俺はその瞳を見つめた。

俺が見たその瞳は、何故か俺を信じきっていた目だった。

何の疑いもなく俺の目と心を見て、“彼女”は俺に近づいてきた。

そう彼女が約束した少年に再び出会うために。

これは何かの導きだったと思った。

 

 

 

第二章 クロスストーリー 最終話
第43話 すべては宿命(さだめ)のままに・・・

 

 

 

ここはホウエン地方、トウカシティのジム。

ここでいつも通りトウカシティのジムリーダーであるセンリがチャレンジャーの挑戦を受けていた。だが今日のチャレンジャーはなかなか強かった。チャレンジャーはと言うと、16,7歳くらいの魅力がある女だった。

その女が使っているポケモンは悪、氷タイプのニューラ。センリは最後のポケモンケッキングだった。

そのニューラは確実に攻撃をかわし、ケッキングを翻弄していた。



「ニューラ、『吹雪』でとどめよ!」



後ろに回りこんだところへ吹雪を決め、ケッキングを氷付けにしてしまった。ケッキングがもう戦えないことは明白だった。



「ケッキング戦闘不能!よって勝者マリー!!」



センリはケッキングを戻し、チャレンジャー、マリーに近寄った。



「おめでとう、これがバランスバッチだ!」



バッチを受け取り、彼女は怪しい笑みを浮かべた。



「ありがとうございます。ふふふ・・・これで、私のリベンジ達成ね☆」

「え?」



マリーは怪しい笑みを浮かべてそう言うとジムを出て行った。



「(リベンジ達成・・・?あれ?そう言えば彼女どこかで見たような?)あ!そうだ、確かホクト大会の決勝戦で・・・。」



彼が一歩踏み出た時、(ブチッ)と靴紐が切れる音がした。それに構わず外に出ると、その女はもう何処にもいなかった。そして代わりにヤミカラスが3匹がセンリの前をかすめて飛んでいった。



「・・・いない。まちがいない・・・。彼女はホクト大会の決勝でバトルした子だ。」



さらにあたりを見回すが、やはり見つからなかった。



「仕方がない・・・。そういえば、この靴、新品のはずなのにな・・・。新しいのに穿きなおすか・・・。」



センリはジムの中へ戻っていった。それを見つめるものがいた。野生のアブソルだった。

アブソルはそのまま山へと戻って行ったのをセンリは知らなかった。











@@@



「どう・・・だ!?はぁはぁ・・・いたか・・・?」



ユウキは全力で走っていたため息を切らしていた。ジョウトの会場をすべて回っていたのだから無理はない。



「だめ・・・みつからない・・・・・・。」



同じくハルカも息を切らしていた。彼女も同じように走っていた。



「もしマサトの身に何か起きていたら私・・・」

「ハルカ、泣くな!お前のせいじゃない!!俺のせいだ。きっちりとマサトと話しておくべきだったんだ。」



夕日が沈み、あたりは暗闇に包まれていた。そこへ、マサムネも戻ってきた。



「だめだ!どこにもいない!もう、ここを離れたんじゃねぇべか?」

「一体どこへ・・・?」



そこへ、アゲハント、トロピウスなど飛行形のポケモンたちも戻ってきたが、誰もがマサトを見つけられなかった。



「一体どこへ行ったの?マサト・・・。」



ハルカはこらえきれず、涙を流した。ユウキはハルカを支えてやった。



「ハルカ、落ち着け!!」

「これが落ち着いていられるもんですか!何処に行ったかさえも分からないのにどうやってこれ以上探せばいいって言うのよ!」



ユウキとマサムネはうつむいた。近辺を探していなかったのにそれ以上どうやって探せばいいかなんて分かるはずがない。まさに万事休すだった。



「こんな所で何やってんだ?」



そんな3人を見かねてか、ある青年が話し掛けてきた。



「あなたは、トキオさん?」

「何かあったのか?」



ハルカは藁にもすがる気持ちでトキオに一部始終を話した。



「なるほど、彼は一度もポケモンバトルで負けたことがなかったのか。それで、彼は一人でどこかへ行ってしまった。」

「そうです。」

「じゃあ、そのままほっとけばいいじゃないか。」



トキオは平然とそう言った。



「どうしてですか?私は弟が心配で・・・。」

「10歳になったらポケモンをもらい一人で旅をすることを許可される。つまりトレーナーになれる。まぁ、それ以下でも別にいいだろうが。彼が、一人旅を望むのなら、その希望を通して上げるべきじゃないのか?」

「・・・。」

「それにしても、一回負けたくらいでそんなに落ち込むんじゃ、これから負けるたびにどうなっちゃうんだろうな?プライドの高い奴ほど負けると落ち込んじゃうものだし。それに彼はポケモンについて何も考えていなかったみたいだし。このままじゃ彼は・・・」



その瞬間、ユウキはトキオに飛びついた。トキオはその先喋ることができなかった。



「それ以上、マサトを悪く言うな!!あいつはこれまでがんばってきたんだ!ただあいつは勝っていく度にそれがポケモンの力でなく自分の力だ思い込んでしまっていた。そして、いつしかポケモンとのコミュニケーションも忘れていた。それが当たり前のようになっていった。俺は、マサトの最近のジム戦やこの大会のバトルを見ていくたびにわかったんだ。それは、あいつ自身で気づくしかないことだ!そうだろ!?」



トキオはユウキを跳ね除け、立ち上がった。



「ああ、そうだ。ポケモンを信頼することでトレーナーは強くなる。俺もそう考えている。逆も然りだ。けど、ポケモンの方はトレーナーを信頼しているようだったがな。だから、一人で旅をすることでそれを覚えさせるしかないと俺は言っているんだ!!」



ユウキも立ち上がった。



「でも分かった。今のあいつは自分で気づくことはない。このままではマサトは何も考えずにポケモンバトルしてポケモンを傷つけるだけになってしまう。そんなことはさせない!俺はあんたがなんと言おうともマサトを見つけ出す!」

「勝手にすればいい。だが、彼の居場所がわからないんじゃどうしようもないだろ?」

「うっ・・・。」



ユウキは黙り込んでしまった。ハルカもマサムネも同じくだ。

トキオはそう言い、立ち去ろうとした。



「ちょっと待ちなさい。人探しなら私に任せなさい・・・・。」



すると、いつの間にか近くに怪しげな老婆がいた。



「何だ?このばあさん?」

「私が彼の居場所を教えてあげよう。」

「本当ですか!?」



ハルカは老婆に詰め寄った。



「それじゃ、お願いします!!」

「やめとけ!」



トキオが忠告した。



「占いなんて当たるわけがない!気休めに過ぎない!」



占いのたぐいを信じないトキオはそう言った。



「ひひひ・・・それはどうかな?それじゃひとつお前さんを占ってあげよう。きええぇぇぇぇぇぇぇい!!!!」



水晶玉が光だし、そして、老婆が言うには。



「お前さん、昨日、ハルというオナゴをはべらそうとしたね?」

「え゛?何故それを・・・?」



トキオは顔をしかめた。



「しかも、失敗したらしいのぉ。」

「あんた、ハルさんに手を出していたとは許せん!!」



とユウキはトキオに跳びかかるが、マサムネが羽交い絞めにした。



「ユウキ、落ちつくべ!今はそれどころじゃないべ!」

「じゃあ、私の弟、マサトの居場所を教えてください!!」

「良かろう。きええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」



再び水晶玉が光りだした。そして、老婆が口を開いた。



「タマ・・・ム・・・シ・・・・シティ・・・・。」

「え?」

「タマムシシティって所に行けば、その子に会えるようじゃ。」

「ユウキ、タマムシシティって何処!?」

「わからない・・・。ジョウト地方やホウエン地方出ないことは確かだ。」



ハルカとユウキはマサムネを見た。



「おいらも分からねぇ。」

「全く・・・タマムシシティというのは、カントー地方での主要都市のひとつだ。一番建物が多い町でもあるな。」



トキオがやれやれと首を振って答えた。



「よし、じゃあ、早速行きましょう!!」

「ああ!」

「こうなったらオラも行くべ!!」



ユウキもマサムネも一緒についていくことになった。



「あ、そうそう。なるべく早く行ったほうがいいぞ!悪い予感も出たのでな。」

「お婆さん、ありがとう!!」



ハルカは手を振って老婆と別れた。



「ところで俺はどうしようか・・・。」



トキオは一人で迷っていた。



「それなら、お前はアルトマーレに行くが良い。」

「・・・?何であの水上都市に?」

「ひひひ・・・可愛いオナゴが待っているとのことじゃ!」

「それ本当か!?よし行くぞ!アルトマーレ!!」



トキオはハイテンションで走り去っていったのであった。



「おい、どういうつもりだ?婆さん!!」



老婆の隣りにはいつの間にか、両腕に刺青をした男、リュウヤが立っていた。そして、彼の傍らにはラティアスがいた。



「この世界の奴に“定め”を教えることは禁止されているはずだ。これであんたは3回も掟を破ったことになる。」

「果たしてそうかな?」

「あん!?」

「これが、私の“定め”と言ったら、いいんじゃないか?ひひひ・・・。」

「全く・・・。」



リュウヤは溜息をつくしかなかった。











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グランドフェスティバルが終って数週間が経っていた。結果はライトがナナコを破っての優勝で終った。そして、ライトはエースからお祝いのキスをもらったのは別の話である。(ェ)



彼らはフエンタウンのポケモンセンターにいた。ルネシティで騒動があったグラードンを自然に帰すためだ。そして、それが終わり、彼らはロビーで話をしていた。



「ヒロシはこれからどうするんだ?」

「僕はこれから大会に出てポケモンマスターを目指すよ。あと、伝説のポケモンを捜し求める旅かな?そういうエースは?」

「もちろん俺は、ライトに付き添う。ライトとはもう二度と離れないと約束したからな。」



エースはそう言って、ライトを抱き寄せた。それを見てヒロシは苦笑いをした。



「ナナコちゃんは?」

「ウチは、ホウエン大会に出ようかな・・・。って思っていたんや。ライトと戦って気づいたんや。もっと鍛えれば強くなると。だからウチももっと強くなる!」

「そうか・・・。」

「ライトはどうする?」

「私はリュウキュウ地方に行きたいな♪あそこって暖かいし!」



ライトは次の冒険に胸を膨らませていた。



「それじゃあもうみんなとは別れることになるのか・・・。」



ヒロシはしんみりと言った。



「そういうことになるな。」

「でも大丈夫。きっとまたいつか会えるわ!」

「そうや!そしたらヒロシはん、バトルしましょう!」

「ああ!」



ヒロシは元気を出して、答えたのだった。

その後ヒロシはレオンと一緒に外に出た。外には綺麗な星空が出ていた。



「レオン、綺麗な空だね。こんな星空久しぶりに見たよ・・・。」

「ピ〜カ・・・。」



レオンも頷いた。フエンタウンといえば、煙突山のふもとにある為、高い所である。そのため、星空は綺麗に見えた。



「(あのカントー大会以来だな・・・。そう言えば、サトシ元気かなぁ・・・?)」

「ピッカ!!」

「どうしたんだ?レオン?」



レオンが何かを見つけたようだった。レオンが指差した先には何かがふらりふらりと飛んで来た。そして、ヒロシの目の前に来て、それは、倒れた。



「こいつはフライゴン・・・!?しかも酷いケガだ!!速くジョーイさんに見せないと!!」



ヒロシは急いでポケモンセンターの中へ入っていった。











集中治療室の外で4人が待っていた。



「ところで、あのフライゴン、どうしてあんなに傷ついていたんやろ?」

「分からない。フライゴンが野生のポケモンに襲われたと言うのは考え難い。普通、ドラゴンポケモンと言えば、どのタイプのポケモンにも勝るからね。だから、きっと人為的なものだよ。それか自然災害にあったとしか考えられない。」



ヒロシがそう語っているうちに、ランプが消えた。そして、ジョーイと助手のラッキーが出てきた。



「かなり危険な状態ね・・・。一応、手術は成功したけど、助かるかどうかは五分五分よ・・・。」

「そんなに酷いのか・・・。」



ヒロシとナナコはジョーイの話を聞いていた。その一方でエースとライトは中へと入り、フライゴンに語りかけた。



「フライゴン!大丈夫!?」



ライトが話しかけてみるが、フライゴンは返事をしようとしなかった。

エースは何気なくフライゴンの顔に手を乗せた。すると突然、フライゴンは目を覚ました。

とは言ったものの、動ける状態ではなかった。

ライトは急いで、ジョーイに知らせた。



「よかった・・・助かったみたいね。でも、こんなに早く目覚めるとは思っていなかったわ。」



ジョーイは驚いた表情で答えた。



「・・・。ちょっとみんな、一緒に来てくれ。」



突然エースはそういうと、ポケモンセンターを飛び出して、クロバットに捕まり飛んでいってしまった。



「え!?どうしたの!?エース!」



ライトは急いでチルタリスを出しエースの後を追った。



「な!?ライト!エース!」



ヒロシとナナコもジッポとピジョットを出して、追いかける羽目になってしまった。











そして4人はある場所に着いた。そこはひどい有様だった。



「ひどい・・・。」

「なんでこんなことに?!」



ライトとナナコはそれぞれ口に出した。



「ダイアンさん!」



ヒロシは壊れた小屋の中からダイアンを見つけ出した。



「一体どうしたんですか?何があったんですか?」

「ロケット団がいきなり襲ってきて、このファウンスを攻撃し始めたの・・・。」

「なんやて!?」

「いけない・・・バトラーがまだあの洞窟へ行ったきり帰ってこないの・・・もしかしたら・・・」

「エース、行こう!」

「ああ。」



ライトとナナコはダイアンを介抱するためにそこに残った。

エースとヒロシは走って、洞窟へ向かっていた。その光景は前に来た時と比べると悲惨な状況だった。森はあらされて、そして、野生のポケモンたちも重症だった。

そのような光景をみているうちに、洞窟にたどり着いた。

そこには、岩の下敷きになっていたバトラーがいた。



「バトラーさん!!」



ヒロシとエースは急いで岩をどかした。



「大丈夫ですか!?」



ヒロシは話し掛ける。バトラーが気がついた。



「うう・・・君たちは・・・エース君にヒロシ君・・・。」

「酷い怪我だ・・・すぐに手当てしないと・・・。ヒロシ、小屋の近くまで運ぼう。ここはまた岩が崩れたりして危なさそうだからな。」



ヒロシは頷いて、ジッポにバトラーを担がせた。

そして、小屋の近くに戻り、最低限の応急処置を施した。(主にエースがやって、ヒロシとナナコが手伝った。ライトは見ていただけのようだ。)

バトラーさんが口を開いた。



「眠りの繭を奴らに奪われた・・・。」

「「なんだって!?」」



ヒロシとエースは大声を上げた。



「あんな奴らに繭を奪われては大変なことになる・・・。何をするか分からない・・・。」

「速くとりかえさな!」

「そうだね!!」



ナナコとヒロシは簡単にそう言った。



「奴らの場所が分かるのかい!?」

「あいつらの本拠地はおそらく、カントー地方。そこへ行けば何かしら手がかりがつかめるはずだ。」

「そうね!4人で取り返してくるわ!」

「でも、あいつらは特に幹部と名乗っていた3人は今まで見たことののない強さだった・・・。」

「そんなの関係ない!」



エースは言った。



「取り返すといったら絶対取り返す!!バトラーさん、それまで待っててください。といっても、そのケガじゃ当分は安静にしてないといけないでしょうが・・・。」

「ああ・・・。頼んだぞ・・・みんな・・・。」



こうして4人はファウンスを飛び出していった。



「でも、どうやってカントーへ行くんや?それにロケット団はどうやってここまできたんや・・・?」

「おそらくヘリを使ってきたんだろう。俺たちはカイナシティ発の便でカントー地方を目指すしかない。」

「やっぱりそうなると、行方がわからなくなるんじゃ・・・。」



ライトが心配そうに聞く。



「そのときはロケット団を捕まえて居場所を吐かせればいいさ。」



ヒロシは簡単に言ってみせた。



「ともかく、急いでカイナシティへ!」



4人はそれぞれの飛行ポケモンに乗り(エースはつかまってだが。)、暗い闇の中、カイナシティへと猛スピードで飛んでいった。











@@@



リニアがヤマブキシティで停車した。中から、いろいろな人が出てきたが、そこからメガネをかけた少年も出てきた。駅を出て、あたりを見回した。周りはビルに囲まれていた。



「よし・・・ここから僕の新しい冒険が始まるんだ!!」



彼はネオンが照らす街中を歩きヤマブキシティのポケモンセンターへ向かって歩いていった。











%%%



カイナシティを出発して30分が経った。

もう暗くなり、乗客はみんな疲れて眠ってしまっている。

だが、甲板にエレブーズルックをした少女が誰かを待っていた。



「遅いな・・・。」



すると、待ち合わせした人物がやって来た。



「遅れて悪い。ナナコ。」

「エースはん、用って何?」

「実はこれを預かって欲しいんだ。」



エースはそう言って、モンスターボールを差し出した。中には何かポケモンが入っているようだ。



「何で?」

「もしロケット団と戦う羽目になったら、俺はフルメンバーで戦わないといけない。まぁ、それでなくても余裕だろうが、念には念をだ。だからこいつを預かって欲しい。」

「いつまで?」

「その子のパートナー(トレーナー)に出会うまで。」

「はぁ・・・。でも、なんで?」

「なんとなくだ。このポケモンには事情があるようだ。ともかくナナコは5匹しか持っていないようだから、それまで、持っていてくれ。」

「わかった。」



話し終えるとエースは空を見上げた。星空が燦然と輝いていた。



「綺麗な星空だ。」

「ほんまや。ファウンスにいたときはそれどこらじゃなかったからなぁ・・・。」



ナナコも空を見上げた。



「ライトはもう寝たのか?」

「ええ。もうぐっすりと夢の中や。『エ〜ス』って甘い声でなにやら寝言を言っていましたよ。」



それを聞いて、エースは苦笑いをした。



「そうか、それじゃしょうがないなぁ・・・。二人で星を見てようか。」

「そうですね。ところで、エースはんは何で、ファウンスがあんな状態になっていたって知っていたんですか?」

「・・・。悪い、その話はしないでくれ。」

「分かりました・・・。」



ナナコは首をかしげて、エースを見た。



「(エースはん、もしかしたら何か隠している・・・?)」



エースはそのまま星を見てた。



「(あの時フライゴンの考えていることが、なんとなくだが分かった。『ファウンスを助けて・・・』ということが。なんだか分からないけど、俺にはポケモンの気持ちがなんとなくわかるようだ。それに、俺には、同時に癒す力もある・・・。フライゴンに触れた時だってそうだ。その瞬間にあいつは目を覚ました。・・・俺は一体何者なんだろうな・・・。)」



その時流れ星が、1つ、2つと流れた。

ナナコとエースはずっと夜が明けるまで、星を見ていたと言う。











☆☆☆



明朝、ある船が海の上を進んでいた。

その船は、たいした大きくもない普通の連絡線のようだ。シーギャロップと違い、スピードもゆっくりだ。

その船の上に一匹のピカチュウが、仰向けになって気持ち良さそうに寝ていた。

そのピカチュウはふと突然目を覚ました。そして、周りを見ると、すべてが水平線だと思っていたが、北の方向に(ピカチュウ自身は北かどうかなんて知らないが。)島らしい物体が見えたらしい。

急いでピカチュウは下へと降り、船内に入り、ある部屋に入った。

そこにはピカチュウのマスター(主)がいた。

ピカチュウは揺すって彼を起こそうとする。だが、彼はまだ起きようとしない。

次にピカチュウは尻尾で顔をビンタした。気持ちのいい音を(パシ、パシ)と立てるが、まだ目覚めそうにない。



「姉さん・・・もう食えないよ・・・。」



彼は寝言を言っていた。

そうなったら最終手段。ピカチュウは、頬袋に電気を為、それを一気にマスターに放出した。



「うわ〜〜〜〜!!??☆☆$#%」



彼はビックリして飛び上がった。

ピカチュウはやれやれと疲れた顔した。そして、部屋を出た。



「お!?もしかして着いたのか!?」



彼は急いで上着を着て、ピカチュウの後を追った。

外に出てみるとちょっと靄がかかっていた。だが、すぐに消えた。

その先に見えるのは港町のクチバシティだった。



「おぉ!!ついに着くか!クチバシティ!いやぁ・・・2年ぶりかな?本土は・・・。」



青年はしみじみと言った。そして、アナウンスがなった為、急いで荷物をまとめた。

そして、船が着いた瞬間・・・。



「きゃ!・・・!ドロボー!!その人を捕まえて!!」



船内でどうやら窃盗事件が起きたようだった。犯人は急いで、船から、地べたへと抜け出し、走り去ろうとした。



「まったく、どうしてこうも悪いことするやつって、あとをたたないかな・・・。」



青年はそう口に出し、緑色の羽を持った飛行ポケモンを出した。そのポケモンに彼が乗ったのと同時にピカチュウも彼の頭の上にしがみついた。

そのポケモンに乗って、すぐに犯人に追いついた。



「何のつもりだお前!?」

「荷物、返してもらうよ!」

「青二才が!俺に勝てるとでも思っているのか!?ゴローン!ユンゲラー!」



反抗して男が、2体のポケモンを出してきた。青年もポケモンを出した。だが、その瞬間にゴローンとユンゲラーは倒れてしまった。



「なっ!!な、何をした?!」



男は唖然とした。



「何って?ポケモン出して攻撃したに決まっているだろ!」

「何!!(強い・・・逃げるが勝ちだ・・・。)おまえなんかにかまって・・・zzz。」



男は逃げようとしたが、途端に倒れて眠ってしまった。



「ご苦労さん。」



そう言って青年は一匹のポケモンを戻した。

すると、被害者である女性がやっと駆けつけてきた。



「ありがとうございます・・・。あの御礼をしたいのですが・・・。」

「いや、結構です。それより今度は盗まれないようにね。」



青年は穏やかな口調でその人に言った。



「せめて、お名前だけでも・・・。」

「名前?・・・ヒロト。マングウタウンのヒロトだ。」

「ピカ、ピカチュー!」



と、頭の上にずっとしがみついていたシオンはそう鳴いた。

カントー地方の新たな冒険が幕を明ける・・・。











アトザ



マサト&ヒロト:いよいよ着いたカントー地方!!



エース:のっけからハモっているし。



ユウキ:俺たちはまだ移動中だというのに、この2人は・・・。



トキオ:俺も移動中だ!アルトマーレに!!



ナナコ:で、エースが渡してくれたこのポケモン・・・いつまで持たせる気なの?



HIRO:それは第三章まで。



ライト:それにしても、私はいつになったらエースと二人旅できるの?確かにヒロシたちと一緒の旅も楽しいけど・・・。



HIRO:それも第三章まで。



ハルカ:私たちはいつになったらマサトを見つけられるわけ?



HIRO:もちろん第三章で。



ヒロシ:そして、僕たちはいつになったらその眠りの繭を奪還できるわけ?



HIRO:それも第三章で!!



コトハ:結局、どれも第三章じゃない!!(ハリセン装備)



オトハ:・・・ちょっと・・・コトハ・・・。



ユウキ:うぉ!この美女達は誰!?



HIRO:フライングしすぎ・・・さぁ、2人とも戻った戻った!



ヒロト:HIRO、よくも俺を36話で粗末な扱いをしてくれたな!!



HIRO:そんな昔のこと忘れた。



エース:どうせ、HIROのことだ。また、やらかすつもりだろう。



HIRO:そんな未来のことは知らない。



マリー:ごまかしてばっかりね。



ユウキ:うぁ!この美しい人は誰?いだだだだ!!



(ハルカの耳つねり炸裂)



ハルカ:ユウキ、さっきからそればっかり!!



センリ:ところで作者さん。これから、いったいどうなるんだい?



HIRO:これからは僕自身が忙しくなるので、小説書く機会が“たぶん”減るので、第三章には“たぶん”進まず、外伝をゆっくりと書きたいと思っています。



ラグナ:それは俺が主人公なんだろうな?



ユウナ:いいえ私よ!



ヒカリ:私っていうのも考えられるわよ!第一章終る時に言っていたし。



トキオ:いや、俺だって!アルトマーレのシーンだろ!



コトハ:それは私たちだって同じよ!ねぇ!姉さん!



オトハ:・・・えぇ・・・そうね・・・。



サトシ:俺たちはどうなったんだ!?



カスミ:36話以降出てきていないわよ!書きなさい!!



ケンジ:どうせなら、僕も出して欲しいな。



ハルキ:そういえば、俺の外伝も書くって言っていたな。



マリー:ふふふ・・・みんな目立ちやがりやね。



HIRO:というか、こんなに出てくるな!というか、こんなにキャラがいたのか!



ライト:気づくの遅いわよ・・・。







☆第二章解説☆



アトガキ+αに代えて



第二章は第一章と比べるとおそらく登場人物が極端に増えました。とくに最後のジョウト大会・・・。(汗)それもあって、最初はマサトが主役であるジョウト編とヒロシが主役であるホウエン編を交互に書いてみました。そして、第二章最後の話である今回はどちらも出してこれからの行き先を提示してみました。もちろん、この話を読んでくれた人ならば、次の地方は何処でやるのかという検討はつくと思いますが。第三章は新キャラ追加もほとんどなくこのまま進むと思います。



さてさて、第三章もがんばって書いていきたいと思います。

ところで、このWWSは第一章はヒロトやトキオがメインのオリジナル系なのですが、第二章はほとんどマサトやヒロシがメインのアニメ系なんですよ。ってことは第三章は他ジャンル複合系でしょうか?(何)

 

[一言感想]

 第二章がついに完結。
 しかし、エース側のハルカ側も、それぞれ不安要素を残して次へ続くことになってしまいました。
 ヒロトもついに物語へ復帰し、今後がどうなるか楽しみです。
 トキオは、水の都で春が待っているといいですね(ぇ)。

 

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