ブルー「OK!!ぷりり!!感度良好よ!!受信アンテナはその方向に向けてて
ね。」
そして、彼女の机の上を見渡すと、レーダーの様なものがピコーン、ピコーンと音を
鳴らせている。その横にあるモニタ

ーには
(現在位置 トキワの森 PX−73Bポイント)と表示されていた。
ブルーはヘッドホンに耳を当てると、静かに何子を聴き始めた
『・・・・・・・・名を聞いておこう。』
『トキワグローブ!!イエロー・デ・トキワグローブ!!』
これを聞くなり、ブルーは顔をしかめた。
ブルー(あ〜あのバカあれほど名を名乗るなって言ったのに・・・・・まあ、あのバ
カ正直ぶりじゃあ早々隠し通せるわ

けも無かったか・・・。)
ジェード「また盗聴か・・・そんな事だろうと思ったぜ、ブルー!」
ブルー「ジェード!?あなたは行方不明になっていたんじゃ!!」
ジェード「行方不明になってなくて残念だったね。ところでイエローは何処、、、、
そうかトキワの森か。」
ジェードは苦笑いした後、モニターの画面を確認してこう言った。
ブルー「まさか、あなたはカンナと戦うつもりじゃ、、、、」
ジェード「もちろんそのつもりだけど、」
ブルー「あなたは一度負けているんでしょう!」
ジェード「僕がやられたのは、1対1で負けたんじゃなくて、3人がかり攻撃された
からなんだ。だから、1人ずつであ

れば僕やレッド、グリーン、そしてブルークラスのトレーナーだったら十分互角とい
うわけさ。」
ブルー「それなら、4人で力を合わせて戦えば勝てるって言う事?」
ジェード「少なくとも四天王の内の3人まではそれが言える。ただもう一人、全く強
さの予想がつかない奴もいるんだけ

ど。」
ブルー「それって、ドラゴン使いのワタルじゃなくって?」
ジェード「何で知ってるんだ?」
ブルー「アタシを誰だと思ってるの?情報通のブルーちゃんをナメないでね。」
ジェード「大方シルバーの入れ知恵だろ?」
ジェードは呆れながらこう言った。付き合いも長い。4年前の「あの日」から仲間な
のだから。
ブルー「ジ・ェ・ド〜〜そんなにブルー特製薬を飲みたいのかしら?」
ブルーは笑顔だが、その背中からは黒いオーラが出ている。
ジェード「いえ・・・なんでもありません。」
冷や汗を掻きながら、ジェードは言った。
ブルー「それより、早くイエローの所へ行ってあげたらどお?」
ジェード「言われなくてもそうするさ。それじゃあ行ってくる。」
言うが早いかもうジェードは外へと飛び出していった。
ブルー(今回の戦い。まともに戦えるのはジェードとイエロー。あなたたちだけな
の。無理しないでね)
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イエローはと言うと、マサキを無事助けた後、カンナの襲撃にあっていた。
マサキ「反撃せえヘんのか?」
イエロー「逃げましょう。敵いっこありません。」
マサキ(いや、違う。敵も味方も傷つけまいとしているんや・・・。)
イエロー達はドドすけに乗り逃走するが、カンナも氷の道をつくり、次第に追い詰め
ていった。
そして冷凍ビームがイエローの前方に放たれた。
イエロー「しまった!!前を塞がれた。」
イエローは手綱を引くと川のある方向へと向かう。そして、飛び込んでいった。
だが、水上では"なみのり"を使えるため、ジュゴンがものすごいスピードで追ってく
る。
マサキ「ア・・・アカン!敵の独壇場や。」
カンナ「先刻の礼をしてやれ!"オーロラビーム"!!」
カンナのパルシェンが放ったオーロラビームは辺りの水を瞬時に凍らせてしまう。
イエロー「!足が!」
シュウウウウウ・・・・・・・・・・・
カンナ「フフフ、動けないでしょう!?」
マサキとイエローは何とか足を動かそうとするが、ビクともしない。
マサキ「と、とれへん!!四天王カンナ!!なんちゅうパワーや!!な・・波ごと凍
らせよった!!」
カンナ「フフ・・・覚悟をお決めなさい。"ちょうおんぱ"!!」
パルシェンの超音波が二人を襲う!!
イエロー「うああ!」
マサキ「ぐあああ。」
カンナ「アッハッハ。」
コツコツ・・・・カンナは波の上(凍った)を歩いて近づいてきた。
カンナ「随分手こずらせてくれたわね。」
イエロー「・・・・・・・・・。」
この時、イエローは釣竿を強く握った。
カンナ「とどめをさす前にきいておくことがあるわ。あなた、さっき洞窟の中にいた
のに外の様子が分かっていたのは、
ピカチュウが見た外の光景を読み取った・・・。違うかしら!?」
イエロー「・・・・・・・。」
カンナ「図星のようね。となると次に問題になるのはその力が『どの程度』なのかと
いうことね。今、ピカチュウの心の

中にあったことを『なんとなく』読み取る程度なのか、それとも・・・。ピカチュウ
の過去の記憶まで『完全』にたどれ

るのか・・・。はじめに私がレッドとシバの戦いの事を告げた時、あなた・・・。私
を探るような目をしていたわね。」
イエロー「・・・・・・・・・・・・・」
カンナ「・・・・・・・・と言う事はあの戦いについては完全な知識がない・・・
・!?ピカたちが見ていたあの戦いの

内容は読み取れていない・・・・。これが私の推理。どう!?はずれていて?」
ジェード「随分と話が長いな。カンナ!」
イエローとカンナが振り向くと、ジェードが氷の上に立っていた。
イエロー「ジェードさん!?」
ジェード「オーキド博士から話は聞いてたよ。君がレッドを探してるっていうから
ね。」
カンナ「貴様は、確かにあの時とどめを刺したはず。」
ジェード「ああ、確かに僕は氷漬けにされた。でもファイヤーに運良く助けれらたん
だ。残念だったね。」
カリカリカリカリ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
カンナ「な、何だこの音は!!」
パキ!!!とイエロー達の乗っていた氷の足場が折れ、落下し始めた。ジェードも咄
嗟に飛び乗る。
カンナ「な、なにい!?"ひっさつまえば"!?」
ジェード「ナイス、イエロー!!」
イエロー「ありがとうございます。」
イエローたちに続いて、コラッタも飛び乗った。
カンナ「逃がさない!」
シュ!!!!!
カンナ「!?誰だ!!」
カンナの前に突然人影が現れたかと思うと、森の中へ姿を消した。
ザア!!!・・・・・ザアアアアアアアアアアアアア
氷は川の流れにのって、スピードを上げていく。
カンナ「おのれ・・・。」
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しばらく経ったあと、ジェード達を乗せた氷の足場はカントーの東に向かっていた。

マサキ「ジェード。久しぶりやな。」
ジェード「うん。ポケモンリーグのとき以来かな?」
イエロー「ジェードさん。本当にジェードさんなんですね。」
ジェード「ああ、確か君はあの時の、、、。」
イエロー「/////////。」
マサキ「しっかし驚いたで、コラッタで逃げるちゅうのは・・・。たいした前歯
や。」
イエロー「生まれて初めて友達になった特別なポケモンなんです。」
ジェード「そうだったな。僕たちの見てる前で捕まえたんだよな。」
マサキ「なんや、ジェードはイエローの事知っているんか?」
ジェード「僕だけじゃなく多分レッドも覚えているはずだけど。」
マサキ「そうなんか?どおりでピカが懐いている訳や。」
ジェード「それにしても、イエロー、良く頑張った!!」
二人はイエローの方を向いたが、イエローは規則正しい寝息をしていた。」
マサキ「ま、またや。」
ジェード「まだ『力』を使いこなせていないんだよ。前の僕がそうだったように。」

マサキ「ポケモンの心を読み取る力か。」
ジェード「さっきは他人のふりしてたけど。本当はイエローは僕の妹なんだ。」
マサキ「なら、なんで言ってやらんかったのや!?」
ジェード「辛い思いをさせたくないからね。いずれにしても思い出すだろうけど、そ
れは今じゃないと思うから。」
ジェードはかなり無理をした顔をしている。
マサキ「ジェード・・・・・。」
ジェード「さあ。今は四天王対策をしないと。」
ジェードは自分の荷物の中から、この当時では滅多に無いポケギアを取り出した。
マサキ「それは!!ワイですら手に入れてないポケギア!!!何処で手に入れたん
や?」
ジェード「父さんから貰ったんだ。」
この後、ジェードはオーキド博士に連絡し、正義のジムリーダーズを集めてくれと頼
んだ。
集合場所はタマムシに決定した。
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そしてその日の夜、、、、、
タマムシジムには、腕の立つトレーナーばかりが集まっていた。
エリカ「まずはジェード、四天王と戦っていたのはあなただけです。どんな戦術でく
るのか教えて貰いますか?
ジェード「四天王は、氷、格闘、霊、竜の使い手らしい。僕はこのうち竜使い以外と
は戦ったけど、一人一人の力だった

ら、僕やグリーン、レッドやブルーならまず負けないだろうけど。」
カスミ「ならどうしてレッドは負けたの。」
ジェード「僕から見た限りで、一番恐ろしかったのはカンナさ、トレーナーの形をし
た氷の人形を使ってトレーナー自身

の動きを封じてくる。これだけはかなり厄介だ。」
グリーン「何も奴らと戦ったのはお前だけじゃない。俺だってキクコという奴と戦っ
たことがある。」
ジェード「グリーン!!来てくれたか。」
グリーン「元々はお前らでも十分なぐらいの相手だろうが、キクコとは決着をつけて
やろうと思ってな。」
ジェード「相変わらずきつい事言うね。」
ジェードは苦笑いしつつ、話を続けた。
「とにかく、レッドは今回、シバ戦のダメージが残っているから、離脱せざるをえな
いだろう。」
エリカ「それでも、レッドが戻ってくる事が分かっただけでも今回の集合は収穫があ
りましたわ。」
カスミ「そうそう、こんな事していないで修行しかないわね。」
みんなの士気は高まりつつあった。そんな中グリーンはイエローにこう言った。
グリーン「イエローとか言ったな・・・・。四天王と戦うつもりなら。甘さは捨て
ろ。」
カスミ「グリーン!!ちょっと言い過ぎじゃない!?」
ジェード「確かに、今までの戦いとは違う。僕も本気で行かないと負けるからね。で
まだ甘さがあるとは言ってもイエロ

ーの素質はトキワの人間である僕が一番分かってるさ。」
イエロー「僕にもっとバトルを教えてください!!僕は力が欲しい!!」
ジェード「なら、僕と一緒に来るんだ。ライナー!!」
ジェードはピジョットのライナーを出すと、背中の上に乗った。イエローも乗せても
らおうとしているとき、カスミとタケシに呼び止められた。
タケシ「イエロー、これは俺のゴローンだ連れて行っていいぞ。」
カスミ「これはあたしのオムナイト持ちポケ3匹で旅するより心強いはずよ。」
イエロー「・・・・・・・・・・!ありがとうございます、カスミさん。タケシさん。」
イエローはピジョットにしがみつくと、ジェードと共に旅立った。








続く








座談会
ジェード「ふう。やっぱりイエローは妹と呼んだ方がいいのかな・・・・
イエロー「僕に何か用ですか?ジェードさん?」
ジェード「い・・いや何でもない。」
ys@219「うっかりばらさないように。本当の意味で兄妹としての再会は20話
前後になるんだから」
グリーン「全く、うるさい作者だ。」
レッド「しばらく出番無いけど、次回もよろしく!!!」

 

[一言感想]

 ジェードは生還、レッドの無事も伝えて一件落着した訳ですが……。
 本当の戦いはここからでしょうね。
 まずはジェードがカンナに一矢報いましたが、果たして次は?
 イエローはグリーンではなく、ジェードの元で修行するようです。

 

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