第39話 「氷神、目覚める」
あらすじ:洗脳されたジェットの襲撃をうけたジェードとアンバー、だがジェードの捨て身の戦いで、アンバーは傷一つ負わずに
済んだがジェードはハッサムの攻撃を受けて吹っ飛ばされてしまった。呆然とするアンバー、しかし彼女の力は今・・・目覚めようとしている。
アンバー「・・・・・・ううっ・・・・ジェード・・・・・・なんでこんな事に・・・・。」アンバーは目が覚めるや否や、彼女が意識を手放す前、悲しげに微笑みながら
別れを告げたジェードを探した・・・・しかし、彼の姿は何所にも見当たらなかった。そして・・・・
ドタッ!! 何かに足を引っ掛け、アンバーは転んでしまった。
アンバー「痛・・・・・・・ううう」悔しさと悲しみに包まれた彼女はその場に座り込んでしまう。
しかし最も驚くべきは彼女のつまずいたもの・・・・それはボロボロになっているジェードの帽子だった。しかも所々血が着いている
アンバー「・・・・・っ・・・・ジェードぉ・・・・」帽子を手に握り締め・・・・アンバーは激しく泣き出した。
そして・・・・しばらくして・・・・。
アンバー「私が・・・・・私にもっと力があれば・・・・あなたと一緒に戦えたのに・・・・、足手まといになんかならなかったのに!!」
しばしして、彼女は自分の無力さに怒りすら覚えていた、愛する者に守られてばかりで、自分からはバトルの腕を上げることも余りしていなかった。
それが自責の念となって彼女を苦しめる。
ボン!!!!
そんな彼女を見かねて、彼女の最高のパートナー、ハクリューが飛び出してきた。
ハクリュー「アンバーさん、そんなに自分を責めては行けません・・・。」そういう彼女も表情は暗い
ミロカロス「そうですよ、私たちもジェードさんの手助けをするつもりでした・・・。でも・・・・・ジェットさんを前に
私達はボールの中で戦意喪失してしまったんです・・・。むしろ申し訳なかったのは私達です・・・。」やがて後ろにはミロカロスとアチャモも出てきていた
アチャモ「ジェットさんが怖くて・・・・足が震えて・・・何も出来なかった・・・・」まだ幼いアチャモもかなりショックだったようだ。
アンバー「みんな・・・・・」
ハクリュー「それに、大切な人を守れなかったのは私も同じ・・・・・」ハクリューは遠くを見つめている
アンバー「!!ハクリュー、あなたも・・・」
そう、ハクリューもまた、ジェードの最大の相棒にして彼女の最愛の存在であるバックスの身を案じていた
ミロカロス(ライジ・・・・・いたずらっ子だけど・・・・きっと無事よね)ミロカロスも表には出さないが、ライジの事を心配していた
しばし沈黙の時が流れ、アンバーが口を開いた
アンバー「・・・・・そうね。私だけじゃないのよね。辛いのは・・・・・心配かけてごめんね、それに・・・私がこのくらいでへこたれてちゃおじいちゃん(ゲンジ)に怒られちゃうわ!!」
ハクリュー「アンバーさん・・・・」胸中を察して・・・ハクリューは胸を痛めた
ミロカロス「・・・・・・・・・」
アチャモ「・・・・アンバーさん」
アンバー「さあ、過ぎてしまったことはしょうがないわ!!とにかくジェードを探すわよ♪」重い空気を変えようと彼女は明るい声で言った。
ハクリュー「ええ、早くジェードさんを探しましょう・・・・・あら・・?」ここでハクリューはあることに気が付く
アンバー「・・・??ハクリュー??」アンバーは問いかけたが、やがて彼女も辺りの異変に気が付いた。
何故なら、彼女達が空を見上げると、白い結晶・・・つまり雪が降っていたのである。
ハクリュー「雪!!?・・・冬でも無いのに何故・・・・」
ミロカロス「どう考えても今は夏よね・・?」
アチャモ「一体、何が起こっているの!!?」
アンバー「リュウキュウで・・・雪・・・もしかして・・・あの伝説が・・・・」アンバーが言いかけたその時だった
?????「ギャオオオオーーー!」上空より、美しき青き翼を持った大きな鳥が現れた。
アンバー「あれはフリーザー!!」そう、伝説の鳥ポケモンフリーザーであった。
フリーザー(あら・・・、こんな常夏の場所でも、私の事を知っている人間が居るなんて、珍しい事もあるものね)
アンバー「おじいちゃん(ゲンジ)に聞いたことがあるのよ、リュウキュウでも極まれに雪が降ることがある・・・それはフリーザーが南の島を飛び回っているからだ・・ってね」
フリーザー(そう・・・。それで、あなたの目・・・・良い目をしているわね、今あなたが何がしたいのか私も興味がわいてきたわ)
アンバー「フリーザー、私は今のままじゃ大切な人一人守れない・・・・もっと力が欲しい!!・・・だから私の力になって欲しいの」
フリーザー(・・・・そう、あなたの考えていることは良く分かるわ)
アンバー「フリーザー・・・・」
フリーザー(ただし、私の力を借りたいのならそれ相応の力・・・見せてもらうわよ!!)
フリーザーが勝負を仕掛けてきた!!!
アンバー「先手必勝だわ!!みんな行くわよ!!」アンバーは彼女の全手持ちをバトルで使い・・・3対1の勝負を挑むつもりだ
ハクリュー「ええ・・・・・・バックスのためにも頑張ります!!」
ミロカロス「・・・・・・行きます!!」
アチャモ「・・・・勝負です。フリーザーさん!!」
アンバー「ハクリュー!!龍の息吹!!ミロカロス!!マリントルネード!!アチャモ!!カイザーバースト!!」
アンバーは3体の手持ちにそれぞれ技を繰り出させるが・・・・・フリーザーは全く動じていない
フリーザー(・・・・・ホーロドニーアロー!!)彼女の声が響くと・・・・・美しき青い翼から無数の透明な羽根が放たれ、全ての技を凍結させてしまう
かきーん!! なんとあろうか、水の旋風、マリントルネードまでもが氷の柱と化してしまった。
アンバー「そんな!!全ての攻撃が凍るなんて・・・・」
フリーザー「確かに・・・・あなたの技は素晴らしい・・・けどまだパワー不足ね」さらりと彼女は言ってみせる、さらに彼女の目が怪しく輝いているの事にアンバーは気づく
アンバー「これは・・・・・こころのめ・・・?不味いわ!!みんな、フリーザーの眼を見ちゃ駄目!!」
フリーザー(もう遅いわ・・・・・ぜったいれいど!!) フリーザーは氷系の一撃必殺、ぜったいれいどを放った
アンバー「きゃあ!!!」
ハクリュー(・・・・・つ・・・強い・・・)
ミロカロス(これが・・・伝説の・・・・・・)
アチャモ(・・・・・氷ポケモン・・・・フリーザー・・)
猛烈な冷気の一撃に・・・・・次の瞬間・・・3体はあっという間に凍らされてしまった
フリーザー(・・・・・あっけないわね。あなたの力はそんなものなのかしら・・?」フリーザーは何の感慨も無く言った
アンバー「・・・・・強い・・・・わね・・・・でもまだ勝ったと思うのは早いわよ。・・・・私の心には『諦める』って文字は無いんだから!!!」凍らされてもアンバーの目は光を失っていなかった。
フリーザー(・・・・・!!?) フリーザーはその後、我が目を疑うことになる。
アンバー「さあ・・・やっちゃって!!ハクリュー!!」 アンバーが言うと、氷漬けになっていたハクリューが氷を自らの力で割った・・・・しかもその身体は光り輝いている!!!
パァーーーーーーー!!!!!!
ハクリュー「光!!!浄!!!裁!!!」 ハクリューはここぞとばかり・・・・最強技の光浄裁を放った!!
フリーザー「・・・・!!?まずいわ!!!」 フリーザーは上昇して光から逃れようとしたが・・・無駄だった。
やがて光が収まると・・・・・・・ハクリューとフリーザーが共に倒れていた・・・・。
ハクリュー「・・・・・流石に裁の章は負担がかかるから使いたくなかったけど・・・・・・・・そうも言ってられない状況だったわね・・・ぐぅ・・・」ハクリューが倒れそうになったその時、
崩れ落ちる彼女を抱きかかえたのは今さっきまで戦っていたフリーザーだった
フリーザー(・・・・・あなたたちの気持ち・・・・確かに私に伝わったわ・・・良いわ・・・仲間になってあげる)あいかわらず涼しげな表情でフリーザーは言った
ハクリュー「ふふふ・・・・今回は痛み分け・・・・でも今度はあなたに勝って見せるわ・・・・」ハクリューはどうやら彼女を好敵手と見ているようだ
フリーザー(少し・・・私も油断があったわね・・・・でも次は容赦しないわ、いつかあなたとは・・・決着を着けるわよ)フリーザーもまたハクリューに興味を持ったようだ
アンバー「よろしくね、フリーザー」
フリーザー(精々・・・足をひっぱらないでね)やはりフリーザー、プライドが高いのだろう・・・・そう気を許した訳ではなかった。
アンバー「・・・・ひと段落着いたし・・・ジェード捜索を再開するわよ!!!」アンバーが再びそういった時だった。
ピシャーーーーン!!!!! なんと雷鳴が轟いたかと思うと、そこには・・・・アンバーもよく知る人間、ユウジが立っていた
ユウジ「おおっ、やっぱりここにいたんやな、リュウキュウまで探しに来た甲斐があったな。」何食わぬ顔で、ユウジはアンバーに言った。
アンバー「ユウジ君!!?どうしてここに!!?」いきなりの登場に、アンバーは驚きを隠せなかった
ユウジ「ああ、ちょっとジェードの奴に用事があったんや・・・って一緒に居るんとちゃうのか?」ジェードが居ないことを不審に思い、ユウジは訪ねた
アンバー「それが・・・・・・・」 アンバーは事のいきさつを話した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ユウジ「なるほど・・・・・ジェードの奴はジェットにやられたきり・・・行方が分からんというわけやな・・」
アンバー「そう・・・・だからこれから私も探すところだったんだけど・・・・」
ユウジ「・・・・・ジェードの事だ・・・ジェットが相手とはいえ、ぜったいにあいつは生きてる。それに最近俺はジェードと連絡をとっていたが・・・あいつはナナシマに行くといっていたな」
アンバー「ナナシマ!!?・・・そんなこと、私には一言も言って無かったわ」
ユウジ「・・・だろうと思っとったで、あいつ・・・この戦いにはアンバーを巻き込みたくない・・・何度も言っていたからな」
アンバー「・・・・・・ジェード」
ユウジ「辛いかもしれないけど・・・許してやってくれ」
アンバー「・・・・・・うん。でも・・・私は今回のことで分かったの・・・・自分は守られてばっかりばかりじゃなくてジェードの事を助けたいってね。・・・だから私も戦いたい!!」
ユウジ「そうことやったら・・・・俺に考えがある・・・・・・・、ケーシィ!!テレポート!!」ユウジはアンバーを連れ、テレポート空間に入った
そして2人が移動した場所は・・・・・トージョウの滝・・・・。 もう説明の必要がないかもしれないがあの石像の前だ。(36・37話参照)
アンバー「・・・・・・なんだかよく分からないけど・・・・ここにはずっと昔来た様な気がするわ・・・」なんともいえない懐かしい感覚にアンバーは何かを感じ取ったようだ
ユウジ「俺も・・・・ここに来た時には・・・・そう感じたよ・・・・さあ、君が貰い受ける力は・・・これだよ」ユウジが目の前の石像に触れる。それはアンバーに似た女性だが・・・・その服装はまさしく賢者のような格好だ
氷晶の女神 (ひょうしょうのめがみ)アーティクノ:その冷気でこの世に「知性」と「理性」をもたらした氷の女神 とその手前に置かれた石版にある
ユウジ「さあ、アンバー・・・・そこにはめてあるスターサファイアを取るんだ!!」
アンバー「・・・・・・、」そして静かに・・・・アンバーはスターサファイアを手に取った!!
パァァァーーーーーーーー!!!! 次の瞬間穏やかな蒼い光が彼女を包み込んだ!! そして・・・・・
??????「・・・・・・ふう、私もようやく目覚めることが出来たわね・・・」次の瞬間には・・・・蒼き髪と蒼き瞳の美しい女性が立っていた。
ユウジ「よし・・・・俺も・・・・!!!」 ユウジもまたスタートパーズの力を解放した
??????「・・・・・・あなたはザブドス・・・随分久しぶりね」
ザブドス「ああ、お前とは3000年前以来だな・・・アーティクノ」 ユウジもまた雷神ザブドスとして彼女をむかえた
アーティクノ「私が眠っている間に・・・・何があったの?」
ザブドス「また・・・王家の人間がオロチを復活させたらしい・・・・・俺達に必要なことは一刻も早くセレムに合流し・・・・封印することが全てだ」
アーティクノ「あらあら・・・・・まったく手のかかる人ねえ・・・・大事な時に居ないなんて」アーティクノは少し呆れた表情でセレムの事を言った
ザブドス「だが・・・・奴は確実にナナシマに来る・・・・俺たちもそこへ向かえば会えるはずだ・・・・」
アーティクノ「ええ・・・・・それなら急ぎましょう・・・・・・・・でもその前に・・」
ザブドス「何だ?」
アーティクノ「少しばかりウォーミングアップしていくわよ!!!!全てを射抜く我が氷の弓・・・・フローズンアーチェリー!!」そう彼女が言うと、透明で光が反射し・・・七色に輝く弓が何処からとも無く出現した。
ザブドス「わかったわかった・・・・・でも余りやりすぎるなよ?」ザブドスはすこしうんざりした表情だ
アーティクノ「あら・・・・あなたみたいなバトルマニアに言われる筋は無いわね。それよりも行くわよ!!!!ホーロドニー・アロー!!!」アーティクノは瞬時に矢をつがえ・・放つ!!!!するとその氷の矢は美しい光を放ちながら飛んでいく!!
ドォォォォォン!!!!!!!!!!!!!!!!その矢が滝の岸壁に突き刺さると・・・・・何と・・・・流れていた水まで瞬時に凍結し始める!!
やがて滝は凍り・・・・見事に輝く巨大な氷のアートとなった
アーティクノ「とまあ・・・・こんなものかしら?」 少し笑顔で彼女は無いごとも無かったように弓を持ち・・・歩き始める
ザブドス「まったく・・・・・おっかねえ奴だ・・・・セレムもどうしてこんな奴が好きなんだか・・・」
アーティクノ「何か言った?」
ザブドス「・・・・いえ、何でありません」
こうして氷の神と雷の神は・・・・・全てに決着を着ける戦いに乗り出した。
続く
後書き
翡翠「久しぶりの更新・・・・ああ、ここまで長かった・・・・・」
アンバー「ようやく私の活躍の時が来たわね」
翡翠「お望みどおりの結果だろ?」
アンバー「あら・・・・今まで散々待たされたから・・・このくらい当然かしらねえ」
翡翠「ぐっ・・・・・・ちょっと目立てば調子になる・・・・・」
アンバー「口の聞き方に気をつけないと・・・凍らせちゃうわよ?」
翡翠「・・・・・寒いの・・・おれ・・・きらい」
ジェード「あーあ、作者グミ族みたいになっちゃってるよ・・・・」
翡翠「・・・・さむいのいや・・・おんせんはいるです・・・ぐんまけん」
ジェード「・・・・こりゃ完全に壊れたな・・・・」
アンバー「39話楽しんでくれたかしら?」
ジェード「これかもよろしくお願いします!!」
[一言感想]
そういえばナナシマにも温泉ありますよね。
ぐんまけn……どせいさんは、いませんが(ぁ)。
さて、最後の1人であるアンバーも力を手にし、役者は揃いました。
……肝心の主役が重傷ですが。
ラストバトルへ向けての急展開に、期待です!