第三章
第二十七話  少年時代

 

 

 

今日は特別な日・・・・・そう!!俺たちが爺さんの元を離れた日だ。
あの日・・・・何があったんだ???・・・・とにかく、俺たちは戻ってきたぜ!!
 そして助けに来た!!




ここはヒワダタウンのとある廃墟・・・・。廃墟の一室で、一人の少年が一夜を過ご
していた。
その部屋の壁には、古い写真が貼ってあった。


仮面をつけた5人の少年少女と老人が写っている。 


彼・・・・・ジェードは夢を見ていた。


話は6年前に遡る。


ここはチョウジタウン郊外の森。
ジェード「イエロー!!逃げろ!!」
イエロー「お兄ちゃん!!いやああああああ!!!!」
スペクター「フフフ・・・・ハハハハハハハハ!!!!!!!!」


ジェードはスペクターの一撃を喰らい、川に飛ばされ流されていった。




彼は激流に飲まれ・・・滝を落ちていく!!! 意識はそこで途絶えた





ジェード「・・・・・・・・ウ、ここは・・??」

次に気がついたのは、何処かの家のベットの上だった


???「気がついたかい?」
ジェード「あなたは・・・・?」
???「私はヤナギ、チョウジタウンのジムリーダーだ。君はジェード君だね。」
ジェード「は・・・はい・・・・でもなんで僕の名前を・・・・?」
ヤナギ「君のお母さんから話は聞いているよ・・・・。でも、他の皆はどうしたのか
ね?」

ジェード「・・・・・・・。」この時、ジェードの頭には今まで起きた惨状が渦巻
き。とても話せるような状態ではなかった。
ヤナギ「無理には話さないで良いんじゃ。しばらく休んでいなさい。ここには仲間も
いるんだから。」
ジェード「仲間・・・・ですか?」

ヤナギ「そうじゃ、皆!!出てきなさい!!」


???「あら、今度も男なのね」
???「・・・・・。」
???「で、爺さん、アタイたちは何をすればいいんだい?」
???「また人数が増えたね〜〜でも面白くなるから良いんじゃない?」

茶色い髪の少女と無表情な赤い髪の少年、そして仮面をつけた少年と、同じような仮
面を被った少女がいた。

ヤナギ「紹介しよう。この子はトキワシティのジェード君じゃ。」 紹介した後、ヤ
ナギは、「君と同じように両親が行方不明の子供達じゃ。しばらくの間ここに身を

隠すと良い。」とジェードに言った。



???「ジェード!!あなたが何故こんなところに!!」
???「・・・・・シルバーだ。」
???「アタイはカリン。でコイツがイツキ。」

ジェード「ブルー!!最近、行方不明になったと思ったら・・・・・・。なんでジョ
ウトなんかに?」
ブルー「実は・・・・・ドジちゃってね。アハハ。」そういうブルーの顔は暗かっ
た。
ジェード「・・・・・・??」

こうして、ジェードのマスクドチルドレンとしての生活が始まった・・・・・・・
・。

最初こそ、全員の仲は良かったのだが・・・・。

修行して3ヶ月、ジェードもまた、第9回ポケモンリーグを目指し、その才能を発揮
しだしていた。

ジェード「バックス!!岩石封じ!!」
ブルー「ピッくん!!小さくなる!!」
ジェード「バックス!!岩おとし!!」
ブルー「ピッくん!!指をふる!!」

ジェードばかりでなく、ブルーもまた頭角をつけていた・・・・・。二人はかなりの
実力者で、ヤナギからも一目を置かれる存在になっていた。



そんな時!事件は起こってしまった。

ブルー・ジェードが弟のように思っているシルバーが、最近になって、イツキとカリ
ンにいじめられている事であった。
そしてこの日、、、、、、
シルバー「・・・・・姉さん・・・・助けて・・・・・・・・。」
シルバーは、傷だらけになったニューラと共に、ブルー達の元に現れたのだ。彼自身
も大ケガをしていたのだが
ブルー「シルバー!?」
ジェード「ひどい怪我だ・・・・・・ってこの傷は。」
ブルー「どうしたの?ジェード」
ジェード「い、いや、、、、何でもない。」
ブルー「???」



マスクドチルドレンの生活として、ブルーは石で進化するポケモンについて、シル
バーは転送システムによって進化するポケモンついて、それぞれ調べていたのだが
ジェードが調べていたのは、ポケモンの技と、その上位系必殺技を開発する事だっ
た。


ジェード(さっきのシルバーのあの傷は、かみくだくに匹敵する威力の技だったな、
身近でそんな技ができるのは・・・・カリン!!)
ジェードは怒り、カリンに掴みかかって行った。


ジェード「カリン!!!!!!何すんだよ!!シルバーは俺たちの仲間じゃない
か!!」
カリン「仲間??笑わせんじゃないよ。いつからアタイ達はそんな安っぽい関係なっ
たんだい?」
イツキ「そうそう。君らみたいに、僕らは連れ去られてきてないからね。」
ジェード「どういうことだ!!?」なおも掴みかかる。
カリン「大体、アタイとイツキだけがこのマスクドチルドレンだったのよ。ここは本
当はあの方に選ばれた人しか入れないのよ!!」
イツキ「ちょっと〜〜。カリン話し過ぎだと思うよ。放っといて行こうよ。」
カリン「そうね。仲間なんて言う、甘ったれた関係続けて、いずれは揃いも揃って落
ちこぼれるんだしね。」
そう言うと、イツキのテレポートで二人はどこかへ消えてしまった。


ジェード「クソ!!!!!どういう事なんだ!!ヤナギ爺さんは一体何を考えている
んだ!!」
壁を思いっきり殴るジェード!!

その時、近くの部屋から声が聞こえる。


???「ヤナギよ・・・・。用意は出来たか?」

ヤナギ「はい。スペクター様・・・。金色と銀色の羽根は確保しました、後は、奴を
捕らえるだけです。」

スペクター「そうか・・・・。良いぞ、そのまま計画を続けろ。ククク・・・・
・。」




ジェード(何だって!!?ヤナギ爺さんまでスペクターの配下に!!!)



その後、ブルー・シルバーと脱出を試みて成功したのは別の話である。




再びヒワダの廃墟・・・・。




ジェード「あれから6年か・・・・でも、、、決着を着けたくないな・・・・。」
今回の戦いに関しては、ジェードは戦意を失っていた。 何にせよ、一緒にいたイツ
キとカリンと戦うからだ。

ガタ!!!!!!!!!

突然、物音と共に、何かの気配がする。


ジェード「ブルー・・・・そこにいるんだろ?」

ブルー「やっぱり分かるのね・・・・。こんな所に何で来たの?」
ジェード「そう言うお前こそ・・・・。何のようだ?」
二人はその後しばし無言となった。



やがて口を先に開いたのはブルーだった。

ブルー「いよいよ明日ね・・・・・。あの男との対決は、」
ジェード「ああ。」 相槌を打ったつもりだが、ジェードの声は小さい。
ブルー「ジェード、ひょっとして、、、泣いてるの?」
廃墟の中は暗い。よってジェードの表情は見えないが、言葉が微かに震えている事に
気づいたブルー。


ジェード「なんで・・・・自分に関わる人ばかりが不幸にならなくちゃいけないん
だってね。もう俺はジェット義兄さんや父さん、それに母さんを失った。もうこんな


思いはしたくない!!!だけど・・・不安なんだ。」

ジェードは涙を流しているのだが、暗闇のためブルーには見えていないようだ。

さらに彼は続けた

ジェード「この間・・・・母さんに会えたんだ、ほんの一瞬だけどね」
ブルーはびっくりしてジェードの顔を見る。
ジェード「で、、、これを託して、何処かへ行ってしまったんだ。正直今回は命を懸
けるつもりで、奴の野望を阻止してみせる!!もう俺は何も失いたくない!!!」
これは彼なりの悲壮な決意でもあった。

ブルー「ジェード・・・・。」ブルーは何を言ったら良いか分からなくなっていた。


ブルーの表情をを見て、ジェードはある決意を固めた。


ジェード「今更なんだけどさ・・・・俺、お前のことが好きだ・・・・。」
ブルー「!!!?」
突然の告白に驚くブルー!!





ブルーはしばし難しい顔をしていたが、口を開いた。



ブルー「返事・・・させてもらうわ。もちろんジェードの事は好きだけど・・・・
・。私はもう好きな人がいるの。だから・・・・ゴメン。」

ジェード「やっぱりな・・・・。振られる事ぐらい分かってたさ、かく言う俺も海の
向こうで待ってくれてる人がいるからね。でもこの気持ちはブルーに言っておきた

かっただけなんだ」そういうジェードの顔はどこか晴れやかだ。


ブルー「ジェード、あの時と変わったね」
ジェード「そうか?」
ブルー「なんて言うか・・・・・男らしくなったって言うか」


ジェードは派手にコケた。

ジェード「今までが男じゃなかったみたいな言い方だな・・・・ヒデェな全く」
ブルー「オホホ。まあ恋愛相談はこのブルー姉さんに任せなさい!!」
ジェード「いや・・・・止めとく、前にもそんなような事言って、悲惨な目に遭った
から・・・・。」
最後の方は声が小さくなった。ブルーから青白いオーラを感じたからだ。
ブルー「何か?文句あって????」
ジェード「いや、何でもございません。」
ブルー「文句が無いならよろしい。」ブルーの不気味なオーラが消える。
ジェード「それより・・・そっちこそ、グリーンとはどうなんだ?」 ニヤリと笑う
ジェード。
ブルー「なっ!!!!」
ジェード「これでも、俺たちの仲間の中では一番付き合い長いんだぜ。さあ、証拠は
揃ってんだ!!大人しく・・・・。」
急に刑事口調になりながら、ジェードは尋問(?)を続けた。

ブルー「ケーシィ!!テレポート!!」
焦ったブルーは、一旦この場を退く事にした。
ジェード「おい。まだ話が終わって無いぞって!!って・・・・もう行っちゃった
か。」


ジェードは明日に備えるために静かに眠りについた。

続く

 

[一言感想]

 さて、ブルーの真意は果たして?(笑)
 今回はジェードの過去が語られた話でした。
 イツキ、カリン、そしてヤナギとの対決の行方に期待しましょう。

 

戻る