「エネコ!大丈夫?すぐによくなるからね!」
ハルカは急いでタンバからもらってきた秘伝の薬をエネコに与えた。
「ニャ―!」
薬を飲んだエネコはすぐに元気になりハルカに飛びついた。
「あは!よかった!」
「でも、もう少しこのセンターで休ませなさい。」
「わかりました!お願いします!」
ジョーイさんの助言でハルカたちはもう少し、アサギシティに滞在することになった。
第二章 クロスストーリー
第27話 鈴の塔と焼けた塔
今までのマサトたちの行動
マサトはアサギシティのジムミカンに勝ち、スチールバッチをゲットした。
その翌日、ハルカのエネコの調子が悪く、秘伝の薬をもらう為にタンバシティへと渡った。
そこで、秘伝の薬、マサトはショックバッチをゲットした。
ユウキのホエルオーに乗りアサギシティに戻ったマサトたちは次の目的地について考えていた。
「ねー!次はエンジュシティに行こう!そこにはジムもあるしさぁ!」
マサトは次のジムのことで頭が一杯だった。
「ねぇユウキ!そのエンジュシティに何があるの?」
「鈴の塔に焼けた塔・・・それが一番のメインだな。焼けた塔には伝説のポケモンがいたって噂だ。そうだな、マサトもエンジュシティに行きたいって言っているし、そこで決まりだな。」
「エンジュシティ・・・楽しみね!どんなおいしいものが待っているのかしら?!」
「(ハルカって本当に食べることが好きなんだな・・・)」
ユウキはハルカのことをまじまじと見る。
「ユウキ?私の顔に何かついている?」
「・・・!いや!何にも!!」
慌ててユウキは顔をそむけた。
エネコが元気になって3日後に3人はアサギシティを後にした。
次の目的地、エンジュシティは一週間でいける予定である。
今はちょうど5日目くらいに差し掛かっていた。
「ポニータ!『火炎車』だ!!」
マサトは現在ケンタロスをゲットしようと必死だった。
ポニータの火炎車がヒットし、ケンタロスがひるんだところでマサトはボールを投げる。
しかし、その程度ではケンタロスは捕まらない。ボールは弾かれてしまう。
それでもマサトはあきらめず、攻撃しては投げと言う動作を繰り返した。
5回目の投球でケンタロスはマサトのボールに収まった。
「やった!ケンタロスゲットだ!!」
マサトは体全体で喜びを表現した。
「マサト・・・やるわね・・・。」
「アサギシティを出てから10匹目だよ・・・いったい何匹捕まえる気だ?」
「いいじゃないか!ポケモンは多いほうが大会に出たとき有利なんだよ!そんなことも知らないの?」
「わからないでもないが・・・。」
「お姉ちゃんなんて、10匹も持っていないんだよ!かなり少ないと思うけど!?」
「そ、それは・・・。」
「だからいっぱいゲットしておいた方がいいんだよ!絶対にね!」
マサトは言い終わると、先に進んでしまった。
その後もミルタンクの牧場など色々な所に立ち寄り、3日後、マサトたちはエンジュシティに到着した。
エンジュシティには鈴の塔に焼けた塔、他にもいろいろな茶店などが並ぶ、ジョウト地方の中でも歴史の深い街である。
「うわぁ!どれもみんなおいしそうかも〜!!」
ハルカは茶店に並んでいる食べ物に目がいった。
「凄いや!!こんなにも古い町なんて!噂にも聞いていたけどまさかこんなにも発展しているなんて!」
マサトも町に見とれていた。
「(!!かわいい舞子さんがいっぱいだ!!ここは天国かなぁ!?)」
ユウキはそんな事を考え、顔がほころんでいる。
「ねぇ!まずはジムに行こうよ!」
マサトがせかす。
「ちょっとゆっくりしたっていいじゃない!」
「僕は速くジム戦がやりたいの!!」
「でも行くのなら、まずはポケモンセンターだろ!?ポケモンの回復やジム戦の対策のためにポケモンを入替えるんだろ?」
「あ!そうだね・・・すっかり忘れるところだった!」
まずはポケモンセンターへ行った。
「さて、誰を出そうかな?」
マサトはジム戦のポケモン選びに悩んでいた。
「さっき他の人に聞いてきたんだけど、エンジュジムはゴーストタイプの使い手だとさ。」
とっさにユウキが口を出した。
「ゴーストタイプなら・・・・・・・・・・・・・・・・うん!これで決まり!早くジムへ行こう!」
マサトはポケモンを選び、ジムの前にきたのだが・・・。
「え〜!臨時休業!?」
ジムの前にはそう書かれていた。
「仕方が無いわよ!今日は別なところに行きましょう!」
「うん・・・。」
「それじゃあ鈴の塔に行こうか!あそこには伝説のポケモンが舞い降りるって話しだし!」
「それいいかも!ルギアみたいにまた会えるかも!」
こうしてマサトたちは鈴の塔へ向かった。
鈴の塔へ向かう途中、3人は鈴の塔について話していた。
「そう言えば、何で鈴の塔って言うのかしら?」
「鈴の塔は各階に鈴があるって話だった気がするけど詳しい意味は知らないな。」
「きっとそれはそこに行けば分かるよ!」
そうしているうちに鈴の塔についた。
早速マサトたちは塔の中に入って見た。
「お待ちください!あなたたちはなんですか?」
いきなりお坊さんに止められた。
「僕たちはこの鈴の塔を見に着ただけですよ!」
マサトが正直に答える。
「この塔は神聖な塔である!限られた人しか入れてはいけないことになっているのだ!即刻に立ち去りなさい!」
「え〜!せっかく着たのに・・・。」
「仕方が無い。他のところに行こうか。」
マサトは不満を漏らしたが、どうしようもなかったのでユウキの言うことに従った。
「ちょっと待ってくれないか?」
3人が塔を出ようとしたが、塔の奥から誰かに呼びかけられた。
「俺たちのことですか?」
「そうだ。君たち三人のことだ。」
「なんですか?」
「この塔に入ってもいいぞ!」
「「「え!?」」」
突然の言葉に3人は驚いた。
「な!マツバ様!そのような判断は・・・。」
「いいだろ?私の決定なら。」
「はい・・・。」
坊さんは黙ってしまった。
「ところで、マツバってまさか・・・。」
「勘がいいね!そう、私がこの町のジムリーダーマツバだ!」
マツバを含めた4人は鈴の塔を登っていった。
「マツバさんはここで何をしているんですか?」
「私は週に一度、ここであるポケモンを待っているんだ。」
「あるポケモンって?」
「ホウオウだよ!」
「ホウオウ?」
「それとお姉ちゃん!この町に伝わる伝説を知らないの?」
「伝説・・・?」
ハルカは呆然とした顔をしている。
「この町に伝わる伝説・・・それは千年以上前の話だ。この町にホウオウがいた。人間達はホウオウを崇めていた。しかし、ホウオウを悪用しようとした奴らがいたんだ。」
「ポケモンを悪用・・・。」
「現在にもいるよね。ロケット団とかアクア団とか・・・。」
「そうだね。まぁ、その話は置いといて・・・そして、そいつらは、塔に火を放った。現在焼けた塔と呼ばれている場所だ。ホウオウはその騒動において人間不信になってしまったんだ。」
「そんなことが・・・。」
「・・・。」
「それともう一つ、その火事の影響で3匹のポケモンが瀕死の状態にさらされたんだ。それを助けたのもホウオウだ。ホウオウは新たな命をその3匹のポケモンに宿したんだ。その3匹のポケモンはそれぞれ『スイクン』『エンテイ』『ライコウ』と呼ばれているポケモンなんだ。」
「へぇー・・・。」
「僕知っているよ!三匹のポケモンも伝説のポケモンと言われているし!」
「それで、マツバさんはなぜホウオウを待っているんですか?」
「率直に言うとあってみたい。それが一番の考えだ。他に会う理由と言えば、我々人間を見直してほしい・・・そう言ったところかな?」
「あぁ・・・僕も会ってみたいなぁ・・・。」
「ちなみにそのスイクンだけにはあったことがあるんだ。ホウオウを見たって少年は知っているけどね。」
「・・・!マツバさん!その少年の名前って・・・もしかしてサトシじゃないですか?」
「えぇ!?何で知っているんだい!?」
マツバは少々驚いたようだった。
「まさか君には人の心が読めるのかい?」
「違いますよ!サトシが、いろいろなポケモンの話をしてくれたから覚えていたんだよ。」
「そう、その少年とはサトシ君だ。彼にはいろいろな経験をさせられたよ。それにジム戦でも凄い力を発揮したしね。」
「サトシとジム戦をしたんですか?」
「ああ!やったとも!彼は最後の最後まで試合をあきらめなかった。彼にはホウオウに会う素質があるって私にはよく分かった。」
「なぁ!サトシとか言う奴のことは置いといてよ、今俺たちは何処に向かっているんだ?」
「あ!ごめんごめん!ホウオウの絵を見せようと思って登っていたんだけど、話に夢中になって登りすぎちゃった。」
人間誰にだってミスはある。
その後、マサトたちはホウオウの絵を見せてもらった。
それと、マサトは明日のジム戦を一番にやらせてもらうことを約束して、この塔を出たのだった。
「・・・。(マサト君にハルカちゃんにユウキ君・・・三人ともいい目をしている・・・だが、一人でだけそのうちひどい目に会いそうな子が・・・まぁ、きっと大丈夫だよな!)」
マツバは塔の上から3人を見ていたのだった。
翌日
三人はポケモンセンターを出てジムに向かった。
「それにしても、マツバさん、絶対手ごわいわよ!」
「大丈夫だよ!ゴーストタイプの対策はバッチリだよ!」
マサトは自信が凄くあるようだ。
「まぁ、実力の差がありすぎて、落ち込まないように気をつけろよ!」
ユウキは忠告した。
「そんなことにはならないもんね!!」
「ならいいけど!」
この時、ユウキは前を見ていなかった。
そのせいでユウキは前から来た男にぶつかってしまった。
「いってぇな!何し上がる!」
「わぁ!すみません!」
男は怒った。
もちろんユウキはすぐに謝った。
「まぁいい。これから気をつけろ!」
そう言うと、男は走り去ってしまった。
「ちょっと何あれ!感じ悪いかも!」
「全くひどい人だね!」
ハルカとマサトが悪口を言っている間にユウキはあることに気がついた。
「・・・!(まさか・・・あいつ!)」
ユウキは表情が一変した。
「どうしたの?ユウキ!怖い顔しちゃって・・・。」
「ハルカ!マサト!先に行っててくれ!俺は後で行くから!」
ユウキはそう言うと、走って行ってしまった。
「ちょっと!何処へ行くのよ!」
ハルカはすぐに追いかけたが、いつの間にかユウキの姿は無かった。
「お姉ちゃん!大丈夫だよ!先に行こう!」
マサトにそう言われるとハルカは一緒に行くしかなかった。
ユウキはさっきぶつかった男を追いかけていた。
その男を見失わずにユウキは居場所を突き止めた。
「ここは・・・焼けた塔?」
男が塔に入ったのを確認して、ユウキも中に入った。
「さぁ!俺のポケモンを返してもらうか!?」
ユウキは中に入るになり、叫んだ。
「お前はわざとぶつかったんだ!実際、前を向いていてぶつかる理由なんて無いからな!そして、ぶつかった拍子にポケモンを盗んだ。そうだろ!?」
すると奥から、3人の人影があらわれた。完全にユウキは包囲された。
「その通りだ!だが、ポケモンを一匹しか盗まなかったのは、おまえ自身をおびき寄せる為だ。」
「でも、俺を誘ったら、他の2人も着いてくるって思わなかったのか?」
「お前らの話や行動を見ていて、一人で来ることは予想がついていた。だが3人で着たとしても、俺たちがやられることはありえない!なぜなら我々は・・・!」
男3人は服を脱いだ。そこから現したのは“R”のマークだった。
「ロケット団だからだ!この俺たちに勝てるとでも思っているのか?」
すると3人はポケモンを出して襲い掛かってきた。
それぞれ、ゴルバット、サンドパン、アーボックだ。
「ああ!当然だ!」
ユウキはすぐさま二匹のポケモンを出した。
出した瞬間、ゴルバットとサンドパンが吹っ飛び、アーボックにぶつかった。
「小癪な!総攻撃だ!」
エアーカッターやヘドロ爆弾などいろいろな攻撃が飛んできた。
「無駄だ!『高速スピン』!」
ロケット団の攻撃は全て弾き飛ばされた。
今のはソルロックの回転による攻撃だ。
「なんだと!」
「まだまだだな!ダブルソーラービーム!」
ユウキのもう一匹のポケモンはトロピウスだ。
ソーラービームは普通溜めるまで時間がかかるのだが、実はソルロックが高速スピンをしている間にトロピウスは『にほんばれ』をしていたのだ。
ちなみにこの攻撃はアサギの灯台のトレーナーを倒した時に出した技である。
「さらに、『炎の渦』!!」
ユウキは今の攻撃じゃとたせないと読み、さらに攻撃を続けた。実際、アーボックやゴルバットは草系の技に強い。強大な炎の渦はアーボックとゴルバットを飲み込み、二匹は炎の渦の中で体力が尽きた。
「がっ!なかなかやるじゃねえか・・・!」
「言っただろ!3人がかりでも勝てないって!さて、俺のポケモンを返してもらおうか!?」
「その前に一つ聞きたいことがある。」
「・・・なんだ?」
「おまえ・・・ロケット団に入らないか?」
「!!!」
「お前の実力なら、いい線までいくと思うぜ!」
「・・・。」
「そう言えばお前くらいの年の奴も何人かいたな・・・。そいつらは望んでロケット団に入った。ちなみに実力はそいつらよりは劣るがな・・・。どうだ?お前も・・・。」
「入るわけがねぇ!!!!いいかげんに返しやがれ!」
ユウキは奪われたポケモンを取り返そうと近づいた。
「ボールか?そらよ!」
男はボールを部屋の隅っこに投げた。
「くそ!あっちか!」
ユウキは急いでボールに近づく。
「うわぁー――!!」
だが、何処からか電撃が飛んできた。
それはユウキに命中した。
その電撃は強力でユウキは一瞬気を失いそうになった。
「ぐぅ・・・いったいどこから・・・・・・?上か!?」
「その通り!なかなかやりますね!」
上から一人の女が降りてきた。
見ると、レアコイルの磁力で浮いていたようだった。
「(まさか、こいつ、今まで俺の戦いを見ていたのか?全く気配に気づかなかった・・・。)お前は・・・?」
「私はロケット団中隊長のラミ!まさか、誘いを断わるなんて思わなかったけど。まあいいわ!あなたは私が消してあげる!」
「そうはいくか!ソルロック!トロピウス!ソーラービーム!」
また、2匹はソーラービームで攻撃した。
狙いはレアコイルではなくラミだ。
まともにやっては勝てないと考えたからだ。
しかし、ソーラービームは突然何かに切り裂かれそして、ソルロックとトロピウスが一撃でやられた。
「!!!!そんな・・・バカな・・・。」
「ふふふ・・・もう終わり?それじゃ一つ言ってあげようか・・・『実力の差がありすぎて、落ち込まないように気をつけろ!』ってね!」
「・・・!まだだ!ホエルオー!」
さらにユウキは応戦した。ホエルオーを出した事によりほとんどのスペースが埋まった。
「まだやるの?ふふふ・・・分かってないのね・・・。」
一方マサトとハルカはジムに来ていた。
「さて、マサト君!試合を始めようか!」
「はい!お願いします!」
「マサト―!がんばりなさいよ!」
2人にはユウキの身に何が起きているか予想できるはずもなかった。
つづく
アトザ
ハルカ:ちょっと!いい所なのになんで終わっちゃうのよ!
マサト:そうだよ!これから始まるって言うのに!
ユウキ:俺だってこれからって時に・・・。
HIRO:ユウキ・・・これからって負けているじゃないか・・・。まぁ、次回リベンジできるということを祈っているよ。ふふふ・・・。
ユウキ:なんだよ!その言い種は!!ロケット団なんかに絶対負けないぞ!
ラミ:あら、どうかしら?HIROのメモには・・・
マツバ:どれどれ・・・ほう、次回はユウキ君が・・・
HIRO:ちょっと待った!勝手に見るなーー!(とメモを奪還)
ラミ:いいところだったのに・・・。
マサト:次回は僕のジム戦の話もあるんだよ!
HIRO:最近ロケット団との対決を考えていて、マサトのジム戦忘れ気味かも。
ハルカ:ちょっと大丈夫なの?
HIRO:大丈夫だ。考えているから・・・さて、今回の一撃紹介は・・・
マサト:もういないんじゃない?
ユウキ:主力メンバーはやっちゃったし・・・。
ラミ:私ね!
マサト&ユウキ:え゛?
ラミ:ちょっとその反応は何よ!
HIRO:じゃあよろしく!
ラミ・・・22歳
性別・・・♀
持っているポケモン
レアコイル ? ?、他にもいるらしい
服装・・・ロケット団服
プロフィール
ロケット団の中隊将。
ロケット団幹部、ダイヤのシードの部下。
自分では相手の裏をかくのが得意だと思っているらしい。
ラミ:以上よ!・・・でも少なくない?
ハルカ:確かに少ないかも・・・。
ユウキ:一体何があったんだ?
HIRO:主力メンバーとそう出ない人の違い。分かりやすいでしょ!
ラミ:レアコイル・・・『かみなり』
HIROに思いっきり命中
HIROは気絶した。
マサト:次はいよいよジム戦だ!
ユウキ:俺の対決も忘れないでくれ!
ハルカ:でも次回はホウエン編よ!
アトガキ+α
かみなり・・・普通の人があたったら死ぬよ・・・。
いよいよ、ロケット団が出てきます。
ヒロト編(第一章)とは違って今度はロケット団の名が完全に知れていますからね、ロケット団がどんなことをしでかすかもチェックだね♪(ノリ過ぎ)
次回はヒロシたちが流星の滝でアクア団と・・・?です!
[一言感想]
第25話のアトザにも通じる話ですが……。
マサト達の話の回は、エース達のそれよりも確かに一話の長さ短めな気もします(ぇ)。
ポケモンは沢山いた方が、タイプ相性でやられにくいってのはあるかも知れません。
ただ、結局はいくら捕まえていても、それぞれをきちんと育成してないと戦力的に危ないですし。
マサトの策は、吉と出るか凶と出るか……。
さて、ロケット団に誘われたユウキですが、この手の勧誘に乗る奴は滅多にいませんね。
いや、うちのキャラでは1人いたけどさ(ぁ)。
マサトのジムリーダー戦も気になりますが、やはりユウキ側が気がかりです。