●Safari v62 6:本当に終結(^^) 2003.3.25@

Carbon_kNIFeさんからメールいただきました。ありがとうございます(^^)。

『Carbon_kNIFe ともうします。私も基本的には自由にやっちゃってるアップルルームさんの基本姿勢は支持しております。が、今回は誤解があるかも。

私はソフト屋です。例えば、ハードの新製品ができた時、その製品のデバッグ(ハードでもデバッグはあります)がすんでからソフトを開発したのではタイムリーな商品の提供はできません。

ですので、β版(あるいはα版)で同時開発するわけです。ですが、ハードであれば、外部流出はまずありえませんし、してもすぐばれて、大変な事態に発展します。今回のような事態から開発者に提供されないということは、最終的にすべてユーザーの不利益になるということです。

おそらく、最初の公開以降、ユーザー向けは徹底したデバッグを行いたいために公開を中止したものと思っています(最初の公開が良い/悪いはこの問題とは関係ありません)。

ただ、開発者向けの公開はまったく意味合いが違います。具体的にはsafari向けの魅力的なプラグイン等(が可能かどうかさえわかりませんが)の提供が遅れるということです。

当然、心ないごく一部の開発者がなにかの勘違いをして流出しているのが問題なのは当然です。元凶はここですが。

では。
P.S.私もアップルと developer 契約している一人です』

最近のハードの開発は以前にもまして大変でしょうね。携帯電話の回収記事などを読むと、開発者でもないのに涙がちょちょぎれます(^^)。

さて、昨日の意見は、開発者向けのβが公開されなくなった件に対するコメントですが、今回は、リンク・法律に関する話です。

まず、確かにプラグイン開発者には影響があるというご指摘はあるかなと思っていました(^^)。ただ、基本的になんというか(また怒られそうですが)、一度βの形で出たものは、その後いくら限定ユーザー向けに公開しても、このネット時代には流出してしまうんだろうなあという確率論的なあきらめが私にはあって、メーカー側もβを提供するからには、その辺は覚悟しておくべきだろうと考えていました。だから雑誌の付録CD-ROMにRC版OSを添付したマイクロソフトの行為には、最初はなんて危険なことを!と思ったのですが、今から考えると、βを公開するという行為から発生する必然な行為かなとも思え、ある意味今は筋が通っているかもと好感をもつのです。

なお、ユーザー向けが公開中止という記述がありますが、今でもダウンロード可能になっています。ですから、それをベースに開発していけば基本的には問題ないのではと思っています。もっとも、マイクロソフトのようにRC版を提供してくれればいいですね(^^)。私の意見は、一度βという形で正式公開しちゃったら、あとはこのネット時代では、現実論的にユーザーと開発者は同じバージョンでテストしていかざるをえないでしょうというだけです。特に、Mac界でもっとも軽いという注目を浴びるWebブラウザであれば。だから、今後正式版が出るまで新βがでないとは思っていません。

あと、Mac OS Xにおいてはプラグインはブラウザ依存であってはいけない環境のはずなので、基本はInternet Explorerで動いていればSafariで動かないのはSafariの問題のせいにしてもいいような気もします(^^)。自分で読んでも、無理やり正当化しているような文章になっていますが(笑)。

あと、Yoshiki@鹿児島さんから、いつまで正当化するのか、やましいところがないと思うのなら批判にまじめに答えるべきだという内容のメールをいただいていますが、誤解があるようですが、私正当化しているつもりはないのです。最初に書いたと思うのですが、アップルルームは何らかの形で現行の法などに違反している可能性はあると認識しています。たとえば、メーカーサポートからのメールを紹介した読者メールの紹介なども著作権に違反している可能性はあります。ですから今回の件に限らず、完全に法を順守して運営しているのかと問われれば、昔からそうではなかったでしょうねと答えるわけです。だから、法律にこだわるなら何故今回の件は問題にされ、過去の件はあまり批判がないのかは個人的に不思議です。もちろん、といって、違法などは気にしない、読者もまねをしていいなどということでもないのです。考え方は異なるでしょうけれど、基本的な判断基準は昔も今もユーザーの利益につながるかどうかなのです。

リンクをはっていないからセーフ、そうでなかったらアウトなどというのは、私にとってはあまりにネットの現状を無視した姑息な判断すぎて、仮に著作権的には違いがあったとしても、私はこの時代はどちらもアウトだという認識です。すなわち、私もアウトなのです。その自覚をもちながら、業を背負って(ちょっとおおげさか。清濁あわせのんで)運営していこうというのが、今の正直な気持ちです。

そして、他のサイトがリンクをはらないが情報は紹介するというスタンスでいるのであれば、私はごまかさずに本音ベースで積極的に批判を受け入れましょうという気持ちなのです。こう書くから、開き直ったとか言われるんでしょうけれど(^^)。 ある読者からは、そんな苦労をわざわざしょいこまなくても、早く謝っちゃえばというアドバイスもいただきましたが(^^)。また、アップルルームには昔と違って、たくさんの読者がいるから、対応法を考えさないといけないというご意見には、ネットでは小規模も大規模も同じ立場で存在していると思っています。

ですから、Apple Roomはまだ問題の本質に気づいていないのかというご指摘には、その段階はかなり昔に超えていますとしかお答えするわけです。で、正論で批判するパワーと情熱があり、何が何でも流出は許すまじということあれば、冷静に考えて、みなさんがおっしゃるようにつまらない考え方をもった私と議論しているくらいなら、流出サイト側に抗議するほうが問題解決につながる可能性は高く、コストパフォーマンスが高いでしょう、というぐらいの気持ちです。これも問題をすりかえているつもりはないのですが、そう読もうと思えば読めてしまいます(^^)。

ま、もっともそんなだいそれた考えのもとに、最初のメールをリンク込みで紹介したのか?と言われれば、正直に書けばそうではなく、むしろ機械的に無意識にリンクをはるという編集行為をしていました。そして、読者の方にご指摘いただき、その無意識の編集行為に自分自身が疑問を感じなかったのは何故だったんだろうということを数日自問した末に出たのが、今まで書いたようなことだったわけです。でも、これらの考えは、今回思いついたものというよりは、昔から断片的に書いてきたことの総まとめであることは、おそらく昔からのアップルルームの読者であれば気づいていただけるかと思います。

ん〜、新しいことを書けるかなと思ったんですが、やはり同じことを書いていますね。やっぱりこの議論は、私が悪いということで終わりにしたいと思います。

ponkazuさんからメールいただきました。ありがとうございます(^^)。

『いつも楽しくまた、有益な情報を有り難うございます。ponkazuと申します。さてSafariの流失の件ですが、私は著作権のことは詳しくわかりませんが、ただ新しい物を早く使ってみたいというのは皆さんと同じほど好奇心旺盛です。そこでSafariv64の時は半日かけてやっと見つけてタブブラウジングを楽しんでおりました(単に探し方が悪い)。v67はすぐコツを覚えて探せました。それを友人にも使って貰おうとidiskのパブリックに入れおりましたら,本日こんなメールが届いてびっくりしました。

Subject: We have removed the unreleased Safari build from you iDisk
Dear .Mac Member,
We have moved the unreleased build of Safari you had publicly available
on your iDisk to your Documents folder.
Be aware that public distribution of this unreleased software was in
direct violation of the Terms and Conditions of your .Mac membership.
If you are found to be distributing unreleased software on your iDisk
again, your account will be terminated immediately.
Regards,
.Mac Security

これってべつにwebで不特定多数の人に知らせてる訳じゃないし、友人同士の連絡手段だと思って使ったのですが、.macの使用条件に書いてあるそうです。なんかちょっと怖い感じしました。iDiskの中って監視されているんですね。くわばら、くわばら。お知らせまで。お身体ご自愛ください。』

ま、これは規約にそう書いているのだから当然ですね(^^)。警告をもらったのはラッキーなほうで、警告なしに会員規約に反したということで契約解除されることもあると書かれていますからお気をつけください。

しかし、改めて.Mac会員規約を読んでみたら、なんと、宝くじ・たばこ・アルコールの宣伝をすることは禁止行為なんだそうですよ。びっくり。ドリームジャンボ買ってお金持ちになろうと書くのでもダメなのか?日米文化の差かな?


●Safari v62 5(^^) 2003.3.24@

Smith Lowkeeperさんからメールいただきました。ありがとうございます(^^)。

『Appleがデベロッパ向けのSafari Seedプログラムを中止したとのこと。v62、v64に続きv67がネット上にリークされたから、と言うのがその理由の様子。

β流出が開発の遅れにつながるようですが、どうお受け止めになりましたか?アップルルームに無関係とは言えないニュースだけに、あなたがどう感じているのかを聞きたいです。ぜひアップルルームで取り上げ、読者を含めて議論すべきだと思います。あなたのことが全然理解できていないようなので。

このサイトも参考になりますよ。こういう記事が出なければ自分のやったことの重大さに気付けないと言うのは…。同じ社会人としてあなたを恥ずかしく思います。』

ご批判ありがとうございます(^^)。新展開のようですのでコメントしますね。「でもv67はアップルルームでは紹介していませんが」なんて書くと、火に油を注いじゃうかな(^^)。ちなみに、以下はリンク論とか著作権とかの話とは別物です。今回の議論はいろんな論点がごっちゃになっていますので、切り分けます。

さて、この中止問題に対しての、私の発言は意外と思われるかもしれませんが、「よかった」というものです。

製品を開発する際に、もっとも責任感があると感じるのは、よくアップルルームでも引きあいに出していますが、任天堂のように徹底的に社内だけでバグをつぶし、これ以上ないというぐらい品質管理して出荷することです。本来ほとんどのメーカーは、この方式で商品を出荷しているはずです。

が、マイクロソフト・アップルは、そうでない道を部分的に選択しました。一般ユーザーにとっては危険ですが、事例を集めることでバグをなくすという公開β開発方式です。結局のところOSとかWebブラウザは、ユーザーによって環境が異なりすぎるため、たくさんのエラー報告がないと改善できないものだからでしょう。

そういった意味で、Webブラウザのようなものは、一部シードにしか公開しないというバージョンがあるなどという方式をとるのではなく、公開するのなら(最初から一般にβを公開しているのだから)堂々と同じバージョンを全ユーザーに公開してはどうかというのが、私の意見の本質です。だから、「よかった」と感じたわけです。

予想以上のダウンロード数、予想以上のフィードバックに、アップルが恐れを抱き、一部デベロッパーにしか公開しなくなったという経緯はなんとなく理解できますが、それは基調講演に間に合わすために発表してしまい、βと称してαを配付したツケであり、もう1度品質管理というものを考えたほうがいいよという気持ちが私にはあるのです。

それゆえに、Macユーザーの利益のためにアップルには今以上の品質管理をしてもらいたい。では、どうしてもらうのが本当の意味でユーザーのためになるのか?

その解につながるものとして、今回一部シードに対しても非公開としたというのなら(この情報ソースの真贋は確認できませんが)、次の一般公開版までアップルには十分な品質管理をしていただき、ちょっとやそっとで指摘されるようなバグは残さないようにして、デベロッパーとユーザー同時に公開してほしいわけです。むしろ同時公開にするという方式をとることにより、一部のデベロッパーにしか公開していないから多少バグありでもいいだろうという安易な開発姿勢を断ち切ってもらえるからです。

これが最初から公開βの形をとっていなかったら、私はそうは思わなかったかもしれません。またWebブラウザでなかったら、こう思っていなかったかもしれません。ですから、これは公開βとして登場し、(おそらく現在のパソコンユーザーのほぼ100%が使う)Webブラウザであるという条件での特殊な意見とお考えください。

また、この思いも、それは私の勝手な思い込み、絶対的に正しい考えではないと指摘されることも覚悟できています。だからこそ、これに関しても観念論になるため、議論しても意味がないと以前に判断したというわけです。ユーザーひとりひとりに意見はあって、違うものでしょうからね(^^)。