IBM ThinkPad560(FJE)

(1)主なスペック
(2)拡張したい機器
(3)インプレッション
(4)比較機種
(5)ハードディスク交換
(6)活用方法

 中古で購入したもので、以前から気になっていた機種である。名機といわれることがあり、ThinkPadのなかでも特別の存在のようである。ただ、すでに後継機種(TP570,X20)が出ているので、それらと比べると古い機種に見えるのはやむえないか。しかし、ThinkPad600程ではないが剛性感のある筐体とタッチのいいキーボードを備えており、所有欲を満足させるものがある。

(1)主なスペック
・CPU Pentium133Mhz
・RAM 8MB(+16MB増設、最大72MB)
・HDD 1GB
・12inchTFT 800×600×65536色
・3.5inchFDD(外付け)
・PCMCIA type2×2基(CardBusではない)

(2)拡張したい機器
・メモリ
 購入時から16MB増設されていたが、メーカーが保証している32MBの増設か、保証していないが64MBの増設をするか思案している。ただ、SDRAMではないため、売られていることも少なく値段も割高になる。
・ハードディスク
 標準の1GBでは足りないので、増設したいがいわゆる8GBの壁があるので、6Gか5GのHDDを増設することになる。増設方法はいろいろなホームページで紹介されているのでそれを参考にすることになるだろう。
New H13.5.20 ハードディスクを交換しました。(5)参照
・USBを増設するPCカード
 USBは既に一般的なものになっているのでこれが使えないと不便になってきた。標準で装備されていない場合PCカードのものがあるので、増設することになるが、CardBus仕様になっており、それもない機種でも使用できるタイプを探している(確かあったと思うが、現在も販売しているのか不明)。
・外付けハードディスク
 中古でパラレルポートに接続するものを購入したが、うまく認識されず使えないでいる。他のノートパソコンではまだ試していないが、よく考えてみるとうまくいったとしてもパラレルポートでは遅すぎて使いものにならないのではないかと思う。PCカード接続のものはいろいろ出ているので、それの購入を考えている。
New H13.5.20 PCカード接続のものを購入 (5)参照

(3)インプレッション
 ThinkPad600と同様マニアの評価の高い機種である。実際よくできていると思う。ただ、ThinkPad600もそうだが発売された当時は相当値段の高い機種であり、価格を考慮に入れた評価を行うとまた違った評価になるかもしれない。つまり、新品でなく中古を購入した私の評価になるので今から中古(3万円前後)を買おうという方の参考になればと思う。
 まず、長所だがもともと値段の高い機種だけあって現在でも安っぽいところが少ない。パームレストの材質も美しく、ThinkPad600のように汗で汚れることもないので、キーボードを打つ時間の長い人にとってはかえって好ましい。
 キーボードのタッチもいい方だと思う。ThinkPad600のタッチを知っている人にとっては満足できないと思うが、タッチは重めなので、重めのタッチを好む人にとっては良いのではないだろうか。最近の軽いタッチのThinkPadを好む人にとっては重すぎて長時間のタイピングは苦痛になる可能性がある。
 CPUはPen133であり、今となってはかなり遅いというより過去のものという感もあるが、これでもMP3を鳴らすことはできるし、ワープロ、表計算、インターネットを行うのにイライラして使いものにならないということはないと思う。もちろん、1台目のパソコンとして購入するのは無理があると思うが、セカンドマシンとしては十分ではないだろうか。ただし、標準装備のままの物を購入した場合、メモリの増設、HDDの交換は必須となるので、それらを後で購入することを考慮するべきだろう。
 ポインティングデバイスは他のThinkPadと同様トラックポイントが装備されている。スクロールボタンが装備されていないことを除けば抜群の使い勝手を提供してくれる。ただ、スティックを離しても動き続けることがあり残念である。(個体差があると思われる)
 液晶画面はSVGAとなっており、発色は中古ということもあり、バックライトの明るさがとろころにより明暗があるように思う。12inchのサイズであれば現在はXGAが普通であるが、当時としては標準的なものである。もちろん1度に表示できる情報量は多いに越したことはないので、XGAの方が良いとは思う。しかし、ThinkPad600は13.3inchでXGAの表示だが、この画面を見ているとできたら14inchぐらいの大きさがXGAの表示をする場合ほしいように感じる。以前はそんなに思わなかったので自分も歳を取ったと感じてしまうが、このあたりは実際に店頭で見るのと家で見るのとでは違うように感じる場合もあるので、選択は難しい。最新機種ではXGAが普通になりつつあり、1台目のパソコンとしてはXGAを勧めるが、XGAの画面になれていると12inchでSVGAの画面は文字が大きくとても見やすく感じる。
 ThinkPad560シリーズもTP560Zからはハードディスクが交換可能になっている。しかし、無印の560も交換自体は無保証だができる。他社のノートパソコンの中にはできないわけではないが、交換はかなり困難なものもあり、それに比べれば簡単な方かもしれない。残念なのは8GBの以上のハードディスクはBIOSが対応していないため使用できない。BIOSのアップデートがされると良いのだが、その可能性は無いようだ。ノートパソコンにとって、この拡張性の低さが長く使うことを拒んでいるように思う。ただ、デスクトップにしてもマザーボードを交換するなど筐体以外ほとんどを交換することを考えると、ノートパソコンもTFTの価格低下もあって安くなってきており買い換えた方がよいということだろうか。

(4)比較機種
 ThinkPad560が新品で売られていた当時、ライバル機種と思われていた機種の一つに、コンパックに買収されたDECのHinoteUltraがある。デザインもすばらしいもので、性能も文句のないものだったが、かなり価格が高かった。そのためか、ThinkPad560に破れることになる。
 ノートパソコンは、本来自分の使い道にあわせて大きさやCD-ROMドライブの内蔵の有無などにより、購入機種が絞り込まれるが、モバイルするかどうかが大きな絞り込みの用件になると思う。しかし、ノートパソコンを持ち歩いて使うことがあるだろうか。出張の多い仕事をしている人ぐらいしか思いつかない。外回りの営業の人にしても、毎日持ち歩くには1kgでも重いと思う。つまりノートパソコンといっても実際には省スペースパソコン、使わないときには簡単に机の引き出しなどに入れることのできるパソコンとして使っているにすぎないように思われる。モバイルしないがノートパソコンを買おうとしている大多数の人にとっては、ほとんどの種類のノートパソコンが選択肢になるのではないか。そのため、ThinkPad560のライバルとしてThinkPad535も挙がってくる。
 ThinkPad535は、B5サイズのノートパソコンとしては評価が高い。ThinkPadが好きな人にとっては選ぶのが難しいのではないだろうか。ポイントはキーボードが535の大きさで良いか、535のMwaveが気にならないか、A4サイズでも薄い方がよいか、液晶が10inchでもよいか、などになるだろうか。どちらでも好みの方を選べばよいだろう。中古の価格は同じぐらいのようです。
 SONYの505シリーズも当時薄型でスタイルの良さで人気があった。このパソコンは長く使えるものではないように思う。拡張性が低く壊れやすい印象がある。すでに、最初のモデルは中古でもあまり出てこない。ほとんど、後継機種のPen200あたりのものになるので、TP560(Pen133)の2倍ぐらいの値段になる。カタログ上の性能はほぼ同じようなものなので、スタイルと使い勝手で選べばよいだろう。使い勝手はTP560がかなり上だと思うが、505のコンパクトさの裏返しでもあるが、今更505でモバイルする事もないだろうから、TP560の方がよいのではないだろうか。

(5)ハードディスク交換
 ハードディスクを交換しました。交換したのはIBMのDJSA205という5GBのものだ。最初から内蔵されているハードディスクが1GBなので、これまでの5倍の容量のものになる。といっても現在のパソコンは20GBのハードディスクが内蔵されているのが普通なので、今となっては最低ランクということになる(現在これより少ない容量のベアドライブは製造されていないように思う、DJSA205も10GBのものの片面しか使っていないらしい、そのため値段はあまり差がない)。しかし、TP560はBIOSの制限で、約7.9GBまでのハードディスクしか使用できないので仕方ないが、5GBで足りないときはTP560を使うのをやめるときかもしれない。
 ベアドライブ自体の交換方法は、WEBでいくつか紹介されているので、目を通しておくとよい。簡単に言うと、裏にあるネジ(隠しシール3つを含む)を全てはずして、キーボードの周りのカバーをはずすとハードディスクが見えるので、ネジ1個をはずしてから、ハードディスクと基盤とのコネクタを慎重にはずすことになる。
 という感じで、ベアドライブ自体の交換方法は最近のパソコンと比べてネジの数が多い上に、そのネジがゆるめた後取り外しにくいということ以外それほど難しいものではない。問題は、難しいというか、場合によってはできないこともあるOSのインストールである。特にTP560のようにCD-ROMドライブが内蔵されていない機種の場合、ユーザーごとにそのユーザーが持っている周辺機器によりやり方が異なることもあって、初心者には難しい。私はPanasonicのPDドライブを持っているので、それを使うことになる。このようにPCカード接続のドライブがあると複数の機種で使い回せるので便利である。(USB端子のない機種は中古の場合多いうえに、あっても起動ドライブにできなかったり、DOSから認識できなかったりでOSのインストールに使えないことが多いが、PCMCIAスロットはたいていあるし、OSのインストールにも使える可能性が高い。)
 私の場合、中古で購入したが最初からインストールされているWin95の調子が悪かったので、Win95のインストールをやり直した。ハードディスクを丸ごとコピーすることもできたが、今回はやらなかった。
 Win95で起動ディスクを作成した後DOSからPCカードが認識できるようにドライバーをコピーした。ドライバーはIBMのWebにあるが、どこにあるかわかりにくい場合はThinkPadのドライバーのリンクを集めたWebページがあるので、そこにいくといい。あらかじめWin95用の各種ドライバーもダウンロードしておく。PCカードの認識に必要なのは2つのデバイスドライバーを組み込むだけなのだが、自分でconfig.sysファイルを編集するのはMS-DOSを使ったことのないWindowsしか知らない人にはわかりにくいと思う。しかし、そのような人は中古のパソコンには手を出さない方がよいかもしれない。ただ、Linuxの設定よりは簡単だと思うのでがんばってみてほしい。TP560へのWin95のインストール方法はThinkPadLoverのホームページ(http://www.thinkpad-lover.org)が詳しい。
 ハードディスク交換後も問題なく動作しているが、いくつか気になることもある。1つは、ハードディスクによってパームレストが暖かくなることがある。交換前のハードディスクではそのようなことはなかった。また、動作音が静かになるかと期待していたが、ほとんど変わらず、カラカラといった安っぽい音がする。しかし、アクセススピードは早くなったような気がする。Win95を再インストールしたことにより動作が安定したようにも思う。
 パーティションの分割については、人それぞれのこだわりがあり、これが一番よいといったやり方はないと思うが、Win95の場合16bitFATの方がベターと思い、Win95を入れるパーティションは16bitFATでとれる最大のサイズ(約2GB)を取り、残りを32bitFATで確保した。Linuxを後でインストールすることを考慮しあらかじめパーティションをあけておこうかと当初思ってたが、そうするには5GBの容量は中途半端と思いやめました。
 再インストール完了後、ベアドライブと一緒に購入したPCカード接続の2.5inchハードディスク外付けキットに交換前のハードディスクを入れて、TP560に接続しデータ等を新しいハードディスクにコピーした。また、一太郎Lite等再インストールの必要なアプリケーションをインストールし環境を整え、ハードディスクの容量が足りないため導入せずにいた携速2000をインストールし、いくつかのゲーム等をCD-ROMドライブを接続せずに利用できるようにした。これが、ハードディスクを交換した大きな目的だった。大容量ハードディスクの利用方法としては、手軽になってきたMPEG2によるハードディスク録画が一番大容量を必要としているだろうが、TP560にとってはこのCD-ROMを丸ごとハードディスクに保存しておくことではないだろうか。MP3はスピーカーがモノラルということもあり、10曲分ぐらいしか入れていない。

(6)活用方法
 ハードディスク交換後は、CD-ROMの必要なゲーム等もハードディスクに入れることができるようになり使い勝手が飛躍的に増した。しかし、メモリの少なさもあって最近のソフトを使うのは難しい状況には違いない。Linuxを使うことも考えたが、GNOMEを使うにはメモリが少ないため使いものにならないと思い、使っていない。サーバとして使う方法もあるが、これは将来の課題である。
 私にとっては昔のソフトで使いたいものがあるので、それを主に使っている。それを使う分にはタッチのいいキーボードなど使い勝手の良さもあり、満足している。また、将来的には後継機種のTP560Xあたりが安くなればリプレースすることになると思う。