第四章
新・六話 (第三十三話後編) 侍バンギラス!!

 

 

 

前回、リュウキュウ地方、ナグニ島にやってきたジェードとアンバー。そして早速ジェードはアグリに勝負を申し込むのだった。


アグリは攻撃のスペシャリスト、その破壊力は四天王クラスといっても良いほどである。そして序盤、ジェードはグライガーを倒されるもの

の、サナギラスで見事ゴンベを撃破した。はたして勝算はあるのか?




さて、ナグニジムでは久しぶりの熱戦に、ギャラリーが集まってきているほどであった。





ジェード「お前は良くやってくれたよ、戻れ。サナギラス。」



ジェードは先程の戦いで大技アースクラッシュの反動の残るサナギラスを一旦下げる事にした。




アンバー「えっ・・・・・?どうしてサナギラスを下げたのかしら?」 突然のポケモン交代に驚くアンバー



アグリ「今の技で、相当疲れたようですね。そのサナギラス・・・。」アグリがジェードに問いかける

引っ込む寸前のサナギラスの疲労困憊した様子をアグリは見逃していなかったようだ


ジェード「出来れば使いたくない技だったんだけどなあ・・・・・。」 苦笑するジェード。最小限の威力とはいえ、室内で戦っていたら間

違いなくジムを吹き飛ばしていただろう・・・・・。




引っ込む寸前のサナギラスの疲労困憊した様子をアグリは見逃していなかったようだ


ジェード「・・・・出来れば使いたくなかったんだけどな、コイツ(サナギラス)にはしばらく休んでもらうよ。」



アグリ「さあ、これでお互い手持ちは5体です、そして僕の2体目は!!行けっガルーラ!!」

アグリが次に出したのは、おやこポケモン・ガルーラ、だが・・・・・その大きさ実に3メートルを超えている!!!

一般的なガルーラは身長2・2メートルに対し、その差は明らかだ・・・・。



ジェード「ガルーラか・・・・・またかなりパワフルなポケモンを出してきたな、しかもこの大きさ・・・・よく育てられてるのが分かるよ

。」


アグリ「ゴンベも強いけど、このガルーラは手持ちの中ではNO・2の実力ですよ?一気に流れを変えたいですからね。」

ジェード「なるほどね・・・・・だがこのまま終わるわけには行かないな。行って来い!!!バックス!!」









観客1「オイ・・・今、挑戦者の方が『バックス』って言わなかったか?」


観客2「バックスっていやあ・・・この前のポケモンリーグで3位だった・・・・。確か名前は・・・・ジェードって言ったと思うけど・・

。」

ジェードの投げたボールから飛び出したのは、これまでの数々の戦いを勝ってきたジェード最高の相棒、ハガネールのバックスだ。




アグリ「もうバックスで戦うんですか?」


ジェード「君には手を抜いてはダメだからね、一気に決着を付けさせてもらうよ!!。バックス!!アイアンテール!!」





アグリ「ガルーラ!!気合パンチ!!」


ガキイイイイイン!!!!!!! 鈍い金属音と共に再び激戦が始まった。



その後も、叩きつける、連続パンチ、破壊光線などと、技の応酬が続く・・・・・。




そして両者一歩も譲らずの攻防が続き・・・・・・



ジェード「・・・・・・ふう。」 


アグリ「・・・・・ハァ・・・・・ハァ・・・。」


さすがに一息ついて、お互い隙を伺うように睨む。




そして、一瞬だがガルーラが肩で息をしたその時!!




アグリ「ガルーラ!!」 アグリがガルーラに指示をしようとした時 ジェードが勝負を仕掛けた



ジェード「今だ!!バックス!!ダイヤモンドブラスト!!」



バックス「グオオオオ!!!!」





バックスはどっから取り出したのか知らないが透明な結晶質の岩をいわなだれ・・・・いやそれ以上の岩嵐とでも言った方がいいような勢い

でガルーラに叩きつける!!


ドガガガッガガガ・・・・・・・・・



次の瞬間には美しく光を反射する透明な岩の中には、ガルーラが閉じ込められていた。




アンバー「ガルーラ、戦闘不能!!」





ジェード「ふぅ・・・・危ない危ない・・・・・。」



アグリ「凄い技の切れですね、ジェードさんのハガネール・・・。」



ジェード「一応地面使いだからね、甘く見てもらっちゃ困るよ!!」



アグリ「それなら僕も主戦力を出しますか!!行け!!サーナイト!!」



ジェード「サーナイト・・・・・・ラルトスの最終進化系か。」


アグリ「力とトリッキーさを鍛えるのが僕のポリシーなんですよ。」




ジェード「よし、バックス!!まだ行けるな?」



バックス(おうよ。)  ジェードに気合の入った表情を見せる。








アグリ「それでは行きますよ!!!サーナイト!!テレキヌシス(超念動力)!!!」



ジェード「超念動力!!?」





サーナイトの目が青色に光ると、その目を見てしまったバックスが突然暴れだす!!






ジェード「バッ・・・・・バックス!!?」


バックス(ぐおおおおお!!!!!!!) 


まるで狂ったかのように自分の身体を地面に叩きつけて自らを傷つけるバックスだった





アグリ「このテレキネシスは相手の動きを完全にコントロールするんですよ。さあ、それではそのバックスの覚えている大爆発を使わせても

らいますよ。」



ジェード「はっ・・・・しまったぁ!!!!」





バックス「グ・・・・・グオオオオオオオ!!!!!」




カッ・・・・・・・・ドオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!







強制的にバックスは大爆発をさせられて気絶した。









ジェード「・・・・・・・・テレキヌシス。凄い技だな」







アグリ「ええ。苦心の末に会得したサイコキネシスのさらに強化版です、これを使われるとどんなポケモンでも回避は不可能です。それに技

が掛かったら最後、相手を思うがままに洗脳できます。それよりジェードさん?切り札のバックスはもういませんよ?」






ジェード「・・・・・・・しかたない、サナギラス!!もう一回出てきてくれ!!」



ジェードはさっき大技・アースクラッシュを放ったサナギラスを呼び出した。





アグリ「良いんですか?そんなに疲れ果てたポケモンを出して・・・。」



ジェード「要するに相手の目を見なければいいわけだ、なら・・・・サナギラス!!穴を掘る!!」



地中からのヒット&アウェイ戦法で応戦しようとするジェット。




アグリ「・・・・・・・・うーん困りましたね。」  あくまでマイペースなアグリ。




ジェード「サナギラス!!地中からたいあたり!!」




アグリ「そうはさせません!!サーナイト!!ハイパーボイス!!」



アンバー「は、ハイパーボイスですって!?」




突然、サーナイトが大口をあけたかと思うと、この世の生物の声とは思えない馬鹿声で叫びだす!!



サーナイト「dじゃkで不j話89w9fhw7あいぇ7!!!!!!!!!」 




ジェード「ハイパーボイスなんて使えたのか!!」 耳を塞ぎながらジェードは言った。


その怪音波(?)により地面が崩れる!!



ジェード「ぐわああああああ!!?」




アンバー「サナギラス・・・・・戦闘不・・・・」


生き埋めにされたと思われたサナギラス・・・・・。だが次の瞬間!!!



サナギラス(笑止・・・・・・その程度では某は死なん!!うおおおお!!)






おや・・・・・?サナギラスの様子が・・・・?



体が光輝くと、だんがんぽけもんサナギラスはよろいポケモンバンギラスに進化した。




バンギラス(我が力、受けてみよ!!)  進化して体力が戻ったのか(?)破壊光線を構える・・・・。





ジェード「おいおい・・・・・もしかして・・・・」



バンギラス(今日の某、疲れを知らんのだ!!!)




ジェード「よおおおし!!アースクラーーーッシュ!!!」



本日2発めの奥義アースクラッシュが炸裂した、バンギラスに進化した事もあって威力もさっきのそれではない。






撃ち終わると地面はクレーターのように陥没していた。そしてその中心には気絶したサーナイトが・・・・。






観客「おおお!!?なんだかすげぇぞ!!!」



余りの威力の高さに、ひるむかと思われた野次馬達は、むしろそのバトルの凄さに逆にどんどん集まって来ている。



白熱した勝負を見たがるのは南国育ちのリュウキュウ人の性なのだろうか・・・・・。




アグリ「参りましたね・・・・・・。まさかもう一度アースクラッシュをつける体力が残っているとは・・・・・それにバトル中に進化する

なんて本当に驚かされるばかりです。やっぱりあなたは・・・・・僕の思ったとおりの人だ」



ジェード「ハハハ・・・でもお前もなかなかやるな、バックスが倒されたのもレッドとバトルした時以来だぜ?」





アグリ「そんな、僕なんか人よりちょっと強いだけですよ。でも今度のポケモンは凄く強いですよ?行け!!マッスグマ!!」




次にアグリが出したのはなんとマッスグマ・・・・。 しかし毛が銀色に輝く色違いではあるが







ジェード「マッスグマ・・・?随分ありふれたポケモンをつかってるんだな?」



アグリ「ま、やってみれば分かりますよ?」





ジェード「ならば、戻れ!!バンギラス!!行け!!ライジ!!」


ジェードが次に出したのは、お馴染みピカチュウのライジである。



アグリ「さすがにバンギラスもアースクラッシュ2発では体力の限界ですか?」




ジェード「さすがに連戦で疲れているからな・・・・それにそのマッスグマ、どうやら半端じゃなく素早そうだからな、スピード勝負ならラ

イジのほうが得意だし。」







アグリ「なるほど・・・・・的確な分析力ですね。それでは行きましょう!!マッスグマ!!」





ジェード「先手必勝!!ライジ!!高速移動から10万ボルト!!」 



ライジ「ピカ!!」


ライジはまるで残像でも出そうなスピードでマッスグマに近づき、見事電流が炸裂したが・・・・・・?




アグリ「マッスグマ、気合パンチ!!」 






ドガッ!!!!




次の瞬間にはいつの間にか後ろに回りこんでいたマッスグマがピカチュウにでかい一発をお見舞いしていた。


ライジ「ピカァ!!!!!!」




ジェード「・・・・ライジ!?・・・何時の間に後ろに・・・・・。確かに攻撃は命中したはずなのに。」




アグリ「それは今攻撃した方を見れば分かりますよ?」





こう言われて振り向くとそこにはやはり何も無い・・・・・。





アグリ「・・・・・・・残像ですよ。」




ジェード「・・・・・・え?」


アグリ「僕のマッスグマは残像を作る事が出来るんです。」



ジェード「残像だって!!?」




アグリ「それでは一気に行かせてもらいます!!!マッスグマ!!!」



ジェード「ライジ!!かみなりだ!!」




アグリ「電撃が遅いですよ?マッスグマ!!オーロラフェイント!!」





指示が伝わるとマッスグマが次の瞬間なんと2体・・・・3体・・・・・いや5体の分身が現れた!!



ジェード「・・・・・・・どれだ!!?本物は・・・・・・!!!?」



ジェードもライジも悩んでしまっている・・・。


アグリ「マッスグマ!!とどめの爆裂パンチ!!」




ビュッ!!!!!  マッスグマの腕がうなりを上げる!!!






ジェード「危ない!ライジ避けろ!!」





とてつもない威力の一撃は、かろうじてライジは免れマッスグマは正面の巨大な岩に突っ込んでいったが、いとも簡単にその岩が砕けてしま

った!!





ジェード「おいおい・・・・・なんて威力だ!!?さっきライジが吹っ飛ばされた時より威力上がってんじゃないのか?」



余りの破壊力にさすがのジェードもたじろぐ





アグリ「気づきませんでしたか?さっき分身している間にはらだいこを使っておいたんですよ。」




ジェード「凄いな・・・・気づかなかったぜ。」





はらだいこ・・・・・カビゴンなどが使う技で、体力の半分を食うが攻撃力を最大限にまで上げる大技だ・・・・。

その体力の消費の激しさ故に使いどころが難しいのだが、このアグリ、分身で惑わす間に攻撃を上げて敵をしとめるとは中々の実力である。








ジェード(くそ・・・・何かあの分身をみやぶる方法はないのか?)




悩むジェード・・・・ところがそんな彼の頭に、父の言葉が浮かぶ・・・・。



サカキ(惑わす敵、見えざる敵には、目を閉じ、その気配だけを感じ取ってし止めるべし。)





ジェード「父さん・・・・・・。そうか!」   急にジェードの顔が明るくなる。







そして・・・・・




ジェード「ライジ!!目を瞑れ!!」



アグリ「・・・・・・?何をする気ですかジェードさん。僕のオーロラフェイントは見破るのは不可能ですよ。」



ジェード「・・・・・・・・・・・。」



ジェードは分身を一瞬睨み、目を閉じる。


ジェード(色々気配を感じる・・・・・・・。左はアンバー、正面はアグリ・・・・・そして・・・!!)






ジェード「ライジ!!上空に電磁砲!!」




アグリ「ええ・・・・・!!?」いきなりアグリの表情が崩れる。



何故なら完全にライジを振り切ろうと上空にマッスグマを飛ばせていたのだ・・・・。


ヴゥゥゥゥン!!!!!ドウ!!!!!!!!!!!!!







今日一番の電流がマッスグマを襲う!!!!








ジェード「ライジ!!!ジャンプからアイアンテール!!!」




ライジは自慢の尻尾をばねの様に縮めてジャンプし、上空にいるマッスグマにすぐさま尻尾を硬化させ会心の一撃を放った!!












こうしてバトルは幕を閉じたのだった・・・・・・。





そして別れの時。




アグリ「ジェードさんはやっぱり僕の想像したとおりの素晴らしいトレーナーでしたよ。」



ジェード「いや、俺の方こそ色々考えさせられたからな・・・・・。お前もたいしたトレーナーだったよ」



アンバー「そうよ。素晴らしいバトルだったわ二人とも。」 アンバーは激闘が終わった二人の頬にそっとキスをした。





アグリ「!!?」



ジェード「おっ・・・・おいアンバー(赤面)」


アンバー「ふふ、今日はサービスよ。」


アグリ「・・・・・・(ポーっとしている)」


ジェード「アグリ?大丈夫か?」


アグリ「・・・・・・ええ!!?ああまた僕ぽーっとしちゃって、どうもすいません(赤面)」





そして・・・・ジェードはアグリからサーベルバッジを貰った!!



アグリ「僕のほかにもこのリュウキュウにはあと3人のジムリーダーがいます!!かんばって下さいね!!」

ジェード「ああ。必ずリュウキュウも制覇してみせるぜ!!!」




攻の匠に勝ったジェード、彼の冒険はまだまだ続く・・・・・・。



つづく

 

[一言感想]

 ……あれ、アグリの性別は明かされ終いでしたね。
 しかし、アンバーのキスで照れていたところを見ると、男なのか?
 否、そういう女なのか?
 真相は闇の中でしょうか。
 ノーマルタイプとはいえ、今ではハイパーボイスも特殊攻撃なので、サーナイトが使えると結構強いでしょうね。
 ただ、この話を執筆されてた時はダイパ発売前だったようですが。
 その意味では、ゴンベもなかなかうまく書かれてたと思います。
 そーいやゴンベって、アニメでアドジェネ最終映画となるマナフィより、更に1つ前であるデオイシスでもすでに登場してたんですよねぇ……。

 

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