理ノ峰・短編(前編)

 

 

 

「護りたい者、護られたい者」



1#不良と巫女?

「・・・・・・・」

ここはオレンジ諸島最果ての島、アーシア島の港

その防波堤の上で、余裕にも大の字に寝そべる青年が一人。 傍らには彼の物であろう釣竿が立てかけられている。

脇をきゃっきゃと子供達が駆け抜けていくが、そんな賑やかな声さえも彼には届いてない

「・・・・・・・・・あー、眠ぃ・・・」

やる気の無い声を出し、大きなあくびを一つ。太陽を眺めながら一日が過ぎて行く・・・これはこれで良いもんだな、睡眠の最長時間でもいっちょ更新してやるか・・・などというくだらない事まで考えてしまうほどに

「ユウト〜」

そんな中、澄み切ったこの空のような(ユウト脳内の誇大妄想?)声が響き渡る


「・・・・・・・・」

寝たフリを決め込むとして・・・・この場で目を閉じていよう

彼はそう判断し、そのまま足音が近づいてくるのを待った。

ピタッ!!

すぐ側でその足音が止まる

「ユウト。ほら起きて?」

上から聞こえてくる声に・・・・流石にこのまま狸寝入りを決め込むのはためらわれた

「へいへい、わーったよ」

まだすこし思考の鈍い頭だが、思いっきり伸びをして・・・一気に起き上がる

ガバッ!!!

「・・・・・・ふぁぁぁぁああああ・・・・おはよう・・・ユメノ」

大きなあくびを一つこぼしてからユウトは声の主に声をかける

「うん、おはよ♪・・・ユウト」

そこにはミントブルーの髪にオリーブ色の瞳の少女が立っている

「で・・・・?今日はまた随分機嫌が良さそうだな?」

「それはそうだよ〜〜ユウト、今日は何日か覚えてないの?」

むぅ。と頬膨らませるのがまた彼女らしくて・・・・・・思わず笑ってしまう

「ぷっ・・・・」

「もぅ。笑ってないで行こうよ?最初に言い出したのはユウトでしょ?」

「ああ、悪い悪い・・・それじゃ行くか・・・ユメノ・・・俺たちの「記念日」を祝いに」

「うん!!」

こうして二人は走り出す

そういえば・・・・・あの時もこう晴れていたっけ・・・・・

二人の出会いは3年前に遡る

3年前:アーシア島

その日もまたとても熱い、夏の日のことであった。

7月10日、

「今年も・・・・・この時期になったわね・・・・」

かつては巫女として・・・・海神ルギアを優れたる操り人と共に呼び出し、ファイヤー サンダー フリーザーの怒りを静めた女性がそこに立っていた

「あの時はサトシくんも居たし、楽しかったなあ」

トレードマークの赤い帽子を被った少年の姿を思い出し、女性はフッ・・・・と笑った

「フルーラよ、今年の海の巫女の祭の準備を手伝っておくれ」

「ふふ・・・・わかってるわよ、おじいさん」

後ろから呼ぶ声にフルーラは答えるとその場を後にした

そして、当代の巫女はというと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「ユメノ・・・気分はどうかしら?」

灰みの黄赤の髪に浅紫の瞳の凛とした感じの少女が声をかける

「ありがとう、キキョウ。・・・私今日頑張る。」

ミントブルーの長い髪にオリーブ色の瞳・・・見るからに穏やかな雰囲気を持っている少女、ユメノは今日始めて袖を通す巫女服に

「ええ、こちらは特に異常は無いから、警護は私たちに任せて」

「うん、わかった・・・・それじゃまた後で」

「そうね・・・貴方が正式な巫女として任についたら・・・・峰の仲間共々お祝いをしましょう」

「そんな・・・良いよ・・・・私だけの為に皆にわざわざ集まってもらうわけにはいかないよぉ」

「なに言ってるのよ・・・私たちは共に苦楽を共にする『理ノ峰』じゃない・・・貴方もそうね・・・妹みたいなものよ」

「妹・・・・うん、そだね。キキョウが私のお姉さんなら・・・・・凄く嬉しい」

ところがそこに銀地に紫の制服を着た男が息を切らしながら入ってきた

「キキョウ様!!緊急の伝令です!!!雷の島にまた『雷帝』を名乗る男が出没したとのことです!!」

「・・・わかったわ、すぐに行きます。・・・・・ゴメンねユメノ、私たちも仕事だから・・・」

「あ・・・・キキョウ・・・・その・・・」

「どうしたのかしら・・?」キキョウは呼ばれたほうへ足を向けていたが、振り返りユメノを心配する。

「ううん・・なんでもない・・・」

微笑し・・・キキョウを見送るユメノ

「・・・・・?・・・それじゃ・・・また後で会いましょう」

「うん、またあとでね」

キキョウは足早に部屋から去っていった・・・・

そして、ユメノは窓辺に近寄り・・・・・

「ユウト・・・そこに居るよね?だいじょぶ、もう誰も居ないよ?」

ユメノは誰も居ない窓の方に言う・・・・すると

タンっ!!!

なんと窓の上・・・、つまり屋根から黒いツンツン頭(ポケスペのグリーンのような)男が現れた、白いカジュアルなシャツとGパンがその本人のラフな感じを良く表している男が、部屋に飛び降りてきた

「・・・ったく・・・・、今日は随分と警護が厳しいな・・・ここまで来るのに時間かかったぜ、ユメノ」

不満の色濃い顔で、ユウトは忌々しげに言った

「良かったよ・・・・みんなユウトを探してるから・・・心配してたんだよ?」

ため息をつき、内心ほっとするユメノ、まったくいつも危ない事ばっかりするんだから・・・とこれは心の中での反論だ

「悪い悪い、余計な心配かけたな、でも俺はここら一帯の隠し通路を把握しきってるからな、よほどの事が無い限りばれないぜ」

「うん、ここの隠し通路は私とユウトだもんね、知っているのは」

「ああ、俺とお前だけの秘密って奴」

「ふふ・・・なんだかみんなには悪い気するけど、なんだか嬉しい」

そうやって天使のような笑顔を俺に向けるもんだから・・・・、俺はいろいろと複雑なわけだ(ユウト視点)

「・・・・別にお前はお前らしくもっとわがまま言っても良いんだよ、少なくても俺はそう思う」

「えへへ、ありがと」

「・・・・うん、やっぱりそれが良い」

「え?」

「お前は、巫女としてよりも今の笑顔の方がよっぽどお前らしいって事だよ」

「・・・・ユウト・・・ありがとう」

「べ・・別に礼言われるようなことは言ってねーって(照)」

ユウトは多少顔こそ赤くはなっているが、悪い気はしてなかった

「うん、でもね・・・私をそうやって普通の女の子として見てくれるのは嬉しいよ」

「何言ってんだよ、今更・・・・で・・・今日は何処へ行くとしますかね?お姫様」

わざとふざけた口調でおどけるユウト

「もぅ・・・意地悪だよ、ユウトは」

「まあ、気を悪くするな、今日もお前が行きたいところに連れてってやるぜ」

「うん・・・でも・・ユウト、折角きてくれて悪いんだけど・・・今日・・は海神様のお祭り・・だから」

「あ・・・・・そーいやそうだっけ?」

「ユウト・・・ひょっとして忘れたの?」

「あぁ・・俺、そういうことに疎いから」

「酷いよ・・・・私がどういう人か知ってるはずのに・・・」

ユメノは頬を膨らせ・・・むぅ〜と唸る

「で、そのお祭りがどうしたって言うんだ?・・・・って・・・あ・・・・お前そーいや巫女だったんだな・・」

ようやく思い出したユウトがぽんっ!と手を叩く

「そういえばじゃ無くてちゃんとした巫女だよぉ・・・」

よほどショックだったのか、声に力がない

「ははは、全て冗談だからそう気を悪くするな」

「そういう事いうユウト嫌いだよ・・・」

「悪い悪い、で・・・・お前は今日の主役、あまり邪魔しても駄目ってことか?」

「うん・・・・・それもそうなんだけど・・えっと・・・」

「???」

「あの・・・ユウト・・・今年・・・・は」

「どうしたんだ?」

「えっと・・・優れたる操り人として・・・・ユウトに来てもらえないかな・・・って」

「・・・・・へ?」

「ユウトならその資格があると思うから・・・・」

「い・・・いや俺は・・・」

ユウトがユメノの申し出に少し驚いたその時

「居たぞ雷帝だ!!!部下が一人倒された!!」

「「!?」」

「どうやらこの屋敷に入ったようだぞ!!!皆探し出して捕らえろ!!」

どうやらユウトはまぬかれざる客のようである

「はぁ・・・・俺はよほど嫌われてると見える」

「・・・ユウト、皆私の護衛で今日は来てるから・・・」

ユメノはうつむき、弱弱しくいった

「何言ってんだよ、誰が相手だろうと無理はしない、精々気絶してもらうだけで傷を負わせたりさせねーから安心しろ」

「うん、・・・・気をつけてね」

「おぅ」

こうしてユウトは脱兎の如く飛び出していった______。

2#:意外な再会

「居たぞ!!そっちだ!!」

制服を着た隊員がやはり大人数・・・・・ユメノの部屋を離れた辺りから多くなっているのをユウトは感じていた

「いくら祭が近いといえ・・・これはまた数が多すぎだな・・」

「雷帝ユウト!!この島での度重なる暴行、強奪の罪でお前を連行する!!」

「はぁ・・・・あのな、俺はぶっ潰してるのはその辺に居るゴロツキかチンピラだぞ、お前らがそこまでして追いかけるような奴なのか?」

「な・・・!!お前が騒いで街が迷惑してる事を正当化する気か!?」

「あのな、だからそういうことじゃなくて(汗)」

ユウトは鬱陶しげにため息をつきながら天を仰ぐ

「お前のような男を野放しにしておくわけにはいかない!!大人しく連行されるか痛い目を見るかどっちかにしろ」

「・・・仕方ないな、気が向かないが俺は誰にも捕まる気はねーんだ、他のやつを当たってくれ・・・・でないと」

急にユウトの眼つきが鋭いものとなる、そこからは殺気すら伺える

「でないと・・・な、なんだというんだ」

あまりの威圧感に制服の男は少したじろぐ

「悪いようにはしない。ちょっと眠ってもらうだけだ・・・・」

そういうとユウトは戦闘態勢が整ったのだった

〜一方そのころタカシとキキョウは〜

雷帝が出たとの情報もあり、慌しくなる部下達に指示を出していた

「遂に尻尾を出したわね、タカシ・・・私達も追い詰めましょう」

「了解です。キキョウさん」

そうして現場に駆けつけたのであるが・・・・

「ぐわああああああ!!?」

悲鳴と共に・・・・『雷帝』の前には既に5人の男が倒れていた

「全く・・・この程度かよ、時間も食ったし、そろそろ逃げるとするか」

パンパン手を叩き、ため息をつきながらその場を去ろうとするユウト

「・・・・そこまでよっ!!」

そこへキキョウとタカシが現れる、そして・・・・

「(・・・・・まずいなそろそろ司令塔あたりの登場か)」

「・・・・相手が誰であろうと油断は禁物だわ。タカシ、くれぐれも調子に乗らないで」

「・・・・・分かったよ。まぁキキョウさんは下がっててくれ」

「・・・・・・・この島じゃ見ない人間だな?お前ら本土の人間だろ?」

ユウトは多少挑発的な態度で二人に話しかける

「・・・・な・・・あなた・・・は・・・ユウト!!?」

相手の顔を見て、キキョウは驚愕する

「キキョウさんの知り合い?」

「・・・・・・・何!!?キキョウ・・・なんでお前がそんなところに居るんだ」

一方のユウトの方も意外な人物の登場に、驚きを隠せない

「ええ・・・私の幼馴染・・・トキワではよく話をしたものだけど・・・」

「・・・・なんでお前が居るか訳分からないが・・・・・邪魔するならそこをどけ、俺も暇じゃねーんだ」

「…………なら何でこんな所で不良なんかを?」

タカシは若干馬鹿にしたような口調でため息をついた

「おい、そのこのへっぽこ・・・・・俺は気が立ってんだ、どけ」

その態度にはユウトは流石に怒りを隠せなかった

「………はぁ事情徴収して注意指導すれば良いと思ってたのに………(汗)」

「そうは行かないわ・・・私とタカシは『理ノ峰』として貴方を連行する事が任務なの」」

「・・・・っ!!」

その言葉を聞き、ユウトは身体を硬直させる

「元々は友人の貴方を傷つけたくは無いわ、大人しく捕まってくれる方が嬉しいのだけれど」

キキョウも何処かため息交じりなのがいけなかった

「・・・・・・・ね・・・だと・・?」

「ユウト・・?」

「・・・・『理ノ峰』・・・確かにそういったんだな、」

時既に遅し、今の一言がユウトの逆鱗に触れたようだ

「キキョウさん、俺に任せてください。地峰試験は見させてもらった、お前の試験の後、行われた毒峰試験に合格した毒峰だ。峰の実力は分かってるだろ?」

「なら話は早いな・・・・テメーら『理ノ峰』には借りがあったんだ・・・そうそうにブッ潰れてもらうぜ、言っておくが俺は気に食わないチンピラの奴等をいびってただけだ、悪い奴をぶっ潰して何が悪い?」

「………俺とキキョウさんで二人。実力差は見えてるだろ、戦わずに引くか、俺達に連行されるかの二択を選べ」

「・・・・・・うるせぇ・・・キキョウは厄介だが凄みの無いお前なんかに負ける気はしねーな、都合のいいパシリにしか見えねーぞ」

「脳ある鷹は、爪を隠す。同じ実力でも、隠して油断させた方が絡み手はとりやすいんだよ」

タカシのほうも自信たっぷりであった

「・・・・良いわ、貴方がどのくらいの力を持っているか・・・見せてほしいものね・・・・・タカシ、貴方に一切を任せます」

「わかりました、というわけで俺が相手だ、今からなら大人しく投降しても良いんだぜ?」

「・・・・・ユウト・・・貴方がそこまで堕ちたなら・・・もう私が言っても聞く耳持たないでしょう」

「・・・・相変わらず物分りが良いな・・・、今はたまらなく癪に障るぜ・・『理ノ峰』・・・?その為に俺がどうなっていったかをきっちりお返しさせてもらう、そこのヘタレにも目にも言わせてやるぜ」

「………毒峰だ。その名の通り、毒のスペシャリストだ。そう簡単に倒せると思うなよ」

こうして二人の戦いは開始された

「・・・・毒か・・・・なら一気に押し切らせてもらうぜ!!」

毒使いとは主に状態異常からの持久戦を強いる事が多い・・・それならば突破口は一つ・・・・とユウトは考えていた

タカシ「………まぁ一般的な毒使いになら有効な手だろうな。だが俺には逆に嬉しいぜ、その選択がな」

ユウト「・・・・・ウェア・・・お前が行け」

ユウトはロトム♀のウェアをくりだした!!!

タカシ「相手に毒が回るように動いてもらうんじゃねぇ、回るように動かすんだよ。行くぜ!!ハギオン」

対するタカシはゲンガー♂のハギオン・・・電気対毒なので相性は関係ないだろう

「・・・・トリックルーム」

「ハギオン、ナイトヘッドだ」

トリックルームは素早さの遅いものほど先手をとれるようになる技・・・・元来素早さがロトムは低いので効果は高い。

そしてナイトヘッドを入れ替わったスピードで避けるウェア。

「よし・・・・・・・とりあえず出鼻をくじくぜ、・・・電磁波!!」

すかさずユウトは状態異常で相手のリズムを崩す一手にでた。そして狙い通り・・・・

ハギオン(・・・ゲ・・・・ギギギ・・・)

麻痺した。

「ふうぅ、入れ替えるとするか、ハギオン戻れ。」

ところが電磁波が成功してしまったのを見るや、なんとタカシはあっさりハギオンを下げてしまった

「へっ・・すぐに入れ替える何ざ・・・状態異常がそんなに警戒するとは小心者だな、お前」

ユウトはこれが毒峰かよ・・・と内心馬鹿にすらしていた・・・・が、

「勝負は最後までやってから言えって話だよ。いでよ、スモーク(ドガース♂)、大爆発だ!」

ゲンガーがボールに戻り次の瞬間、大爆発が起こる!!

ズドォォォォォン!!!

「な!!?・・・・いきなり大爆発だと!!?」

予期せぬ作戦にユウトに焦りが出る

「出鼻を挫かれたのはそっちだな(笑) まぁ行くぜ、ハギオン、金縛り!」

タカシは間髪いれずにユウトに金縛りを喰らわせる

「・・・・しまった・・・畜生・・・・・・身体が」

一瞬の不意打ちで隙を突かれたユウトはそのまま体の動きを封じられる

「ハギオン、黒い眼差し。カノプス、どくどくだ」

タカシは間髪居れずに黒いまなざしで退路を無くし、どくどくで相手を弱らせる

「く・・・・この野郎・・・」

「カノプスに大爆発を近距離で指示を出す。降伏するのなら今だな。」

タカシはユウトに近づきながらそういった

「無茶して続けようにも毒は回ってる、時間の問題だぜ?((ぇ))」

「・・・・・・・・・・・ち・・・・分かったわかった・・・何マジになってやがんだ・・・・・・・・・・なんてなぁ(ニヤリ)」

「危ないタカシ!!!」

キキョウの声がとぶ

「おっと・・・まだ動けるってか・・・しつこい奴だぜ」

「・・・・・うぉぉぉぉぉ!!!!」

ユウトの叫びと共に突如身体から物凄い量の電流が炸裂

「…………カノプス、置土産だ」

だがタカシは冷静だった。カノプスが戦闘不能になることにより、ユウトの戦闘能力をがくんと下げた

「なっ!!!!・・・ユウトの・・・あなたのその雷は!!」

「その程度の子細工でいきがってんじゃねえ・・・・・くらえっ!!極光雷っ!!」

ユウトはありったけの力で雷を解き放つ!!!

「………はぁ止めを刺せ、レルム」

だが不意にユウトの後からクロバットがエアスラッシュを鳩尾に決めた

「ごはっ!!?」

「・・・・・ち・・汚ねぇ・・・ぞ・・・てめえ・・・(ばた!!)」

ユウトは流石に今の一撃が聞いたか、その場に倒れてしまう

「大爆発は囮だよ。この周りには俺の手持ちを繰り出してある、ただの煙幕だって気付かなかったお前が悪い」

気がつくとユウトの周りには、三十匹近いどくポケモンが囲んでいる

「ご苦労様、タカシ・・・その辺にしておいた方が良いわ・・・ユウト、本当に死に掛けてるみたいだから(ため息)」

「まぁまだ毒毒の効果は続いてるからな、無茶すると本気で死ぬぞ、ユウト」

呆れ顔ながらユウトに若干同情するタカシ・・・が

「あと・・・・周りの足場に気をつけなさい・・・・・崩れるわよ、タカシ」

キキョウがまさにそういった時だった

ビシっ!!!!ズガガガガ!!

なんと、異常が無かったはずの回りの地面が突如崩れ始める!!

それだけではない・・・今居た30体のうち15体ほど巻き添えを食らってダウンしていた

タカシ「Σ!・・・・・・何だと・・」

流石もタカシもこれには驚いたようだ

「・・・・・ちっ・・・・みえて・・・たの・・かよ・・・」

「貴方のことだから大きな力は最後までとっておくと思ったわ、」

「…………そのどくどく麻痺毒もプラスしてあるはずだけどな・・・良くそんな状態で技なんか使えるな」

「出来が違うんだよ出来が」

弱弱しくなりながらも全く引く気の無いユウト

「・・・・・キキョウさん、解毒剤渡しとくから・・・・・判断は任せた・・・・・取りあえず、カノプスとスモーク良くやった」

そうしてタカシは手持ちの回復を始めた

「ご苦労様・・・・さて、ユウト・・・・あなたはどうしてこの島に居て、ここまで荒れてしまったのかしら?」

「黙れよ・・・・・お前ら理ノ峰なんかに話す事なんかねー、俺をしょっ引くならさっさとやりやがれ」

ユウトはもうどうにでもしろとばかりに投げやりだ

「・・・・・・そうは行かないわ・・・・あなた・・・地峰を目指してたんじゃなかったの?」

「・・・・・っ!!」

その言葉にユウトは反応していた

「地峰・・・・・?・・・ああ、そういえばその試験会場に俺が視察しに行ったとき・・・・負けて逃げ出すように帰っていった・・・・あの時の!!」

タカシはすべてを思いだした

「うるせぇ!!!あの時・・・俺は・・・あの日から・・・・何もかも変わっちまったんだよ!!!」

ユウトは急にまた怒りだしてしまった!!

果たして彼の過去に一体・・・何が・・?


続く

 

[一言感想]

 この話は、PSVG第一部(ジェード達とスペクターとの戦い)終了後から、数年の後の物語です。

 さて、場所はアニメポケモンの映画第二弾の舞台にもなったアーシア島ですが。
 ……あー、昨今の巫女さんは、どうも活動的な方が多いようです(偏見?)。
 不良と学級委員みたいなCPもはやってますが(?)、ユメノはもうちょっとくだけた感じで付き合い易そうですね。
 それと不良というのは大抵、過去に原因があって荒れてしまうものですが……ユウトも、その例に漏れない様子です。

 

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