AOC進化論
進化とは、AOCの様々な性質(戦術的な変化によって影響をうける性質)がプレイヤーのなかで累積的に変化していくことである。多くの場合、戦術を世代を越えて伝えていくのはプレイヤーであり、そのプレイヤー名がAOC界のなかでどう広まっていくかを左右するのが勝率である。また、その戦術によって進化していくのは、文明そのものであったり、H2Hや、4vs4であったり、糞Rであったりする。
また、プレイ環境とは、プレイヤーがAOC環境にうまく適応していくこと、次第に廃人になっていくことのみをいうのではない。たとえば、シーズに住むシスト民のモラルがなくなるような「狩り」といわれる現象も環境的な変化によって引き起こされており、進化といえる。
多様なプレイヤーが進化してきた過程、AOCはひじょうに複雑であり、多様である。そのために、どのように、なぜプレイヤーが進化してきたのかを解明するAOC学には、未解決の問題が多い。しかし、プレイヤーの進化現象がほとんど解明できたと考えるのはもちろん誤りであるが「AOC進化を説明する理論は、乱立していて、どれが正しいのかほとんどわからない状態である」、あるいは、「ECの考えた進化メカニズムは誤りである」と決めつける意見も適切でない
ECのAOC進化理論
ECは、AOC進化のメカニズムを考える上での基本的な考えを提出し、厨房レベルからも進化が論議されるようになった現在でも、その考えは有効である。ECの考えた進化の枠組みでもっとも重要なのが、ユニット変異型進化と戦術分岐である。
AOC進化の理論は、勝率理論のように一つの勝率理論でプレイヤーのすべての進化現象を説明できるというものではない。説明しようとするユニットによって、また、説明対象となる戦術によって、適用される理論は異なる。たとえば、速攻戦術によって説明できる現象もあれば、そうでない現象もある。 速攻戦術は敵即死・ボロ勝ちを向上させるような性質、つまり攻め的な性質の現象を説明できる戦術であるが、その他、防御については説明しない。そのことは、ECの進化理論が間違っていることを意味しているわけではない。
AOC進化のメカニズムはどのように解明されるのか?
なぜAOCが進化してきたのかを単純には説明できそうもないプレイヤーのアホ的現象は多い。2001年にAOCの全文明の大まかな戦術が明らかになった。その中の戦術の数は30に満たないと推定されている。使える戦術の数が10程度しかないサラセンの糞Rが3と推定されているので、文明の複雑さと戦術の数にはそれほど関係がないようにみえる。しかし、このような一見パラドクスと思えるようなことが、実は、AOC進化メカニズムの解明に示唆を与えるのである。ことのことは、違う文明がさまざまな文明ボーナスを共有することで、AOCの多様性は文明・戦術の多様性だけでなく、複雑なプレイヤーのネットワーク、IRC以外でのプレイヤー同士の相互作用など、複雑な機構が働いていることを示唆している。通常の感覚からみて、奇妙だと思える糞戦術の解明によって進化についての理解が向上するのである。
プレイヤー適応のメカニズム
プレイ環境によってプレイヤーがおかれている環境で勝率や操作量を向上させていく適応進化のプロセスは、多くの実証研究がなされている。和ZONEなどを利用した実験的研究からローカルでの長期の観察による研究などその手法は様々である。最も有名な研究は、和ZONEでの厨房の長期にわたる研究である。厨房の度合や実力がプレイするGAMEの得やすさに関係していること、そして厨房ごとの性格の違いがMAPの違いや普及に差をもたらしていること、さらに、その差によってMAPの人口や種類が数年で変化していくことなどが示された。さらに、初心者によっては2ヶ月くらいあれば別の種のMAPの形態に対応することが可能であること。このような研究は、IRCなどでも行われていた。しかしIRCでは、プレイ環境が変化しているが、別の要因(パブ)で初心者の精神が進化していかないことが示されている。
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