動画を本格ストリーム配信しよう!――Realサーバ構築
RealストリームはWindowsとMacintosh、どちらのユーザーにも広
く使われている。このストリームサーバのトップシェア、Realサーバは、無料で構
築できる。

 
Realサーバはフリー
 フリーと聞いても、興味ナシ? 疑似ストリーム配信で満足? ならば見てほしい。
ストリーム・サーバの実力は、こうだ!

@再生時に、「先送り」「巻き戻し」したときの待機時間が少ない
Aマルチ・ストリーム配信(ユーザーの回線速度に合わせた配信)
Bライブ・カメラ中継(本稿では省略)

 @は、ユーザーの操作性を左右する部分である。httpの疑似配信では、再生位置
スライダを後半まで動かしても、表示されるまでに何分も待たされる。
 それに対して、ストリーム・サーバはファイルの好きな部分を細切れにユーザーに送
信できる技術なので、待たされるのは通常10秒程度のバッファリング時間のみである
。上の@〜Bができるのは、このためなのだ。


ダウンロード
 以下の読者を対象とする。

●WinNT ・Win2Kユーザーのみ
 Realサーバは、XPと9X系はサポートしていない。Realは、楽しいよ。W
in2Kに乗り換えよう。


●CPUがIntelマシンのみ
 Real ServerダウンロードページにIntelと明記してある。他のCP
Uでは本当にダメなのか?

●ルータのポートを設定できる
 Realサーバを外に公開するためには、ルータ側で以下のポートを開く必要がある
。
RTSP	554(TCP)、6970〜6999(UDP)
PNA	7070(TCP)、6970〜6999(UDP)

 さて。どれをGETしよう? 上位製品より認証などの機能が劣るが、個人・小規模
団体では、予算的に「Plus(同時60アクセス)」「Basic(25アクセス)
」しか、選択の余地はない。安価なアカデミック版ですら35万円からの出費がかかる
「Plus」に較べ、「Basic」が無料なのは、超驚きだ!

 ダウンロードは、「http://www.jp.realnetworks.co
m/」より、「Real System Server Basic」をクリック。


<「Jp.RealNewworks.com」のトップ画面>

 さらに進んでいくと、使用OSの選択や、「E-mail」「住所」「氏名」の入力
、アンケートなどがある。ライセンス・キー・ファイルは、このE-mailに届く。



インストール
 インストールはあっけないほど簡単である。途中で必要なので、ライセンス・キー・
ファイルを用意(E-mailに届く)しておこう。「3651-05-25-xxx
xxxxxxxxxxxx.lic」などという数字の羅列したファイル名だ(数字は
、ユーザーごとに異なる)。

 もう1つ変わっているのは、さまざまなポートを聞かれることだ。

●rtsp……デフォルト推奨。Realコンテンツの一般的なポート。
●pnp……デフォルト推奨。Realコンテンツの昔のポート。
●http……旧いブラウザのための仕様か? デフォルトの「8080」は、プロク
シ・サーバが使うポートなので、かち合うなら、適切な数字に変える。
●admin……Realサーバは、adminポートを使い、ブラウザからきめ細か
な管理ができる。ポート番号は、セキュアな意識から、ランダムに決定される(ポート
・スキャンをされれば、あまり意味はないが…)。

 admin管理のために、ユーザー名とパスワードも聞かれる。これは、暗号化なし
のテキスト・ファイルになるので、他で使っているパスワードは使用しないこと。


設定のカスタマイズ
では、リアルサーバを起動した時に開いたままのコマンドプロンプトを閉じよう。これ
でリアルサーバは停止する。

1・リアルサーバを手動で起動する(自動常駐解除)
実は、一度リアルサーバを起動すると、windows起動時に、自動的にリアルサー
バが立ち上がる。リアルサーバを常に稼働したい者には好都合だろうが、そうでないな
ら、手動に切り換えよう。windows2000では、「マイコンピュータ」右クリ
ック→「管理」→「サービスとアプリケーション」→「サービス」で、上の「表示」→
「詳細」にすると見易い。「RMServer」を見つけ、右クリック→「プロパティ
」で、「スタートアップの種類」→「手動」にする。

2・リアルサーバ起動のショートカットをコピーする
「スタート」からたどれる起動用の「Real Server 8.0」を好きな場所
にドラッグでコピーし、起動しやすいようにしよう。できたショートカットアイコンの
プロパティを見れば、リアルサーバが「"C:\Program Files\Rea
l\RealServer\Bin\rmserver.exe" "C:\Prog
ram Files\Real\RealServer\rmserver.cfg"
」のように、起動ファイルを呼び出して起動しているのが判る。ここで指定する設定フ
ァイルを変えて、色々ショートカットを作れば、簡単に、異なる環境でサーバを起動で
きる。
更に、「実行時の大きさ」で「最小化」を選択しておけば、起動するたびにコマンドプ
ロンプトウィンドーが開かないですむ。


(起動用ショートカットのカスタマイズ)


3・設定ファイルをカスタマイズ
「C:\Program Files\Real\RealServer\rmser
ver.cfg」をエディタで開き、変更しよう。もし、設定ファイルを壊してしまっ
たら、「default.cfg」が、インストール直後の「rmserver.cf
g」である。

・ファイルの一番最後に……
<List NAME="IPBindings"> 
<Var Address_01="0.0.0.0"/> 
</List> 
の三行を加えよう。これにより、ローカルではリアルコンテンツを見れても、ネット越
しで見れないなどの不具合を解決できるとのことである。

・Adminポートのチェック
インストール時に決めたAdminポートをもう一度チェックしておく。
<Var AdminPort="15474"/>
のような行を探し、メモしておこう。

・コンテンツを置くフォルダの決定
「<Var BasePath="C:\Program Files\Rea
l\RealServer\Content"/>」の部分を好きなフォルダに
変更する。
フォルダのマウントは、複数できるが、既にマウントしたフォルダのサブフォルダをう
っかりマウントすると、サブフォルダ以下のみが有効になり、そこより上位のフォルダ
は、全部見れなくなるので、じゅうぶん注意してほしい。

わたしの場合は、コンテンツフォルダを、「D:\rmdat」に変更した。以上、変
更したら、リアルサーバをもう一度起動してみよう。

指定フォルダに、自分で用意したリアルコンテンツをコピーしよう。

もし、リアルコンテンツが用意できなければ、リアルサーバのサンプル動画でもよい。
リアルプロデューサによる、リアルコンテンツの作成方法は、本誌先月号の、特集記事
などを参考にしてほしい。



起動
 [スタート]→[プログラム]→[Real Server]→[Real Ser
ver 8.0]で、起動する。
 コマンドプロンプトが、「A: A configuration was fou
nd ……」とメッセージを吐いて停まったら、無事に起動できた証拠なので、コマン
ドプロンプトを最小化しておく(次回Win起動以降は、自動的にRealサーバが立
ち上がるが、嫌な場合、osの「管理ツール」の「サービス」より、RMServer
サービスを「手動」にする)。


<起動の様子>

 無事に起動できていれば、下記のURLをブラウザでアクセスすれば、自動的にRe
alプレイヤーが起動し、サンプル動画の再生が始まるだろう。

@rtsp://localhost/africag2/africa.smi
Artsp://localhost/presentation/presenta
tion.smi
Bhttp://localhost:8080/ramgen/real8vide
o.rm

 しかし、私はここでつまずいた。そんなときは、「C:\Program File
s\Real\RealServer\Logs\rmerror.log」をエディ
タなどで覗いてみよう。
 原因は、私のメーラーが、ライセンス・キー・ファイルの改行コードを勝手に「CR
+LF」にしていたからのようである。でも、全然困らない。何故か?
 そう。ライセンス・キー・ファイルは、ダウンロードできるのだ。
   ↓コノ線トル!
 Realサーバをダウンロードしたときに届いたメールに、「http://lic
ensekey.realnetworks.com/lic/key.html?k
=3651-05-25-xxxxxxxxxxxxxxx.lic」のようなURL
が書いてあったはずだ(数字はユーザーによって異なる)。


<ライセンスキー・ファイルをダウンロードする>


 ダウンロードしたら、ファイルを「C:\Program Files\Real\
RealServer\License」というフォルダ(デフォルト)に上書きコピ
ーするだけである。

 今度は、別のマシンから動画を見よう。初めに、「C:\Program File
s\Real\RealServer\Content」というフォルダに、自分の用
意したrmファイルをコピーする。今回は、「live2.rm」というファイルをコ
ピーした。

 「live2.rm」を再生するには、設定がうまくいっていれば、ブラウザのUR
L欄に、「rtsp://192.168.xx.xx/live2.rm」などと打
てば良いはずである(数字とxxは、RealサーバのLan内IPである)。



<別のマシンから再生できた!>

 このように、LAN内の別のマシンから、動画再生できれば、あとはルータの設定で
、そのマシンに向けてrtspポートを開けば、動画コンテンツを公開できる。詳細は
、ルータの説明書を見てほしい。

 では、管理画面の表示である。
 「http://localhost:15474/admin/browse_c
ontent.html」。「15474」は、インストール時に決め、前の章で確認
したAdminポートであるので、読み替えてほしい。ユーザーとパスワードを聞かれ
る。


<アクセス状況表示>
 これで、設定ファイルをGUI管理でき、アクセス状況をリアルタイムに知ることが
できる(快適!)。

 Realサーバは、内部にほとんどhttpサーバと同等の機能をもっていて、GU
I管理を実現している。

 だがRealサーバの最も美しい点は、ライセンスや設定ファイル、一切合切が、テ
キスト・ファイルであることだ。設定をバイナリにするメリットはどこにもない。読ん
でたら、MSは見習うように。

*
 本稿で触れられないのが残念でならないが、ここまでくれば、CMOSカメラによる
インターネット・ライブ中継も、実に簡単である。さっそく、5000円くらいのカメ
ラを買いに行こう。走れ!
(辻豊史)