―――――ここは・・・どこかの広場か?―――――
―――――でも、目の前にいるトレーナーは誰だ?青いバンダナにハーパンの青年だ。―――――
―――――しかも何か怒鳴っているようだ。俺は何か悪いことでもしたのか?―――――
―――――わ!ポケモンを出して襲ってきた!しかも速い!―――――
―――――鋼タイプのポケモンみたいだ。って冷静に分析してる場合じゃないぞ!俺!―――――
―――――わぁ!―――――

 

 

 

第一章 ノースト地方から旅立つ者
第9話 思いがけないこと

 

 

 

「・・・い、おい!起きろ!朝だぞ!」
「ん〜。」

トキオはヒロトを起こした。

「あ〜おはよ〜、トキオ。」
「で、また見たのか?」
「何を?」
「夢だよ!夢!」
「あ!うん、見たよ!知らないトレーナーが目の前にいて、いきなりポケモンを出して襲ってきたんだ。」
「いつもそんな襲われる夢なのか?」
「襲われる?そう言えば、襲われたり、追いかけられたりという夢が多いかも。」
「そうか・・・もしかしたお前・・・」
「何?」

トキオは言いかけてやめた。

「そんなことより、飯食いに行こうぜ!」
「言いかけてやめんなよ!気になるだろ!」

結局トキオは何も教えなかったという。



ヒロトたちは朝飯を食べて、フウトの所に来ていた。

「ここか?」
「うん、最初に来たときはびっくりしたけど、ここだ!」

フウトの家は大きくない。その上、珍しいレンガ造りである。

「そういえば噂で聞いたんだが、フウトはポケナビを直すのが専門じゃないらしい。」
「え?それじゃあ別に何かできることがあるのかな?」
「さあね。」

そんなやりとりの後、2人はフウトの家に入った。

「フウトさん!ポケナビ直りましたか?」

しかし、フウトの返事は聞こえなかった。

「どこに行ったんだろう?」
「散歩でもしているんじゃない?」
「まさか・・・。」
「ごめん!待たせたね!」

そう言ってヒロトとトキオの後ろからフウトが出てきた。

「どこに行っていたんですか?」
「散歩だ!!」
「「・・・・・・・」」

トキオの言うとおりだった。ヒロトたちは中に入り、フウトの後をついていった。

「はい、ヒロトのポケナビだ。」

フウトはヒロトにポケナビを渡した。

「ありがとうございます!」
「ところでヒロト、君は黒服で胸に“R”のマークをつけた奴に会ったって言っていたね?」
「はい。」
「そいつらの正体が分かったよ!」
「「本当ですか!?」」

2人は声をそろえていった。

「そいつらはポケモンを使った犯罪組織、ロケット団だ!!」
「ロケット団?」
「変な名前だな!」

ヒロトとトキオはそれぞれ口々に感想を述べた。

「まだ、規模が小さく、カントー地方でしか活動していなく、まだ裏でしか知られていない。」
「(裏?裏ってまさかフウトさんも・・・?)」

トキオは自然と見構えた。

「トキオくん、そんなに身構えなくていいよ。僕は違う。僕は、情報を集めるのが得意なのさ!」
「ということはフウトさんの本職って・・・」
「そうさ!“情報屋”さ!ただ、ここの近くの人には秘密さ!いろいろと面倒なことになるから。」
「ふーん。」
「そうだったんだ。」
「そういうわけであまり君たちはこのロケット団にかかわらないほうがいい。分かったね?」
「はい!」
「・・・・・はい。」





ヒロトはオートンシティのさらに北西にあるブーグシティを目指して歩いていた。トキオはさっきから真剣な顔をして歩いていた。

「どうしたんだ?トキオ?さっきから考え込んで。」
「ロケット団に関わるなっていってもヒロトは夢で見ているんだよな?」
「ああ。それがどうしたんだ?」
「もしそれが未来予知だったとしたらヒロトはこれから先、その“ロケット団”って奴とかかわるんじゃないか?」
「そんなこと無いって!ただの夢に決まっているさ!」
「そうかなぁ・・・・?」
「そんなの気にしたってしょうがないって!次の町へ行こう!」
「そうだな・・・。」

トキオは少し不安だった。


・・・・数週間後


ヒロトたちは何事も無いかのようにブーグシティに着いた。
ブーグシティはあまり大きな都市ではない。
あるとすれば、全国でも有数でノースト地方が誇る図書館ぐらいだ。
ちなみにジムも無い。



「ふう・・・かなり早く着いたね。」
「ああ。ヒロトが文句を言わなければもっと早く着けたんだけどね・・・。」
「どうする?まだ昼前だぞ!」
「ここで少しわかれようか。俺は行きたいところがあるんだ。」
「そう・・・じゃあ俺も適当に歩いていることにする。ポケモンセンターで会おうぜ!」
「ああ!!」

こうして2人は別々の事をすることになった。



「ふう・・・ここのカレーはうまかった!」

ヒロトは食堂から出てきた。

「さあ、これから何しようかな・・・?」

ヒロトがそんなことを考えていると後ろから声が聞こえた。

「あれ?ヒロト?」

ヒロトが振り向いて見るとそこには二つに分けて縛った髪に緑色のスカートクリーム色のブラウスを着た少女がいた。

「・・・!ヒ、ヒカリ!ど、どうしてここに?」
「あら、ヒロトこそ!」
「俺はここから北東のブルーズシティにジム戦をしに行くんだ。」
「あら、私はもう行ってきたわよ。ほら。」

ヒカリはヒロトに2つのバッチを見せた。

「これがブルーズシティでゲットしたコールドバッチ、これがジョウチュシティでゲットしたファイトバッチよ!」
「ふーん・・・2個もゲットしたんだ。」
「ヒロトは?」
「2個だよ。まだ、ブルーズシティにも、ジョウチュシティにも行ってないけど。」
「じゃあ同じね!私、この大会で優勝するからね!」
「俺だって負けないさ!」
「じゃあ、大会で会いましょう!」
「ああ!」

そして、ヒカリはヒロトの来た道を行ってしまった。





「すみません!!もっと別の資料はありませんか?」

トキオは図書館にいた。
トキオはヒロトの夢の秘密を知りたくてオートンシティの図書館からずっと調べていたのだ。

「はい。一応ありますが・・・それは地下の図書室にあります。」
「そこに入っていいですか?」
「ええ。そこには昔のものから現在にいたるまでさまざまな資料がありますが・・・でもかなり散らかってます。今、整備中なので。」
「お願いします!見せてください!」



トキオは地下の図書室に来た。

「どうぞお好きに見てください。」
「ありがとうございます。」

トキオは探し始めた。

「(夢・・・未来予知・・・その類のものはどっかで見たような気がするんだ。)ってわぁー。」

本の一部が崩れ、トキオは本に埋もれた。

「くっ、ほ、ほこりくさい・・・けほ・・・。」

この地下図書には色々な資料などがあった。

「<伝説のポケモン、エンテイ、スイクン、ライコウに関する考察>・・・伝説のポケモンか。<アンノーンに関する資料>・・・確かアルファベットと2つのマークで28種類いるんだよな。<正しいクッキング法>・・・これは最近のだな。」

もっと探してみると、

「<ポケモンと話ができる民族と言う伝説>・・・そんなことができたらすごいな。<木の実がいっぱい実る方法>・・・これは知ってるな。<もう一つの世界の行き方>・・・何だこれ?面白そうだけどこれじゃないな。」

さらに探すと、

「<ポケモンの遺伝子操作について>・・・これは?ちがうな。<隕石の秘密>・・・全然関係ない。<千年の願い星>・・・流れ星のことかな?<ポケモンの気持ちが分かる!>・・・へぇ・・・ためになりそうだなぁ・・・でも、これじゃない。<女性が写されている写真集>・・・ぶっ!これエロ本じゃねえか!!何でこんなもんがあるんだよ!!」

さすが地下図書。いろいろな物がある。


・・・4時間経過


「ああ。肝心な物が見つからねー!」

トキオはあきらめて出ようとするとなんとそこには・・・

「あ!あった!<人が見る夢に関する考察>こんなところにあった・・・。」

あまりにも簡単なところにあって元気がなくなったトキオであった。





夕方になりトキオはポケモンセンターに来ていた。

「はぁー。疲れた・・・。」

トキオはヒロトより先について寝てしまった。ほぼ半日ぐらい調べ事をやっていたのだから当然だろう。
その頃ヒロトはまだ町をうろついていた。

「はぁ〜。さすがに連続でポケモンバトルを受けるとつらいなぁ。」

ヒロトはヒカリに会ったあと、トレーナーばかり会って立て続けに勝負をしていったのだ。

「疲れたからポケモンセンターに行こう。」

そう思ったとき、前から黒服で胸に“R”をつけた奴らが走り去っていった。

「あいつらは・・・ロケット団!?何かありそうだな。」

そう言いながらヒロトは気づかれないように後をつけた。
ヒロトはフウトの忠告を忘れてしまっていた。
そこは、廃墟された工場のようだった。
そこからは話し声が聞こえてきた。



「さあ、そのポケモンを渡してもらいましょうか。」
「何度聞こうと無駄だ!」

話し声の主は下っ端みたいな奴4人と年配のおじさんである。

「しかたがありません。少し痛い目にあってもらいましょうか。」
「ぐ・・・」



「(・・・明らかにやばい雰囲気じゃねえか!!助けないと!!)」

ヒロトはすぐにおじさんを助ける作戦を考えた。

「(よし、相手は4人だしこれでいくぞ。)」

ヒロトは実行に移した。

「マッシュ、『キノコの胞子』だ。」
「キノー」

まず、ヒロトはマッシュを出しロケット団4人とおじさんを眠らした。
そして、近づいて、近くにあったロープでロケット団を縛りおじさんを起こした。(古い工場なのでロープは簡単に見つかった。)
とても作戦といえない単純なものだった。

「うーん・・・君は?」

おじさんが起きた。

「俺はヒロト。ポケモントレーナーです。」
「そうか、あれ?“R”の奴らは?」
「そこでみんな寝てますよ。」
「・・・もう1人がいない!!」
「え?」
「“R”の奴らは5人いたんだ!」

そうおじさんが言ったとき、

「お前らどうしたんだ!!お前がやったんだな!!覚悟しろ!!」

その1人の奴が戻ってきた。そいつはニューラを出して襲ってきた。

「くっ、見つかった!シオン頼む!」

ヒロトはシオンを出した。

「シオン、『電気ショック』!」

シオンは電撃を放った。

「ふん!ニューラ!」

ニューラはシオンを上回るスピードで電撃をかわした。そして、

「ぐふっ!!」

ニューラの爪がヒロトの腹をえぐった。

「くっ、と、トレーナーを・・攻撃するなんて卑怯だ・・!」
「ふん!俺が正々堂々とやると思うか?ニューラ、『乱れひっかき』!」
「『高速移動』から『でんこうせっか』だ!!」

高速移動で乱れひっかきをかわした後、攻撃に出た。

「それがなんだ!!『影分身』!!」

だが、ニューラの影分身によってシオンの攻撃があたらない。

「(今日はポケモンバトルをやっているからいつも以上に力が出せないのか!)一か八かこれしかない!シオン、『電撃波』!!」

シオンは力を振り絞って電撃波を出すことができた。そのスピードは影分身をも破るスピードだった。

「何!!ニューラ!!ぐわ!!」

電撃波はニューラをふっとばし、下っ端にも電撃が及んだ。
その一撃で下っ端は気絶した。

「やったなシオン、うっ!」
「ピッカ!」

ヒロトはよろめいた。急所は外れたとはいえニューラの爪を喰らったのだから。
シオンも心配してヒロトに近寄った。

「だいじょうぶかね?」
「は、はい!大丈夫です。ところで何でロケット団に狙われていたんですか?」
「あいつらはロケット団って言うのか・・・このポケモンを狙っていたんだ。」
「このポケモンって?」
「これだ。」

そう言っておじさんはポケモンを出した。

「このポケモンはポワルン!かなり珍しいポケモンじゃないですか!」
「だから狙われたのかもしれない。よかったらこの子を引き取ってくれないか?」
「ええ!?そんな・・・悪いですよ。」
「いや、この子は私のポケモンじゃない。ロケット団に追いまわされていたんだ。だから私が助けた。そして私が襲われたんだ。だから君みたいな強いトレーナーなら任せられる。」
「そうだったんだ・・・分かりました!それじゃあポワルン、ゲットだ!!」
「ピッピカチュー!」

そしてヒロトはおじさんと別れポケモンセンターに向かった。
しかし、その頃にはもう夜が明けようとしていた。



つづく

アトザ

HIRO:今回のWWSはどうだったでしょうか?

ヒロト:おい!!今日こそ俺はHIROに言いたいことがあr(どが)

トキオ:おい!何か今回展開が速くないか?

フウト:そんなことより、矛盾を解消しろよ!ヒロトとヒカリの関係!

HIRO:あ!8話でフウトが最後に言っていたことだね。ここに設定資料(未完成)がある。勝手に見てくれ。

フウト:どれどれ・・・ヒロトはだいたい同じ年の女の子は苦手だがヒカリは幼馴染である為あまり関係ない。でもやっぱり女の子は苦手。・・・と書いてある。

HIRO:そうゆう分けで矛盾解消!

HIRO以外:どこがだよ!!

ヒロト:それで今日は誰の紹介なんだ?

ヒカリ:もちろん私よ!久しぶりに出たのだからきっちりやらないとね!!



(第1章現在)
ヒカリ・・・10歳
性別・・・♀
好きなもの(人)・・・ヒロト?
嫌い(苦手)なもの・・・犬系のポケモン
大切なもの・・・?
性格・・・うっかりや



ヒカリ:こんなものね!

フウト:苦手なものが犬系のポケモンって?

ヒロト:実はヒカリは小さい頃ガーディに、噛みつかれたことが・・・(ぱーん)

ヒカリ(ハリセンを持って):それ以上言わないでーー!



トキオ:そういえばこれからの展開どうなんだ?

ヒロト:ちょうどジム戦も半分だし・・・

ヒカリ:ジム戦が終わっても大会があるでしょ。

ヒロト:HIRO!そこのところどうなんだ?・・・あれ?どこに行った?

フウト:“忙しいので後は任せる“だってさ。

トキオ:本当にいいかげんな奴だな。

ヒカリ:HIROもいないことだしもう終わりにしましょう。

ヒロト:そうだな。次回へつづく!



アトガキ+β
ポワルン・・・ポケモンコンテストで凄く使えるし、技も多彩で天候が変わったときの強さは、強力なんです。ただ、天候が変わらないと、凄く辛いです。ラグラージなんかに対抗できないし。
それにしても図書館って本がいっぱいあって楽しいですよね♪最近は確実に週一冊のペースで読んでいるし。図書当番もそれなりに楽しいし。ただ、地下図書はないんだよな・・・。うちの学校・・・。(蹴)

 

[一言感想]

 図書館にお世話になった事、正直あまりないんですよね……。
 読書が好きじゃないのに、何で今は小説書いてるんでしょうか、僕。−−;
 さて、ヒカリも順調にバッジを集めているようですね。
 彼女、このまま何事もなければ良いのですが……そうもいかないというか。
 いっぽう、トキオはなかなか骨を折っていたようですね。
 コンピュータによる書籍検索とか、ハイテクな設備はなかったみたいです。

 

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