「はあ、はあ・・・待ってくれ!」
黄色いシャツで緑っぽい髪の少年、ヒロトが走っていた。今、船に乗ろうとしているのだが、寝坊してポケモンセンターを出るのが少し遅れてしまったのである。
「おーい!待ってくれ〜・・・。」
息を切らして、全力で出発まじかの船へと走っていった。
第一章 ノースト地方から旅立つ者
第14話 黒の野望
「はぁはぁ・・・ふう、間に合った・・・。」
ヒロトはなんとか乗ることが出来たようだ。
ノースト大会まで1週間。
本当はもう1週間前に乗るはずだったのだが、夢のことが気になりポケモンセンターで1週間ぐらい伸ばした。けど、夢を見ることはなかった。もちろんその間、ポケモンたちを鍛えることは忘れていなかった。ヒロトはこの大会で優勝を目指しているのである。
「早く着かないかな?ホクト地方に・・・。」
船の機械室
「誰もいないな?」
「いません!リーダー!」
黒服の怪しい連中、ロケット団がこの船にいたのだ。
「ここに爆弾をセットする!3日くらい経ったら爆破しろ!絶対、乗客が混乱する。その時にすべてのポケモンを奪うのだ!そして脱出、分かったな?」
「はい!リーダー!」
ヒロトの知らないところでひそかに計画が進んでいた。
2日後
「わっ!スリープ!」
マッシュの『種マシンガン』によりスリープは倒れた。
「こいつ強いぞ!!」
ヒロトはマッシュを戻した。何もやることがなかったのでポケモンバトルをしていたのだ。ヒロトはこの2日間、10人と戦って全勝。そして今、5人と戦って全勝。ヒロトのレベルは確実に上がっていた。
「次は俺とバトルだ!」
「いや俺だ!」
「違うわ!私よ!」
そして、強いトレーナーがいるということで船内に噂が広まり、いつの間にかたくさんのトレーナーに囲まれていた。
「え!まだやるの!?」
ヒロトはちょっと疲れていた。
「そうだ!逃げるのか?」
ヒロトは後ろを向いた。
「もう勘弁してくれ!」
そう言って、逃げ出した。本当はトレーナーから逃げることはできない。しかし、これ以上ポケモンバトルをやっていては自分の身が持たないと思ったので逃げたのだ。
「なにー!ちょっと待て!!」
ヒロトは急いで部屋に戻った。そして、うとうとしてしまいそのまま寝てしまった。
翌朝
「あーよく寝た!」
ヒロトは目を覚ました。
「ここどこだっけ・・・ポケモンセンターじゃない・・・そうだ船の上だった!」
ヒロトは少し寝ぼけ気味だった。
「眠気覚ましに外に出よっと!」
外に出た。すると、心地よい風が吹きヒロトのシャツをなびかせた。
「ん〜!いい風にいい天気だな!今日は快晴だ!しかも、海がきれいだ!」
ヒロトはしばらく海に見とれていた。そして、また眠くなった。
(ぼがーん!!!!)
だが、突然船の中から爆発音が響き、ヒロトの眠気を奪った。
「なんだぁ!!」
船はおもいっきり揺れた。
「うわ!」
(がん!!)
ヒロトは思いっきり船の揺れによって壁に頭をぶつけた。
「いってーーーーーーー!!!おもいっきり目が覚めたぞ!くそー!・・・あれ?」
ヒロトはあることに気がついた。
「(これって夢で見たシーン?ということはあの夢に出てきた奴の言ったことってまさか・・・。)」
そう考えていた。だが、あまりにも船が揺れるのでいったん思考を中断した。
「このゆれは普通じゃない・・・。船に何かあったのかな?」
部屋に戻ってモンスターボールを取り急な事態に備えた。
「皆さん落ち着いてください!今、係員が原因を調べていますから・・・・・」
船長が言うのも聞かず、船内はパニックになっていた。
「何か嫌な予感がするなぁ。」
ヒロトは人ごみをかき分け無断で機械室に入っていった。
「爆弾が爆発したようだ!」
「くそー!いったい誰がこんなことをしたんだ!!」
機械室で係員たちが話していた。係員たちも混乱している。
「いったいどうなって・・・ん?あいつらは!!」
ヒロトは人ごみの中から黒服の集団、ロケット団の姿を見つけた。
「ロケット団の仕業なのか?」
ヒロトは人ごみの中に再び入っていった。
「私のポケモンがない!」
「俺のポケモンが!」
「わしのも!」
今度はポケモンがいないことでパニックを起こし始めた。そして、ロケット団が人ごみを出て甲板に出るのを見つけた。
「絶対、見逃さないぞ!!」
必死で追いかけようとするヒロト。そして、ロケット団は人ごみを抜け出していった。
「へっ!楽な仕事だぜ!」
「混乱したところを一気に盗む・・・さすがリーダー、バロン様の考えることは違うぜ!」
ロケット団4人はモンスターボールをひとまとめにして逃げようとした。
「やっぱりロケット団の仕業か!!」
そこをヒロトが見つけ、船上でロケット団4人と向き合った。
「お前は!確か・・・この前のガキ!」
「ブーグシティの時のガキじゃねえか!!」
ロケット団の下っ端が言った。ロケット団は4人いる。
それぞれブーグシティで戦った1人とオウギ山で戦った3人がいる。
ちなみにリーダーのバロンはいない。
「この前の恨み果たしてやる!」
「あの時はよくもやってくれたな!」
そう言いつつ4人のうち2人はニューラとオコリザルを出した。
「あ!あのときの2人か!思い出した!」
ヒロトはすっかり忘れていたようだ。と言うか、いちいち顔は覚えていなかったと言うことだろう。
「なめやがって!」
「他の2人は先に行ってろ!こいつは俺らが倒す!」
ニューラのトレーナーとオコリザルのトレーナーを残し、モンスターボールが入っている袋を持って2人は先に行ってしまった。
「あ!奪ったポケモンを返せ!」
「俺らに勝ったら返してやるよ!2人相手で勝てるわけがないと思うがな!」
ニューラとオコリザルが同時に襲ってきた。
「ダブルバトルか・・・いい練習になるな。」
ヒロトはネイルとザーフィを出した。
逃げた下っ端はリーダーのバロンと合流していた。
「何だと!!またあのガキがいるだと!!」
「はい!今、2人が止めています!もう少しで倒して戻って来ると思いますが・・・。」
「来た!」
しかし、来たのはヒロトだった。
「な!俺の部下はどうしたんだ!!」
「俺が倒した!!」
「そんなバカな!」
「オウギ山では勝てなかったけど今度は負けねえぞ!」
「ふん!この私とやる気でいるのかまあいいだろう。」
「リーダーがやることありません!俺たちで充分だ!」
「そうだ!」
そう言って、残りの2人が立ちふさがった。だが勝負にならなかった。ヒロトは前回戦ったときよりも楽勝にその二人に勝った。
「役に立たない奴らだ!」
そういいバロンはギャラドスを出した。
「シオン頼むぞ!」
ヒロトも負けずにシオンを出した。
「ギャラドス!『竜の息吹』!」
「シオン、『高速移動』だ!」
両者同時に指示を出した。シオンは素早く動きギャラドスの攻撃をかわした。
「そんな攻撃当たんねぇぜ!」
「ならこれならどうだ?ギャラドス!おもいっきり暴れろ!」
ギャラドスはオウギ山の時と同じく、我を忘れ暴れ始めた。ギャラドスの『暴れる』攻撃は船、トレーナー、すべてを無差別に攻撃している。シオンがどんなに早く移動してもあたるのは時間の問題だ。
「まずい!これじゃあ船が壊れてしまう!シオン、『電気ショック』でギャラドスを止めろ!」
シオンは高速移動中に電撃を放った。ギャラドスに電撃があたった。
「やったか?」
しかし、ギャラドスは依然、暴れ続けていた。
「そんな!!6倍のダメージで気絶しないはずがない!」
「俺のギャラドスは暴れ出したら止まらないんだよ!!ギャラドス!この船をぶっ壊しちまえ!」
「な!?船を壊したらお前らまでただじゃすまないんじゃねぇのか?」
「もともとこの船は壊すつもりだったんだよ!それに脱出方法もちゃんと考えてからな!」
「いったい何の為にこんなことをするんだよ!」
「ふん!お前には関係ないことだ!そろそろこの船を壊すとしようか!!『破壊光線』だ!!」
ギャラドスは暴れるのを止め力をチャージし始めた。
「仕方がない・・・本気で行くぞ!!」
「バカめ!今まで本気じゃなかったと言うのか?バカバカしい!ギャラドスやれ!」
「シオン!最大パワーで『電撃波』!!」
ギャラドスの破壊光線が出る前にシオンの電撃波が決まった。その電撃波は急所を捕らえ、ギャラドスはダメージに耐え切れずダウンした。
「な・・・なんだと!!」
「答えろ!何でこんなことをするんだ!」
「まあいいだろう。答えてやる。我々の目的はポケモンを使った世界征服。世界を征服して我々の世界を作るのだ。そのためには強いポケモン、トレーナーまたは費用が色々とかかるのだ。そのためにはこうやって人のポケモンを盗んだりしているのだ。」
「・・・・・。」
「どうだ?お前も入ってみるか?お前ほどの奴なら幹部くらいにはなれるかもな。」
「断る!!俺はそんなものには入らない!」
「ふん!そう言うと思ったぜ!」
「ポケモンを道具としか思っていない組織になんて誰が入るか!!」
「お前がどう思っていようが、そのうち我々の世界となるのだ!」
「そんなことはさせない!」
「今回はあきらめるが、次は容赦しない!あばよ!」
バロンは盗んだモンスターボールを置いて海に飛び込んだ。
「なに!?逃げた!?あいつ死ぬ気か?」
ヒロトが気づいた時には他のロケット団員もいなくなっていた。
乗客から盗まれたボールはすべて持ち主に返された。
実際、ロケット団という組織のことを話しても信じてもらえないだろう。
だから、ヒロトはただのポケモン泥棒の仕業だと言った。
船は次の港に着いたときにいっしょに直すので1週間は動かすことができないらしい。
船の上の騒動はこれで解決した。
「見えたぞー!ホクト地方!」
「やっと着いたのね!?」
乗客が口々とそれぞれ口に出した。
「いよいよホクト地方・・・いよいよノースト大会・・・絶対優勝してやる!」
ヒロトは誓いを胸に秘めた。
つづく
アトザ
HIRO:さあいよいよ大会編です!これからもいっそうがんばるぞー!
ヒロト:まだまだがんばり足らないぞ!
フウト;HIRO!今回は答えてくれるよね?ジムリーダーのタイプ。
HIRO:あ!いいよ!下に示すから。
(以下すべて第1章現在です。)
ライズシティジムリーダー、ダイチ・・・22歳、♂
ポケモン・・・サボネア サンドパン
特徴
フィールドは土のフィールド
タイプは草と地面
草と地面で大地・・・自然系です。
オートンシティジムリーダー、ナルミ・・・11歳、♀
ポケモン・・・ラクライ コイル ハッサム
特徴
フィールドは岩のフィールド
タイプは電気と鋼
本当は鋼のフィールドにしたかったのだが予算不足で岩のフィールドに・・・。
ブルーズシティジムリーダー、コウジ・・・30歳、♂
ポケモン・・・イノムー ポワルン
特徴
フィールドはノーマル
タイプは氷
ノースト地方唯一のダブルバトルのジム。
ジョウチュシティジムリーダー、ヒビキ・・・だいたい40歳、♂
ポケモン・・・ワカシャモ チャーレム ガルーラ
特徴
フィールドはノーマル
タイプは炎と格闘
本当の共通点は二足歩行。すべてのポケモンに気合のハチマキをつけている。さらにすべてのポケモンが炎のパンチを覚えている。まさに燃える闘魂?
HIRO:まあこんなもんだ!
フウト:へぇ〜。適当に出していたわけではないんだ。
HIRO:当たり前だ!適当に考えているわけないだろ!!
HIRO:さて今日の紹介は・・・
フウト:もういないんじゃないか?
ヒロト:紹介するキャラいないだろ。
HIRO:残念いるんだなぁ。さて、出て来て・・・・
???:ギャラドス、『破壊光線』!!!!
HIRO:うわ〜!!あ、あぶねえな!
ヒロト:お前はロケット団のリーダーバロン!!
バロン:そうだ!!今回は俺がやろう。
(第1章現在)
バロン・・・20歳、別名:凶悪使いのバロン
性別・・・♂
好きなもの(こと)・・・破壊光線で何かを壊すこと
嫌いなもの・・・正義、平和
大切にしているもの・・・悪の心
性格・・・凶悪
バロン:こんなものだな。さてこの座談会を破壊光線でぶっ壊せ!!!!
HIRO:ふざけるな!!マルマイン!『大爆発』でバロンを吹っ飛ばせ!!!!
フウト&ヒロト:ってお前ら!!やめろ!!!!
どかーーん!!!!
マルマイン大爆発で強制終了
アトガキ+β
ロケット団、まだこのヒロトがノースト地方を冒険している時では、カントー地方だけに本部を置いてしかも、裏でしか知られていないと言うまだマイナーな組織だったんです。そして、その後はご存知ですね。強い人やら、ドジなロケット団やら、喋るニャースやら・・・たくさん出てくるわけです。そのときにバロンはパワーアップして帰ってくることでしょう。
まぁ、強くなるのはヒロトたちもそうですが。
[一言感想]
バロンとの再戦。
今回はヒロトのレベルアップぶりが、いかんなく発揮されましたね。
これなら、大会も期待できます。
とはいえ、ロケット団の黒い影はまだ見え始めて来たばかり。
まだまだ油断できない状況が続くかも知れませんね。