5.文字入力装置の検討
キーボード以外で文字を入力する方法として、現在様々なものが考えられています。インターネットを使って調べてみても、いろいろな方法が検討されているようです。
・手書き文字認識方式
・音声入力方式
・ゲームのコントローラー様の機器を利用する方式
・目の視線を利用する入力方法
・その他
また、携帯電話の文字入力方式として、現在の携帯電話の構造をそのまま利用しているものもたくさん考えられています。できるだけ入力回数を少なくするため、様々な工夫がこらされています。これらの成果により、携帯電話からの文字入力もずいぶん使いやすいものになってきています。よく携帯電話でメールを使う人からは、キーボードより携帯電話で文字入力したいという声も出ているようです。
いろいろ考えられると思いますが、ここでは新しい文字入力装置として、やはり手指を使って操作する方式を考えたいと思います。理由は、革新的な高度な技術を用いた装置を製作するのは、私の手に余るためです。
通常は、何かを使ったり操作したりするときに手指を使うことが一番多いと思います。また、細かい操作をする場合、手指以外を使って操作するのは難しいと思われます。
このプロジェクトでは、一般的な熟年者を対象とした装置という前提で、手指を使う操作方法を対象とすることにしました。
しかし、手指を使って行う操作でも、どのような動作で入力操作をするかは、様々考えられます。
手指を使った動作で、文字入力操作として不自然にならないと思われる動作を次に挙げてみました。
・指で押す。
・指で引く。
・指で左右に動かす。
・指でつまんで回す。
・手で握って押す。
・手で握って引く。
・手で握って左右に動かす。
・手で握って手首を回転させる。
・指を滑らす。平面、球面、他にも様々な面が考えられます。
・手(掌)を滑らす。平面、球面、他にも様々な面が考えられます。
・その他、曲げる、捻る、引き上げる、など。
・上の幾つかを併用する。
などが考えられます。他に手話のように「手指全体を三次元的に動かして形を作る」という動作方法もあります。
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☆★☆ 文字入力装置 "Perky" のご紹介 ☆★☆
今年の9月17日に東京で開催された「キーボード&入力インターフェース研究会2003」で、文字入力装置"Perky"の開発者のHirai様にお会いしました。また実際に実演されていました装置に触らせていただきました。手作りの機械で両手で抱えて文字を入力するような構造になっています。考えていたより、ずっと使いやすいと感じました。一つの指で二つボタンが押せるようなボタン配置になっており、それほど時間がかからずに操作できるようになるだろうと思いました。
文字入力装置 "Perky" → http://homepage2.nifty.com/perky/
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☆★☆ "高密度キーボード"のご紹介 ☆★☆
「キーボード&入力インターフェース研究会2003」で、米谷様から高密度キーボードというものにも触らせていただきました。携帯電話のキーの替わりに高密度の入力操作部を取り付け、ボタンを押すのではなく指を滑らして文字を選択するというものです。片手で簡単に文字を表示できます。触っているうちにすぐ違和感なく操作でき、十分な完成度があると感じました。
"高密度キーボード"の紹介ページ → http://www.svbl.nitech.ac.jp/frontier/keitaikiki.pdf
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新しい文字入力装置では、上の主な動作のうち、手で握って動かすという動作に注目しました。
手で握って動かすという動作は、上からわかるように指の動作と同じくらいに様々な動作が可能です。また、何かを手で握って操作しながらでも、さらに指で押すという動作も可能です。すなわち、比較的簡単に多くの動作を区分けすることができます。この動作の欠点は、動作が大きく粗くなり細かい操作が難しいことです。しかし、動作に対して適当な抵抗を与えたり、画面上の動作対応範囲を狭くするなどの工夫をすることにより対処が可能です。
【"手指を滑らす動作"について】
握るという動作の他に手指を滑らすという動作があります。この動作はマウスと同様に細かい動作から大きい動作まで、またゆっくりとした動作から素早い動作まで、動作表現が多彩に可能です。アナログ的な表現をする場合に適していると思います。この利点を生かして文字入力などに使う場合でも手書き文字入力で行うということが考えられます。しかし、手書き文字の認識は、ソフトウェア的にもたいへん難しい課題で、実用的な機器を開発するのはなかなか困難です。現在、手書き文字入力方式ではタブレットPCなどが販売されていますが、文字認識に多少は時間がかかるようですし、また文字を手書きすること自体に時間がかかるということがあり、できるだけ文字入力スピードを速めたいという目標から遠ざかってしまいます。 注)
この動作は操作時に触感を伴うという特徴があり、おもしろい操作とすることができます。例えば絵を描くような感覚的な操作を行う場合に適していると思います。
注) ただし、最近は、とても高速で日本語手書き文字認識を行う技術が出てきているようです。
ここで、物を手で握るということについて少し考えてみたいと思います。一般的に体が接触する面積が大きくなると接触した相手に対して親密感を持ちやすくなるような気がします。例えば挨拶の仕方を考えてみても、外国では握手するのが普通でしょうか。もっと親しくなると抱き合って親密感を表します。
(日本では外国とだいぶ異なり、頭を下げてお辞儀をするというのが一般的です。これは日本の歴史的・地理的なものが影響しているんでしょうか。よく分かりません。(^^; )
キーボードは、こういうことから言うと、指の先の接触面積は小さくなりますので、あまり親密感(物ですから執着心と言った方がいいのでしょうか)は持ちにくいと言えるんじゃないかと思います。
手で握るような装置では、こういう面からみるとより親密感を持ちやすくなると思います。自動車のハンドルなんかはよく革のカバーなども販売されており、こういう部分に目を向けられているという証拠のような気がします。
手で握って操作する入力装置でも、このような効果がみられると思います。より親密感を持ちやすい装置となることが考えられます。
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☆★☆ いろいろな乗り物の運転(方向)操作方法 ☆★☆
1.丸い輪を回転させるもの
・自動車
・船
2.両手でハンドルを握って回転させるもの
・飛行機(補助翼等の操作も併用)
・自転車、オートバイ、スクーター(ただし転倒しないようにする補助操作として)
3.スティックを動かすもの
・戦闘機などの飛行機(補助翼等の操作も併用)
・ヘリコプター(エンジンの回転速度操作も併用するようです)
4.レバーで駆動をON・OFFするもの
・ブルドーザ
・その他のキャタピラー付建設機械
5.体の重心移動で方向転換するもの
・自転車、オートバイ、スクーター(ハンドルで補助操作とするという事から2にも挙げましたが、重心移動が実際に方向を決める主動作となります)
・スケボー
・セグウェイ
・スキー、スケート(滑走面のドラフトを利用した高度な動的平衡制御を併用)
6.2足を用いた超高度な運動能力による
・人の歩行・ランニング(微妙に制御された運動および間欠反発力を用いた動的平衡制御)
7.なし
・電車
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ところで、手で握って操作する場合でも、片手のみで操作する方法と両手で操作する方法が考えられます。両手で操作すれば、さらに高速で複雑な操作をすることが可能となります。
しかしここでは、"疲れない操作"を目標として、片手で操作する装置としたいと思います。両手操作の装置では、どうしても体の姿勢が制限されやすくなります。体の姿勢が制限されることは疲労につながりがちです。
片手操作の装置では姿勢の自由度が高くなり体の疲労を最小限にできます。装置の操作方法によっては、例えば、寝ながらでも操作できるものが考えられます。
出来る限り操作が簡単で、楽に操作でき、疲労しないという目標から、片手操作の装置とすることにしました。
【"機械工作"について】
このプロジェクトのように何か機械装置を作る場合、様々な道具が必要になってきます。金属加工が必要な場合には、普段はあまり縁のない旋盤やフライス盤などの工作機械を使うことも出てきます。こういう工作機械はプロ用のものは高価で大きくとても重いものですが、うれしいことに最近はミニ旋盤や小型フライス盤と呼ばれるコンパクトで手に入れやすいものがあります。値段も安いもので数万〜10数万で買う事ができます。使ってみたところ、このプロジェクトのような小物工作の用途には十分な性能を持っていると思います。
CPU基板製作やコンピュータプログラムの開発とは違って体を動かして工作しますので、なかなかたいへんですが、一度やるとその面白さにはまってしまいます。機械工作も奥が深く便利な補助治具を作ったり、いろいろ工夫することも必要になります。
この装置を作るために、装置の構成部品として流用できるものがどこかにあるかとずいぶん探したんですが、どうしても適当なものを見つけることができませんでした。しかたなく自分で作り始めたんですが、今までどこにもなかった新しいものは結局自分で作るしかないとわかりました。
以下 つづく
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