7.文字入力装置の構造

 今までの検討結果を形にすると形状は飛行機の操縦桿によく似たものになりました。ボタンが付いたスティック状の握りを握って、前後・左右に動かせ、さらにスティックを水平回転できるような構造です。ボタンは各々の指で押せる位置に付けます。このボタンの機能は、文字入力と位置入力の切り替えや入力文字のモード選択(ひらがな・カタカナ・英字など)または入力文字確定ボタンなどとして使います。

 ここで問題となるのは、この回転動作を文字と対応させる仕組みです。回転位置を文字と対応させたいのですが、ただスムースに回転するだけでは、文字を入力するには難があります。これは操作者が文字に対応する位置を特定することが難しいためです。対応する位置に移動したことを操作者に知らせる工夫が必要です。
 そのため適度なクリック感を伴って回転動作するようにします。文字入力時は、前後・左右・水平の回転動作には、すべてクリック感を与えるようにします。前後・左右・水平に握りを回転させて、どこかの位置にクリック動作により止めたとき、その位置がどれかの文字と対応することになります。(なお文字選択は主に左右・水平回転動作に対応させることとし、前後回転動作は後で説明するように文字入力をさらに容易にする目的のために使っています)

 下は装置のイメージ図です。


                        図−1

位置と文字との対応は様々考えられると思いますが、日本語の場合の対応として、次のように対応させ試作することとします。スティックの動作をXYZの矢印で示してあります。各動作方向と文字配列の対応は右表のとおりです。


                        図−2

 日本語の発音を利用し、「あいうえお」の各行に文字を配置した五十音順配置としました。この配置は、文章を入力する際に最小移動量の操作とはならないかもしれませんが、文字の配置が憶えやすいという利点があります。また、ある程度、この装置の扱いに慣れると、発音を特に意識しなくとも、キーボードで言うブラインドタッチのような感じで、手が入力する文字の大体の位置に動くようになると思います。
 このような文字配置とすることにより、初めて操作する人が憶えやすく、また短い時間で操作に習熟することが容易になります。

 なお、図−2の文字対応では、左右と水平回転のみが文字と対応しており、前後回転が文字と対応していませんが、前後回転は文字をいっそう入力しやすくなるような工夫を施すために使用されています。
 詳しく説明すると、この装置はキーボードなどのボタンを押すという動作による入力装置と違い、回転動作を利用しているため、目的の文字の位置に移動した後にさらに文字を確定するという動作が必要となります。この文字確定動作としてスティックに付けたボタンを押すという動作を対応させてもいいのですが、一字ごとに毎回押すことが必要ですので指の負担が大きくなります。そこで、前後回転をこの文字確定動作などに対応させて指の負担を軽くすることができるようにしました。軽く手前に引くと文字を確定するようにしました。また同様に軽く前方に押すと既に入力してある文字を削除(デリート)するようにしました。入力文字確定や文字削除は、このようなスティックの前後操作および握りに付けてあるボタンによる操作のどちらでも可能となるようにしておけば便利です。
 さらに、この前後回転動作を前・後とも2段階にし、軽く引いた(または押した)後にさらに強く引く(または押す)と別の機能を実行するようにしました。具体的には、例えば強く2段階引くと改行されます。また、強く2段階押すとカーソルを上に移動させるなどとします。なお、この2段階に設定された前後回転動作には、引いたり押したりした後、手の力を抜くと中央に戻るような力がかかっています。

 前後回転の他に左右端にもこのような機能を付けることが可能です。例えば左右端でさらに左右回転動作を行ったときは、カーソルの左右移動を行うようにすると便利です。
 この前後回転動作または左右端での回転動作に対応する機能は、できるだけ感覚的に理解しやすいものになるよう配慮します。カーソル移動機能の他に頻繁に入力する文字や機能をこの前後・左右端回転動作に割り当ててもよいと思います。このようにすることにより、指の負担を軽くすることができ、またより使いやすい装置とすることができると思います。

     以下 つづく

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