☆前回のあらすじ
オートンシティに戻りトキオと勝負したヒロトはトキオに負けてしまった。
次に会うときには負けないと心に決めたヒロトはあえて危険な場所、オウギ山へ向かった。
そこには気性の荒い野生のポケモンやロケット団が潜んでいた。
何とかオウギ山を抜けジョウチュシティに着くのであった。

 

 

 

第一章 ノースト地方から旅立つ者
第13話 揺るぎない宿命(さだめ)

 

 

 

―――――!!わ!ギャラドスだ!ってギャラドスに乗ってる!?―――――
―――――ということは・・・ちっ、また夢か?―――――
―――――しかも、乗っているのは俺だけじゃない!―――――
―――――そして、ギャラドスのトレーナーはたぶん一番前にいるオレンジ色の髪の女の子だ!―――――
―――――う〜んしかも自分のこと“世界の美少女”って言ってるし・・・。―――――
―――――いったいどこへ向かっているんだろう?―――――
―――――ん?遠くの島からポケモンが飛んできた・・・。―――――
―――――見たことのないポケモンだ!―――――
―――――しかも、十匹以上いる!―――――
―――――みんな驚いている。特別なポケモンなのかな?―――――
―――――ってあのポケモン破壊光線を打ってきやがった!!―――――
―――――でも何とかギャラドスがよけてくれた・・・・でも、俺落ちてるよぉ〜!!!―――――

(ざぶ!)注意:水の中に落ちる音





「くわっ!ゆ、ゆめ!?」

ヒロトは目を覚ました。
昨日、ジョウチュシティについてすぐポケモンセンターに行き速攻で寝たのだ。

「昨日はロケット団のリーダー、バロンって奴、強かった・・・。まともにやったら勝ち目はなかった・・・。」

ヒロトは昨日の出来事を思い出していた。

「それにしても、昨日、バロンって奴がギャラドス出したから夢に出たのかな?」

ヒロトは苦笑いをした。





・・・・・ジョウチュジム前

「うわー、このジムきれいだな!」

ジムの前に来てヒロトの一声はそれだった。でもヒロトの感想はその通りである。実際ゴミは一つも落ちてなく、建物もほとんど新しい。

「よっしゃあ、入ってみよう!」

ヒロトはジムの中に入った。入ってみた感じ、ゴミがなく、床もピカピカである。

「どなたですか?」

ジムの門下生が話し掛けてきた。

「俺はヒロト。ポケモントレーナーです!ジム戦をしに来ました!」
「そうですか。それなら中にどうぞ!」

ヒロトは門下生の後についていきバトルフィールドのあるところまで来た。そうすると、中から声が聞こえてきた。

「何かすごいな・・・。」

ヒロトはフィールドを見た。そこには10人くらいの門下生が身体を鍛えていた。

「ヒビキさん!挑戦者です!」
「おお!挑戦者か!」

ヒビキと言われた人がヒロトの方に向かって行った。すごく体がでかくて筋肉体質の人だった。そして道着を着ていた。

「君が挑戦者かい?」
「はい!挑戦しに来ました!ところで何でトレーナーまで鍛えているんですか?」
「それはポケモンは強くなるものだ!だから自分も強くならなければならない。」
「なるほど・・・。」
「ジムバトルをするなら、ここにいる門下生たちにもバトルを見せていいかな?今後の参考のために。」
「はい!いいですよ!」
「試合は3対3のシングルマッチ。交代はチャレンジャーのみ!3体戦闘不能にさせたほうが勝ちです!」
「さあ!始めるぞ。準備はいいな?」
「はい!」
「それでは試合はじめ!」
「まずはいけ!ワカシャモ!!」
「炎系か・・・ならばネイル、行け!」

ヒロトはネイル、ヒビキはハチマキをしたワカシャモを出した。

「一気に行くぞ!ネイル、『雨乞い』から『ウェザーボール』!」
「ワカシャモ、『ビルドアップ』から『切り裂く』!」

2人とも一気に攻めてきた。早くもこの一撃で両者とも体力が4分の1くらいになってしまった。
ビルドアップによりワカシャモがパワーを上げ、『切り裂く』で急所に命中させた。ネイルは『雨乞い』により雨水に姿を変え『ウェザーボール』決めた。

「まともにあたって一撃でやられないとは・・・なかなかやるな!」
「『雨乞い』+『ウェザーボール』で倒れないなんて・・・あのワカシャモ強い!」

確かに普通ならばワカシャモは倒れているはずである。

「次で決める!もう一回『ウェザーボール』!」
「ワカシャモ、『スカイアッパー』!」

ワカシャモにウェザーボールがまともにあたりヒロトは勝利を確信した。しかし、ワカシャモはそのまま突っ込んできてネイルに『スカイアッパー』を決めた。

「ポワルン、戦闘不能!ワカシャモの勝ち!」
「なに!『ウェザーボール』が当たったはずなのに!」

ヒロトは驚きを隠せなかった。

「なんだこのアイテムも知らないのか。」

そういってワカシャモの頭についているハチマキを見せた。

「これは『きあいのハチマキ』と言うアイテムだ!たまに耐えてくれることがあるのだ!このハチマキが我がジムに伝わる秘伝のアイテムなのだ!」
「“我がジムに伝わる”って・・・このジムって新しいんじゃないんですか?」
「最近工事して新しくしたのだ。」
「へぇ・・・。(どちらにしろ厄介なアイテムだ・・・)でも俺は負けない!シオン、頼むぞ!」

ヒロトは二番手にシオンを出した。

「『電光石火』!」
「させない!ワカシャモ、『切り裂く』で返り討ちだ!」

シオンは真っ直ぐワカシャモに向かって行った。

「今だ!回り込んで『アイアンテール』!」

シオンは切り裂くをかわし後ろに回り込んでアイアンテールを決めた。ワカシャモは後ろからアイアンテールを受け倒れた。さすがにネイルのウェザーボールのダメージもあった為ダウンした。

「ワカシャモ戦闘不能!ピカチュウの勝ち!」
「なかなかやるな!次はこいつだ!」

そういいつつヒビキはチャーレムを出した。もちろん、頭にはハチマキがある。

「チャーレムか・・・。シオンそのままいくぞ!」
「ピッカ!」
「シオン、『高速移動』!」

シオンはすばやく動き始めた。

「チャーレム、『心の眼』だ!」

チャーレムは目を閉じた。

「(こころのめ・・・確か次の攻撃を確実に当てるんだよな。ならば)『電磁波』!」

高速移動中にシオンは電磁波を放った。

「チャーレム!そのまま『炎のパンチ』!」

チャーレムは電磁波に突っ込みマヒしたが、シオンにダメージを与えた。とは言え、雨が降っていたために期待したダメージはピカチュウに与えられなかった。

「よし!シオン、『電気ショック』の乱れ打ちだ!」

シオンは電気ショックを放ちまくった。それは確実にチャーレムの体力を減らしていった。
ヒビキはそれを冷静に見ていた。

「(まだ何かあるのか?)一気に行くぞ!『電撃波』!」

チャーレムに集束した電撃がヒットした。しかし、チャーレムは倒れなかった。

「またあのハチマキか?『電光石火』から『アイアンテール』!」
「今だ!チャーレム!!」

ヒロトはワカシャモを倒したときと同じく背後に周り『アイアンテール』を当てた。しかし、アイアンテールを当てた瞬間、シオンにものすごいダメージが襲った。
その結果シオンもチャーレムも倒れた。

「ピカチュウ、チャーレム、両者戦闘不能!」
「何だ!何が起きたんだ!?」

ヒロトは何が起こったかわからなかった。

「『我慢』と言う技を知っているかな?」
「我慢?」
「少しの時間、がまんして相手の攻撃を受けて、相手に2倍で返す技だ!それを使ったんだ。」
「なるほど。だからシオンも倒れたってわけか!」

両者とも倒れたポケモンを戻した。それと同時に雨が止んだ。

「さあ、最後はお前だ!」

ヒビキの3体目はガルーラだった。しつこいようだがハチマキをつけている。

「ザーフィ!頼むぞ!」

ヒロトは迷わずザーフィを出した。

「ザーフィ・・・」
「ガルーラ・・・」
「「『炎のパンチ!』」」

同じ技だったが、ザーフィの炎のパンチが押し負けた。

「くっ、体格の差がありすぎる!!」

ガルーラは体長2.2メートル、ザーフィ(ヒトカゲ)は0.6メートルである。
大きさではガルーラに分がある。

「(離れて攻撃するしかない!)ザーフィ、『火の粉』!」
「ガルーラ、『身代わり』!」

ガルーラは体力の4分の1を使って自分の分身を作り出した。火の粉は分身にあたった。

「そのまま『身代わり』と本体で『連続パンチ』!」

分身と本体が同時に攻めてきた。

「まずい!『煙幕』だ!」

煙幕をはり、連続パンチはしのいだ。

「煙の中から飛び出して『炎のパンチ』!」

ザーフィは煙幕から飛び出し分身の方に攻撃を当てた。

「今だ!ヒトカゲに『連続パンチ』!」

分身は消すことが出来たが本体のほうの連続パンチを受けてしまった。

「ガルーラ!『炎のパンチ』で吹っ飛ばせ!」

ザーフィは思い切り飛ばされた。

「大丈夫か!?ザーフィ!」
「カ、カゲェ!」
「まだいけるのか?よし!いけ!『火の粉』を飛ばしながら突進だ!!」
「『身代わり』だ!」

また、ガルーラは分身を出した。しかし、火の粉によって分身は消された。

「なに!?『火の粉』がさっきより威力が上がっているだと!?なぜだ?」
「ヒトカゲの特性『猛火』だ!いけ!」

そして、突進がガルーラにヒットした。

「よし!それから『炎のパンチ』!!」

『とっしん+炎のパンチ』が決まった。しかし、ガルーラは倒れなかった。

「くっ、またあのハチマキかよ!『火の粉』でとどめだ!」

「ガルーラ!かわせ!」

ガルーラはギリギリで見極め、火の粉をかわした。

「残念だがヒロト君、ここまでだ!『起死回生』!!」

ガルーラは起死回生を使った。
起死回生・・・それは体力が少なければ少ないほど威力が増す技である。
その技はザーフィにヒットした。

「ザーフィ!!」
「ヒトカゲ戦闘不・・・!!・・・え!?」
「なに!!」
「ザーフィ!」

なんとザーフィはまだ倒れていなかった。

「なんだと!普通、全力の起死回生を受けて立っていられるはずがない!!」

しかも、ザーフィの体が光り始めてきた。

「なんだ!どうしたんだ?ザーフィ!!」

光るのをやめたとき、そこには別のポケモンが立っていた。

「なにがおきたんだ?」
「進化したんだよ!」
「へ?」

どうやらヒロトは進化を知らなかったようだ。

「進化とは簡単に言うと姿や形が変わり強くなることだ。ヒトカゲの場合はリザードになるんだ。」
「なるほど!」
「でもこれで終わりだ!『起死回生』!」
「させない!『火炎放射』!」

リザード、ザーフィは強烈な炎を放った。ガルーラは体力が限界に近かったのでその一撃でダウンした。

「ガルーラ、戦闘不能!リザードの勝ち!」

また、ザーフィも審判のコールを聞き倒れた。

「いやー、まさかあそこで進化するとは思わなかったよ。」
「はい、俺もびっくりしました。」
「たぶん君の負けたくないと言う気持ちがヒトカゲに通じて進化したんだと私は思う。これからもがんばりたまえ!これがここのバッチ、ファイトバッチだ!」
「ありがとうございます!よーし!これで大会に出られるぞ!」

ヒロトはジムを出て行った。





「ジョーイさん!ノースト大会ってどこでやるんですか?」

ヒロトは大会の場所をポケモンセンターに戻ってジョーイさんの聞いてみた。

「大会場所ねぇ・・・確かホクト地方の最南端のトウマ高原だったわよ。」

トウマ高原は実はノースト地方の最北端にあるブルーズシティの北にあるのだ。したがって、ノースト地方の北にホクト地方がある。

「それで、どうやっていけばいいのですか?」
「この町で出ている船で行くのよ。ジムバッチが揃っていればチケット売り場でホクト地方行きのチケットをただでもらえるわよ。」
「そうか分かりました!よし!船へレッツゴー!そして速攻で大会に出よう!」
「でも、大会は1ヶ月後よ。それに今、船は出ていないわ。」

ヒロトはこけた。



ヒロトはジョーイさんの話を聞いてこれからの予定を決めた。
と言っても2週間この町をぶらついたり、トレーナーと戦ったりして、それから船に乗って大会に行くということだった。

そして、2週間が過ぎようとした。その2週間ほぼ毎日といっていいほど夢を見た。それはどれも見たこともない場所、知らないトレーナーだった。知らないトレーナーは軽く10人は出てきた。そしてその内容も、良い事と悪いこと、交互に繰り返された。そして、最後に見た3つの夢はヒロトにとって、一生忘れられない夢となることになった。
そして、2週間が経つとき、そのうちの一つ夢は今までと何かが違っていた。





―――「ヒロト!ヒロト!聞くんだ!」―――
―――「なんだよ!俺を呼ぶのは誰だ?」―――
―――「君に夢を見せていた者だ。」―――
―――「はい?じゃあこれはお前が見せている夢なのか?」―――
―――「そうだ!!」―――
―――「いったい何の為にこんなことを?」―――
―――「これから君は大人になるまでにいくつもの試練や危険を超えなければならない。そして、そのうち悪しきものと戦わなければならないときが来る。そのために私が少し手助けをしてあげたのだ。」―――
―――「・・・・悪しきものってロケット団のことか?」―――
―――「名前は知らない。しかし、君が戦うことになるのは確かだ!これは宿命なのだ!!」―――
―――「そんなの信じられないな!」―――
―――「信じられないならそれでもいい。しかし、君が見た夢がもう少しで出てくるはずだ!」―――
―――「・・・・・。」―――
―――「ヒロトよ!強くなれ!そして、色々なトレーナーと会うんだ!そうすればきっと道は開かれるだろう!!」―――






「ぶは!」

ヒロトは目を覚ました。

「なんだったんだあの夢・・・。」

もう変な夢はこれ以降見なくなった。そして、運命の歯車は確実に回り始めていた・・・。





つづく


アトザ

HIRO:今回の話はいかがだったでしょう!とっても重要だったのですが・・・。

ヒロト:重要ねぇ・・・確かに今回は重要かもな。それはいいとして今回登場人物少なくないか?

HIRO:確かに・・・でもそんな日もあってもいいんじゃない?

フウト:そうそう落ち着いて!ヒロト!

ヒロト:それにしても何者なんだよ!俺の夢に出てきた奴!

HIRO:それは俺も知らない。

フウト:まさか・・・考えていないのか?

HIRO:まあ、今の所は正体不明ということでよしとしよう!

ヒロト&フウト:いいわけあるか!!



ヒロト:ところで今日の紹介は?

フウト:もちろん、ジョウチュジムのジムリーダーのヒビキさんです!

ヒビキ:どうも!

フウト:それでは早速お願いします!!

ヒビキ:やるぞー!



(第1章現在)
ヒビキ・・・だいたい40歳
性別・・・♂
好きなこと・・・特訓
嫌いなこと・・・妥協
大切にしているもの・・・門下生
性格・・・がんばりや



ヒビキ:以上だ!

ヒロト:うわーー。いかにも見たままの性格だな・・・。

ヒビキ:これから特訓だ!!ヒロト!!お前も来い!

ヒロト:え?ちょっと俺はいいって!うわ〜・・・

フウト:お達者で・・・。

(ヒロト強制終了)



フウト:ところで、ノースト地方のジムリーダーってタイプがあるのか?

HIRO:あるよ。だけど今は教えない。

フウト:なんでだよ!

HIRO:俺が疲れたから・・・次回以降でいいよな?

フウト:まあいいだろう・・・次回に続く!


アトガキ+β
夢と言うのは2種類あります。
希望、憧れること、がまず一つ。夢を持つと言うのはそういうことです。
もう一つは寝ている時に現実とは違った事柄を見ること。その夢が“すべて”現実のものとなった時、ヒロトには残酷な運命が待っている・・・。
現実は時々残酷な結末が待っていることもある。だが、その反対には素晴らしい出来事が待っているのかも知れない・・・。

・・・ええと、結局俺・・・何が言いたかったんだろう・・・?(蹴)

 

[一言感想]

 だんだん夢の密度が強くなってきました。
 4つ目のバッジを手に入れたのは何よりですが、これから先が気がかかりです。
 運命の中を、ヒロトはどのように進んでいくのでしょうか。

 

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