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偽春菜。正確には『偽ペルソナウェア with "偽春菜"』。“偽”というからには本家がいます。その名を『ペルソナウェア with "春菜"』(但し、現在春菜を本家と呼ぶ偽春菜ユーザはほとんどいません)。
偽春菜は本当に著作権侵害なのか? 盗作なのか? そもそも存在してはいけないものなのか? もしそうなら、何故こんなに擁護している人がいるのか?
デスクトップマスコット、というものをご存じでしょうか?
偽春菜も春菜もデスクトップマスコットです(春菜、というかペルソナウェアは、制作者が「単なるデスクトップアクセサリとは違います」と言っていますが、…デスクトップマスコット(アクセサリ)ですよ、やっぱり。あ、有料なのでタダではありませんけどね)。 「なるほど、偽春菜とは春菜の盗作だが“無料なんだから別にいいじゃん”と騒ぎになってるんだな」と思われる人もいるかもしれませんが、全然違いますのであしからず。 とりあえず、春菜と偽春菜を見比べてみましょう。
…似てませんね。ええ、これは似てません。これで著作権侵害ならハム太郎だってミッキーマウスに訴えられます。では次。
これも同じ春菜です。さっきの春菜が服を着替えるとこうなるんですよ…。で、これも手の組み方が似てるといえば似てるけど、まさか著作権侵害にはならないでしょう。では次。
ああ、これなら分からないでもない。ツインテールな髪型に白い服。これは似てるかも、というか、偽春菜が春菜のコスプレをしているといった感じ。 では、これだけでしょうか? 偽春菜が春菜に似てるのは? いえいえ、まだあります。
お! 似ている。というか、女の子がフキダシで喋ってるというのがほとんど一緒だ!
このように、フキダシで喋るキャラクタというのはデスクトップマスコットとしては普通の発想でありまして、特徴としては弱い。著作権を主張できるものではありません。
しかし、喋ってる内容が…。マスコットが行う事、つまり、ソフトの機能ですね。 無いんです、偽春菜にはそんな機能。では偽春菜でスケジュールの項目を選んでみましょう。
![]() …これは僕が記録したスケジュールじゃないですよ。偽春菜のネタです。当然毎回変わります。ちなみに春菜は本当にスケジュールの管理をします。 バイオリズムも見てみますか。
![]() やはり、ネタですね。もちろん春菜は普通にバイオリズムを教えてくれます。 ついでです。タイマーも見てみましょう。
![]() なんと、タイマーというものの存在に疑問を投げかけてきます。 つまり、偽春菜にはこれらの機能はありません。それどころか「デスクトップマスコットにそんなものはいらねぇ!」という皮肉、抗議となっています。ただのパロディソフトと違うと言われるのは、そんなところがあるからです。
「では、偽春菜って何ができるの?」
「今・度・こ・そ・パクリ! だって両者同じ機能があるんでしょ。偽春菜がマネしたんだ」
対して偽春菜はというと、勿論ニュースも教えてくれるのですが、それはネタ要素の強いオタク向けのニュース(というかオタク向けの話のネタ)だったり、がんがんネットワーク更新でバージョンアップしたり(一時期はほぼ毎日という驚異のペース! って、『何か。(仮)』になってからは一日に何度もバージョンアップするという異常事態ですが…)、時計を合わせてくれたり、おすすめサイトを教えてくれたり、メールをチェックしてくれたり、(個人運営の)オタク系ニュースサイトを巡ってそこの更新状況をチェックしてくれたりします(“ヘッドラインセンサー”といいます)。 さて、そのヘッドライン効果で、偽春菜を介したオタク系ニュースサイトの一大コミュニティが出来ていきました(以前からあったのだけど、より明確になった)。オタク系ですから、こういう可愛いキャラものには弱いんですね。メロメロ。いろんなサイトが偽春菜に積極的に協力していました。そして、偽春菜も積極的にヘッドラインを強化していきました。持ちつ持たれつの関係、いいですねぇ。
他には、SSTPというものがあります。…コレに関しては僕はその手のものには素人ですからさっぱりなのですが、偽春菜はSSTPサーバとしての機能を持っているみたいです。…って自分でも何言ってるか分かりません。例えば、これに対応したホームページは、偽春菜に更新情報を喋らせたり、挨拶をさせたりできます。 最初の頃は、偽春菜がWinamp(MP3再生ソフト。偽春菜は曲に合わせて歌います)やIria(ダウンロードソフト。偽春菜はIriaのせいで回線速度が遅くなってるのだと文句を言います)等のソフトに対応していたのですが、だんだんと多くのソフトが偽春菜に対応していき、これまた偽春菜を介したフリーウェアの一大コミュニティができあがりました。 何故、偽春菜だけがこんなに盛り上がったのでしょう? 春菜だってネットワークを介していろいろできる“可能性”があったのに…。僕が思うに、偽春菜というキャラの魅力も多分にあるでしょうが、作者の思想の違い、というのが大きいのではないか、と。その思想の違いについてはまた別の機会に。
以上、偽春菜と春菜の被っているように見える機能について見てきました。一見同じモノのように見える両者の機能も、実はかなり違うものであるという事が分かってもらえたでしょうか…?
では、偽春菜の人気はこれらの機能によるものでしょうか? それともその可愛らしい外見よるものでしょうか?
偽春菜にはもうひとつ、大きな特徴があるのです。それは漫才!
![]()
偽春菜には春菜には居ない相棒(相方)がいます。
人工無能というものにも似ています。が、この掛け合い漫才という方式は人工無能界でも画期的なことらしいです。人工無能(もしくは簡単な人工知能)は、人間と会話するには圧倒的に語彙が足りないのですぐ飽きてしまうものが大多数なのですが、偽春菜はうにゅうと会話をするので、語彙や会話パターンが少なくても成り立つのです。と言っても、偽春菜はパターンの多い方ですが。 人工無能の開発者達からは「相方を用意するだけで、こんなにキャラが生きるとは!」と賞賛の声があがっているようです(実はよく知らないのですけど、そうらしいですよ)。
偽春菜の本当の魅力は、そのキャラクタが生きているところにあります。 「偽春菜が殺される!」 殺人事件のような衝撃でした。…すくなくとも萌え派のオタクにとっては。
法的に偽春菜が著作権違反であるかどうかは、裁判になってみないと分からないことですので、ここでは厳密に検討したりはしませんが、僕は「もし偽春菜が違法な存在だと見なされるならば、それは法律の方が間違っているんだ!」と言っちゃうことにしましょう。 とりあえず、偽春菜と春菜との違いは分かってもらえたと期待して…。
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