上記の副題で、BeOSによるWeb開発についての記事が、IBMのDeveloperWorksに掲載されました。
旧いユーザなら大抵知っていることかもしれませんが、IBMからまとまったBeOSの記事が掲載されたと言うことは、それだけで非常に大きなインパクトがあります。
構成は以下のとおり。
・序文
BeOSは現在最高のOSだ!
・BeOSを使うには
使用可能なハードウェア、GUI、コマンドラインインターフェイスとアプリケーション、BeOS入手方法
・Web開発
・Webブラウザ
・エディタ
・(スクリプト)開発言語
Perl, Bethon, PHPに、BeBRexx, BeProlog/BinProlog, BeScript, betcl, BForth, BeSqueak, guile, Gwydion Dylan, Hugs 98, Lua, NASM, OOC (Oberon-2), OpenScheme, PForth, REBOL/Core, REBOL/View, Regina Rexx, Ruby, SmallEiffel, Squirrel (Logo dialect), Xalan-C (XSLT), and Xerces-C (XML parser)
・Webサーバ
Poorman, diner and RobinHood、Apache1.3.x、2.0(Alpha7)
・その他有用なユーティリティ
ssh, vnc(仮想ネットワークコンピューティング)
・要約
・リソース
BeBits、Be社のBeOSページ、BeNEWS、Opera、vnc
BeOSで他のプラットフォームをコントロールするvncとか、なかなか面白そうです。
BeUnitedのDeej氏が、BeOS用ドライバ開発のための「ドライバ基金」の設置についてBeOSコミュニティに呼びかけています。
この基金は、ドライバ開発企業への資金提供とユーザへの安価なドライバ提供を目的としたもので、ドライバの売上の半分は開発者に、残りの半分は基金へと還元して基金運営する案が挙げられています。
まだ構想段階ではありますが、Be社によるBeOSのアップデートスケジュールが不明な現在において、実現したらユーザにとって大きな福音となりそう。
John Fehrは裏切り者か?
元WildcardDesign社のCEO、John Fehr氏が現在QNXに勤務していることに対して、BeFAQs.comのBeGirlことToriさんが"Traitor(裏切り者)!"とコメントしたところ、John擁護論が沸騰しています。Biportableトライアル、株価上昇等、やや活気を取り戻したかに見えるBeOS周辺ですが、これを読むとまたちょっとブルーに…っておい。
Gogo新バージョン
MP3エンコーダの最新版。といっても2001/1/19公開ではありますが、エンコードが目に見えて高速化されたようです。古いバージョンのユーザは是非アップデートしましょう。
NumLockキーのバグ
Intel版BeOSにはNumLockキーを押してもテンキーの動作が変わらないというバグがありますが、R5.0.3リリース後に修正されているとのこと。また、Rovert Reeves氏が動作するR5用のNumLockを開発したとの報告も。
eVilla関連ネタ
・eVilla本家ページが更新
・eVillaスペック
・eVilla販売ページ(米国限)
・eVilla Talk メーリングリスト
(主催:BeFAQ.com)
BeIA DevKitは$25,000?(ライセンス形態等、詳細は不明)
元BeOSのカーネルエンジニアであったTravis Geiselbrecht氏によって"NewOS"というオープンソースのOS開発プロジェクトが立ち上げられています。
現在、IntelとDreamcastにて動作可能で、今後は
Indy(MIPS R5000)、Sun Blade 100(UltraSPARC IIe)、DEC Multia(Alpha)、
Amiga 3000(M68040)、Atari Falcon(M68040)にて動作させる予定とのこと。
まだシェルもないOSなので一般の人向けではないですが、AtheOSと並んで今後が楽しみなOSになりそう。
LeBUZZより
・AudioエディタColdCut8.3リリース
・EchoMIAサウンドカードレビュー BeOS用ドライバもリリース予定
・BeOSベースの24ch HDRシステム
iZ RADAR24が2001TEC Awardにノミネート!
・BeOSベースの音源製作機器TASCAM SX-1リリース
・BIAS Inc. BeOS用DECKの開発は続行中
<余談>懐かしすぎますよ。下り国電パンチ。大陸学園とかを思い出しました。(愛好会があることまでは、存じませんでしたが)
Be社の株価が$1を下回ってから一ヶ月が経ちました。
eVillaの予約販売がこのタイミングで開始されたのはきっとなにかの偶然でしょう。投資家の気を引くためとか、変な勘繰りをしちゃあいけない。
しかしこのままの状態が続くと、NASDAQの株式上場資格に合致しなくなり上場廃止となる可能性が濃厚になってくる。そうするとおのずとBe社は今後の活動資金の調達が難しくなる。果たしてこの状況をBe社は乗り越えられるのだろうか。非常に不安だ。
ここを読んでいる皆さんのうち大多数はこう思っていることでしょう。
「悪いけど無理だね」
「eVillaが売れても苦しいんじゃない?」
「AtheOSに移るか」
そうだよな。
Be社がBeIAへのフォーカスシフトを掲げ、国内外のBeOSコミュニティの面々がこのプラットフォームから離れていくのを目にし、このままでは本当にBeOSはなくなってしまうと思ったときのことが記憶に甦る。その危機感を強く感じたからこそ、傍観者であることを止め、BeOS関連の掲示板等への書込みをするとともに、この酔狂なページを創ることを決めたのだった。
今後Beにとってどんな悪い事態が到来するのか全く分からない状況ですが、もともと酔狂で始めたものだし、細かいことは気にせず情報提供を続けていければと思います。世界から新しいBe情報がなくなったときのことなんて、そのときに考えていればいいのだ。
BeOS用インターフェイス開発アプリ
・BeInterfaceCreator(ScreenShot)
・Shirley Beta 6(ScreenShot)
インターネット組込機器の関連企業による展示会"
InternetDevice Builder"が15日から16日にかけて米国シリコンバレーにて開催されます。
Be社も参加を表明していますので、この時期に訪米するBeファンの方は是非シリコンバレーのサンタクララに足を運びましょう。
フロアマップは
こちら。
下方のブロックの右下の方にBe,Inc.の文字が見えます。ブースの大きさが何かを物語っているような。
BeOS開発部門の抹消が噂されているBe社ですが、BeOSのBugデータベースを見る限り、BONE7等の新しいバージョンのコンポーネントが今なお提供され続けている模様。5/10〜13辺りを見てみましょう。
ちなみにYNOP氏によるモジュール形式のBeOS用画像アプリInfernoも水面下で開発が継続されている模様です。えっ?とお思いの方は、スクリーンショットのページを見てみましょう。4月付けのが数点追加されています。おすすめはこの辺ですね。
Operaの次期リリースはBeOSのアップデート後に
Opera社のCEOがそう言ってるそうです。Be社よ、次のを出せんとホントにつらいぞ。
AtheOS作者インタビュー
BeNEWSのEugeniaさんによるAtheOS作者Kurt Skauen氏へのインタビューです。BeOSの影響はいろいろ受けているけど、コピー呼ばわりの指摘は全くあてはまらない模様。「趣味で作っている」と言い切るあたりがポイントか。
ZDNetのコラムニストがBONE嘆願書上梓
「OSのバージョンアップはともかく、BONE出せー」とのこと。
携帯型MP3プレイヤーRio300用のBeOSドライバ
BeGroovyにて提供されています。BeOSの対応する周辺機器が増えて、BeOSで妥協することが少し減りました。
VideoLANのBeOSページ開設
BeOS版VideoLANの専用サイトができています。スクリーンショットの女の子がナゾ。
Eden0.5Alpha
Amiga系グラフィックスアプリの思想を取り入れたペイントツールの新バージョン。安定性が向上したようです。
先日のScot Hackerのコラムの荒い要約です。未完の部分もありますが、仮版ということで。よろしければどうぞ。
岐路に立つBeOS、BeOSユーザは?
-- 苦難の時を通じ信心を保ちながら --By Scot Hacker
May 07, 2001これまでは遠大な挑戦を続けて来たBeOSの将来について楽観的観測を述べていたが、ここに来て無視できない量の悲観的な素材が揃っている。現状を冷静に見て、どうするか判断すべき時が来た。
否定的な状況を踏まえてこそ、Be社が世に出した高い潜在的可能性を秘めたOSを最大限に生かす道を考えることができるのだ。BeOSコミュニティはかつてないほどに希望を砕かれるような話にさらされている。資金が底を尽きかけており、投資銀行の支援を受けているが、技術系産業への投資には最悪な時期であることは周知の事実だ。Beは投資への魅力的な素材を提供するとともに、人員削減をし、なおかつそれほど削減しすぎないようにしなくてはならない。
4/2付けで25人の人員削減を行ったが、エンジニアだけで活動できる企業はない。"レイオフ対象には、Be社のコアプロダクトに関係していないエンジニア職も含まれている"という一文は、Be社がBeOSにエンジニアを割かなくなったと取ることもできる。それは親会社との関係から見てBeOSが「死んだ製品」となったことを意味するのではないか。最新鋭のOSがレガシーOSとは皮肉な響きではないか。この事態をユーザとしてどう捉えるべきだろうか。
前回のアップグレードが提供されてから1年以上経つ。BONEやOpenGLの再実装、MediaKitのアップグレード版が噂されているが、いずれも日の目を見ていない。先日のアナウンスを見る限り、われわれがBeOSのアップグレードを入手できる可能性はかつてないほど低い。
BeBitsに日々登録されるBewareのほとんどは小さいツールの類で、BeOSは"趣味人のOS"であると言わざるを得ない。ソフトビジネスの場としてBeOSは過去のものとなっている。大手で残っているのはGobe社だけだ。
さらにビデオカードやサウンドカード等の最新機器へのドライバ提供も全く滞っている。Be社にとってそれらの提供が困難なら一体誰が代行できるというのか?
CPU、I/Oカードは日進月歩だが、Beのハードウェアサポートは90年代後半に留まったままだ。PentiumIVのマシンにインストールすればカーネルデバッグランドに招待され、抜け出すことは困難だろう。
(以下、Webブラウザ、RAIDアレイ、MP3機器、スキャナ、MiniDVカメラ、IEEE1394、CD-R、ビデオのアナログ出力、他プラットフォーム互換のQuickTimeムービー作成、ラップトップへのインストールとBeOSでほとんど扱えない技術の話が続く)
Beを叩くつもりではない。彼らは困難に立ち向かう努力をしている。私はただ、現状を正確に描こうとしているだけなのだ。
皮肉なのは、日々新しいユーザがBeOSを見出しており、数多の目をつぶらざるを得ない点があるにも関わらず、世界を変えずにいられないようなBeOSの良さに非常に興奮していると私に知らせてくれることだ。なぜBe社はBeOSの開発を終了したと言わないのか。おそらく戦略的な理由からであろう。
(BeIAとアプライアンスへの取り組みの話題<略>)
それでもなお使いつづけるのはなぜか
これほどの目をつぶることにも関わらず、ユーザがついてきている理由は、BeOSの使用感がとても素晴らしいからだろう。
決り文句はこうだ。「あのバグが直っていれば…または、あのドライバがあれば…または、あのアプリケーションがあれば宇宙一幸せなgeekになれるのだが」
それに、更新や変更は作業中であり、待つ価値があると分かっている。疑問に思うことは、BeOSが"レガシー"への道を歩みつつ、Be社以外の開発者によってBeOSがメンテされていくという状況が、妥協するに足るものかどうかということだ。
BeOSは転換点に差し掛かっている。AmigaやOS/2の二の舞になるという声について、なぜBeOSはそうならないかを論じてきたが、現状はまさにその通りの状況だ。純然だが実にならなかった潜在的可能性。ほとんど訪問者のない荘厳なカテドラルのようなものだ。
現在もBeOSユーザと同種の妥協をしつつ、楽しくAmigaやOS/2を使用している大勢のユーザがいる。彼らの代弁はできないが、少なくともBeOSユーザの代弁はできると信じている。「BeOSはこれまで開発されたなかで最も優れたオペレーティングシステムかつコンピューティング環境であり、他には選択肢はない」と。
Windowsは遅い上、多種多様なバグに悩まされる。Linuxにはコンフィグの悪夢があり、Linux開発のカオスは日々悪化している。BSDは多少ましだが基本的にサーバ向けだ。クラシックMacOSはメモリ保護やコマンドラインツールに欠ける。MacOS Xは唯一geekにも一般人にも市場があり将来性があるが、高価なApple機が必要な上、まだ進化すべき部分がある。
残るのはBeOSだけだ。モダンマルチタスキング、メモリ保護、アドバンスド対称的マルチプロセッシング、64bitでジャーナル化されたデータベースライクなファイルシステム、非常に速いコンテクストスイッチング、柔軟でエレガントな内部メッセージングシステム、POSIX互換、超高速な起動時間、オープンソース化されたコンポーネント、他OSのファイルシステムのサポート、他には見られない"レプリカント"技術、基礎レベルから応用レベルまで徹底して貫かれたオブジェクト指向デザイン、クリーンで論理的な開発用API、まばゆいほど速く、安定しており、フリーで、使うのが楽しい、これらの全てを備えた唯一のOSなんだから。しかし、BeOSは,未完成であり、将来の見通しが不透明な上、成熟したアプリケーションに欠けている。そこがジレンマだ。うまく体裁が整っているが最適化されていないOSを使うか、最適化されているが難点のあるOSを使うか。
この地点でまだ参加を続けようとしているなら何が欠けているかよく分かっていて、それでもなお留まろうとしていることと思う。Be社が明日倒産しても、BeOSやBeOS用APPをHDにインストールしたままにするのは素晴らしいことだ。誰も君からBeOSを奪い去ることなどできないのだから。
最近"Pollock"を見た。同名の抽象画家の人生を描いた素晴らしい映画だった。その中で、Life誌の記者が画家に、「絵を描き終わったときはどのように分かるのですか?」と尋ねたところ、Pollockはこう問い返した。「メイクラブが終わったときはどのように分かるのかね?」 我々の置かれた状況に対する最も客観的な回答もここから導かれる。BeOSユーザは自分が満足しているのかどうか自分自身で判断しなければいけない。
まだここに留まることを選択した人に、来月はいつも通り、肯定的な見地でのコラムに戻るだろう。
今日はこの辺で。なんか、後半は要約じゃないですね。残りの部分はまたいつか。間違いを見つけた方はご連絡ください。
Scot HackerのコラムでBeOSの厳しい現状について述べられています。彼の口からまとまった悲観的観測が述べられるのはおそらく初めてで、AdamationがBeOSから離脱した経緯とも密接に絡んでいるのではないかと思われますが、それに対するBeNEWS読者の反応も様々でいずれも読み応えがあります。
最後の方でBeOSを人のいない大教会(カテドラル)に喩えているのは上手いけど、Be社が今後どうなるかはっきりしていない時点でBeOSを死んだOSと呼ぶのはどうかという気が。それにBeIAのデビュー直前にこの一文を出すのには抵抗なかったのかな…。
追記:カテドラルというのは、エリック・S・レイモンドの伽羅とバザールでいうところの伽羅モデルを掛けているのではと後で思いついた。どんなに緻密に設計され、精緻に構築された技術でも、多くのユーザが集まらないかぎり価値を生むことはないし、それ以上に発展することもできないといったところか。Be社に対してバザール化=オープン化を暗に勧めているとも取れるし味わいがありますな。
無事帰国できましたので再開します。出国時に機内アナウンスで「コンピュータのトラブルにより本機はマニュアルで、失礼しました、手動にて機長が操縦いたします」と言われたときにはちょっと冷やりとしましたが、予想を覆す安定した操縦を見せてくれて、いつものコンピュータ制御より乗り心地がよかったような気さえしました。
行き先? 世界で一番美人が多いといわれる国の南方です。勘のいい方ならこれで十分でしょう。いやー本当に帰りたくなくなったっすよ。物価は安いし食べ物は美味しいし道交う女性はキレイだし。英語があまり通じないのは困るけど必要なときには家内が通訳してくれるし。なんの話や。
この間のBe関連のNEWSを見ると、AdamationがpS2.0をキャンセルしたこと、マドンナのツアーにBeOSが使用されること、eVillaのリリースが5月末〜6月中旬に伸びたことなどが目立ちます。BeIAのリリースが伸びたということは、R6のリリースもまだまだ先ということですか。
AOLによる買収話まで噂に上ってきました。2001年はBeIA元年になるやならざるや。

