Linux

・Linuxって何だ?

 LinuxとはUNIX系のOSの一種です。カーネル、と呼ばれるOSの中心部分がフリーで流通しており、俗にLinuxカーネルと呼ばれています。
 店頭にも並んでいることからわかるとおり、商用利用を含めて制限はほとんどありません。
 もっとも、著作権自体の放棄ではないので誤解無きように。

 OSとはOperating Systemの略で、コンピュータの基本部分に当たります。様々なアプリケーションソフトウェアはOS上で動作するのが基本です。そのため、各アプリケーションはWindows用、とかLinux用などと記されています(Mac用ソフトウェアも、Macintoshでしか動かない、というのではなくて、MacOS用のソフトウェアであるという意味になります)。
 現在、PC市場において、パーソナルユースでのもっとも著名なOSはWindowsでしょう。
 しかし、きわめて高い独占市場を作り出したことによって、様々な弊害も生まれています。
 いちいち列挙するのもばかばかしいのでやりませんが。

 Linuxは商用の利用も行われてはいますが、商用ソフトウェアを含まない、OS本体だけはフリーで流通していますので、自由に入手することが可能です。
 そして、同時にOSの機能もWindowsに比べて非常に高い自由度と、多機能性を併せ持ちます。
 それは時には困難であるとか、難解であるという印象を与えがちです。確かに、敷居は高いかもしれません。しかし、それを乗り越えていくのもまた楽しいのではないかと思います。
 また、昨今では特にLinuxにおいて敷居を下げてきている動きが非常に活発です。
 さあ、踏み込んでみませんか? もっとも、二度とWindowsに戻れなくなっても保証はできませんが。

必要なもの

 とりあえず、PCが最低一台必要です。別にWindowsがインストールされていたって構いませんし、486DXなんていう時代遅れなCPUでも構いません。まあ、最近あちこちで見かける激安パソコンでも、十分すぎるスピードです。もっとも、コストを下げるために一部問題のあるパーツを使っていたりもするのでそういった面では注意が必要です。

 うちでは
CPU:AMD-K6(233Mhz)    CD-ROM:40x
HDD:6GB              FDD:3.5’ 2モード
Memory:192MB          VGA:Riva128 4MB

 とりあえずこんな感じです。メモリとHDDはもっと少なくても十分ですし、CD−ROMももっと遅いものでも十分でしょう。
 最近のマシンならCeleron 500Mhzくらいは載ってるでしょうし、十分に高速です。

 後はLinuxを入手するだけですね。さあ、先へ進みましょう。

・ディストリビューション

 Windowsから来た人たちに、この説明をするのが結構めんどくさいんです。
 なにせWindowsはWindowsしかなくて、バージョン違いはあるものの、ディストリビューションに当たる概念そのものがないからです。ちょっと昔を知ってる人にはNEC製とEpson製とMicrosoft製のMS−DOSみたいなものだ、って言ってごまかしますが……。
 さて、ディストリビューションって何でしょう?

 それを知るにはLinuxの構造を知っておかなくてはなりません。
 まず、OSは本体のカーネルだけでは何もできません。キーボードから文字を入力することはおろか、ありとあらゆるデバイスが全く動作しません。それを動かすのがデバイスドライバと呼ばれる、別のプログラムです。OSの中心こそカーネルですが、OS自体はカーネルとデバイスを含めた周辺機器を制御するプログラム群によって成り立ちます。
 LinuxのカーネルはLinuxカーネルしかありませんが、OSを組み上げる大小様々なプログラム群は同じ動作をするものでも一つに限りません。また、フリーのプログラムは環境に合わせて改変することを許可されているので、同じプログラムであっても設定ファイルの置き場所が違っていたりします。
 そのため、カーネルの状態にあわせて、その大小さまざまなプログラム群をきちんと設定しながら導入していかなくてはなりません。で、言うまでもないことですが、非常に大変な作業です。

 そこで、より簡単に導入できるようにある種のキットのようなものができあがってきます。ディストリビューションとは、このキットのことを指しています。
 ディストリビューションはカーネルおよび基本的なバイナリ、外部コマンドなどと、非常に代表的ないくつかの〜あるいは多数の、アプリケーションのパッケージの集合です。そして、キモともいえるのがインストーラの存在です。
 このインストーラの出来不出来によってディストリビューションへの評価は大きく変わると言ってもいいくらいです(もちろんそれだけで評価する人もいませんが)。
 昨今のディストリビューションはこのインストーラの部分の完成度は非常に高く、まず訳の分からないなどと言ったケースはまれだと思います。

 少しはディストリビューションという概念が理解していただけたでしょうか?

・代表的なディストリビューション

  1. RedHat Linux

  2. 現在のLinuxコミュニティの中ではフラッグシップ的存在。RPMパッケージを用いるものは基本的にこのRedHatベース。
    非常に大きなシェアを持っていますが、RedHatベースだからといってバイナリの互換性があるとも限らないので、いまいち統一性に欠けます。
  3. Debian GNU/Linux

  4. debパッケージと呼ばれるパッケージ管理方式を用います。
    非常に大きなコミュニティで、GNUと呼ばれるフリーライセンスに準拠するパッケージのみで構成されたディストリビューション。
    きわめてパッケージ数が多く(3000以上あるそうで)、インストールが難関と聞きます。
  5. Slackware

  6. 非常に古くからあるディストリビューションです。歴史があると言えばありますが、やはりどこか古くさく感じるところもあります。
    設定ファイルの書式などがBSDとの共通点なども持っており、一癖あるのは確かでしょう。
    しかし、基本的なディストリビューションでもあります。
 以上が主要な三系統のLinuxの中心となっているディストリビューションです。
 これらをベースにそれぞれ様々な独自色を加えてリリースしていることが多いのです。
 それでは、国内で主に使用されているディストリビューションについて解説していきたいと思います。

・RedHat系

・Debian系
(StormLinuxやCoralLinuxは正式な日本語対応版がないので除外しました)
・Slackware系
 現在主流となっているのはRedHat系列です。非常に多くのディストリビューションがリリースされ、書籍類などの情報も豊富です。
 各ディストリビューションへはLink集にLink先を集めておきますので、参考にしてください。
 また、基本的にどのディストリビューションも商用のソフトウェアパッケージを除いた、FTP版と呼ばれる配布用バージョンがあります。サポート、マニュアルなどの点で商用パッケージには劣りますが、必要な情報のほとんどはWeb上に存在しますので、商用アプリケーションにそれほど固執しないのであれば、FTP版はおすすめです。

 さて、このサイトではVineLinuxを使って解説していきたいと思います。
 VineLinuxはカーネルを始め、シェルや様々なプログラムの多くが完全な日本語化を施されており、非常に親切なディストリビューションです。また、インストールするだけで煩雑な設定をすることなく優れたデスクトップ環境の設定が完了した状態で起動するので、初心者向きでしょう。
 もっとも、あまりごたごたしたデスクトップよりシンプルなものを好む人もいるのでしょうが、初めのうちはわかりやすい方がよいのではないでしょうか?
 基本的な部分ではRedHatはだいたい共通です。一部ディレクトリの構造などが異なる場合もありますが、その辺はうまく勘に頼りつつ探してください。

 さて、ここまででだいたいの基本的な事柄は(適当なごまかしも含めて)説明しました。詳しく知りたい方はLinuxのホームサイトへ出向いてください。かなり親切に解説してあります。

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