SONYのラジオ・ICF-EX5の使用感
このページはSONYのラジオ・ICF-EX5の大阪と愛知での受信状況ロードテストと使用感です
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Ver. 1.23 2001/06/30(土) 更新終了 by Coppi
注:文中にICF-SW7600GSの記述がありますが、2001年5月頃に後継機種のICF-SW7600GRが発売されています。
使用環境
- 受信場所:大阪東部(鉄筋コンクリート3階窓際)、愛知西南部(木造1階)
- 主な受信目的電波:関東、中部、関西の出力20kw以上の中波(AM)
- 時期:冬季(1999年11月〜更新日)
- 時間:昼/夜
- ラジオは素の状態(外部アンテナなど無し)
実売価格など
1999.11.21(日)に大阪の日本橋でこのラジオを探してみました。
- 本体・ICF-EX5(定価15,900円)
- サワダデンキ(ウェブページはやたら気合いが入っている)の12,700円がざっとみた最低価格。
Webだとヨドバシカメラで\11,800がすぐ見つかった。
- ACアダプタ・AC-D4M(定価2,500円。別売り)
- 置いていない店が多いのですが、AVIC(ソニーの店)には当然のように置いていました。2,250円也。
- 仕様
- 定格出力電圧: DC6V、定格出力電流: 400mA、プラグ極性: アウタープラス(外側が+)、インナーマイナス(中側が-)

- ほかの製品を流用しようとしても極性が逆なことが多いです。
- 現代の製品としては結構でかいです(ファミコンのものくらい)。
- 注: この商品はすでにカタログ落ちしているかもしれません。
代用品としてSonyのものだとAC-D4Lが使えると思います。これは定格出力電流がDC650mAになったもので、上位互換品として使えるはずです。
- 購入についてまとめ
なぜこの機
- ICF-EX5の特徴
- ICF-EX5の特徴を一言で言えば、同期検波回路搭載の割に低価格ということでしょう。
SONYの同期検波回路付きの他機種は一番安いものでも、ICF-SW7600GS(実売32,800円はする)になります。
アナログで同期検波回路はこの機だけということ、国内向けに機能が絞り込まれていること、等がICF-EX5をやたら低価格にみせている主な要因です。
- 他機種との比較
- 短波
- 細かい機能・仕様
音
カタログスペックには表れにくい"音"について簡単に。
- 外部出力:
10cm、1wayスピーカ。イヤホン・ミニジャック。共にモノラル。
- オーディオ機ではないだけに、スピーカ(製造:韓国)出力は低音が弱く、厚みがなく、しかもモノラル(イヤホン使用時も同じ)なので、特にFM受信時は割り切りが必要です。
- 特に低音はある程度以上低い音はフィルターがかかったように弱くなります。
- AMラジオのトーク番組受信では安コンポより聞きやすく感じます。
操作感
- アナログチューニング
私はラジオを聴き始めて5年間ほど、アナログ式チューナのラジカセを使って地元局を受信してましたので、慣れていることを前提として書きます。
- アナログチューニングだと、あわせている周波数がハッキリ分からないので、遠距離の滅多に聴かない局をチューニングしても、本当にそれが目的の局かを確認するのに時間がかかります(しゃべり手の声を知っているなら問題なし)。
一度受信したら、針の位置を本体にインキで印を付けておくとアナログっぽくてよいです。
もともと大体の位置は前面パネルに表示がありますが、本当に大まかにしかわかりませんので。
- ダイヤルのタッチは良好。直径34mm。つまめるタイプなので、粗い操作も細かい操作もできます。
- 普通の意味での操作性を性能・実用面で評価すればアナログにメリットはないと言っても過言ではないです。
が、周波数の刻みが滑らか(というか無段階)なので極限状態では役に立つかもしれません。(混信との戦いの中で「肉を切らせて骨を断つ」ができなくもない)。
- →「アナログチューニングにかかる時間について」(アナログの経験自体がない人向け)
- 短波
- 短波受信時のチューニングはダイヤルによるものではなく、スイッチ切り替え式です。
周波数が国内のラジオたんぱ第1放送(3.925MHz、6.055MHz、9.595MHz)、第2放送(3.945MHz、6.115MHz、9.760MHz)に固定(3段階切り替え)されているので海外局は聴けません(*例外*ロードテスト・VOAが聴けた話)が、デジタル的に周波数の移行ができるので楽、というメリットがあります。(短波はその時々によって電波状況が大きく異なるため、最適な周波数をその都度選ぶ必要があり、10分おきくらいに切り替えることもざらです)。
- 最適な周波数を自動的に選択する機能や、AGC(オートマティック・ゲイン・コントロール。電波が強くなると自動的に感度を下げ、電波が弱くなると感度を上げる機能。)や、ダイバーシティなど高等な機能はありません。手動切り替えです。
- 短波用のアンテナはFM用のロッドアンテナと兼用です。使用頻度が高い方は専用アンテナがあった方がいいかもしれません。(ICF-SW7600GS等には一応短波用ループアンテナが付いてきます)
- ちなみに、ラジオたんぱは2000年12月にはBSデジタルで放送を開始します。
地上波での放送がいつまで継続されるかはまだ未定ですが、法律改正の都合でどう頑張っても2015年には終了しなければなりません。
- 操作系全般
- デザインも含め、全体的に妙に古ぼったい(実際古い)です。チューニングと音量調整以外すべて、ぱっちん、ぱっちんという切り替えスイッチ。
大阪での受信状況
- 局別SINPO表(これは作者がSINPOに慣れていないころに作った物なので多少精度に欠けるところがあります)
- 昼間
- 地元局以外は(電波があまり届いていないせいか)雑音がひどくてあまり実用的ではない。
- 夜間
- 夜間では受信自体はできても(特に海外の)混信が問題になることが多い。
- 全般
- 鉄筋コンクリート建築のせいか、名古屋と比べて全般的(西方の局も含む)に良くないことが多い。
- 備考
-
(特に昼に)名古屋の局が受信しづらいのは、受信地が東隣にある650m級の山の麓(ふもと)であるのが原因の一つと考えられます。(夜間の電離層波も引っかかっている?)。
- 詳しくはロードテスト大阪編の方にもありますが、無駄話が多いのでお勧めはしません。
愛知での受信状況
- 時間帯・局別SINPO表
- 昼間
- (自分の環境では)関西の局に関しては、昼間でも遠距離をあまり意識しないで受信可能です。昼間の方が夜間より混信が少ない分、むしろ(というか完全に)受信しやすい(聴きやすい)です。特にラジオ大阪は全然違います。(詳しくはSINPO表を参照して下さい。)
- 夜間
- 受信自体はできても混信が問題になることが多いです。特にラジオ大阪、文化放送。
- TBSはビョーという妙なノイズがのり、大阪よりだいぶ劣悪です。
- 全般
ロードテスト
- このコーナーは曖昧かつ、個人的で推敲もロクにされていない文章が延々と続きますので興味のある方だけどうぞ。
こちらへ→大阪と愛知でのロードテスト
結論:総合
アナログチューニング
- 大阪SINPO表をつくって思ったことですが、あのようなテストをするにはシンセレシーバは必須です。周波数をあわせる手間、確認の手間が全然違います。
・・・と思っていましたが、使い込んでいくうちにアナログならではのインキでのマーキングがしっかりしてくるので案外楽になってきました。"やや"必須といったところです。
同期検波回路
- 同期検波回路が有効なのは主に些細な混信に対してです。派手な混信や同周波数の混信には逆効果です。
- 同期検波回路が有効な例として、愛知受信地で韓国KBS1170kHzを受信しているとき、通常は混信は大したことがありませんが、隣のMBS1179kHzが曲をかけると(恐らく)帯域の隅っこだけが混信することがあります。その時、UPPERにするとほとんどの場合は聞き易くなります。MBSを聴いているときのKBSの混信も同様です。
- フェージングにはあまり効果ないです。むしろ逆効果のことも。
- →ロードテスト・同期検波回路の効果について結論
っん?
- MW(AM)、FMを聴いているときでも、短波のチューニングを9MHzにしておくと、なぜかノイズが入ることがありました。
受信全般
- 結局、夜間は混信の問題が残ります。特に海外局の同じ周波数の混信が厄介で、文化放送、ラジオ大阪、CBCが受信地によっては悲劇的な状況となってしまいます。
外部アンテナ展望
- フェージングや同じ周波数の混信については外部アンテナ(別売り、他メーカーからいくつか発売中)を設置しても効果はないです。地元局でも向きを外すと受信状況が十分悪くなる程度の指向性の鋭さがあれば良いのですが・・・。
- 本来、ラジオ本体に負けず劣らず重要といわれる"アンテナ"についてこのページではまったく触れておりませんので、そちらはほかのサイト(参考サイト)をご参照下さい。付録:「アンテナ探訪」も参照のこと。
結局"お勧め"か
- 環境・目的によりますが
- 「予算がぎりぎり」、「複数の遠距離局を受信しない」、「出力の強い局しか受信しない」、「使用頻度が高くない」のどれかに当てはまれるなら"お勧め"です。普通のラジオとは基本性能が違います。
- 「予算に余裕がある」、「出力が弱い(もしくは十分遠い)複数局を受信する」、「地元局にも使う(ラジオ自体の使用頻度が高い)」なら上位機種も考えましょう。外部アンテナも考えた方がよいかもしれません。
- 「海外局を受信する」なら完全に他機種です。ICF-EX5の短波受信は国内専用です。
- 「テレビを見る時間よりもラジオを聴く時間の方が長い」、「ラジオ番組のために有線に月6,000円を納めていた」ならもっと気前良くいきましょう。テレビを買うことを思えば安いもんです。(^_^;)
- 「いつも忙しい、気が短い、手先が極めて不器用」ならアナログは向きません。
- 「性格がよく、顔と声も悪くなく、20歳前後の女性」なら僕なんてどうでしょう? (^_^)
- "お勧め"の場合すべてに言えることですが、電波そのものが届いていない場合はICF-EX5でもどうにもなりません。
- 先にアンテナを試した方がよいこともあります。
- 普通のラジオから買い換えの遠距離受信初めての方は、購入する場合でも、あまり期待せずに「遠距離受信はノイズの中で聴くのが常識である」と思っておいた方がよいと思います。
結局、ノイズと混信との戦いの中で最後に頼りになるのは人間の"耳"です。 (いいのかそんな締めで?)
* 参考サイト・文献 *
- サイト
有用な情報の提供を心より感謝いたします。
- 文献(出版年順)
- 「国際放送受信入門 BCL実践ハンドブック」 日本BCL連盟 (1995)CQ出版
- 「新版電波読本」 電波開発利用研究会 (1996)クリエイト・クルーズ
- 「ワイドバンド受信ガイドブック」 高安好彦 (1997)CQ出版
- 「第4級アマチュア無線技師」 アマチュア無線試験対策研究会 (1999)池田書店
- 「アンテナおよび電波伝搬」 三輪進 加来信之 (1999)東京電気大学出版局
以下付録です。
ちょっとメモ
- このラジオ、発売が1985年にしていまだ現行機種です。(アナログラジオはこれ以上進歩せんのか? 需要がない?)
15年間もこの名前で通ってきているということは・・・前述のオークションで出品された場合、10年以上使用されてくたびれきっている可能性も・・・。ICF-EX5は稼働部が多いので気になるところではあります(チューニングダイヤルと表示針を連動制御する糸が切れるかも、など)。
ちなみにICF-SW7600GSはちょくちょくモデルチェンジしてきています。それに伴って、名称もICF-7600、ICF-7600DS、ICF-SW7600、ICF-SW7600G(同期検波回路はここから)、ICF-SW7600GS(現在)など変わって来ているのでいつのモノかすぐわかります。
- これとは関係ないコンポのラジオですが、ビデオデッキとAVケーブルで接続するとAMの受信にノイズが思いっきり入ります。(テレビ線が良くない?)
- 内蔵のバーアンテナは本体正面から見て、比較的上方部に横向き(一番長い方向)に付いていました。
- このラジオには"キャリングベルト"がついてきます。さすが自称"ポータブルラジオ"(´ー`)。
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アンテナ探訪
解説しませんがちょっと書いておきます。自作アンテナの作り方に関しては「参考サイト」の方をご覧下さい。
- ミズホ通信の既製品ループアンテナ
- 電話、FAX、はがきなどで直接注文可とのことです。FAX、はがきの場合は1.商品名、2.住所、3.名前、4.電話番号を明記で下記の住所まで。
- カタログ希望の方は、必ず住所・氏名を明記して90円切手同封の上、下記の住所の資料請求係まで。
- 〒194-0022 東京都町田市森野2-8-6 ミズホ通信(株) TEL 042-723-1049、FAX 042-726-6793
- UZ-8DXだと定価14,500円、税・送料(ヤマトの代引便)込で15,600円という話です。
- ついでに書いときますが、「富士無線電機」でUZ-8DXの通販を見かけました。本体12,000円、送料1,000円で税込み13,650円+送金手数料くらいでしょうか。
ミズホ通信はHPがないので直接申し込むというのも面倒だと思われている方が多いと思いますので、参考までに・・・
- 参考:2000/2/7に富士無線電機・名古屋店に行って来ましたが14,500円の札が貼ってありました。(要交渉か)
- 大阪・日本橋のウエダ無線で、UZ-8DXが12,300円で売っていました。(原価は安そうなので交渉の余地有りか)
- バリコンことバリアブルコンデンサもしくは可変コンデンサ
自作アンテナに欲しい部品、バリコンを売っている店の一例(秋葉原は確認しておりません。)
バリコンには主にエアバリコンとポリバリコンがありますが、エアバリコンの方が"Q"(共振の質)が高くて良いらしいです。
→「five hundred club」 による。
* 下記で見かけたバリコンのほとんどはたぶん中古品です。
- 東京・秋葉原 「シオヤ無線」:
- 店の所在:
ラジオデパート3階にあるとのことです。(リンク先は行方不明かもしれません。)
- 大阪・日本橋 「DIGIT」(デジット):
- 店の所在:
WEBページに地図があります。単一店舗としてはわりと広めのパーツ屋ですね。
- バリコンの置いてある場所:
広い店なので表現しづらいのですがレジよりやや奥、奥の壁に向かって(左寄り右寄りでいって)真ん中あたりにありました。袋に入れられているものとないものがあります。"バリコン"と書いてありますので現物を見たことがない方でもわかるでしょう。
- 補足:
電気容量や詳細が書いてないものも多いです。書いてあるものの中で最大のものは6pF〜270pFのポリバリコン(簡易説明書有。350円)でしたが、それは端子がたくさんあるFM2連、AM2連のもので知識がないとわかりにくいです。
私が見かけたとき(2000/1/20頃)の話なので、あとははっきり覚えていませんが、ほかにもいろいろありました。詳細不明の大きめの2連エアバリコン(500円)、あまり関係ないですが離れたところに7連バリコンとかいうのも(10pF*7。700円位?)。
- 名古屋・大須 「(株)ボントン」TEL052-263-1654.:
- 店の所在:
第一アメ横の2階にあります。OAシステムプラザから南へ少し行ったところにある方ですね(第二ではなく)。地下鉄上前津駅の構内の地図には単に「アメ横」と載っていました。
- バリコンの置いてある場所:
レジの正面北側の棚の下方の真ん中あたりに置いてありました。パーツ屋らしくほとんどのものは袋に入れられておらず、裸で置いてあります。"ポリバリコン"という札がありますので現物を見たことがない方でもわかるでしょう。
- 補足:
私が見かけた時(2000/2/7)は電気容量が6(位だったと思う)〜330pFのポリバリコン(本命。300円)が3,4個(一つは固くて軸が回らなかった)、150pF位のものがいくつか、そのた10pF程度のものなどがありました。わかりやすい端子が2つのもの、エアバリコンは見あたりませんでした。
上記の330pFのものは回すと固くて手が痛くなりますので、合うツマミ(100円位)も一緒に買った方がよいでしょう。
ちなみにこの建物の1階には前述の「富士無線電機」があります。
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