第四章
新・二話 (第三十話)
シロガネ旅がらす 湯煙の向こうには・・・・・?
ジェード・アンバー達がリュウキュウで新たなる旅に出ている頃、カントーでは・・
・・・。
二人のトレーナーがまた、新たな力を求め旅立っていた
ゴールド「イヤッホー!!」 手製のキックボードに乗り快調にスピードを上げる少
年、黄色と黒の帽子に愛用のゴーグルがまた良
く似合っている。
レッド「ゴールド!!余り飛ばしすぎると、山道はきついぞ?バテんなよ?」後ろか
ら自転車で追いかけているのは、前回のポケモ
ンリーグチャンピオン、レッドである。
ゴールド「先輩こそ、俺を少々なめてるんじゃないですか?余り遅いと置いていきま
すよ?」と、まだまだ余力たっぷりなゴールド
である。
レッド「やれやれ、それじゃ俺もそろそろ、本気を出すとするか!!」 彼もまた自
転車のギアを変えると、グングンスピードを上
げて行く、
ゴールド「今日は勝ったほうが、飯奢りですからね!!!」
レッド「バカ野郎!!まだまだ甘いぜ!!」
二人のデットヒートはポケモンセンターに着くまで続いたとか・・・・・・。
シロガネ山、毎年優れたトレーナーが揃って、登頂を目指す、日本一高い山である。
また、カントー有数の温泉街であり、
秘湯が数多く点在する。しかも、ここの湯に浸かると、あらゆる怪我や病気に効くの
だとか・・・・・。
はてさて、二人は無事ポケモンセンターにたどり着いたようなので、話を戻そう。
ゴールド「・・・・だりぃ〜〜〜〜。」大量の汗を掻いて、部屋の椅子で酸素を吸っ
ているのはゴールド
レッド「こういう標高の高いところでは、あまり激しく運動すると、高山病にかかる
からな、止めておいた良いって言っただろ?」
それに対して、珍しく涼しい顔をして、置かれてあった小説「ポケットモンスターア
ナザーワールド」を読んでいるレッド、
「エックスって奴も大変なんだな・・・。」等と、レッドは
時間は5分前に遡る・・・・・・。
壮絶なレースは5キロ近くある山道の4キロ付近まで続いた・・・。しかし、ゴール
ドが酸欠になり急激なペースダウンが起こり、
結局最後まで余力を残していたレッドに抜かれてしまったのだ
レッド「じゃあ、今日はお前が奢りな♪」何事にも本気を出して勝つという事は良い
物だと思い、かなり満足気なレッド、いやはや
大人気ないというか何というか(汗)
ゴールド「・・・・・・う〜〜〜汗だくで気持ち悪りぃ〜〜〜。先輩、風呂に行きま
しょうよ?」上着を雑に脱ぎ捨てるゴールド
レッド「確かにそれは言えるな、今日のトレーニングはハードだったからな・・
・。」レッドは本を、元置いてあった場所に戻すと
揃って二人は風呂場へと向かった、
シロガネ山のポケモンセンターは、旅館風の建物であり、温泉完備(露天風呂)など
の、トレーナーにとってはここ憎いばかりのサ
ービスが行き届いているのである。
そして二人は温泉の中へ・・・・・・。
中は広く、入る人が二人ではもったいないと言える。 ゴールドは入るや否や、いき
なり湯の中に飛び込んでしまった!!
ドボーン!!!!
注・・・・温泉での飛び込みは絶対に止めましょう!他の人に迷惑ですからね。
レッド「ゴールド!!余り調子に乗るなよ?」身体を洗いリラックスしながら、レッ
ドは言った
ゴールド「大丈夫ですよ先輩!!俺もガキじゃないっすよ!!」ゴールドは浴槽によ
りかかると、一息ついた。
会話が止まり、レッドの身体を洗う湯の音だけが響く・・・・・・。
と、その時、ゴールドのより掛かっている浴槽のそばの、高い壁の向こうから何やら
人の声がするではないか・・・。
???「疲れましたね〜〜〜〜。」
???「本当にもうクタクタですよ〜〜〜〜。」
ゴールド(ギャ、ギャルの声!!!?) ゴールドの心拍数が急に多くなる・・・・
・。
レッド「???どうした?ゴールド」固まっているゴールドを不審に思ったか、レッ
ドが声をかける
ゴールド「シッッ!!!」慌ててレッドの口を塞ぐゴールド。
レッド「!!!・・・・・お・・・・ご・・・!!!」 がっちり手で抑えられて慌
てて叫ぼうとするも声にならない。
ゴールド「先輩・・・・喋っちゃ駄目ですよ?ギャルにバレたらどうするんですか?
(黒笑)」
レッド「・・・・ゴールド?」余りな口調の変化に、多少の不安を覚えるレッド、彼
の不安したことは、やがて次のゴールドの一言
で見事的中してしまう。
ゴールド「先輩ももう17ですからね、こういう事も知っておかなきゃダメっす
よ?」
こうして二人は行動を起こし始めた。
そして、その向こう側の女湯では・・・・・。
クリス「意外と早くここまで来れましたね、イエローさん。」
イエロー「そうですね。シロガネ山の山道って言うから、もっと険しい道を想像して
ましたよ、ねえクリスさん。」
この二人の美少女、イエローとクリスが何故シロガネ山に来ているかと言うと、それ
は2日前に遡る・・・・・。
2日前、オーキド研究所での出来事・・・・・。
イエロー「こんにちは!!クリスさん」 イエローは仮面の男事件以後、よく研究所
の手伝いをしにマサラタウンにやって来ていた
。
クリス「イエローさん、こんにちは」笑顔でこたえた、星型のイヤリングを両耳につ
けた白衣を着た少女、捕獲の天才と言われたク
リスタルその人である。
イエロー「クリスさん、オーキド博士が用事を頼みたいって昨日電話で言っていたん
ですけど・・・・・博士は何処でしょうか?」
クリス「博士なら、今新しいポケモンの研究をしていますよ。何でもリュウキュウと
言う地方のポケモンらしいです。」
クリスは研究室に、イエローと共に入っていった。
オーキド「おお。クリスにイエローか、さあ上がりなさい。」博士は二人を客間のソ
ファーに座らせると、何処からかモンスターボ
ールを持ってきた。
イエロー&クリス「「博士・・・・これは?」」 イエローとクリスはボールから
ポケモンを出した、
すると、中からはひどく不細工な身体をした。小さな魚のポケモンが現れた。
オーキド「それはヒンバスと言ってな、最近ポケモン学会の注目を集めているポケモ
ンなんじゃ。」
イエロー「ヒンバス・・・・・。」
クリス「何だか・・・・凄く頼りなさそうだけど・・・・?」
オーキド「それはジェードが送ってきてくれたポケモンなんじゃ。」
イエロー「兄さんが!?」
オーキド「うむ。ジェードは仮面の男事件の後、リュウキュウで図鑑調査の旅を再開
した様なんじゃ、海が多くて、珍しい水ポケモ
ンが見つかると言っておってのう。ワシもデータがとれて嬉しいばかりなんじゃ」
イエロー「それで、ボク達に用事とは何でしょうか?」
オーキド「この間まで、ポケモンの数は251種類と思われていたのじゃが、ホウエ
ン・リュウキュウに生息している種類も考える
と、ゆうに350種類を超えると言う事が明らかになっての、そこで、図鑑所有者の
お前たちを呼んだというわけじゃ。」
クリス「そういうことですか・・・・。」
イエロー「それならレッドさん達も呼びましょう!!」
オーキド「そうじゃ!!あいつ等レベル上げばかりで、図鑑のデータ集めを全然して
おらん!!!」
少し怒り気味の博士である。
クリス「ゴールドにも困ったものだわ・・・・・。」
イエロー「仕方がありませんね・・・・。レッドさん達を調査に誘いましょう!!」
こうしてシロガネ山にまで、はるばる二人はやってきたのだ。
そして、今温泉でゆっかり湯に浸かっているのである。
後ろに2人の見物人が居るとも知らずに・・・・・・・。
イエロー「それにしてもレッドさん達は何処にいるんですかね?」
クリス「案外近くに居たりして・・・・・。」
お二人さん、今まさに後ろに居るんですけど・・・・・。
再び、男二人組、
ゴールド「先輩!!!なんかこっちのギャル、俺たちの追っかけみたいですよ?」
ゴールド、自分たちの会話が出たので、すっかりファンだと思ってます。
レッド「ゴールド、そろそろ止めておいた方が良いって・・・。」
顔を真っ赤にしながらも、わずかな理性を働きかけ、ゴールドに撤退を願うレッド。
が、その時、ゴールドの右足が柵から滑り落ちる!!
ゴールド「おわあああああ!!!!?」ゴールドは大声を上げて落下していく!!
ガシ!!!!!!!!
何とか両腕で柵の上を掴み、落下だけは免れた、
クリス「何!!?今の声。」
イエロー「何でしょう?」 立ち上がって二人が後ろを振り返ると・・・・・・。そ
こには柵によじ登ってこちらを見ている
レッドと、顔だけがこちら側を覗いているゴールドが居た
クリス「・・・・・・・・・・・・。」
イエロー「・・・・・・・・・・・・。」
レッド「・・・・・・・・・・・・・。」
ゴールド「・・・・・・・・・・・・。」
しばし4人沈黙。
やがてゴールドが口を開く
ゴールド「お、おう久しぶりだな・・・・・・。クリス。」
クリス「・・・・・・・久しぶりね、ゴールド」
ゴールド「まあ。よくあることだ、気にすん・・・・」
やけに平然と・・・・・
クリス「ってこのスケベっ!!!!!馬鹿馬鹿馬鹿!!!!!!!!!」
していなかった・・・・・。
結局クリスは、ゴールドにお湯をかけて、ゴールド、あえなく退散。
問題はレッド・イエローのご両人。
さっきから硬直して動かない
レッド(イエロー・・・・?って凄く可愛い・・・・・。上に綺麗だ・・・・・。髪
下ろしているイエローも良いかも・・。)
薄れ行く意識の中彼が思ったのはそれだけだった・・・。
やがて、大量の鼻血を噴出し、レッド昇天。
イエロー(レッドさんに見られちゃった・・・・・・。もう私はレッドさんの物・・
・・。)
イエローもイエローで、見事にのぼせてしまったようです。いろんな意味で
そして、その後部屋に戻っての出来事・・・・・。
ゴールド「悪かったよ!!クリス、許してくれ〜〜〜。」
クリス「罰としてオーキド博士の調査に協力する事。」
ゴールド「何で俺が爺さんの手伝いを!!?」
クリス「嫌なら、ゲーセンに行くのを禁止にするわよ?」
ゴールド「・・・・・・悪かったよ・・・・・。」 ゴールド、かなり顔色が悪い
クリス「反省すれば・・・・・。ご褒美もあげるから・・・・。」
ゴールド「本当か!!!?」目を輝かせるゴールド
クリス「わかったら、さっさと荷物まとめて、出発は明日なんだからね!!」
ゴールド「おう!!」
イエロー「レッドさん・・・・・?大丈夫ですか?」
レッドの鼻の上に氷を乗せるイエロー
レッド「ああ、ぼちぼち・・・・・・。」寝転んでいるレッドが力なくこたえる。
イエロー「今日はすみませんでしたね、突然押しかけて・・・・。」
レッド「こっちこそ・・・・・ゴメン・・・・・・うっ!!」
さっきの刺激が強すぎた所為か、またも鼻血がでるレッド。
イエロー「レッドさん、少し休みましょう・・・。」イエローはいきなりレッドの頭
を自分のひざの上に乗せる。
レッド「イ、イエロー!!!?」 慌ててレッドはイエローに呼びかけるが・・・
・。
イエロー「zzz・・・・・。」なんと、次の瞬間にはイエローは寝てしまってい
る、今の行動は寝ぼけてやっていたのだろうか?
レッド「・・・・・まあ・・・・。たまにはこういうのも、良い・・・・よな。」
恋人たちの夜は更けていった。
つづく
[一言感想]
ポケスペ1巻を見る限り、結構レッドは女の子にだらしないんじゃないかという気も……。
それは、さておき。
クリスのゴールド操作術は見事としか言えません。
ときに、レッドは17歳と語られてました。
という事は、FR・LG編の1年後ということになりましょうか。
もっとも翡翠さんがこの話を書かれたのは、ポケスペがルビサファ編時代でしたので。
ヤナギとの戦い以降、完全に独立して進んでると見てもいいでしょう。