第二章
第十五話 修行
ジェード「あれ?お前はグリーン!」
グリーン「ジェードか、お前は何処へ行くつもりだ?」
ジェード「カントー北西には広い荒野があっただろう?そこでトレーニングをするつ
もりだけど。」
グリーン「なら。イエローも一緒だな?」
ジェード「ああ。一緒だよ、グリーンもひょっとして、、、」
グリーン「考えている事は一緒というわけだな。」
ジェード「みたいだね。」
ジェードは背中で寝付いてしまっているイエローの方を見た。その寝顔は見ている
こっちが幸せになりそうな顔だった。
ジェード(こんな寝顔見せられたら、兄である以上、絶対守ってやんないと)
ジェードは密かに決意しつつ。修行の地へと向かうのであった。
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早朝からそのトレーニングは始まった。
ジェード「・・・・・・・・・。」
グリーン「・・・・・・・・・。」
二人は沈黙して全く動いていないのだが、その気迫には鬼気迫るようなものがある
ゴロ!!ゴオオオオオオ!!!!!
二人の頭上に巨大な岩が落ちてきた。
ボウ!!!!!!
さらに、その岩は突如として発火したのだ。
ちょうどその時イエローは起きてこのトレーニングを見ていた。
「巨大な岩が!!しかも発火している。危ない!!グリーンさん、ジェードさ
ん!!」
グリーン「ストライク!!」
ジェード「バックス!!」
ストライクは"きりさく"でバックスは"ずつき"でそれぞれ岩を粉砕する。
イエロー「す、すごい!!」
そして、イエローの声に気がついたのか、ジェードが話しかける。
ジェード「おはよう、イエロー!!」
イエロー「おはようございます。ジェードさん。そう言えば、昨日の疲れは取れまし
たか?」
ジェードは少し驚きつつもこう言った。
ジェード「なんだ、気づかれていたのか?でもこの通りピンピンだよ。」
少し大げさにウデを動かしたりして、復調ぶりをアピールする。実はタマムシでジム
リーダーズと集まったときには。
まだ、カンナとサカキと戦った時のダメージが残っていたのだ。誰にも気づかれない
ようにしていたのだが、イエローに
は見破られていた。
グリーン「仮にもポケモンリーグ3位だからな。そこまでヤワな男では困る。」
ジェード「オイオイ・・・・。」
イエロー「グリーンさん、ジェードさん。僕にも特訓を教えてくだ・・・・」
グリーン「リザードン!」
イエロー「あれ・・・?」
イエローが言う前にグリーンはトレーニングを開始してしまった。
ジェード「さて、僕がトレーニングの相手だ、グリーンは四天王対策をしているの
さ。」
イエロー「はい!!お願いします。」
ガサ!ガサガサガサ・・・・・・・・
突然後ろの草むらが揺れた。中から出てきたのはキャタピーだった。
イエロー「あーっ!!お前はタマムシシティの!! 」
何故イエローがキャタピーに反応したか、それは時間を昨日まで遡ることにしよう。
タマムシシティでジムリーダーズと集合したジェードたちは。一旦休憩をとることに
したのだ。理由は先に話したように
ジェードの体調不良から来るものだった。その時、事件は起こったのだ。
レッドが現れたのだが、実は偽者で、理科系の男が化けていたのだ、イエローはピカ
をボールから出していたため、
ピカを連れ去られてしまいそうになってしまったのだ。なんとかジムリーダーズとグ
リーンの実力もあって、撃退する事
が出来たのだ。ジェードはまだダメージが残っていたのでタマムシジムで寝ていたの
でこの事は知らなかった。
ジェード「キャタピーか!!なつかしいなあ。」
グリーン(あのときのキャタピーか・・・・自分を助けたイエローを追ってこんな所
まで追ってくるとは!)
ジェード「そのキャタピー、イエローに懐いているようだな。」
グリーン「ちょうど良い。そのキャタピー、ポケモンバトルで捕まえてみろ」
ジェード「ちょっと待てよグリーン、イエローはまだバトルを覚えたたてなん
だ、、、」
グリーン「甘さがあるようでは四天王には到底勝てないぜ、ジェードお前も手持ちを
鍛えなおした方が良い。」
そう言うと、グリーンはリザードンに乗って離れた場所へと行ってしまった。」
ジェード「ゴメンな、イエロー。僕は夕方になったら見に来るから捕まえてみな
よ。」
イエロー「ハイ!!」
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その日の夜
「・・・朝のあの時間に捕獲して、今日一日レベル上げに集中したとして・・・。早
ければもうトランセルになっている
頃だな。キャタピーの成長はとにかく速い。」
一人そういうと、グリーンは眠りに落ちていた。
その時ジェードはと言うと・・・・・・・
ジェード「オイオイ、シャレになんないぞ・・・・・・・。」
ジェードはかなり落ち込んでいた。この日のトレーニングを終えたのは夕方であっ
た、、、
その原因は・・・・・・言うまでも無くイエローである。なんと丸一日使っているに
もかかわらず。まだキャタピーを捕
獲してなかったのである。
イエロー「Zzzz・・・・・・。」
イエローは何事も無かったように寝ているのだが。ジェードの顔色は青い。
ジェード「明日グリーンが見たらなんて言われるやら・・・・・・。」
ただでさえ厳しい性格のグリーンだ、キレたらどうなる事やら・・・と初めて兄とし
て妹の身を案じた。
その為一睡も出来ないまま次の朝を迎えることになったジェードであった。
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そして朝がやって来た!!
やがてグリーンがやって来た。しかし彼は驚愕の事実に直面する。
イエロー「ハア・・・・・ハア・・・・ハア。」
そこにはイエローが肩で息を切らしている。
ジェード「イ・・・イエロー・・・・・。」
傍らには目の下に大きなクマを作ったジェードがこの世の終わりだというような顔で
立っていた。
イエロー「グリーンさん・・・。まだ捕まえられませ〜ん。」
グリーンは身体中から力が抜けるように倒れた。
イエロー「に、苦手なんです。捕まえるの。」
グリーン「・・・・・・・・・・。」
イエロー「捕まえる前に傷つけなきゃならないでしょう?それがどうしてもできなく
て・・・。」
ジェード(は〜〜。これじゃあおじさんがドドすけを渡した訳がようやくわかった
よ)
イエロー「何とかバトルせずに捕まえられないか練習してたぐらいで・・・。人やポ
ケモンを助けなきゃと思った時は
いつも無我夢中だし・・・・・・」
グリーン(1日かかってキャタピー1匹捕まえられないのか。)
唖然としてしまうグリーン。
イエロー「グリーンさん・・・、あの・・・。」
グリーン「なにか技を出してみろ!そのコラッタ何が使えるんだ?」
イエロー「ええと・・・ええと。」
ジェード「ちょっと待てよ、カンナ戦のときはあんなに技出してじゃないか。」
グリーン(なぜ自分のポケモンなのに分からないんだっ!!)
それから、グリーンとジェードによる捕獲の特訓が始まった。そして時間があっとい
う間に過ぎていく・・・・・・・
そしてその日の夜・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
イエロー「はあ・・・はあ・・・や・・・やった!アハハ。」
ジェード「よ・・・く・・・やった・・イエロー。」
イエローとピカとコラッタ、そしてジェードは疲労困憊といった状態だ。
グリーン「レッドから預かっているピカはともかくとして、コラッタとドードーを捕
まえた時はどうしたんだ?」
イエロー「ラッちゃんの時は、今グリーンさんにしていただいたみたいに・・・、横
でタイミングを教えてくれる人がい
ましたから。ドドすけは他の人に貰ったんです。」
グリーン「それでこの3匹で戦ってきたわけだ・・・・。」
グリーンがイエローの手持ち3匹を見ながらそう言った、ジェードも今手持ちの回復
を行っている。とその時!!
おや!?ラッちゃんの様子が・・・・・!!
ガタ・・ガタガタガタ・・・・・。
イエロー「グリーンさん!ラッちゃんの様子が変です。」
ジェード「おめでとう。イエロー!」
グリーン「進化の瞬間がやってきたんだろう。急に戦うようになってレベルが上がっ
たんだろう。」
イエロー「あの・・・・進化って何ですか?」
ジ&グ「「!!!!!」」
おめでとう!ラッちゃんはラッタに進化した!!!
イエロー「ラッちゃんが・・・・僕のラッちゃんが!!」
ここで、ジェードとグリーンがおそるおそるイエローの様子を伺う。
イエロー「う・・・う・・。うわ〜〜〜ん。」
突然イエローは大声を上げて泣き始めた。
グリーン(なんて奴だ!「進化」を知らない!自分のポケモンが「進化」したら泣き
わめく!こんなトレーナー見たこと
も聞いた事も無い!)
その時グリーンはジェードの方を見る、すると・・・
ジェード「進化を知らなかったってことは、やっぱり、あの時の所為で記憶
を、、、」
と、独り言にも近いような小さい声でなにやらつぶやいているのだがその顔はものす
ごく悲しげだ。
グリーン「何か知っているようだな?ジェード?」
ジェード「ん?何だ?グリーン。」
ジェードがこっちを向いた時にはいつもの明るい表情に戻っていた。
グリーン「・・・・・何があったか知らないが俺には関係の無い事なんだな?」
ジェード「何でもないって!!それよりもイエローを、、、、」
イエローはすでに泣きつかれて眠っていた。
グリーン「明日からはお前に任せるぞ。」
グリーンは珍しく笑顔でそう言った。その後足早にリザードンを出して、飛び去って
しまった。
ジェード「ありがとう。グリーン・・・・」
グリーンの飛んでいく方向を見ながら、ジェードは一点の曇りも無いような顔で一言
感謝した。
そして、ジェードとイエローは同じ場所で寝ているのだが・・・・・
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幼イエロー「きゃああああ!!!!!」
ここはトキワの森だろうか?イエローは道に迷ったみたいだが、その途中で見たこと
の無いポケモンに襲われたのだ。
???「イエロー!!逃げろ!!」
後ろから自分より2歳くらい年上の少年が話しかけてくる。その少年はどこかジェー
ドに似ている
幼イエロー「お兄ちゃん。助けて」
???「ああ。わかった、行け!!イワーク!!」
少年はイワークを出すと、猛然と謎のポケモンに向かって突進して行った。
???「フフフ。お前たちの母親はもう死んだ。」
そこへ、全身黒ずくめの男が現れそう言った。
幼ジェード「ウソだ!お前を倒して証明してやる。」
???「お前ごときが私に敵うと思っているか?やれ!!!!」
男は謎のポケモンに命令する。強烈な念動波がジェードを襲う!!
幼ジェード「うわあああああ!!!!!!」
ジェードは遥か彼方に飛ばされていく。
幼イエロー「お兄ちゃん!!!いやああああああああああああ!!!!」
イエロー「ハア・・・ハア・・・・・・今・・のは・・・夢?」
ジェード「イエロー、悪い夢でも見たか?」
イエロー「ジェードさん!!」
突然、イエローはジェードに抱きついてきた。
ジェード「お・・・おい!?どうしたんだ?イエロー。」
イエロー「すいません。もう少しこのままで居させてください。」
ジェード「わかった。」
イエローの肩は震えている。多分尋常ではない悪夢を見たのだろう。
しばらくして、ジェードが「どんな夢を見たんだ?」と聞くと・・・・・
イエロー「僕はトキワの森にいるんですけど。見たこともないポケモンに襲われて・
・・・そしてジェードさんに良く似た人に助けてもらうんですけど。その人もやられ
てしまって、、、」
イエローはまだ涙を流している。」
ジェード「あはは。大丈夫さ。今の僕はそんなに弱くないよ。」
イエロー「ジェードさん、お願いです。ずっとそばに居てください。」
ジェード「僕はいつでもイエローの味方だよ。」
イエロー「ジェードさ・・・ん。zzz。」
安心したのか、イエローはジェードの腕の中で静かに眠りについた。
ジェード「あの日のこと・・・・お前は記憶を失っても、夢に出てくるんだな・・・
・でも今はもう大丈夫だ。俺がお前を守ってやる。」と眠っているイエローに約束す
る。その一方で、まだ真実を言うのはやめておこうと思った。
ジェード「お休み。可愛い俺の妹。」
ジェードはイエローの額に口付けをするとその状態で眠りに落ちていった、、、、、
翌日
グリーンに誤解されたのは言うまでも無い。
続く
座談会
レッド「なんじゃこりゃあ!!!」
ブルー「レッド、少し落ち着きなさい。」
イエロー「・・・・・・////。」
ジェード「まだ兄妹になるのは先の話だし////。」
レッド「にしても!こんな展開俺は認めん。オイ作者!!出て来い!!」
ys@219「ハ・・・・ハイ。」
レッド「フッシー。”ハードプラント”ゴン。"爆裂パンチ" プテ"破壊光線"。」
作者はこの後綺麗な流れ星になったとか・・・・・・・
イエロー「それにしても、僕はこんなに泣き虫で良いんですか?」
ユウジ「作者の分身として言わせてもらうが。これあくまで設定で決められたことな
んだ」
ジェード「そうだよ。レッド、君にはもっとおいしい場面が、・・・」
ユウジ「そういうことは後にとっとけ。ジェード。」
ブルー「またしても変な座談会になってしまいましたが。」
グリーン「気が向いたら次回も見てやってくれ。」
[一言感想]
キャタピー捕獲……原作よりも時間かけましたね、イエロー。完徹ですか……。
ジェードとイエローの辛い過去も垣間見え、彼女がジェードを兄と知った時の事が気になります。
とはいえ、一番大変なのはグリーンの誤解を解く事かも知れません。−−;