第三章
第ニ十三話  天才捕獲士

 

 

 

ユウジ「ここがキキョウシティか・・・・・」
大きな遊園地。そして個性的な講師のジョバンニ先生のポケモン塾があるのもこの塾
である。つい最近まではクリスもここのボランティア

をしていた場所だ。ユウジはワカバ・ヨシノシティの調査を終え、早々とキキョウに
やって来ていた。
とりあえず。ポケモンセンターに入り手持ちと捕獲したポケモンの整理をするため
だ。





ジョウト地方の「マスク・オブ・アイス」の調査に出たユウジ、カントーでは有数の
捕獲のスペシャリストと言われているが、彼にはもう

一つの顔があった。今彼がしている作業がその一つである。
彼は常備しているウエストポーチのようなものから、これまた一体どうやって収納し
たのか分からないような大工道具のノミの様な道具を

取り出すと、背負っている小型のリュックからは、何やら赤い木の実を取り出した、
ジョウトではごくありふれたあかぼんぐり"の実だ。

 彼は丹念に実の表面を磨き始める・・・・・・・・
キュッキュッキュ・・・・・・・・・・・・・・・
数分して表面に照りがでてくると、今度は実を真っ二つに割りノミで実の中心をあっ
という間に刳り貫いていく、
パキ!!!カッカッカッ・・・・・・・・・・・・・・
そして、ボタンを取り付けると、、、、
ユウジ「良し!!レベルボールの補充完了!!」
そう、彼のもう一つの顔は天才ボール職人という顔があったのだ。ガンテツ師匠の元
で10歳の頃から修行した彼はその技術をわずか5年

足らずでマスターしてしまったのだ。一時はシルフカンパニーのボール開発部に最年
少で入社した経験もある。会社は倒産したが、その技

術は誰もが認める。正に若き『匠』である。
ユウジ「さてと、ボールの補充が完成したところで、次は捕獲したポケモンの整理
だ。えーっと昨日捕獲したのは、オオタチ・ハネッコ・

パラス・ヤミカラス・コダック・ヤドラン・アズマオウ・色違いのスリープだったか
な。」
捕獲の方も快調なペースで進めていく。だが、ここで大きな問題が起こる。ポケモン
センターの転送システムがジョウト全域で使えないと

いう事だ。クリスはマサキからポケギアでの転送装置を貰っているのだが、ユウジに
はこれが無い。難題に思われたこのトラブルだが、、

、、
ユウジ「しゃーないか。アレを使うか。」
ユウジはいきなりリュックから小型のノートパソコンを取り出すとその先にポケモン
センターの転送装置の同じ部品をを取り付け。とある

パソコンに回線をつなぐ・・・・・・・・・・
しばらくして画面に白衣を着て、銀縁の眼鏡をかけた男が現れる。
???「なんだ、ユウジじゃないか・・・・。久しぶりだな。」
ユウジ「相変わらず変わってないなヒロユキ。前はマスクドチルドレンの事件の時以
来だな。」
ヒロユキ「で・・・・今日は何のようだ?」
クールな表情で、ユウジに聞くヒロユキ
ユウジ「そっちには転送装置があっただろ?それを使って、俺が捕獲したポケモンを
送って欲しいんだがな」
ヒロユキ「了解。じゃあ装置にモンスターボールを入れな。後はこっちがやっとく
ぜ!!!」
ユウジがボールをセットするとあっというまにボールは転送されていった。
ユウジ「恩に着るぜ、ヒロユキ!!」
ヒロユキ「このくらいは如何って事はないさ・・・・・それよりユウジ、最近「凄腕
の捕獲のスペシャリストがジョウトにいるみたいだぞ


『捕獲のスペシャリスト』という言葉にユウジの耳が反応する。
ユウジ「何?遂に俺のライバルが現れたって事か?」
ヒロユキ「以前マサキのパソコンにハッキングした時、なんかチャットで捕獲の依頼
してたからな・・・・。」
画面の向こうで不敵な笑いを浮かべるヒロユキ・・・・・ユウジから言わせると、こ
ういうときはヒロユキの身体は黒いオーラで覆われて

いるように見えるとか
ユウジ「・・・・・いい加減に人のパソコンに勝手にハッキングするのはやめろよ。
じゃあ」
苦笑いを浮かべながらユウジは回線を切った。
ユウジ「それにしても・・・捕獲のスペシャリストか、知ってる限りで捕獲の上手い
奴はジェードしかいないんだがな、、、、」
ガシャーーーーン!!!!!
突然、センターの向かい側の商店のガラスが割れた。よく見ると大量のベトベターと
ベトベトンが暴れまわっている。
ユウジ「こりゃ捕獲するしか無いな行け!!コンパン!!"ねむりごな"!!」
"ねむりごな"は本来は命中率の高い技ではないが、コンパンのふくがんのおかげで確
実に狙った所に命中できる。
数匹のベトベターはたちまち眠りに落ちていく。
ユウジ「ほな行きますか。今回もレベル低いし、レベルボールや!!!」
キン!!!!キン!!!!キン!!!!前回と同じ様に、バットでボールを打ち捕ま
えていく。
順調に捕獲は進むのだが・・・・・・・・・。
ボン!!!!
一つだけボールが破裂した。遠めで分からなかったが、どうやらべトベターの進化系
・ベトベトンのようだ。
ユウジ「一匹だけ親玉がおったんかいな!!しかもあのベトベトン以上に巨大や」
ユウジが体制を立て直そうと、身構えたその時!!!!



???「ウィンぴょん!!"かえんほうしゃ"!!」
急にウィンディが突進してくると!!ベトベトンを一撃で弱らせてしまう。
???「パラぴょん!!"きのこのほうし"!!!」
たちまち眠らせた後はもう簡単であった。
???「ヘビーボール!!!」
指示をしていた少女はボールを強く蹴り、ベトベトンのほうへ飛ばす。
キャプチャーネットはベトベトンを捕らえると、捕獲を終了した。
パチパチパチパチパチ・・・・・・・・・・・・・・
周りの人々はユウジとその少女に割れんばかりの拍手をした。
ユウジ「いやーー。見事だったな。君の捕獲技術!!」
???「いえ。あなたも凄いテクニックですね。ノックの要領で捕まえるなんて、」

丁寧な口調で話す、真面目そうなその少女が、ついさっきまでベトベトンと対峙して
いたとは思えない。
ユウジ「いや。俺の場合は遊びのようなもんだから、君のは正真正銘のテクニックだ
と思うよ。」
素直にレベルの違いを実感させられたユウジであった。
クリス「まだ自己紹介がまだでしたね。わたしはクリスタル=クォーツです。クリ
スって呼んでくださいね。」
ユウジ「俺はコガネシティのユウジ=シルフ、一応ポケモンゲッターのつもりだ。よ
ろしくクリス。」
クリス「ユウジ=シルフ!!あなたがあのガンテツ師匠のもとで修行したって言う
ボール職人の!!?」
ユウジ「ああ。スピード・レベル・ルアー・ヘビー・ラブラブ・ムーン・フレンド
ボールなら俺が作れるよ。補充したいならいつでも俺を

訪ねてくれ。ガンテツ師匠は今新しいボールの開発で忙しいからね。」
クリス「ありがとうございます。」
ボール職人と捕獲の専門家・・・・・・ジョウトを中心とした旅はまだまだ長い・・
・・・・・










つづく

 

[一言感想]

 うちのムキルは、ほぼ独学でガンテツ流ボールを作れるようになってしまってますが……。
 到底、『匠』の腕には程遠く、かろうじて使えるレベルの品でしょう。
 その点、ユウジはさすが修行を積んだだけあり、本格的なボール作りができているようです。
 クリスにとっても、今回は貴重な出会いだったことでしょう。

 

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