41話 「運命の決闘」

 

 

 

あらすじ:遂にセレム・モルトレス・ザブドス・アーティクノの4大ポケモンが揃い、オロチを迎え撃つ体制が整った
ジェード・レッド・アンバー・ユウジはそれぞれの思いを胸に秘め・・・ナナシマに向かう



1#:ナナシマへ

その日のナナシマは雲に虹がかかるという奇妙な現象が発生し・・・さらには野生のポケモンたちも何かを察知するかのどんどん島から離れようと
大移動を始めていた。

そんな中・・・・・1の島の港に、シーギャロップ555号に乗って今到着したのはのはレッドとイエローである。

「・・・・ここがナナシマか」潮風の入る・・・晴れた島はとても心地良い・・・とレッドは思った

「凄く気持ちがいいです・・・けど・・・・ここが戦いの地・・・・なんですよね。」

「ああ、・・・今回は遊びに来たわけじゃない、それに仲間だって居る、今回だってあいつらの好きにはさせない・・・そうだろ?イエロー」

「はいっ!!・・・・『私』だって、今度こそ兄さんの力になりたいですから」

「よし・・・良い返事だなイエロー、後は・・・ジェードの奴を待つとするか」レッドはイエローの頭を撫でてやり・・、やがて向かってくるであろうジェードを待つように水平線を見つめた

〜一方クチバシティの港で〜

レッド達がナナシマに向かう船に乗っていた頃、クチバシティの港には、一人の少女が立っていた。彼女は今、やがて出航するナナシマ行の連絡船を待っているのだ

「随分早くから待っているんだな、出港時間はまだまだだよ?何か待ちきれない理由でもあんのかい?」そこへ連絡船の船員が声をかけた、

「父と母に会いに行くんです・・・長い間離れ離れになっていた父と母に」

「そうか・・・・そりゃあ楽しみなわけだ。・・・・・よし!そういうことなら特別に出港前の乗船を許可しちゃうよ、お嬢ちゃん可愛いし!」

「本当ですk・・」ブルーが言いかけたそのときだった

ドドドドドド!!!!!!物凄い勢いで海の方から何かが向かって来る

「なっ・・・何!!?速い!!」

「な・・・なんだぁ!!?」ブルーも船員もその水上を移動する物にびっくりする

「ひゃっほう!!!!」爽快とばかり大きな声を上げるラグラージに乗り、超スピードで移動しているのにしっかりと立ってバランスをとっている少年だ

「あ!!?・・・ジェードじゃない!!?」

「・・・・ん?おお!!ブルー!!」ジェードもまたブルーに気づきラグラージを減速させ、港に足を着いた

「随分と久しぶりじゃない・・・・仮面の男の事件以来・・・あってなかったかしらね?」

「ああ、確かに・・・それにしてもブルー」

「??」

「見違えたな・・・いやいや・・・馬子にも衣装って言うか」

「ちょっとそれどういう意味よ!!?」

「はははっ・・・軽い冗談さ、シルバーあたりからプレゼントされたんだろ?うん、なかなかその服似合うと思う」

「・・・・・・・ジェード・・・随分・・・変わったわね」ブルーは心底そう思ったようだ

「・・・そうか?」

「なんていうか・・・以前よりもまして芯が強くなった・・・そんな感じがするわ」

「まあ・・・俺もこの4年・・・色々あったんでね、それよりもブルー、良かったな」ジェードは遠い目をしながら言った

「えっ?」

「両親に会いに行くんだろ?・・・顔に書いてあるぜ」

「なんで分かったの・・・?」

「長い付き合いだろ?俺とブルーは、親友の観察力を甘く見るなよ?」

「・・・・やられたわ、いつまでも私のほうが頭じゃ上だと思ってたし」

「あーそうそう、あまり変な研究ばっかりして両親を困らせるんじゃないぞ、俺も犠牲者は見たくないしな」

「ちょっ!!?からかわないでよ!!」

「ははは・・・・じゃあ、ナナシマに行くとしますか」

「ジェード・・・・・ブルー・・・・・ってあああああ!!!」二人の横で話を聞いていた船員は驚く

「どこかで見たことあると思ったら・・・・・ポケモンリーグのベスト8と3位入賞者じゃないか」

「そういうこと・・・・、はいっ、これトライパスね・・・じゃカメちゃん、行くわよ〜〜」

「俺もトライパスを・・・・・・・じゃあそういうことで・・・バックス!!」ブルーがカメックスにすわり、水の大砲で浮上し
ジェードはバックスをタラップ代わりにして舟に乗り込んだ。

そして・・・船の中で・・・・運命は動き出した


2#:侵入者

「とっても豪華で良い船じゃない♪ねえ?ジェード」ブルーはシーギャロップ号に初めて乗船したの船内の広さに上機嫌だ

「ああ、・・・って言っても俺はホウエン四天王のゲンジさんが乗っている豪華客船シーギャロップ777号に乗ったことあるんだけどね」

「えっ?あの豪華客船になんで乗れたの?」

「ああ・・・・前に海を漂流した時・・・・助けてもらったんだけどさ(苦笑)」

「なんだかあなたも大変な目に遭ってるわねぇ」

「ああ・・・・違いないな、もっとゆったりした気分で船に乗りたいよ」

「(・・・・もっともそのおかげでアンバーに会えたんだけどな)」ジェードはリュウキュウに置いてきた愛する人の顔を思い浮かべた

「あら・・・ジェード♪顔が赤いわよ?」

「っっ!!?」

「さては・・・・・・・・リュウキュウで可愛い子でも見つけたのね?」

「・・・・・ぐっ!!?(やばい・・・)」ジェード、激しく狼狽

「それじゃ・・・ゆ〜っくり部屋で話を聞かせてもらおうかしら・・・」ブルーが黒い笑いを浮かべ問い詰めたそのときだった

(・・・ブルー、ジェード)

「ん・・・?」

「あら・・・メタちゃん?」

今までブルーの持っていたパラソルに変身していたメタモンが、突然姿を戻し、あたりを見回し始める

「メタモン・・・?・・・・どうした?」

(いや・・・・この船・・何か居るような気がして)

「え・・・・?でも何も居ない」ブルーもあたりを見回すが全く何も見えない

「いや・・・・ちょっと待って・・!!」

ドクン!!!!

「うっ!!?」ジェードは妙な胸騒ぎを覚える

「ジェード!?どうしたの!!?」

「いや・・・・(まずい・・この感覚は)」ジェードは以前もこの感覚に襲われたことがある。それは・・

ザァ!!!!!

「何か居る!!」ブルーは背後に気配を感じ振り返る・・・・だがそこには何も見えない

「・・・・皆出てきて!!」

「・・・・・バックス!!」ジェードもまたバックスを出した

(・・・・・また奴みたいだな・・・ジェード)

「ああ・・・・大体正体は予想がつくが・・・・見えているな?バックス」

ザッ!!!!ズドドドドド!!!!!・・・・その『見えない侵入者』はジェード達に襲い掛かった

「きゃあ!!!」

「・・・・・まずい・・・船の中じゃ威力の大きい技は使えない・・・!!バックス!!しめつけるで相手の動きを止めろ!!」

(ああ・・・)バックスはその鋼の巨体を器用に曲げ相手を拘束しようとするが・・・・

バシッ!!隙を見た『奴』はバックスの身体からすり抜け、ジェードを逆に拘束する

「うわぁ!!」

(くっ!!?しまった!!)バックスが再びジェードの方を見た時には彼は既に首に触手(?)を巻きつけられていた

「ジェ・・ジェード!!・・・・とにかく、敵の姿を捉えなきゃ!!・・・でも今図鑑は無い・・こうなったら」ブルーはシルフスコープを取り出した

「あらゆるポケモンの正体を見破るこれなら・・・」ブルーはその一存でシルフスコープを装着した・・すると・・

そこにはジェードの首を締め付ける赤と緑の身体をしたポケモンとしては余りに特異な身体をした生物がそこには居たのだった。

「あ・・あれは・・・・うっ!!!!」ブルーはその正体に既に気づいていたがその前に口を封じられてしまう

「・・・がっ・・・ブルー・・・・・」その横でジェードもまた苦しんでいる。

そしてジェードを人質に捕られたことで手を出せなくなかったバックスもまた・・・・

ググッ!!!!バシュウ!!!!

(うおお!!?・・・・っく・・・サイコブースト・・か)

「バ・・・ックス・・・・・・うぅ・・・」ジェードは苦しみながらも・・・腰につけているGSボール手をかける。

だが・・・・その時だった。

"まもなく、1の島に到着します・・・・お客様方は・・・お忘れ物の無いよう・・・"

(しまった・・・・1の島に・・・・・こいつを野放しにするわけには・・・・・)

(いけない・・・・誰かに知らせないと)当然、ジェードとブルーも焦り始める。

その船外では・・・・先に着いていたレッドとイエローが待ち受けているのだが・・・・

〜一方・・・・その一本後のリュウキュウ発・・・ナナシマのシーギャロップ号では・・・〜

「・・・・・・ううむ・・・・今日は海が荒れている・・・・ここら辺は穏やかな海域のはずじゃがのう・・・・」

「・・・・・これは・・・多分、大きなエネルギーがナナシマ周辺に溢れているせいだ・・・」

「どういうこと?ユウジ」

「・・・・俺の予想では、スペクターの奴はオロチっちゅうえげつない化け物を引っ張り出そうとしてると見る・・・その邪悪なエネルギーがここまでつくとなると・・」

「・・・・・予想もつかない力が島全体を包み込むってことになるのね?」

「・・・・・・あくまで推測・・・・だがな・・・・でもそれ俺達で食い止めなきゃいけない。そうだろ?アンバー」

「・・・・・ええっ!!、ジェードに助けてもらってばかりだった・・・だから今度は私がジェードを助ける!!」

「・・・・・とりあえず・・・ゲンジさん」

「うむ・・・・・少々荒っぽくなるが・・・・この嵐・・・乗り切って見せるとしよう・・」

ユウジとアンバーも一刻も早くナナシマに行こうと荒波に立ち向かっていくところだった

〜再び1の島〜

レッドとイエローは今しがた到着したカントーへの連絡船にジェードが乗っているだろうことを予測し・・・タラップの降りた場所に

「・・・・・・・イエロー」

「レッドさん・・・・兄さんが乗っているのって・・この船・・・ですよね?」

「ああ・・そのはずだ・・・・確かにジェードはこの船だと連絡をくれたんだけど・・・様子が変だな」レッドはさっきから胸の中に渦巻く嫌な予感を拭いきれなかった

「・・・・・兄さん」

そして・・・・船上のブルーとジェードは・・・・

(・・・・・セレビィ・・・・何とか・・・・俺・・・・と・・・)ジェードはセレムになって状況を打開しようと必死だったが、モンスターボールに伸ばした左手も・・・触手で封じられてしまったのだ

(・・・・・・・・・誰か・・に伝え・・・っ!!?)そしてシルフスコープも破壊されたブルーも打開策を練っていたが・・・彼女の眼に・・・飛び込んできた人は・・・

それは二人の夫婦であった・・・・その二人はこちらに気づくになり。はっとした後・・・笑顔を見せる

(!!?・・・・パパ!!・・ママ!!・・・・ダメ・・・来ちゃ・・・・・)

(あれがブルーの両親・・・・?やめろ・・・・・やめろろおおおおおおおお!!!)

だが彼と彼女の願いは届かなかった・・・・

折角・・・・離れ離れなっていた娘に会いに来た夫婦は・・・・足元に迫る闇に気づかず・・・・・・吸い込まれてしまったのだ。

やがて・・・・彼と彼女の束縛も解放される

「・・・・う・・・・・そ、パパ・・・・ママ・・・どうしてええええええええ!!!!」余りに残酷な別れに・・・ブルーは・・・・放心状態となってしまう

「・・・・・・!!・・・っく・・・・・」ジェードは・・・ブルーにかける言葉が見つからなかった・・・・そして彼は自分の無力さに憤りすら感じている・・・

「・・・・そ・・・んな・・・・どう・・・・して・・・・・・・・」やがてブルーは余りのショックに意識が遠のき・・・手すりに倒れこみ・・・・船外に身体が放り出される。

「ブ、ブルー!!?」その事態に気づいたジェードが彼女に手を伸ばそうとするが・・・・遅かった!!

・・・・・・・・・・・・ガシっ!!

しかし彼女は地面に叩きつけられることなく・・・あるポケモンによって抱きかかえられた!!

「ブルー!!?・・・どうしてここに・・・?」そしてそのポケモンを連れた・・・・赤き瞳をしたトレーナー・・・そしてジェードの親友であるレッドが顔出した

「レッド・・・・?」

「大丈夫かジェード!!?・・・・・お前がこの船に乗ってくるって言ってから待っていたんだが・・・・様子が変だたったから駆けつけてきた・・・それにしてもこれは・・・?」

「・・・・・・・俺の事は良い・・・それよりもブルーを・・・運んでやってくれ・・・・ブルーの心の傷の方が今は心配だ・・」

「はあっ・・・・はあっ!!・・・レッドさん!!それに・・・兄さんも」そこへ遅れてイエローが駆けつけた

「イエロー!!」

「・・・・レッドさん・・・血相を変えて走っていったので・・・それよりも・・・・ブルーさんは?」

「ああ・・・・どうやら・・・・怪我はあまり大きくないが・・・・精神的に・・・」レッドは首を横に振りながら言った

「・・・・・・両親に会うって・・・言ってたんだ・・・」その時震えた声でジェードが話し始めた

「・・・えっ?」

「兄さん・・?」

「ブルーは・・・ずーっと離れ離れになっていた両親と今日・・・会うはずだった・・・それがさっき現れたポケモンの所為で・・・叶わなくなった」

「!!?」

「それって・・・つまり・・・」

「ああ・・・・どこか別の場所に飛ばされたらしい・・・・」ジェードは俯き・・・悔しさに満ち溢れた声で言った

「フッフッフ・・・・・・いやはや飛んだ茶番劇になりましたねえ・・・・」その時・・・上から嫌な声が聞こえた・・・そう、邪悪な笑みを浮かべ・・・胸には「R」のマークがある服を着た・・・濃い茶色の髪をした男

「貴様っ!!!シュレイダー!!!」ジェードは忘れもしない、自分の額に傷をつけた男の名を呼んだ

「お久しぶりですねえ・・・しかしまあなかなか面白いショーを見せてくれたことにお礼を言いますよ?」

「・・・・・・・・・・下らん無駄話はするな、シュレイダー」そしてその後ろからもう一人・・・長い黒髪の男が現れた、こちらは黒ずくめの服装で・・・かなりの実力者と見られる風格を漂わせている

「!!?・・・ジェット!!」

「今回もお前達の仕業か!!ロケット団」レッドもキッっと睨みつけると・・・シュレイダーに叫んだ

「まったく往生際が悪いですね・・・そういう悪い子達は私は大嫌いですよ・・・・フフフ・・・フハハハハ!!!」

「・・・・・・・・・・」

「ジェット・・・・君も・・・・ロケット団の手駒になるというのか?」

「・・・・?俺は何もお前を仲間と思ったことなど一度も無いが・・・?弱い奴は所詮いつまでも弱い・・・・だから俺はお前がどうなろうと知ったことじゃないな」その黒く染まった髪を所為もあるのかより冷徹にジェットの言葉は聞こえた

「・・・・・・っ!!」

「・・・・・・ブルーの両親を何処へやった!!お前達が知っていること全部・・教えろ!!」レッドも怒りを爆発させる

「ブルーさんをここまでするなんて・・・僕は・・・貴方達を許しません!!」イエローもまた怒りを抑えきれない

「フフフ・・・なら一言言っておきましょう・・・そこで眠られているお嬢さんのご両親は丁重に我が組織がもてなしております。7の島に来れば・・・助けらるかも知れませんよ?」さらに嫌な笑みを浮かべ・・・シュレイダーは言った

「・・・・・・・・・フン」対してジェットは全く喋らず・・・いかにも退屈そうだと言う感じだ

「さぁ〜て・・・・貴方達が苦しむ様を・・・きっとボスもお喜びでしょうね・・・オロチだけでなく・・・『あのポケモン』ロケット団の手中なのですから

「シュレイダー・・・、おしゃべりが過ぎるぞ」ジェットはシュレイダーを睨みつけ、言った

「うるさい人ですねえ・・・・〜お〜っとこんな時間ですか?・・・私は忙しいので・・・これで失礼しますね・・・ジェット君・・貴方もかつての仲間と思う存分遊んであげなさいね」

「・・・・余計なお世話だ、もっともこんな奴等に負けるほど・・・俺が弱いとでも?」

「・・・・・最後まであなたとは気があいませんね・・・・精々・・・スペクター様にこき使われるがいい!!」そういうとシュレイダーはテレポートで何処かへ去っていった

「・・・待てっ!!」レッドが言いかけた時・・・ジェードがそれを制止した

「・・・・・レッド、ブルーとイエローを頼む・・・・」ジェードはそれだけを言うとジェットの元に歩み寄る

「ジェード!!?・・・まさかお前・・・」

「ああ、そのまさかだよ・・・・レッド、」ジェードは振り向きもせず冷たく言った

「兄さん・・・僕たちも一緒に戦います」

「うるさい!!!」イエローの一言はジェードの一言で一喝された

「!!?」

「ほう・・・・俺と1対1でやろうと・・・そういうことか?ジェード」

「ああ・・・・、ジェット・・・君がもし・・・・どうしても眼を覚まさないんだったら・・・・君は・・・・俺が・・・倒すっ!!・・・・この戦いには誰にも邪魔させない!!」

(あのジェードが・・・・そこまで・・・・)

(あの兄さん・・・・・が・・・ここまで怒るなんて)いつも誰にも優しい兄の痛烈なる言葉に・・・イエローも恐怖すら覚えている

「レッド・・・・良いから・・・早く・・・・」

「わ・・・・分かった・・・・・・だが・・・・・無理すんじゃないぞジェード・・・?・・・ブイっ!!」レッドはとりあえずエーフィのテレポートでポケモンセンターに行く事にした

「・・・・・・・・約束・・・・は・・・・できない」

「!!?・・・ジェード!!?・・・待て・・・・っ!!」レッドは彼のただならぬ気配に気づいたのが止めようと手を伸ばしたが・・・・もうテレポート空間に入って消えてしまった。「兄さん・・・・いや・・・・っ」横にいる彼の妹共に

「・・・・・・もう何も言うことはないな?」ジェット

「ああ・・・ここじゃ被害が大きい・・・無人の6の島で戦うとしよう・・・ジェット・・・・そこで君を倒す!!」眼に怒りの炎を宿すジェードだった

「良いだろう・・・・俺と貴様では、この島は窮屈すぎるからな」

そして二人はテレポートで6の島へと向かった。

〜一方・・・・・ブルーをポケモンセンターに運び込んだレッドとイエローは・・・・〜

「ありがとうな、ニシキ。なにせ勝手の分からん場所やよって・・・、お前がおって助かったで」途中、マサキに合流したレッド達は、ナナシマのあずかりシステム管理者のニシキと会い、ポケモンセンターまでの道を案内してもらったのだった。

「いいえ、マサキさん、このセンターの救護ブースが空いていてよかったですよ」ニシキはほっとした様な顔を浮かべている

「・・・・・・」

「倒れたポケモンたちも治療を受けてますし大丈夫ですが・・・・それよりもトレーナーの心のダメージの方が心配ですね」

「・・・・ブルーさん」

「では・・・僕はこれで失礼しますね」ニシキはポケモンセンターを後にした

「ああ、おおきにな。」

「・・・・ところでマサキ・・ジェードも言っていたけど・・・ブルーが1の島に来た理由は両親に会うためだって・・」

「ああ、確かや。悪いとは思たんやが落ちてたこの日記を見てしもうた」

マサキが持っていた日記には確かに"明日、やっとパパとママに会える"と一言書いてあった

「そんな・・・それじゃ・・・ブルーさんは・・・・」

ドタドタドタ!!!

その時二人の男女がこの病室に入り込んできた

「はあっ・・・・はあっ!!!!・・・・レッド・・・か」息を切らしているのは坊主頭でエレブースのキャップを被っているユウジ・・・そして

「・・・・レッドにイエローちゃん!!?・・・・ジェードは何処!!?」続いてアンバーも必死の思いでレッドに問いかけた

「・・・・・・・・!!君はジェードの・・・・」レッドは・・・アンバーの顔を見ると・・・再び俯いた」

「・・・・・確かに・・・ジェードは何処や?」ユウジもジェードが居ないことに疑問を持つ

「・・・・兄さんは・・・・」イエローが良いにくそうになったその時

「大変です!!」さっき病室を出て行ったはずのニシキが血相を変えて戻ってきた

「なんやニシキ!!?・・・何かあったんか?」

「良いから・・・・テレビ・・・を」ニシキは病室にあるテレビを指差した・・・言われるがままにテレビをつけると・・・

ザザ・・・・・ザザザ・・・・・・・ヴン・・・・・・・

「・・・・・こち・・・ら・・・・・・6・・・島・・・・・・聞こえますか?こちら6の島・・・今この島全体からとてつもないエネルギー発生しています・・。ザザッ・・・大地も揺らすほどのエネルギー・・・この原因は一体何なのか・・・調査したいと思います」そこには強烈なエネルギーを堪えようと必死になっているレポーターの姿があった

「6の島・・・・レインボーパスを使っていくところですね・・・でもあそこは無人島のはずですが・・・」ニシキは怪訝な顔をしている

「・・・・・まさか」レッドは画面から伝わってくる巨大なエネルギーの正体に気が付いていた

「・・・・・レッド、これは・・・時間がなさそうやな」ユウジまたレッドの考えていることと同じ事を思った

「!!?・・・・このパワーの感じ・・・二つあるけど・・・一つは・・・・兄さん!!?」イエローは気を集中してエネルギーの正体を探っていたが、そのエネルギーが二つあること、そしてそのうちの一つは兄の発しているエネルギーであることを感じ取っていた

「・・・そしてもう一つ・・・この底知れない殺気は・・・・まさか」アンバーもやはり・・・力を使い様子を伺っていたが、

「・・・・ああ、そのまさかみたいだ、・・・・よく映像を見るんだ。イエロー、アンバー」レッドが緊張した面持ちで画面を睨む

「「・・・・・・ああっ!!?」」二人は・・・その


3# Jade VS Jet

そう・・・・その二つの巨大なエネルギーを発生しているのは言うまでもなくジェードとジェットだった。

「・・・・・フッ・・・今回は逃げずに、俺を楽しませてくれるんだろうな?ジェード」ジェットは邪悪な笑みを浮かべ言った、まるで相手を殺す事を楽しむような目付きだ

「・・・ああ、だがその前に・・・、言っておくことがある。」対するジェードは、怒りの形相で・・・しかし声を荒げず静かに言った

「なんだ・・・?戦いたくない等とつまらない寝言なら受け入れんぞ」

「・・・・・ジェット・・いや・・・ジェットを操っているスペクター!!!・・ブルーの両親を何処へやった!!?」

(・・・・ほう・・・・私が用意した演出に・・・気づいていたとは・・・・以前よりも腕を上げたようだな、ジェード=デ=トキワグローブ)

「!!」精神に伝わってくるその残忍な声に、ジェードは怒りと悔しさを露にする

(ククク・・・・心配することは無い・・・お前の仲間の親なら、この島の端にある小屋の中に居る。だがその前に・・・かつての親友と束の間の再会を楽しむんだな・・ククク・・・フハハハハハ!!!!)

「ふざけるなっ!!・・・・・お祖父さんや母さん達まで・・・・俺の大切な人を踏みにじって!!俺はお前を許さないっ!!」

(なら・・・・それだけの実力を私の前で見せてみろ?貴様にそれだけの覚悟があるのか?)

「ああ・・・・それに・・・ジェット!!君の事だ・・・今も本当の君は身体の中で戦っているはず・・・・なら俺も君を助ける手伝いをさせてくれ!!スペクターの思い通りにはさせない!!俺の力で君も・・・俺も生き残って!!スペクター!!お前を倒す!!」

(・・・・・ジェット、殺れ)

「・・・・・これ以上は問答無用・・・・行くぞ!!」ジェットはダークボールを手に取った

「ああ」ジェードはそういって、何と自分の持っていた6つのモンスターボールを手放した

「・・・・何のつもりだ?」

「これは俺と君の戦いだ、ジェット・・・・だから俺は・・・俺自身の手で戦う」そうしてジェードはGSボールを握り締め!!緑色の光に包まれる

「・・・・なるほど、ならば力を試させてもらう!!!ヴェルデガーディアン!!セレム!!」ジェットはミュウツーを繰りだした!!

「・・・・・・・ミュウツーか・・・・行くぜ!!」セレムは言うなりすぐにその姿を消した・・・正確には超速で動いているだけのだが!!

「・・・・・・・スピードはなかなかだな・・だが甘い!!」ジェットは目を閉じ・・・精神を集中し始めた

「・・・・・・後ろだっ!!!」

ガキィィィン!!!!

次の瞬間ミュウツーが背後を向きスプーンを振るうと・・・深緑の刃が現れた・・・そう、草薙の剣を手にしたセレムだ

「やはり・・・・・集中力は凄い・・な、」

「その程度のスピード・・・俺に読めないとでも思ったか!!今度はこっちから行くぞ!!サイコウェーブ!!」

ジェットは・・・自らも腕を振るっている・・・・!!するとその動きに合わせミュウツーが具現したスプーンが強力な念動力の竜巻に変化していく・・・

ビュオオオオオオ!!!!

その竜巻は猛烈なスピードでセレムを巻き込むが・・・・・・

「・・・・甘い!!!その程度の竜巻くらいこの一撃で!!大地の奥義三章!!!大地斬(グランドスラッシュ)!!」

ジェードことセレムは左手の剣を一閃した!!!するとこれまた強烈な衝撃波は高速で竜巻を捕らえる!!!

ザッ!!!!・・・・・ゴゴゴゴゴ・・・バシュウ・・・・・!!!!

その衝撃波は竜巻をもなんと切り裂き・・・ミュウツーに向かっていく!!!

「ほう・・・なかなかの威力だな・・・・・だが、当たらなければ意味が無いぞ?」ジェットとミュウツーはあっさりとその衝撃波を避けると・・・

「何!!?・・・・なんてスピードだ」いくらジェットの身体能力及びミュウツーの能力が高いとしてもセレムの攻撃を避けきれるとは到底思えなかったので彼は驚愕した

「セレム・・・お前の攻撃には迷いがある・・・それでは俺に勝つことは出来んぞ?」

「何!!?」

「大方・・・俺にダメージを与えるのを戸惑っているのだろうな!!だがそれは戦士としては失格だな!!!」

「くっ・・・・俺は・・・・」

「つまらん・・・・・ならば一気に潰してくれる・・・・ミュウツー・・・やれ」ジェットはミュウツーに何かを指示した

(・・・・・・・・情けをかける相手でもない・・・・行くぞ)ミュウツーは・・・・何と黒い球体を身体の前方に出したかと思うと・・・・それを次第に大きくさせていく!!その球体には相当な闇のエネルギーが溜まっているのだろう・・・

「・・・・・まさか!!?ブラックホール系の奥義!!?」

「そうだ・・・・レッドに撃った時はクラスター・・・お前に教えたのもクラスターだが・・・・これは俺の・・独自の技だ!」

「やばい!!?・・・・クラスターよりもかなり大きい!?」

「世界の終焉を告げし、暗黒の風穴!!!消えろ!!!ブラックホールグラビディ!!!!」ジェットがそう言い放つと超巨大なブラックホールが上空に放たれる!!

「・・・・くっ!!!」必死に堪える姿勢をとろうとするセレムだが

ガクン!!!!!

「な・・・・っ!!身体が・・・重い・・・・!!?」次の瞬間セレムは自分の身体が鉛のように重くなっていることに気づいた。

「ブラックホールグラビディの効果は超重力で相手を押さえつけ・・・素早さを最低にまで下げる効果がある・・・しかもこのブラックホールは、慣れていないと身体に負担がかかる。どうだ?これで少しはやる気になったか?」

「・・・・・なるほど・・・・これが君の切り札ってわけか・・・・確かに、少々身体が重い・・ね」いくらセレムと言えど、この超重力では流石に影響を受けるらしい。

「ミュウツー

「(・・・・・・・くっ・・・ここは回復しつつ戦ったほうが良さそうだな)こうごうせい!!」セレムは回復技で持久戦を狙おうとした・・・が______。

「回復技だと!!?・・・・俺を失望させるな!!!クレリックブレイカー!!」ジェットは突如物凄い殺気を発すると・・・・・ミュウツーがスプーンを瞬時に生成し、そのまま闇のオーラを纏わせてセレム(ジェード)に斬りこむ

「ぐわぁぁぁぁ!!?」重力下の中でも全く衰えていないスピードにジェードはもろにダメージを受けてしまう。

「逃がさん!!!・・・塵も残さん・・・・いくぞ、浄破滅風刃!!!」そのままジェットはスプーンを使った斬撃を繰り返す・・・振るうさいに真空の刃がジェードの身体を猛スピードで捕らえているのだ!!

「ぐ・・・・やばい!!!ここは・・・ニュートラルシールド!!!」セレムは強い攻撃力を誇る技を封じる障壁をはり・・何とか全部の風の刃を受けて流した

「その程度かジェード!!・・・・・もっと本気を出してみろ・・・」

「ぐ・・・・俺は・・・・負けないっ!!」セレム(ジェード)はそれでも草薙の剣を構え・・・・果敢に立ち向かう

「遅い!!!サイレントブレード!!」ジェットは何とハッサムの大技までも・・・ミュウツーに修得させていた!!

真空の刃が今再びセレムを襲う・・・・だが

「速さだけじゃ・・・・敵には勝てない!!!!・・・・行くぞ!!イリュージョンスティング!!」セレム(ジェード)がそう叫ぶと・・彼の身体が一瞬何色に輝く、だが・・・次の瞬間には何と、彼の姿は全く見えなくなってしまった。

「何っ!!!!何処に行った・・・・ミュウツー!!下がって心眼で見抜け!!」ジェットはミュウツーを自分の下に呼び、二人で再び探そうとするが・・・・

「甘い!!!後ろ・・だ・・・・うおおおおおお!!!リーフブレーーーーッド!!!」姿を消したままのセレムがそのまま草薙の剣を振るう

(何!!?・・・・・ぬううう!!)ダメージを追ったミュウツーだがセレムの力は抑えきれるものではなかった

「そこだ!!!クレンセントリーフ!!!」そのまま超重力を感じさせぬように高く飛び上がると月面宙返りの要領で、大きく斬りつける!!

「ち・・・・これがヴェルデガーディアンの力か!!」ジェットはミュウツーを回避させようとしたがもう無駄であった。

「逃がさない!!!!・・・・ハっ!!!でぇぇぇりりゃああ!!!!」クレセントリーフを放った後もセレムはまるでひらひら舞い散る木の葉の如く軽やかに動き!!斬撃を繰り返し・・・

「止めだ!!!奥義!!落・葉・斬・空・剣(らく、よう、ざん、くう、けーーーーんーーーーーっ)!!!!」そしてとどめは全力を混め高々と飛翔するように斬り上げた!!

(ぬおおおお!!!?)急所を捉えたその一撃はあのミュウツーを一撃で沈めるほどの威力だった

「・・・・・ぐはっ!!!?」ミュウツーと精神をシンクロさせているため・・・ジェットにも当然ダメージは言ってしまう

「はぁっ・・・・はぁっ・・・・とりあえず・・・・一体目・・・・」しかしこの奥義は体力を恐ろしく食う・・・当然・・・ジェードもまたかなりのパワーを使ってしまったようだ

「ぐっ・・・・・・・・だが今ので・・ジェード・・・お前の体力は無いに等しい・・・この勝負・・・俺の・・・ぐぅぅ!!」ジェットは突然苦しみ始める

「ジェット!!?」彼の異変にジェードが駆け寄る・・・すると彼の髪の毛が少しずつ・・・もとの赤い色に戻ってきているではないか!!

「うぅ・・・・ジェード・・・俺・・・を・・倒・・・せ・・・・・」どうやら今一瞬だけ彼は洗脳が解けている様だ

「ジェット!!・・・君も戦っているんだね・・・?・・・・だったら・・・俺も君を助けるから・・・」

「そ・・・・・う・・・思う・・・なら・・・俺を・・・倒せ・・・さあ・・・早く・・・・ぐぅぅ!!!」ジェット・・・・

「ジェット!?・・・・ジェットォーーーーー!!!!」

(奴を殺せ・・コロセ・・・・コロセ)

「・・・・・」ややあって・・・ジェットはまた髪の毛が黒くなってしまう!!

「しまった!!!」セレムが間合いを開けようとしたときにはもう遅かった

「・・・・・俺の前から消え失せろ!!目障りだ!!散れ!!!魔人煉獄殺!!!」再び闇に落ちたジェットは・・・ハッサムを瞬時に召喚し・・・・・ダーク化し、より凶悪さを増した鋭い鋏でセレムの身体を切り刻んだ!!!

「うわああああああ!!!!!」0距離での直撃を食らったセレムはそのまま吹っ飛び・・・・・地面に叩きつけられる・・・・・・先のミュウツーのBHグラビディは消滅してないので・・・超重力分の負荷もかかり、ダメージは甚大だ

「だから貴様は・・・甘い・・・・俺を助けるだと・・・お前に俺の何が分かる!!?・・・・遊びは終わりだ・・・」ジェットは体力十分のハッサムに切り裂くを命じた


〜そして一方・・・・レッド達は〜

「くっ・・・・6の島まで・・・・どうにか進めないのか!!?」レッドは6の島まで行く船に乗り込んだのだが

「この・・・見たことの無いポケモンの大群・・・どうなっているの・・・?」アンバーは・・・さっきブルーが襲われ、彼女の両親を闇へと吸い込んだポケモンが何百体も居るのだ

「こいつら・・・・間違いない・・・・デオキシスだな」ユウジはかつてマスクドチルドレン時代にジョウトに有った謎の研究所あった資料を思い出しそういった

「「デオキシス?」」レッドとアンバーは未知のポケモンの名前に戸惑う

「ああ・・・あいつらは環境に応じて戦闘形態を変えて戦うポケモンで・・・・宇宙から来たとされている」

「宇宙から・・・・か」

「私たちの見たことの無い技も使ってきそうね」

「そして・・・・今俺達の前に居る大群は・・・・おそらく本体があのどれか一体が全てニセモノの分身体ってことや、これはあいつの能力やからな」

「なるほど・・・・だとすると本体を探さなきゃいけないけど・・・」

「これだけの数・・・・どうしたら・・・・」

「何・・・あっち以上の力で一気に吹っ飛ばしたらええんや!!」

「そんな大きな威力の持つ技・・・俺達は・・・」

「もっていないって・・・・・あああ!!」アンバーは何かに気づいたように叫んだ

「そうや・・・・・俺達の『力』を使う時が遂にきたんやで!!」ユウジは二人の様子に気づき、にやりと笑った

「なるほど・・・・だったら突破口は俺が開く!!!行くぜ!!うぉぉぉぉ!!」レッドは燃え盛る炎の槍を取り出すと!!モルトレスとなりデオキシス・ディバイド達を押しのける

「俺も久々に暴れるとするか!!!行くぜ・・・・チェストォー!!」その後にザブドスとなったユウジが続き、蹴りや拳を繰り出す

「私だって・・・・・しとめてみせる!!!ああああ!!!」アンバーもまたアーティクノとなり・・・後ろから氷の矢で二人の援護射撃を行う

3人もまたそれぞれのガーディアンとしての力を使うのであった・・・・・・・


4# 決死の一撃

「どうした・・・・・・お前の力はそんなものだったのか!!?」ジェットの猛攻が続き・・・ジェードは相当なダメージを食らってしまった

「はぁっ・・・・はぁっ・・・・・・・俺・・は・・・負けな・・い」対するジェードはもはや絶息寸前である。

「・・・・・下らん・・・・・丁度良い、・・・貴様にどれだけ力が残っているかこの機械で計ってみるとするか」

ジェットは・・・なにやら小さな黒い手帳のようなものを取り出した

「・・・・な・・・あれは・・・?ポケモン図鑑・・・?」ジェードはその機械の形状からすぐにポケモン図鑑を思い出した

「・・・・半分だけ正解だ・・・・これはブラック・ポケデックスという機械だ・・・・ポケモンのデータを調べることはもちろん・・・そのポケモンの戦闘能力を調べる事だって出来る」

「何・・・・?・・・だがそこまで精巧なデータはポケモン学に詳しい人間で無いと分析出来ないはず・・・?」

「簡単だ・・・オーキド博士に少しばかり・・・力ずくで教えてもらっただけさ」

「!!?」

「抵抗してきたが・・・・あの程度の雑魚ポケモンしか持っていないとは・・・もうろくしたものだな・・・」

「・・・・何!!?」

「さて・・・貴様のステータスを見てやろう・・・・ほう・・攻撃力333 防御444 とくこう333 とくぼう444 素早さ・・・なるほどBHグラビディの影響で333が222・・か」

「・・・・・・・・さない・・・」ジェードは・・・俯いているが・・・その声は・・・再び怒りに満ちたものだった

「ほう・・・・まだ減らず口を叩けるとはな・・・・・ならば!!喋られんようにしてやる!!・・ハッサム!!ファントムインパルス!!!!」

ハッサムの放つ巨大な真空の刃が・・・・・セレムに襲い掛かる・・・・・・これで全てが終わってしまう・・・はずだった

だが・・・・・・

ドォォォォォオン!!!

「!!?」ジェットは技が炸裂した後にその方向を見ていると・・・・次の瞬間・・・そこから金色の光が・・・・

「・・・・・ふう・・・・危ないところだった・・・この能力はあまり使いたくなかったが・・・・仕方がない」

そこには金色のオーラを纏ったセレムが現れた・・・

「・・・これは・・・・どういうことだ!!?・・・・」ジェットはその変化に・・流石に驚きを隠せなかった

「・・・・・・・・いい加減にしてくれ、ジェット・・・・これ以上大切な物を傷つけることは・・許さない俺は・・君を・・・倒す!!」

その瞬間・・・『ブラック・ポケデックス』が物凄い音を出し、警告を起こす

「なっ・・・・全てのステータスが上昇している・・・・だとぉ!!?」ジェットは我が目を疑った・・・なぜなら・・・そこに表示されていたステータスによると

攻撃999 防御999 とくこう999 とくぼう999 素早さ888・・・となっていたからだ

「・・・・・セレムの体力が残り3分の1以下になった時・・・特殊能力、ヴェルデソウルを発動できるんだ・・その効果は・・・全ステータスを可能な限り上昇すること・・・うおおおお!!!食らえ!!」

「くっ!!!!ハッサム!!魔人煉獄殺で迎え撃て!!!」ハッサムは闇の力の篭った鋏を一閃するが・・・その攻撃を・・・セレム避けることも無く・・・その左拳をハッサムの胴体に炸裂させる!!

「まだまだ!!!大地の奥義二章改!!アースクラッシュ・ツインフラワー!!!」そのままセレムは闘気を込めた左足を地面に叩きつけジェットもろとも上空に吹っ飛ばす!!

「うおおお!!!?」ジェットは壮絶な威力の爆風に・・・・巻きこまれるも・・・・何とか体制を立て直そうとするが・・・・

「うおおおお!!!!!!!!第三章!!グランドスラッシュ!!!!」なんと上空で待ち構えていたセレムが今度は地の力を込めた剣の一撃で、ハッサムの急所を捉える!!

「ば・・・・馬鹿なっ!!」ハッサムとジェットは・・・・今ので既に相当なダメージを食らっていたのだが・・・・怒りに燃えたセレムは相手に止めを刺すことを躊躇しない

「くらえ!!!大地の奥義!!!極の章!!!!!驚地滅砕拳(きょうちめっさいしょう)!!!この・・・・バカヤローー!!」

そう叫ぶと彼の両腕が眩しく光り輝き・・・・・そのまま拳を倒れた相手ごと地面に叩きつける・・・・そう。W(ダブル)アースクラッシュをジェットに叩き込んだ!!!

カッ!!!!ズドォォォォォォォォォォォン!! その光は6の島をほぼ飲み込むんだと・・・・後世では伝えられているらしい・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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「・・・・・・・・ぐぅ・・」そしてジェットは・・・・目を覚ました。髪は赤色に戻り・・・以前のままの彼に戻っている

「・・・・・ここ・・・は・・・」ジェットは全身の激痛に襲われながらも立ち上がろうとする・・・・すると・・・

「・・・・・ジェット・・・か?」近くから随分と親しい感じの声が聞こえる・・・

「ジェード・・・・はっ!!?ジェード・・・すまない・・・俺は・・・」ジェットは今まで自分の身に起きていたことを思い出し、とっさに謝った

「良いんだよ・・・ジェット・・・君が・・・・元に戻ってくれたから・・・」ジェードは安堵した顔を見せているが・・・その身体は切り傷だらけで出血も酷く、このままでは命も危ないであろう

「馬鹿言うな!・・・・俺は・・・洗脳していたとはいえお前を裏切ったんだぞ!!?」

「あれは・・・ジェットじゃない・・・俺の知っているジェットは・・・仲間を裏切るような奴じゃない・・・」ジェードは苦しみつつも言葉を繋いだ

「だ・・・だが・・・」

「それに・・・俺は今までに何回もジェットに助けられているじゃないか・・・だから・・今回ぐらい良い格好させろよ?」ジェードは親指を立てるポーズをとって笑いかける 

「!!・・・・・フッ・・・俺が守ってやるつもりだったが・・・実際には俺が守られたのかもしれないな・・・・ジェード」ジェットもまた・・・珍しく笑顔になった

「・・・よかった・・・本当に・・・・うっ!!!」安心したのかジェードはそれっきり目を閉じる

「ジェード?・・・・気を失ったか・・・」ジェットはボロボロになった自分の義弟を見て・・・だがとても満足した顔を見せた

「・・・・・・フム・・・・これで終わった・・・とでも思ったのか?ジェットよ」その時、ジェットの前には現れたのは凶悪な目をした・・老人・・・そう・・まぎれもなくスペクターだ

「スペクター!!!貴様っ・・・・ぐっ!!」ジェットはその声に反応し・・・・立ち上がったが身体も痛みが走り・・立っているのがやっとといった状態だ。

「ほう・・・まだ立ち上がる力があったか・・・グフフフフフ・・・・、それでこそ私が目をかけていた男というものだ」

「黙れ・・・・!!俺は・・・・貴様の手駒になった覚えなど無い、今この場で決着をつけてやる!!」ジェットはハッサムを繰り出し・・・スペクターを威嚇する

「・・・その状態で・・・私と戦うというのか?」スペクターもまたブラック・ポケデックスを出し・・・確認する

「HP1・・・か・・・・それで私を満足させるというのか・・・笑い話にもならんは・・・フフフフ・・・フハハハハハ!!!」

「・・・・そっちこそ・・・・・俺を侮っているんじゃないのか?スペクター・・・闇を乗り越えた俺の力を分かっていないとはな」

「・・・・・お前に何が出来る?そのハッサムでは戦うまでもないということが分かる・・愚かな・・・ジェードの前で犬死にする気か?」

「・・・・・・・・やってみなきゃ分からんこともある・・俺は・・それをジェードから教わった・・・・行くぞ!!!」

「ならば、その最後のあがきとやら・・・みせてみろ!!」スペクターは突然マントを脱ぐと!!クロバットを繰り出した!!

「・・・・・交わらざりし命に、今もたらされん刹那の奇跡」ジェットはなにやら詠唱を始める

「むう!!?まさか・・・貴様!!?」

「時を経て・・・ここに融合せし未来への胎動!義聖剣!!!」

キィィィイン!!!!!

高い金属音と共に、光り輝く刃がジェットの右手に現れる!!!

「ば・・馬鹿な・・・義聖剣?闇と光を使うものの持つ究極の剣だと!!!?」

「さあ!!!貴様の力を全て使って来いスペクター!!!これで全てを終わらせてやる!!!」

満身創痍のジェット・・・その魂の一撃はスペクターを倒すことが出来るのか!!?

続く




後書き
(おまけ)
ジェットは「ジェット=マグナス」の称号を得ました
ジェードは、「ヴェルデガーディアン」の称号を得ました

HISUI「というわけで、大作だった41話も終了です」

ジェード「・・・・・長い戦いだったな」

ジェット「ああ・・・・」

レッド「俺たちも全員ナナシマに揃ったし・・・・あとは合流してスペクターを倒すだけだな」

アンバー「ジェード!!!・・・大丈夫!!?」

ジェード「大丈夫だよ、アンバー・・ってわわっ!!!」←(いきなり抱きつかれた)

HISUI「熱いねえお二人さんw」

ジェード「・・・・・作者・・・後で分かっているな?」

HISUI「・・・その前に・・・後ろに殺気を・・・」

ジェット「塵も残さん!!!奥義!!浄破滅風刀!!」

HISUI「ぐわああ!!!」

ジェット「風の刃に抱かれて消えろっ!!!」

HISUI「うぬぬ・・・・・・貴様等は・・・俺の最高のおもちゃだったぜ!!!・・・・断罪のエクセキューション!!」

ジェット「何!!?」

ジェード「作者・・・アナゴ化してる・・・・」

レッド「今度の話の解説を作者代わりにやろうぜ」

ユウジ「ああ、そうだな・・・・ええっと今度はCP要素高め・・・激甘警報発令!!だって」

ジェード「作者・・・・最近・・・・変なことばかり考えているな」

ユウジ「それじゃ次回の楽しみに待っとってくれな〜」

 

[一言感想]

 あ、久しぶりに原作ポケスペとのつながりが……(何)。
 ジェードとブルーのかけ合いが、見ていて何とも楽しかったです。
 ジェードvsジェットの戦いは壮絶を極めたというか、大技連発でしたね。
 どうにかジェットを正気に戻せたものの、ついに現れた最後の敵。
 背水の陣で臨むジェットに期待したいと思います。

 

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