Realサーバでライヴ中継しよう
ライヴ中継だ!外に行こう! Realサーバを構築できたら、CCDカメラによるリ
アルタイム動画のライヴ中継は、めちゃ簡単。
 USBのCCD(CMOS)カメラがあって、ノートパソコンがあったら、PHSに
つないで、さあ、外に行こう!

 
Realサーバのカスタマイズと確認
 Windows 2000やNTで、CPUはインテル……そんなユーザーが、無償
版のリアルサーバを使える。
 「無償版リアルサーバ」「無償版リアルプロデューサ」の、ダウンロードとインスト
ールは、先月号と先々月号の記事を参考にしてほしい。


<今回使ったパソコンとCMOSカメラ。PHSは……H"ではない>

@Realサーバを手動で起動する(自動常駐解除)
 一度Realサーバを起動すると、Windows起動時に、自動的に立ち上がよう
になるので、常に稼働したいのでなければ、手動起動に切り換えよう。
 Windows2000では、「コンピュータの管理」を開き、「サービスとアプリ
ケーション」→「サービス」で、「RMServer」を右クリック→「プロパティ」
で、「スタートアップの種類」を「手動」にする。

A起動時に最小化にする
 「スタート」からたどれる起動用の「Real Server 8.0」を好きな場
所にドラッグでコピーする。出来たショートカット・アイコンのプロパティで、「実行
時の大きさ」の「最小化」を選択しておけば、起動するたびにコマンドプロンプトのウ
ィンドウが開かないですむ。

B設定ファイルを確認
 「C:\Program Files\Real\RealServer\rmse
rver.cfg」をエディタで開き、確認する。
<List Name="RealSystem G2 Encoders">
<Var ShortName="pn-encoder"/>
<Var MountPoint="/encoder/"/>
<Var Port="4040"/>
 こんな行が見付れば、OKだ。「encoder」はライヴ中継を見るときの仮想パ
スになる。


中継実験
 CMOSカメラを接続する。ドライバなどのインストールがすんでいれば、「Rea
lサーバ+Realプロデューサ」で、もう、ライヴ中継が可能だ。

 先ほどのショートカットから、Realサーバを起動する。コマンドプロンプトが、
メッセージを吐いて停まっているはずだが、最小化されているので、起動は快適だ。

 そして、この状態で、Realプロデューサを起動してほしい。
 レコーディング選択ウィザードが開いたら、以下のようにする。

Live Broadcast	チェック
Capture Audio	チェック
Capture Video	チェック
Titleなど	空欄でよい
Single-rate for Web Servers	チェック
56K Modem	チェック
Voice Only	チェック
Sharpnest Image Video	チェック
Real Server	localhost
Server Port	4040(デフォルト)
Filename	livecam.rm(任意)

 56K Modemは、H"なら「Single ISDN」、携帯電話なら「28
K Modem」のほうがいいかもしれない。
 なお、「Archive Broadcast to File」をチェックすれば
、配信した映像をファイルで保存してくれるようである(上書きでなく、追加というの
もよく出来ている)。


Live Broadcast


Cpture Audio  Capture Video


tile


Single-rate for Web Servers


56K Modem


Audio Format  Voice Only


Sharpest Image Video (Normal Motion Vid
eo) ×Slideshow


Filename


Prepare to Record 「完了」


 準備は整った。画面左には、カメラの映像、ライヴ中継が始まったら、右には、エン
コードした状態の映像が出力される。


<主要設定はここでも変更できる>

 では、PHSからインターネットに接続しよう。インターネット接続した状態で、コ
マンドプロンプトから、「ipconfig」と入力し、Enterをする。「IP 
Address」欄から、グローバルIP(「123.45.67.89」式の、4つ
の数字とドットの組み合わせ)をメモる。

 Real Producerの「Start」ボタンをクリックしたら、もう、ライ
ヴ中継は始まっている!

 別のマシンから、ブラウザのURL欄に、「rtsp://(グローバルIP)/e
ncoder/livecam.rm」と入力し、アクセスしよう。自動的にReal
プレイヤーが立ち上がり、ノートPCから映像が配信されていることが分かる。


<別のマシンからアクセスした(実際の画面)>

 予想外の高画質にびっくり!これはどうやら、画面の中の動いていない部分に関して
は、Real方式はたぐい稀な高画質を発揮するからのようだ。


ライヴ中継レポート!
 とある人形町にある会社にお邪魔した。「美味そうな揚げ物屋を見付けたが、どうな
のだろう」というウワサ。「それなら、中継レポートしますよ」と、まあ、記事のネタ
になると踏んで、出掛けたわけである。

 まずは、社内で中継コンディションをチェック。リエちゃん、カワイイ!……じゃな
くて、隊長!画質、回線コンディション、ともにオーケーであります!


<「ここに映るんですね」。ニコリ。>

 さて、揚げ物屋だが、確かに、美味かった!でも、これじゃレポートになってないよ
ー。


<あまりの美味しさにもくもくと定食を食べる2人>

 ここで中継を中断し、お茶でもするところを中継しようと、方針転換。「だって美味
しすぎるんですよー」と、ユリカちゃんの言い訳。
 しかし、行く道で、思わぬ事件に遭遇した。ぐったりした「病気の子猫たち」を発見
したのだ。
 ノートPCを起動し、携帯電話で会社にIPを告げ、中継再開。その間に、子猫たち
は、建物の陰にひっこんでしまった。逃げ方もモタモタしていて元気がない。


<心配そうに見ているユリカちゃん。>


<痩せて目ヤニだらけの子猫>

 夢中で猫を撮り続けたが、アクセス側のPCでは「再バッファ」で、何秒か停まって
いたらしい。クー。それでも、状況は、リアルに伝わった(らしい)。

近くの動物病院に、リエちゃんが携帯電話で保護を求めたが、断られた。
 3匹いた子猫は、向こう側にひっこみ、鳴き声もほとんど発しない。ついに、ユリカ
ちゃんが、泣きだした。「ごめん」と心であやまり、涙を撮った。まさに中継の鬼。


<「子猫に何もしてあげられない……」と涙。>


<「人間がいなくなったら、ミルクを飲みな」>

 何もできずにモタモタしていると、菅原くんが脱脂綿と紙皿、牛乳を持って会社から
駆けつけた。
 「親猫は、今、どこかに行っているだけでしょう。でなければ、ここまでも成長しま
せんよ。確かに痩せてはいるけれど、ノラ猫はこんなものです。目ヤニは、ちょっと心
配だけど、多分、大きな病気ではありません」。おお。自信をもって言われると、そん
な気になってきた。
 ミルクをあげたところで、中継終了。菅原くんのお蔭でハッピーエンド……だったの
かな?


<菅原くん。「だってこう見えても、オレ、獣医目指してたんスよ」>

 「誰がどこで見ているか分からない」と、昔の人は言ったものだが、携帯電話が進化
すれば、「誰にどこで中継されているか分からない」時代が将来やってくるだろう。
 しかし、すでに、望めば今すぐにでも、ノートPCでライヴ中継ができる時代なのだ
。

 ネットゲームなど、バーチャルな世界でだけ遊ぶのはもったいない!「鍋会」「カラ
オケ」など、ワイワイ仲間が集まったら。どこかのイベントに出かけたら。来れなかっ
た仲間に、携帯で電話しながら、ノートPCで、その場の盛り上がりをリアルタイム中
継してしまおう!
(辻 豊史)