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携帯電話でメールを打つとき、あなたは流れるようにボタンを押すことができますか?
たしかに従来の平仮名入力方法はいずれも50音表をもとにしていたため、ひとまず操作方法を理解するのは簡単でした。ところが、いざ使ってみると「か、き、く、け、、」というように発音を口ずさんでしまったりしてかなりの集中力が必要となります。とくに長いメールを打つのはかなり根気のいる作業でした。 この解決策として筆者(aicle.org代表)は、「書き順入力」という新しい方式を開発することに成功しました。これは発音ではなく平仮名の「かたち」や「書き順」をボタン操作で表現していくという、これまでの常識にとらわれない方式です。 新しい方式では、「横線」、「縦線」、「結び」といった平仮名の断片的な幾何学的特徴をあらわす図形群が、携帯電話の「1」から「9」までの9個のボタンに、それぞれわりあてられています。そして、連続して2つのボタンを押すことが平仮名の書き順をおおまかに再現するように平仮名変換辞書があらかじめ定義してあります。たとえばペンで「す」という字を書く様子を思い浮かべてください。まず1画目は左から右に横線をひき、つぎに2画目は上から下に向かって線を降ろしながら結びをいれますよね。この動きを「書き順入力」では、まず「横線ボタン」を押し、次に「結びボタン」を押すことで表現するのです。 このように「書き順入力」を使えば、これまでのような平仮名を1文字ずつ母音と子音とに分解する作業から解放されることや、どの平仮名を決定するにもボタンを2回押すだけですむというテンポのよさも手伝って、誰にでも流れるようにボタン操作できる瞬間がやってきます。慣れてくると、あたかもペンで線を描いているかのような感覚で、長いメールでもすらすらと入力することができます。
以上が「書き順入力で行こう!」のあらすじです。これより先は、筆者が「書き順入力」を開発し、さらに本ホームページを開設する際に目標としてきた話題になっています。(ちょっとカタイかなー?) |
| 日本のネットワーク社会の発展のために |
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携帯電話を利用したメール通信、曲名入力機能を有するオーディオ機器、大きな発展を遂げそうなカーナビやテレビのリモコン、将来登場するであろうネット家電などが普及するにともなって、近い将来、あらゆる電子機器において共通して実行可能であり、かつ、操作性に優れた文字入力装置を求める社会的な機運がいっそう高まることが予想されています。そこで筆者が着目しているのは、携帯電話や電卓に共通する「3行3列の計9個のボタン配列」からなる入力装置です。なぜなら、これは技術又はコスト的な制約が圧倒的に少なく、汎用性にきわめて優れているからです。
たしかに近年、電子式ペン入力のような板状検出部による文字入力装置が市場に姿を現しはじめました。これは20年以上にわたって技術者たちが求め続けてきた理想の入力装置です。しかし、手書きといえども結果的には活字あるいは文字コードに置き換えること、高度な情報処理能力およびソフトウェアを必要とすること、情報装置の形状に制約を与えること、を吟味すると、このペン入力装置が情報機器の種類および各メーカーの設計などの差異をこえて普及することは考えられません。音声入力についても同様のことがあてはまります。 ところで、アメリカでインターネットが爆発的に普及した理由の一つに、すでにタイプライターをとおして入力部としてのキーボードが一般市民に浸透していたことがあげられます。しかし意外なことに、情報処理装置の飛躍的な発展にも関わらず、その形状は20年以上にわたってほとんど変化していません。また、日本のiモードの発展にはテンキーを有する携帯電話が既に普及していたことが役立ちました。このように、新たなサービスの展開には、既に普及している入力装置をうまく取り込むことが成功のカギとなってきました。 数字ボタンを利用した文字入力方法における世界のリーダー的企業といえば、米テジック・コミュニケーションズ社であり、既に日本語を含む14言語についてその解決策を提案しています。アメリカ・オンライン(AOL)社は、テジック社の技術の潜在的な価値に注目し、1999年12月に同社を買収しました。最近でも、テジック社とライセンス契約をむすぶ国内メーカーが増えていることを考えると、将来、さまざまな日本語入力装置が画一的にこの技術を採用することも十分考えられます。しかしテジック社における日本語入力技術への対応策は、あくまで英語や中国語のようなメジャーな言語で開発された技術を日本語に拡張させたにすぎず、平仮名のようなわが国固有の文字の特質を生かしきったものとはいえません。 以上の理由から、「3行3列の計9個のボタン配列」を用い、かつ、操作性に優れた文字入力手段を提案し文化として根付かせることは、日本の情報家電の拡大戦略に大きく貢献します。 |
| これまでの平仮名入力方法の問題点 |
| 携帯電話の数字ボタンで平仮名を入力する方法において、従来は「1」、「2」、、、「0」ボタンにそれぞれ「あ行」、「か行」、、、「わ行」を割り当て、例えば「ぬ」を入力するには、「5」ボタンを3回押すような方法が採用されました(図1)。最近の携帯電話のパンフレットには「かな入力」という名前で紹介されています。確かに、この方法は初心者に説明しやすいという利点があります。しかも、平仮名1文字を特定するにあたり、複数のボタンの中から該当する1つのボタンを選び出すという作業が1回しか生じないため、ボタン配置の把握に不安がともなう初心者にとっては負担がかなり軽減するはずです。とはいえ、文字の種類により打鍵回数が異なり、かつ、子音の指定手順(第一打鍵)と母音の指定手順(後続打鍵)とに類似性がない点が使いにくいといった不満が残っていました。 |
| 上記の入力方法は全ての携帯電話おいて採用されていますが、最近ではこの入力方法の他に、別の方法を同時に実装する携帯電話が増えてきており、ユーザは自分が使いやすい方法を選択できるようになっています。この2番目の入力方法は「ポケベル入力」と呼ばれ、2回の打鍵情報をもとにひらがなを決定するものであり、第一打鍵では図1のボタン配置を使用して子音を選び、第二打鍵では図2のボタン配置を使用して母音を選ぶものです。この方法は、すべての仮名が2打鍵で入力できるためテンポよく入力できるという点から、携帯電話で日本語を入力する頻度が高いユーザに支持されることが多くなっています。しかしながら、子音と母音を選ぶごとにユーザは頭の中で図1と図2のキーマップを絶えず入れ替えなくてはならないばかりか、ユーザが把握すべきボタンの数は計15個(子音10個+母音5個)と増加してしまうのが難点です。 |
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どちらにしても、以上の2種類の入力方式を使用する限りにおいては、ユーザは、平仮名を1文字ずつ子音と母音とに分解するという作業を回避することはできません。
歴史的に見ると、これらの方法は電話帳の名前のような短い文字列を入力するために採用された技術であり、現在の電子メールのような長文を入力する用途に最適化されたものではありません。 このように携帯性を優先するような情報装置においては、ボタンの数に制限があるため、その入力部の操作性を確保することは難しい課題でしたが、2000年3月にNTTドコモから非常に工夫されたキーボードが発売されました(商品名:パクティ)。これは、先に紹介した2種類の入力方法の良い部分の足し合わせととらえることもでき、操作性において最も工夫された入力装置の1つといえます。しかし、このような別売りの外付け入力装置では、その普及範囲は限定されてしまいます。このような解決策ではなく、パソコンやワープロでは「かな入力」と「ローマ字入力」という異なるコンセプトに基づく2種類の入力方法を提供しているのと同じように、携帯電話でも同時により多くのコンセプトに基づく入力方法を提供し、ユーザの選択肢を広げることのほうが社会的に大きな利益を共有できるはずです。 以上の理由から、入力が容易なひらがな入力手段を携帯電話等の情報端末に提供することが本ホームページの目的です。とりわけ、この入力手段は従来の携帯電話の形状をそのまま利用して実現できることが望まれます。 |
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