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平仮名全46文字

「書き順入力」では図1のように、3行3列に並んだ9個の数字ボタンにそれぞれ図形の意味を伴う記号を割り当てます。

実はこれらの記号は平仮名のかたちを構成するための基本となる図形を表しています。例えば、数字1(・)、数字2(τ)、数字3(=)のボタンは、それぞれ「点」、「直線+反り、または十字」、「2本の横線」を表します。また、数字4(<)、数字5(↓)、数字6(>)のボタンは、それぞれ「左に突き出た曲がり」、「縦線」、「右に突き出た曲がり」を表します。さらに、数字7(◯)、数字8(→)、数字9(α)のボタンは、それぞれ「まわし」、「横線」、「結び」を表します。

3 by 3 buttons

これらの記号(ボタン)を2つ組み合わせれば、平仮名のおおまかな書き順をたどることができるはずです。しかし、平仮名の「かたち」というのはあまり分類しやすい対象ではありませんから、図2を見ながら筆者が行った分類の過程を繰り返えしてみます。この図では例えば、記号・のボタンを押すことで、「ら」の第1画、「う」の第1画、「と」の第1画、「む」の第3画、「い」の第2画を描くことができることを示しています。同様に図2によると各記号(ボタン)が、どの平仮名のどの部分を指しているのか知ることができます。ただし、記号τのボタンだけは特別に図形の意味が2種類あるので注意しましょう。

9 figures

以上で各ボタンに割り当てられた記号(図形)の意味がはっきりしました。これらの2つのボタンの並びが、平仮名のおおまかな書き順をたどることになるように平仮名変換表を定義したものが図3になります。すなわち例えば、「あ」を入力するには、「あ」の第1,2画の十字を描くつもりで「τ」ボタンを押し、次に第3画のまわしを描くつもりで「◯」ボタンを押す仕組みになっています。

いっぽう「て」「こ」「く」「し」「つ」「の」「へ」のように第1ボタンで該当する平仮名の全容をとらえきってしまうものについては、第2ボタンは第1ボタンと同一のボタンを押します。

また平仮名の「かたち」の分類の難しさゆえに、やむをえず書き順に反するボタンが割り当てられている例が5箇所あります。これらは「よ」の第1ボタン(α)、「は」の第2ボタン(→)、「ほ」の第2ボタン(・)、「け」の第2ボタン(>)、「ひ」の第2ボタン(>)です。

hiragana table

以上で、平仮名全46文字についてボタンの押し方が明らかになりました。もちろんみなさんが「書き順入力」を行うには、図3の変換表を最初に覚えなくてはなりませんが、平仮名の書き順を連想しながら練習すれば驚くほど簡単にマスターできます。ぜひ次のページのデモンストレーションプログラムでお試し下さい。

→とりあえず使ってみよう→

濁音、半濁音、小文字入力への応用
次に変形された平仮名すなわち、「が」「ぎ」「ぐ」のような濁音、「ぱ」「ぴ」「ぷ」のような半濁音、そして、「ゃ」「ゅ」「ょ」のような小文字を入力する方法を覚えましょう。これには、図4の記号Fで表されている数字「0」のボタンを使います。

the function key

新しく追加された「F」ボタンは、直前に入力した平仮名を濁音などの入れ換えるために設けられたものです。例えば「が」を表示させるには、まず図3にしたがって「か」を入力し、つづけて「F」ボタンを一回押すと画面上に表示された「か」の字が「が」の入れ換わります。このような置換処理の内容は図5にまとめられます。

hiragana table

以上で、どんな濁音、半濁音そして小文字も「F」ボタンを用いて入力すること ができるようになりました。まずはデモンストレーションプログラムで置換処理 をお試しください。

→とりあえず使ってみよう→

デモプログラムを試したみなさんはお気づきになったかもしれませんが、図5の方法では、濁音のような変形された平仮名1文字を入力するのに最低3回はボタンを押す必要があります。すなわち清音の入力に2回、そしてFボタンを最低1回は押すからです。しかし熟練したユーザは、平仮名の清音ではすべてそうだったように、1文字を出力するためのボタン操作は常に2回であるといったテンポを期待するかもしれません。

このような熟練したユーザの要望にお応えすべく、図6のように平仮名の小文字に対するショートカット入力が補足的に用意されています。例えば小文字の「ゃ」を入力するには、まず1番目のボタンは大文字「や」と同じボタンを押し、次の2番目のボタンは「F」ボタンを押すのです。このようにして小文字の「ゃ」を2回のボタン操作で入力することができます。図6にあげてあるとおり「ゅ」「ょ」「っ」についても同様なショートカット入力が定義されています。

shortcut input

「ゃ」「ゅ」「ょ」のショートカット入力では、それぞれ第1ボタンと第2ボタンが隣り合っているため、ボタンを押す際の指の移動量が少なくなっており、操作性がかなりよくなっています。他方、図6を注意深く見るとわかるように、「っ」のショートカット入力では、さらにもう1つのボタン定義が与えられています。この場合は、第2ボタンが「=」がなっていることで操作性が改善しています。つまり、こうしたほうが日本語の文章表現に頻繁にあらわれる「った」(>=τ=)あるいは「って」(>=ττ)のような文字列を互いに隣接したボタンで入力することができるので、最終的には、熟練したユーザはこちらの方法を使用することになるでしょう。

→とりあえず使ってみよう→

記号入力などの補助機能
今日製品化されている携帯電話の多くは、図4のテンキー以外のいくつかのボタンに句読点入力や前文字削除といった機能を割り当てています。確かに、ユーザはこのような各メーカー、各製品に固有のボタンを使用することで、記号、編集文字などを入力することができます。しかし、今後は、ある個人が複数の携帯電話を使用したり、テレビのリモコン、カーナビのリモコンなどを使用したりして文字入力を行う機会が増加していくことを考慮すると、各製品によってそのようなボタンの位置や役割が異なっているのでは使いにくくなってしまいます。また、ちょっとした記号や数字や編集文字を入力する際に、いちいちモードを切り替えたり、特別なボタンに指を伸ばしたりするのは面倒なものです。

このため、「書き順入力」では、日本語の文章を作成する際に最低限必要な要素を図4のテンキーだけを用いて入力することができるような補助的な機能を付加しました。ただし、これらはあくまで便宜上のものであり、書き順などは考慮されていません。

まずは、句読点などの記号を入力する機能を紹介します(図7)。この場合、記号の種類を必要最小元のものに絞りこんだことや、いずれも第一打鍵のボタンは「○」か「α」のどちらになるようにしたことで、少しでも覚えやすくなるように工夫をしました。

kigou table

また、記号に対する置換処理も用意されており、「F」の置換ボタンを押すと、同じ概念を持つ記号が巡回するようになっています(図8)。

kigou cycle

次に数字入力ですが(図9)、この場合、まず「・」ボタンを2回続けて押した後に該当する数字ボタンを押します。このようにすると、例えば「7がつ30にち」といった仮名と数字が混在する文でも、入力モード切替えのような特別な操作をすることなく平仮名と同じように入力することができます。

number table

最後に編集処理では、指の動きがその処理内容の概念と一致するようになっています(図10)。

hensyu table

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