Real方式の動画疑似ストリーム・コンテンツを配信しよう
HTTPサーバが立っていれば、疑似ストリーム配信は簡単。「AVI」を「rm」に
エンコードし、HTTPサーバ上で動画配信してみよう。

 
Realとは
 現在、動画ストリームで、トップシェアは、「Real System G2.方式
」と、「Windows Media Technologies」といえる。
 現時点なら、動画配信に関しては、Real方式の圧縮/配信力は負けてない。いや
、お勧めです。

・Real Player………再生
・Real Producer……エンコード
・Real Server………配信
 (serverは、NTか2000のIntelマシンのみ)

 Realの基本セットは上記3つだ。それぞれに、「無償版」(Basic)と、「
有償版」(Plus)があるのも分かりやすい商品構成だ。

 ここで、驚いてほしい。動画配信には、HTTPサーバがインストールしてあれは、
疑似ストリーム配信が可能なのだ!「じゃあ、Serverなんか、なくたっていいじ
ゃないか。」その通り!さっそく動画配信を始めよう。(でも、なんでわざわざ、Se
rverが必要かは、配信を始めて見れば、すぐ判るのも現実である)。

プレイヤーの準備とインストール
 配信するには、まず最新のプレイヤーをインストール。これ基本。
 「http://www.jp.real.com/」の、左下のほうにある「To
p Free Downloads」のコーナーより、「Real Player B
asic」をクリックして、ダウンロード、インストールする。


(左下のほうにある「Real Player Basic」をクリック。)

 『I/O』の読者なら、すぐに分かるだろう。また、「Plus」という多機能な有
償版を購入するのも良い方法だ。

エンコーダのダウンロード
 「http://www.jp.realnetworks.com/produc
ts/producer/basic.html」を見ると、「Real Produ
cer Plus」と「Basic」の違いが、英文で書かれているが、その下のほう
に、「RealSystem Producer Basic」のダウンロードがある
。


(「RealSystem Producer Basic」にある「Downloa
d」をクリック。)

 「Basic」「Plus」、2つの違いはなんだろうか。
 たとえば、「マルチ・ストリーム」の数の差だったりするが、これは、いつか、Re
al Serverの説明をする時に、詳述したい。
いずれにしろ、安心してほしい。今回紹介する、HTTPサーバによる疑似ストリーム
配信は、マルチ・ストリームに対応していない。これは、あくまでも、Serverを
インストールした上での機能なのだ。

だから、今回は、「Basic」で構わない。しかし、最終的に、本格的に動画配信サ
イトを運営するには、有償版の「Plus」を購入せざるを得なくなることも、覚えて
おこう。「Basic」だけでは、Realの実力は分からないのだ。
 
 さて、「Basic」のダウンロードをクリックすると、いろいろなことを聞かれる
。選択方式が多く英語だが、メゲずに答えよう。
 質問が判らない場合、多くの読者は、「Other」と答えておけば良いだろう。(
ホントに)

AVIの準備


(準備したAVI)

 ストリーム配信を過信してはいけない。現在のネットワーク事情では、「640×4
80」のサイズの動画を、29.97フレーム/秒で配信しようなどと思ってはいけな
い。動きを優先するか、画面のシャープさを優先するか……。さじ加減は難しい。
 誰かが講義をやっているだけの動画だったら、5フレーム/秒なんてのも作ったこと
があるが、動きをスムーズに感じる最低限のラインは、8フレーム/秒程度以上だと思
う。いや、実際には、8フレームでも、許せない読者も多いだろう。
 私なりの基準を言えば、「320×240」のサイズで、10フレーム/秒のAVI
コンテンツを用意してほしい。ひとまずこれで試して、あとは、各自、サイズやフレー
ムを増減し、理想に近づけるとよいだろう。

 この、「画角」「フレーム数」は、ストリーム配信で、非常に悩ましい部分であるが
、コツは、画角とフレーム数を、エンコード前に編集で決めておくのである。
 動画編集の仕方がよく分からないときは、工学社から『はじめてのDVD製作』とい
う本が出ているので、そちらで学んでほしい(Windows Movie Make
r、Ulead Video Studio、Adobe Premiereといった
初心者からプロ向けの動画編集ソフトが解説してあり、DVDコンテンツまで作れる優
れものの解説書だ)。

 なお、HDDの容量が許せば、未圧縮のAVIを作るのが有利だろう。

エンコーダのインストールと起動
 インストールはすぐに終わる。アイコンをダブル・クリックしよう。
《インストール方法》
[1]最初の画面では「accept」。
[2]次は、インストール場所を変更するなら、変更して、「Finish」。
[3]その次の「Enable Recording」は、チェックしたまま「Nex
t」。
[4]最後に、「E-mailアドレス」「国」「郵便番号」を聞かれるので、すべて
半角英数で答える。
[5]「Finish」でインストールの開始だ。
 インストールが終わったら、Windows98系では、再起動するとよいだろう。


《使い方》
[1]エンコーダを起動しよう。起動すると、下の画面が開く。


(最初に現われる画面)

[2]すでにあるAVIなどをエンコードする場合には、いちばん上の「Record
 From File」を選択する。

[3]次の画面では、変更前のAVIを指定する。

[4]著作権表示画面では、少し戸惑うだろう。なぜなら、日本語で打った欄が、全部
文字化けしてしまうからだ。図は、「Second Seranadersのカッコい
いライヴ」と打ったのに、文字化けした様子である。


(著作権表示画面)

[5]そのあと、マルチ・ストリームか、シングル・レイトかを選択する画面になるが
、今回はHTTPサーバでの配信なので、「シングル・レイト」にすること。でないと
、上の帯域のエンコードは、まったく無駄になる。

[6]次もやや悩ましい。音のクオリティをどうするか聞かれる。「Voice On
ly」にしたほうが、画質が有利になるが、音にこだわりがある場合は、「Music
」にし、通常はそのままで、「Next」する。

[7]この次はさらに悩ましい。動画の動きを「Normal Motion」にする
かどうか聞かれる。「画質を犠牲にしても、動きを優先にする」「ひたすら画質がくっ
きり見えるように専念する」、更には「細かな動きはよいから、スライドショーのよう
にはっきり表示する」というモードまである。これも、たいていの場合は、デフォルト
の「Normal Motion」がうまくいく。

[8]次の画面で、いよいよ「〜.rm」ファイルの保管場所を聞かれる。確認画面を
「完了」で閉じると、最終確認画面が出る。ここで「start」をクリックすると、
無事、エンコードは終了する。


(確認したら「start」をクリック。)


rmファイルをHTTPサーバで再生する。
 今回は、「live.rm」というファイルを作った。これを、HTTPサーバのh
tml領域に置いてほしい。
 筆者の環境では、「c:\home\httpd\html」というフォルダに入れ
た。ここは、URLの絶対値にすると、「http://localhost/liv
e.rm」ということになる。この、「live.rm」を指定したramファイル(
テキストファイル)を作れば、疑似ストリーム再生が可能になる。

 つまり、筆者の環境ならば、「live.ram」というテキスト・ファイルを作り
、冒頭に一行だけ、「http://localhost/live.rm」と記して
保存すればよいのだ。とりあえず、rmファイルを置いたディレクトリと同じディレク
トリに保存しよう。

 あとは、HTTPサーバを立ち上げ、ブラウザで「http://localhos
t/live.ram」を表示させると、自動的にReal Playerが立ち上が
って、再生されるという寸法である。


(Real Playerでの再生画面)

 例えば、ADSLユーザーなら、モデム(ルータ)側で、HTTPポートが外に開か
れていれば、このコンテンツを、外のマシンから見ることができる。バッファが間に合
わず、停まったりしながらの再生になるかもしれないが、まずは大成功と言ってよいだ
ろう。
(辻豊史)