3.キーボードについて
キーボードの原型はタイプライタです。いまはもうどこにも見なくなりましたが、昔のテレビ番組"スーパーマン"で、クラークケントがメガネをかけてトントントン・・・・と打っていました。あういう丈の高い昔のタイプライタは打ったことはないんですが、学生の頃に安いタイプライタを使った記憶があります。シフトキーなど小指を使うときは相当強く押す必要がありました。以後、電動式のタイプライタなどが出回ったようです。
昔、キャラクタマシンといわれたコンピュータの入力用タイプライタも数値計算をするために使ったことがありますが、机と一体になったバカでかいがっしりしたもので、円柱形のキーがいっぱい突き出しているような形をしていました。不恰好なものでしたが、操作感などは今のキーボードよりよほどしっかりしたいい感じでした。
こういうキーボードは、カナが刻印されてなくてアルファベットだけが刻印されていました。
その後、ワンボードマイコンと呼ばれる主に8ビットCPUを搭載した16進数字入力キーとLEDが搭載されたキットなどが発売されるようになり、機械語やアセンブラを使ってプログラムできました。
さらにBASIC言語が使えるようになり、同時にキーボードがつけられるようになってから、各メーカーからキーボードを組み込んだパソコンと呼ばれるものが発売されるようになりました。
この時点あたりからキーボードにカナが表記されるようになり、カナ配列のキーボードが広く出回るようになってきたと思います。
こうして見ると、日本人がキーボードに親しむようになったのは、BASIC言語が普及したのが大きな要因になっているのかもしれません。
"とにかく早く、簡単で便利なBASIC言語を使いたい"
そのためには、アルファベットが入力できるキーボード以外にない、というのが自然な考えだったと思います。
まず、プログラムコマンドを入力できるということが必須な条件でした。それから、アルファベット以外のかな文字もなんとか入力したいという声が当然の流れとして大きくなり、かな漢字変換などソフト技術がどんどん発展していき、またこれをサポートする形でハードウェアも日進月歩で高速大容量化していきました。
いま振り返ってみると高々20年くらいで、パソコンを中心として凄まじい進歩だったことがわかります。現在のパソコンは、昔スーパーコンピュータといわれたものよりもずっと高性能になっています。これが簡単に安い価格で手に入るようになっていることを思うと今更ながらすごい時代になったとつくづく思います。
でもここで、パソコンが出回り始めた頃と現在の机の上を考えてみるとあまり変っていないものがあります。
キーボードだけはデザインやキー数またインターフェースなどは変っているかもしれませんが、それほど基本的な形が変らずに残っています。
さまざまな規格のキーボードがあるようです。最近では折りたたみできるようなもの、片手で操作できるもの、さらにはキーボード自体はなくて机の上にキーボードを光投影してその上を指で叩くようなバーチャル型もあります。
また、パソコンとは違った流れで発展してきた文字入力装置としてワープロがあります。これは文書作成専用として作られましたが、近年はパソコンに代替されて姿が見えなくなってしまいました。この系統で富士通のOASYSシリーズで採用された親指シフトと呼ばれるキーボードなども使われました。ワープロではいろいろな文字配置のキーボードが考えられたようです。
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☆★☆ 独断と偏見で日本語入力法を御飯の食べ方になぞらえて比較してみました ☆★☆
・JIS配列キーボードでローマ字入力・・・・・茶碗で箸を使って御飯を食べている感じ
・ 〃 でかな入力 ・・・・・おにぎりを手で食べている感じ
・OASYS配列キーボードでかな入力・・・・・海苔を巻いたおにぎりを手で食べている感じ
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そして今、携帯電話が爆発的に普及し、携帯電話でメールを使うためにテンキーに文字を複数個ずつ割り当てて文字入力を行う方式が一般的に行われています。
パソコン、ワープロ、携帯電話とさまざまな機器で文字入力が行われるようになってきましたが、文字入力の操作はキーを押して入力するという同じ操作方法が使われています。
これだけ機能や用途が違う機器なのに同じような操作で文字入力しています。もっとさまざな文字入力の操作があってもよさそうな気がするのですが、どれも同じキーを押すという操作を行っているわけです。
例えば、一番機能が違っていそうな携帯電話について考えてみると、まず電話の原型となる昔の黒電話では番号の数字を入力するのはダイアル式でした。いま考えてみると面白い操作だなーと思うんですが、指で回してジーコジーコと回転して戻るダイアル式のものでした。このような操作となっていたのは、電話のシステムからの必要性によるものだと思われます。当時、電話はダイアルパルスといわれる直流の断続信号を利用して接続番号の情報を送っており、このようなダイアル回転式の構造が適当だったと思われます。
その後、電話でもプッシュホンといわれるテンキーと他に制御キーが付いたものが出回るようになりました。この押しボタンがついた構造により、ダイアル操作だけでなくさまざまな用途に電話が使われるようになってきました。複雑な計算や自動注文受付などのサービスにも使われるようになりました。これらは外国から始まった技術が多く、プッシュホンも外国で使われてから導入されてきたようです。外国ではプッシュホンの数字キーにアルファベットを何文字かずつ割り当て、相手先の名前のスペルを順に押すことにより、その相手に電話をつなぐというサービスが早くから出てきたようです。こういう機能はプッシュホンの計画段階から考慮されていたのではないかと思います。
今の携帯電話の文字入力方式は、このプッシュホンの番号入力方式によって始められたのではないかと思います。この方式がそのまま引き継がれる形で携帯電話に取り入れられてきたと思われますが、手に持って操作するということから、片手だけで操作するために親指でボタンを押すという独特の操作の仕方も出てきました。
考えてみると机などに置いてある電話の操作と片手の方が持ちやすい携帯電話では、ずいぶん入力動作は違ってくると思うんですが、入力装置の基本的な構造はボタン入力を使った同じものになっています。
パソコンや固定式の電話とは使用形態の異なる携帯電話のような機器の入力装置には、もっと別の方法を使った入力方法が考えられても不思議ではないと思います。
またパソコンの入力装置にしても、インターネットなど利用形態が変ってきている用途には、もっと利用しやすい入力装置が考えられてもよいと思います。
キーボードはなくならないと思いますが、それ以外にも、楽に使えるとか操作を簡単に憶えられるといった別の入力装置があってもよいのではないでしょうか。情報機器の多様な利用が一般的になってきましたが、いまそういう新たな入力装置が現れることが期待されているのではないかと思います。
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☆★☆ 和文タイプライタ ☆★☆
30年ほど前、日本では和文タイプといわれる機械で正式文書が作成されていました。これは、たくさんの活字を並べておき、印刷したい文字をレバーで選択してタイプするというものでした。大きな会社では文書を和文タイプで打つ専門の人がおり、その人に原稿を持っていってタイプしてもらっていました。慣れた人でないとどこにどの文字があるのかわからず、とても簡単にポンポンと打てるような代物ではありませんでした。英文タイプライタはコンピュータの入力装置としてすぐに流用されましたが、和文タイプライタはこのような複雑な構造からコンピュータの入力装置としては一般的にはなりませんでした。
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☆★☆ 文字入力と位置入力について ☆★☆
現在、文字を入力するときはキーボードを使い、位置を入力するときはマウスを使うという具合に入力内容を変更する毎に入力装置を持ち替える必要があります。あまり何度も手を持ち替えていると面倒になってきます。不便でしょうがないんですが、二つの機器の操作方法の違いが大きいため、どちらか一つの装置で両方の情報を入力するということができないという現状です。
もし、一つの装置で両方の情報を入力できれば、とても便利になると思います。
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以下 つづく
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