第三章
第ニ十四話 再起をかけて
レッドは苦痛と戦いながらもトキワジムのジムリーダー資格を辛くも突破する事が出
来た。
だが、その代償は、さらに彼の全身の痺れを悪化させてしまったのだ。そして・・・
・・・・今!!
マサラタウンには多くの見物人が押し寄せていた。日本が誇る現役最強のトレーナー
がケガの療養の為に旅立つからだ。
ちなみにレッドが行く所は、ジェードの手紙にもあったシロガネ山の湯元である。か
つて、サカキ・父スピネル・エメラルドと言った多く
のトレーナーが修行地とした場所だ。
しかし、一人で行くには余りにも危険な凶暴な野生ポケモン所かしこで暴れていると
の情報もあり遭難者も多いのも事実である。
レッド「それじゃあグリーン・ナナミさん!!行ってくる。」
グリーン「死ぬようなヘマはするなよ。」
ナナミ「レッド君。くれぐれも気を付けてね。」
レッド「グリーン・・・・・。それはさすがに無いと思うが。」苦笑するレッド。
グリーン「危険な目に遭うのは自分だけじゃない。」
そこまで言うとレッドの耳元で何かを言う。するとレッドは顔を真っ赤にして
レッド「グ・・・・グリーン!!お前!!!なんて事言うんだ!!!」
グリーン「まあ・・・・・お前には色んな意味で期待してるぞ。」
イエロー「何がですか?グリーンさん」
レッド「イッイエロー!!!・・・・。驚かすなよ。」
イエロー「???」
イエローは普段の麦わら帽子を被っておらず。服装こそいつもと変わらないが少女特
有の可愛らしさはレッドを悩殺!?(殴
するにはじゅうぶんである
レッドは全身の痺れが発作のようにに突然体の自由が利かなくなる時間がある。その
間隔は次第に短くなっていってしまっている。
その動けない間をサポートするのに必要な才能にあふれたトレーナーが必要だったの
だ。
グリーンはレッドの代理としてジムリーダーに就任してしまって、ブルーが行方不明
(ジョウトに移動)の為レッドに見合うトレーナーの
選考は難航した。そんな、四天王を倒したイエローに白羽の矢が立てられたのだ。
「レッドさんをサポートできるなら、」と本人の意志も
あり。決定したのであった。
レッド「イエロー////。行くぞ!!」
イエロー「えっ・・・は・・・ハイ!!」
何故かレッドは顔を赤くしながらプテラで飛んでいった。
そして数時間後・・・・・。二人はトキワの森の奥の旧道にやって来た。新しい登山
道は、かつての工業地域を作っていた業者の社長がな
ぞの失踪を遂げたため。山の呪いと恐れられ、いまだ未完成なのである。
看板にはこう書いてあった
この先28番道路・シロガネ山・・・・・・・途中神緑(しんりょく)樹海有り。
神緑樹海(しんりょくじゅかい)・・・・・・。トキワの霊山、神緑山の麓の樹林帯
の事である。ここではコンパスも効かず、道も大変に
迷いやすい。だが色違いのポケモンが多数生息しているため。捕獲に訪れるものも多
いのも事実、遭難者が最も多い区域はここなのだ。
そして、トキワの力を持った子供は幼少期ここで暮らすと言う。不思議な力はここか
ら受け継がれるのだと伝説には残っている。
レッド「ここを通らないと、シロガネ山には行けないのかのか・・・・・・。」
イエロー「僕は以前に来たときを覚えていますけど・・・・・・念のためピーすけに
糸の目印をさせていきましょう。」
そして二人は歩く歩く・・・・・・。
すると、前方に人が見える。その人物はレッド達も良く知っている人間であった。
???「レッド!!イエロー!!」
レッド「ジェード!!何故ここに?」
ジェード「僕も傷を治しにここに来たんだ。スペクターと戦わなくちゃいけないから
ね。」
イエロー「レッドさん!!早く逃げてください!!」
レッド「何言ってんだよ、ジェードだろ・・・」
大丈夫だ。と言いたかったのだろう、しかし次の瞬間!!!
ドゴ!!
レッドは腹部に衝撃を感じ、イエローの方に飛ばされる。
レッド「グハ!!」
イエロー「レッドさん!! 正体を現しなさい!!!」
ジェード「フフフフ・・・・・・グハハハハ!!!」
次の瞬間レッドが見たものは、、目の赤い黒いからだの怪物だった。
レッド「ゲ、ゲンガー???」
イエロー「このゲンガーは小さい時にも見ていますが、通称「ファントム」人の心の
奥の弱味に反応するらしいので、、、あの時は母さん
がバトルして追い払いました。とにかく!このゲンガーと戦うには自分の心を強く持
たないと負けます。」
レッド「それと同時にこの霊山の守護者と言う訳か。行け!!ブイ!!」
イエロー「倒して前にに進むしかなさそうですね。ピカ!!」
2対1・・・・普通であれば簡単なバトルだが、、、、ゲンガーは薄ら笑いすら浮か
べている。そして、次の瞬間には、姿を消してしまう
。
ビュッ!!!!!
一瞬の間のことでレッドとイエローは何が起こったのか分からない。だが確かな事
は、さっきまで立っていたピカとブイが倒れていると言
う事だ。
レッド「な・・・・何だ今のは」レッドは姿の見えない謎の攻撃に恐怖を覚える。そ
れと同時にある技の名前が思い浮かぶ。
イエロー「・・・・・・考えたくありませんが今のは・・・・・。」
レ&イ「神速・・・・・・。」
神速・・・・・本来その技は、卓越した素早さを持つポケモンの電光石火のことを指
すが、実際の所、その使い手は伝説のポケモン・ウィ
ンディだけと言われている。ポケモンの動体視力でも捉えきれないその動きは相手を
圧倒する。対処法はこちらのポケモンも神速を使わな
い限り不可能に等しい。
二人が対処法に悩む間に、ピカ・ブイ・ニョロ・ピーすけ・フッシー・ドドすけが
次々に倒されていく。その時!!
???「ヨルノズク!!みやぶる!!」
???「クルーズ!!いわなだれ!!」
???「ブラッキー!!シャドーボール!!」
突然3人のトレーナーがゲンガーに強烈な一撃をそれぞれ放つ!!
ゲンガー「グァアアアアアアア!!!!」
ゲンガーは遥か彼方へ飛ばされていった。
謎の3人「良し!!(よっしゃああ!!)やった(ぜ)!!」
レッド「何がどうなってるんだ?」
サトシ「『何がどうなってるんだ?』と聞かれたら
ヒロシ「答えてあげるが世の情け」
シゲル「ポケモンたちを救うため」
サトシ「世界の平和を守るため」
ヒロシ「友情と真実の正義を貫く」
シゲル「ファンタジスタな主人公!!」
3人「サトシ・ヒロシ・シゲル」
ヒロシ「世界を駆けるポケモンマスターの三人には。」
サトシ「ブライドトゥモロー!輝ける明日が待っているぜ」
ピカチュウ「ピッピカチュウ!!」
レ&イ「・・・・・・・・・・・。」
呆然とするレッドとイエロー、しばし沈黙の後レッドが話し出した
レッド「君は・・・・・四天王事件の時の!!」
ヒロシ「この間は当然のことをしただけだよ。」
サトシ「なんだ、ヒロシは兄・・・じゃなかったレッドさんに会ってたんだ」
シゲル「そうか、君はまだ時渡りは一度も体験していないんだね〜〜4番目のサァ〜
〜トシ君。」
ヒロシ(十六話参照)とレッドに良く似た少年とこれまたグリーンにそっくりな少年
が立っていた。
サトシ「シゲル!!それとこれとは話が別だ!!」
サトシとシゲルこんな些細な事でも喧嘩になってしまう。
ヒロシ「ごめんね。あんな二人だけど、トレーナーのとしての腕は確かなんだ」
レッド「また助けられちまったみたいだな。」
イエロー「助けていただいてどうもありがとうございます。」
サトシ「お礼はいりませんよ。」
シゲル「あなた達にはどうしてもこの先に行ってもらわないと困りますからね。」
レッド「それはどういうことだい?」
ヒロシ「それは言ってみれば分かると思いますよ。それでは僕らはこれで」
3人は軽くお辞儀すると、また森の奥へと消えていった。
レ&イ「何だったんだ(何なのでしょうか)・・・・・。今のは」
そしてリュウキュウ地方。
B・J(ブラックジャック)の緊急手術から3ヵ月後・・・・・・・・。
そこには普通に歩くジェードの姿があった。しかし彼には深刻な問題が生じていた。
それは・・・・。
B・J「腕は動かせるかい?」
そう、爆風の衝撃によって受けた右ひじ靱帯のダメージはジェードの右腕の感覚を完
全に奪っていた。
アンバーも手伝い、ジェードの右腕を曲げてみる・・・・。
ジェード「痛!!」
今までに無い激痛がジェードを襲う。このままではモンスターボールを握る事すらま
まならないだろう。
アンバー「ジェード君・・・・・。まだ痛むの?」
ジェード「ハハ・・・・こんなことぐらいで痛がってちゃレッドに怒られちゃう
よ。」
無理矢理笑顔を作って見せるがその顔は蒼白である。
アンバー「あんまり無理しちゃダメよ。ゆっくり回復させなきゃ・・・・。」
優しく話しかけるアンバー
ジェード「でも、手が使えなくてもバトルぐらい出来るさ。」
この発言にアンバーは驚きの表情を見せた。
ジェード「あっ・・・・・その顔は信じてないな?なら証拠を見せてあげるよ。先生
はポケモン持ってますか?」
B・J「一体だけのバトルならやって上げよう。ピノコ!!モンスターボールを取っ
てきてくれ!!」
ピノコ「アッチョンブリケ!!」
診療所の表の草原で、静かにバトルは行われた。
アンバー「1対1の真剣勝負!!用意は良いわね?バトルスタート!!」
ジェードは腰につけてあるボールホルダーのスイッチを不自由な右腕で押す。すると
ジェードの右足にボールが落ちた。
ジェードはリフティングの要領でボールを蹴り上げ、足でスイッチを押す。
ジェード「3ヶ月ぶりだな!!行け!!バックス!!」
ご存知ジェードの手持ちの大将格のバックスが現れた。
B・J「久しぶりに手ごたえがありそうだ。行け!!ヘルガー!!」
対するは悪タイプのヘルガーだ。
ジェード「バックス!すてみタックル!!」
B・J「ヘルガー!!かわして火炎放射!!」
リーグベスト3を誇るバックスだが・・・・このヘルガー、なかなかに素早い。中々
致命傷になるダメージをお互い与えられず、膠着状態に陥ってしまった。
ジェード(冗談じゃない!!この人・・・・強すぎる、こうなったら!! )
さすがにあせり始めるジェード。そして・・・・。ジェードは左手に大きなエネル
ギー球を作り出す。
ジェード「トキワ第3の力!!目覚めるパワー!!」
B・J「な、なんだ!!あれは」
すかさずバックスにそのエネルギーを与える。
すると、バックスの体が透明になる。
ジェード「今だ!!ダイヤモンドテール!!」
かつてフッシーと相打ちに持ち込んだ現時点での最強技をジェードは叩き込んだ。
B・J「ヘルガー!!」
ヘルガーに慌てて駆け寄るB・J。
ジェード「フウ。・・・・!!!!」
ジェードはホッとしたのもつかの間。気力を使い果たしたために。右腕の激痛が再発
する。
意識はまた闇に包まれていった。
[一言感想]
妙な3人組(あえて正体は言及しませんが)の登場に、戸惑うレイエ。
一方本物のジェードは、リハビリに苦労してるようですね。
無理にポケモンバトルをこなしてはみせましたが……まだ先は長そうです。
それにしても、B・Jもポケモンをお持ちだったとは……。